音のまにまに

おんがくや好きなことについて、のんびりと。

らじみく 1/1 でオンエアされた曲を紹介してみた+α

 どうも。茜涼夏(あかねすずか)こと泡沫(あわまつ)たんぽぽです。最近わたしは、とあるラジオ番組を聞いています。

 その番組は、CBCラジオのRADIO MIKUです。

RADIO MIKU とは

ファン歴13年のエクスパート清水藍が、齊藤初音アナウンサーに初音ミクの魅力をレクチャーしながら、ふたりで「ミクスパート」(初音ミクのエクスパート)を目指す10分番組。 おすすめのミク曲、ミクの仲間たち、季節ならではの情報もたっぷりお届けします! (公式ホームページより引用)

 CBCラジオさんが開局70周年を迎え、なんと公式キャラクターとして初音ミクが起用されました。キャンペーンの一環として、RADIO MIKUが先だって開始されたのです。

 実は民放ラジオとして初めて始まったのがCBCラジオさんでした。つまり、ハジメテノオトから70周年とのことで初音ミクとつながったというわけです。

 RADIO MIKU(以下:らじみく)が始まる前は、清水藍さんが「30分じゃ伝えられない初音ミク」とう特番を放送し、その熱量と内容にボカロファンが唸るなんてこともありました。この回についても、また別の記事で紹介します。

解説

 10分という限られた時間の中で紹介された曲について、もっと知りたい。その曲に似た他の曲も知りたい。そう思う人のために、わたしが勝手に解説とオススメ曲を紹介しちゃいます。

 曲のリストは、こちらから確認しました。

【毎週金曜日更新】今週のオンエア楽曲リスト | RadiChubu-ラジチューブ-

 勝手に紹介&オススメコーナーはじまります。

 ① “星のカケラ” / 平沢栄司


初音ミク「ballade」

 この曲は、初音ミク(VOCALOID2)の公式デモソングで、初音ミク最初のオリジナル曲でもあります。当時、トラック名が"01 ballade"だったため、こちらの名前で憶えている方もいるかもしれませんね。

 実はこの曲“星のカケラ”は、公式ライブで歌われたことがあります。HATSUNE MIKU EXPO 2016 Japan Tourに参加したとき、私は実際に見ることができました。弾き語りをする姿は、とても素敵で、初音ミクに出会って聞いた二番目の曲だったこともあり、想いが溢れてこぼれ落ちてしまいそうになったことを覚えています。

 初音ミクによるしっとりとしたバラードが好きな方は、こちらの作品もオススメです♪

▼“ポラリス” / Shake Sphere(鮭P)feat.初音ミク

②“Blue Star” / 八王子P feat.初音ミク

 この曲は、HATSUNE MIKU EXPO 2016のテーマソングです。透明感のあるミクノポップ(初音ミクを始めとしたボーカロイドによるテクノポップの総称)で、聴いていると気持ちが自然と前を向きます。

 ライブ映像も公開されています。サイリウムがきれいですね。

 Blue Starとは、青い青い地球のことでしょう。でももしかしたら、この青はあのサイリウムのようなミク色なのかもしれません。

 透明感のあるミクノポップが好き方は、こちらの作品もオススメです♪

▼“Majical☆Miracle” / sai:P feat.初音ミク

③“never ender” / livetune feat.初音ミク

 この曲は、イントロのピアノから未来を感じる一曲です。当時、約9年ぶりのkzさんご本人のニコニコ動画への投稿に、驚いた方も多数いらっしゃいました。今の音色をしているのに、“Packaged”や“Tell Your World”の流れも感じる作品です。

 この動画にも歌詞職人(コメントで魅せる歌詞をする人)も健在しているので、ぜひニコニコ動画でコメントを表示してみてください。

 未来を感じる曲が好きな方は、こちらの作品もオススメです♪

▼“zenmaikatatenikimiwadokoe” / keisei feat.初音ミク

 みくらじオンエア曲を紹介+α(オススメ曲も紹介)してみました。マイペースに順番にやっていきたいです。

かがみねいろ2020(メドレー動画)を投稿した理由

 はてなブログでは、お久しぶりです。茜涼夏こと泡沫たんぽぽです。2020年は、noteでvocanote(ボカロについて書いた記事)を書いたり、イベントでDJをしたりしました。

 実は、2020年に初めてやったことがあります。それは、鏡音リン・レンの誕生日を祝う動画の投稿です。具体的には、Twitterでおすすめ曲を募って、その中から選曲し、DJMIXを録り、簡単な動画を付けました。

 今日は、どうしてメドレー動画を投稿したのか、書いていきます。

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音楽の熱病におかされて:星野源 / “Pop Virus”

あなたは音楽に何を求めますか。共感できる歌詞や心地いいメロディー、好きな歌声etc.

巷には音楽が溢れています。たくさんの作品の中で、自分の心に響く音楽に出会いたいですよね。

今回紹介する“Pop Virus”は、作者の星野源さんが音楽をどのようにとらえてるのか表現している作品だと私は思いました。


星野源 - Pop Virus【MV】/ Gen Hoshino - Pop Virus

歌詞を見ていきます。

音の中で 君を探してる

霧の中で 朽ち果てても彷徨う

闇の中で 君を愛してる

この場合の“君”は“音楽”を示します。 たくさんある音の中で自分だけの音を求めます。

霧の中でも、作りたい表現したい音を探し続けます。

視覚がない音だけの世界で、自分の中で鳴り続ける音楽を愛しています。

刻む 一拍の永遠を

自分の生きている証を音に込めて刻みます。鼓動のように。

歌の中で 君を探してる

波の中で 笑いながら漂う

今の中で 君を愛してる

歌いながら生まれたかった音楽を探し続けます。 ときには音の波(音楽)に身をゆだねながら、心をまかせてます。 今というこの生きている時間の中で、生まれてきた音楽を愛でます。

刻む 一拍の永遠を

刻む 一粒の永遠を

一粒の涙のような感情も音に刻みます。

ふざけた人間なんだ

偏る生活を歌舞いた

自分のことを“ふざけた人間”と言い表して、音楽に偏った生活をして勝手な振る舞いをしていたと書き表しています。ちなみに歌舞いたは傾(かぶ)くの当て字で、歌で舞っている様子も思い浮かびますね。

そう君の手の平

美しくクルクル返ったんだ

音楽の手のひらに転がされ、振り回されることもあったけど、ときには自分が予想してなかった出会いや作品が生まれることもありました。

口から音が出る病気

心臓から花が咲くように

口を開けば音楽が生まれてくる。もはや病気。それは心から直接音が生まれてくるようで、誰にも止められません。

魔法はいつでも

歌う波に乗っていた

私(作者)だけが使える魔法は、いつだって音楽を作って歌うことで使うことができた。

始まりは 炎や

棒きれでなく 音楽だった

人類の始まりは炎や棒(道具)を使えることじゃなくて、音楽を生み出すことなんじゃないか。そう作者は言っているような気がします。

音の中で 君を探してる

霧の中で 朽ち果てても彷徨う

闇の中で 君を愛してる

刻む 一拍の永遠を

一番の繰り返しですね。

歌の中で 君を探してる

波の中で 笑いながら漂う

今の中で 君を愛してる

刻む 一拍の永遠を

渡す 一粒の永遠を

最後だけ“刻む”から“渡す”になっていますね。一粒の涙のような感情を込めた音楽を、誰かに伝えたいーー音楽の命のバトンを渡したい。そんな風に感じました。

本作を聴いていて、星野源さんは音楽が本当に大好きなんだなと思いました。ある意味音楽の熱病=Pop (Music) Virusの感染者と言えるでしょう。

私は、この曲を聴いたときから、頭から離れなくなってしまったのでレビューを書いてみました。

私は、音楽を残念ながら作ることはできません。でも、こうして文章で好きな音楽のことを書くことはできます。いつも素敵な作品に心動かされ、それをエネルギーにしてDJしたり、レビューを書いています。

さて、みなさんにはどんなふうにこの曲が聴こえましたか。

よかったら教えてください。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

ボカロ・東方喫茶 #2人でお入りください でDJをしたよ #vocanote

6月17日名古屋の栄にあるお店2人でお入り下さい(イベント名は「ボカロ・東方喫茶2人でお入り下さい」)で、DJさせて頂きました。今回からレギュラー出演です。やったね!

6月ということで、雨曲多めにかけました。VOCALOID雨曲はいい作品たくさんあるので、自分の好きな雨曲をかけました。

今回はボカロタイム1番手ということで、曲かぶり気にせずDJできました。

ではでは、順に曲を紹介していきます。

1曲目は、サイハテ Ukulele ver.です。ポップレクイエムの代表曲であるサイハテのウクレレver.です。夏の真っ青な空からスタートするイメージでかけました。切なくてポップな原曲とは打って変わって、常夏なサイハテもいいものでしょう?

2曲目は、未来景イノセンスです。アコースティックverのろんさんが歌唱している作品です。こちらも青い空をイメージして、かけました。原曲はもう少しテンポが速く、爽やかなのですがこのアレンジは原曲の爽やかさを残しつつも、ゆったりと歌い上げていて好きです。

また、ウクレレの音色とアコギの音色が似ているので、繋いでみました。

3曲目は、Rainy, I love youです。穏やかな雨をイメージしてかけました。この曲が収録されてるアルバムが頒布されるということで、わくわくしながら雨の中ボーパラにいったことが懐かしいです。イントロのギターの音色に心奪われた作品でもあります。

アコギから沁みる優しいギターつなぎをしてみました。

4曲目は、晴れた空です。雨が上がって澄んだ空が広がるイメージでかけました。雲間から射す光にハッとするような静寂の部分がお気に入りです。ふわふわとした可愛らしい声色で歌う、歌詞にも注目してほしい作品でもあります。

実は、この曲は海外の方がかかれた曲だったりします。言葉のチョイスだったり、きり方が独特で癖になります。

5曲目は、ワンデイ イン ザ レインです。めっさステップ踏みたくなる雨曲です。曲中に水滴が落ちる音がアクセントで入っている箇所があるのですが、その音に合わせてくるくる回りながら足踏みするのがめさめさ楽しいです。

雨の中、くるくると傘を回しながらスキップしたくなる一曲です。

6曲目は、End of Rainです。りぶさん歌唱verです。穏やかな雨曲です。雨曲もR&Bも好きなのでかけるしかない。VOCALOID雨曲でベスト10に間違いなく入るくらい好きですね。

VocaR&Bもっと下さい。

7曲目は、いつもより泣き虫な空です。こちらも穏やかな雨曲です。れるりりさんの曲で一番好きな曲です。目を閉じて音を一つ一つ感じながら、聴いていたくなる一曲です。

8曲目は、rain stops, good-byeです。ボカロバラードが好きな方は、ご存知の方が多いかと思います。今回かけたのは、鏡音レンverです。レンの低音と曲のそれぞれの良さがぴったりと合わさって、初音ミクverの原曲とはまた違った作品になっています。

この曲のレン君の声が好きすぎて辛いです。

9曲目は、雨宿り二人です。突然の夕立から始まるちょっと甘酸っぱい物語。この曲のピアノと初音ミクの歌声が好きです。

夏の夕立をイメージしてかけました。

10曲目は、Dog Day Afternoonです。夏だ!ラムネだ!ラムネPだ!というわけで夏つなぎです。夏といえば、この曲。爽やかなリン曲です。この曲を聴きながらラムネを飲むのが夢です。

蒸し暑い夏もいいかもしれない、なんて思える一曲です。

ラスト(11曲目)は、ざにおさんのShoweredです。一つ一つの音が雨みたいに優しく降りそそいでくる一曲です。音が澄んでいて聴いていて、気持ちがいいです。

ラストは優しい雨曲で〆てみました。

空をイメージする曲をたくさんかけることができて、満足です。

自分の心がそこにあるだけ samfree / “マインドボイス” #vocanote

f:id:tanpopo111:20180430234502p:plain  今回はクロスレビューをします。今から始まるレビューは、こちらの海石さんの記事を読んでから読むと、より楽しめますよ。

note.mu

 今回レビューする作品は、samfreeさんの“マインドボイス”です。

 この曲を何かに例えるなら、涼しげな夏風です。音楽ジャンルは、爽やかROCK。透明感のあるIAの歌声が真っ直ぐに響く作品です。

 この作品のお気に入りポイントは、2つあります。

 1つ目は、歌詞です。シンプルで真っ直ぐな歌詞をぜひ一つ一つなぞりながら聴いてほしいです。特に好きなフレーズは

答えなんて無い 求めなくていい

自分の心がそこにあるだけ

変わりたい君も 変われない僕も

本当は同じだ

です。変われない僕も受け入れて、力強く肯定してるところにグッときました。答えなんてないんだ、自分の心が全てなんだ、と。だから、自分の心の声を強く信じていいいんだ。本作、“マインドボイス”はそう教えてくれています。

 お気に入りポイント2つ目は、メロディーです。少し低めの音から始まり、印象的なサビへ。耳にスッと入ってくる旋律は、何度も聴いていたくなります。IAの歌わせ方も自然で、伸びやかな歌声に合う真っ直ぐなメロディーがとても好きです。

 IAが使われているROCK作品の中でも、澄んだ青空が似合う一曲でしょう。

 答えなんてない。そう言い切って、自分の心の声に耳を傾けて一歩を踏み出す姿はきっと清々しさを感じるでしょう。

 あなたも“マインドボイス”の声に、音に、耳を澄ませてみませんか?

ただのボカロ好きが「合成音声ONGAKUの世界」をのぞいてみた #vocanote

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 あなたはVOCALOID――ボカロと聴いてどんな音楽を思い浮かべますか?

 早口で甲高い声の曲、VOCALOIDというキャラクターを前面に押し出した曲、歌詞が聞き取れない etc.

 もちろんそれ以外の好意的なイメージをもっている人もいると思います。私自身ボカロに出会ってからというもの音楽といえばボカロ、ボカロ=合成音声の音楽を主に聴くようになっていました。

※初めてのボカロとの出会いは、こちらの記事に書いてあります。

 ボカロのキャラクターよりも、その音楽や声に惹かれた私にとって嬉しいCDが先日発売されました。

 「合成音声ONGAKUの世界」というアルバムです。

合成音声ONGAKUの世界

合成音声ONGAKUの世界

 3月14日に発売されたこのアルバムのキャッチフレーズは“ボカロへの偏見が消えるCD”でした。音楽が好きでボカロに偏見を持っていて、敬遠している人に向けたCDといっていいかもしれません。

 監修はしまさんとスッパマイクロチョップさん。選曲者はスッパマイクロチョップさんです。

 しまさんは、『「ボーカロイド音楽」のいま 2016年のボーカロイド音楽シーンを振り返る』や「ボーカロイド音楽の世界2017」の監修・編集・執筆をしている方です。また、レーベル「Stripeless」を運営されています。

 スッパマイクロチョップさんは、2017年8月31日に合成音声(ボカロ)の作品に出会い、ボカロの偏見が消えるDJMIX複数を発表したり、自らUTAUを使いオリジナル曲を発表したりしている方です。また「でたらめ音楽教室」や「踊った方がいいよ」などのイベントを主催されています。

 「合成音声ONGAKUの世界」を手に取るとき、ボカロの音楽作品は曲数も多く、バラエティも豊かであるけれども、その中でいったいどんな音楽が選ばれたのかと、ワクワクしていました。

 今からボカロに慣れ親しんだ私からみた「合成音声ONGAKUの世界」についてと、初めてボカロに触れる人に向けての解説、この二点を抑えて「合成音声ONGAKUの世界」をのぞいていきます。

 それではしばらくお付き合いください。

#1 春野 / “nuit”

 一曲目は春野さんによるエレクトロニカ曲。ピアノと初音ミクのやや掠れた声に惹きこまれます。音数は少ないですが、一音一音に美しさを感じます。静かな夜に聴き入りたいですね。

 この曲が気に入った方は、春野さんの作品を巡ることをオススメします。また、sea-noさんの想い秘密もチェックすることもオススメします。

#2 Treow / “Blindness”

 二曲目は印象的なピアノから始まる変拍子曲です。スッパマイクロチョップさんはこの曲を私の再現DJMIXで知ったそうです。万華鏡のようにくるくると拍子が変わる神秘的な曲に、何度聞いても聴き入ります。

 一曲目は夜の雰囲気でしたが、こちらは早朝の静けさが似合う一曲ですね。

 この作品が気に入った人は、こちら西島尊大さんの86,400を聴くことをオススメします。

#3 piptotap / “春 etc.”

 春の訪れを感じるエレクトロニカ。高めの初音ミクのコーラスも面白く感じるユニークな一曲。このCDで初めてこの作品を知りましたが、5分間があっという間に感じるほど、聴きごたえがありました。

 この曲が気に入った方は、ちゃぁさんのメコノプシス・ベトニキフォリアを聴くことをオススメします。

  #4 羽生まゐご / “阿吽のビーツ”

 v flowerによる和風曲。この曲を初めて聴いた人は、歌声の生っぽさに驚くのではないでしょうか。v flowerは少年のような声をもつROCKに特化したVOCALOIDです。力強くて聞き取りやすい歌声を持っています。

 v flowerの歌声が気に入った方には、電ポルPさんの曖昧劣情Loverを聴くことをオススメします。

#5 拓巳 / “Kaleidoscope”

 聴き入るROCK曲。ボーカルはめぐっぽいどことGUMIです。この曲はCDで初めて知りました。サビの「望むのなら この場所は天国にも地獄にもなる」が印象的です。耳にすっと入ってくるメロディーとギターの音が心地いいです。

 ボーカルのGUMIはROCKで映えるVOCALOIDなのですが、落ち着いた聴き入るROCKにより映える気がします。

 GUMIの声が気に入った方は、ぽみさんのひとときを聴くことをオススメします。

#6 cat nap / “ペシュテ”

 人間のコーラスと初音ミクが織りなす音に聴き入る一曲。この作品は初音ミクの声だけでなく、作者のコーラスも使われています。

 この作品が気に入った方は、cat napさんの黄昏空中遊泳もチェックしてみて下さい。

#7 鈴鳴家 / “フリーはフリーダム”

 初音ミクによる自由を叫ぶHIP HOP作品。ビートとラップが癖になる曲です。VOCALOIDによるHIP HOP作品をミックホップと呼びます。現在ニコニコ動画には、ミックホップ作品が430件あります。

 歌詞が聴き取りにくいと感じた方は、歌詞を見ながら聴くといいかもしれません。でも、何も見ないで音を感じるのもきっと楽しいでしょう。

 この曲が気に入った人は、鈴鳴家さんのはぅとぅABC も聴いてみることオススメします。

#8 松傘、mayrock、sagishi、緊急ゆるポート、trampdog / “人間たち”

 こちらもミックホップ作品です。不思議な声の正体は、初音ミクの英語音源による独特なラップです。少し甘い声は重音テト(UTAU)、声に息が含まれているのはさとうささら(CeVIO)。

 独特なラップが気に入った方は、初音ミクの証言をさとうささらのラップが気に入った人は、sagishiさんの夜明けに『生きる』をチェックしてみて下さい。

#9 でんの子P / “World is NOT beautiful”

 でんの子Pさんは知っていたのに、この曲は知らなかった! 「ハンマー」「ビリヤード」「のこぎり」「一斗缶」「扉」「炭酸水」「プリンター」「自転車のベル」「マッチ」「ドライヤー」「カメラ」「シャワー」「賽銭箱」…などものの名前をギャラ子talkが読み上げるのと同時に、その音が鳴り響きます。身近な音が次々と鳴っているだけなのに、聴いていてい気持ちいい音楽になっています。

 KAITOのスキャットも気持ちいい!

 途中で少し不穏になるのがでんの子Pさんらしい展開です。

 “酷いグリッチ コードの不一致 掠れたノイズの獣道   それでいい そのままでいい”と蒼姫ラピスが歌い上げます。

 音を楽しんでいる感じがしたので、このCDで出会えた作品で一番のお気に入りです。

#10 のうん / “箒星”

 電子音と美しい高音のピアノと彩音ゆめ(UTAU)の声。宇宙にゆらゆら漂っている心地よさがあります。彩音ゆめの優しくて柔らかい声にぴったり合う一曲です。

 この曲が気に入った方は、とるらさんのSpaceもぜひチェックしてみて下さい。

#11 ぐらんびあ / “孤独、すべて欲しい”

 こちらも心地いい一曲です。“箒星”が宇宙を漂う曲なら、こちらは青い空を漂う感じがします。この作品のボーカルは、初音ミクdarkです。繊細で落ち着いていて聴きやすいのではないでしょうか。

 この作品はCDで初めて知ったのですが、聴いていてい惹きこまれ、あっという間に曲が終わっていました。

 この曲が気に入った方は、ぐらんびあさんの世界が透き通ってゆくも聴いてみて下さい。

#12 キャプテンミライ / “イリュージョン”

 幼くて元気のあるこの声は、鏡音リンです。ユニークなメロディーが印象的です。この作品はキャプテンミライさんの幻想論シリーズの最終回なので、気に入った方は作品巡りをすることをオススメします。

#13 Dixie Flatline / “シュガーバイン”

 落ち着いた声の巡音ルカによるお洒落なR&B曲。巡音ルカV4Xのデモソングでもまります。ボカロにも数はまだ少ないですがR&B曲(866件)があるんです。この曲が気に入った人はぜひDixie Flatlineさんの他の作品もチェックしてみて下さい。また、ボカロのR&Bがもっと聴きたいと思った方はVOCAR&Bでタグ検索してみて下さい。

 ちなみに巡音ルカでオススメのR&Bは小川大輝さんのsolitudeです。   #14 yeahyoutoo / “lean on you”

 凛とした歌声は猫村いろはです。猫村いろはといえば、ビブラードやこぶしのきいた力強い歌声のイメージがあったのですが、そういったものがなくても十分聴かせる歌声であることに改めて気づかされました。

 音数が少なくても歌声とトラックがぴったりと合っていて聴き入る一曲です。

#15 Noko / “只今”

 VOICELOID京町セイカによる聴き入る一曲です。VOICELOIDとは入力した文字を読み上げるソフトです。VOCALOIDが入力された歌を歌うのに対し、VOICELOIDは入力された文字を読み上げます。  この曲はこのCDで知ったのですが、夜にじっくり聴き入りたくなるお気に入りの作品になりました。

 この作品が気に入った方は、青屋夏生さんの日記を聴くことをオススメします。

 「合成音声ONGAKUの世界」は聴き入りたくなる曲が多く収録されていました。何度も聴くことできっと好きになれると思います。歌声も聴きやすいものが多い印象でした。また、初音ミクといったVOCALOIDに限らずUTUやCeVIO、VOICELOIDなど様々な合成音声の作品を選曲して下さったことに好感を持ちました。初音ミクに限らず個性豊かな合成音声たちの歌声が収録されたのは、このCDが初めてなのではないでしょうか。

 「合成音声ONGAKUの世界」はボカロを敬遠してるけど、音を楽しむことが好き、聴き入る曲が好きという方にも響くのではないかと思いました。

 また、「合成音声ONGAKUの世界」をのぞいてみて、やはり合成音声の音楽の世界は面白いし、まだ出会えていない良い曲があるのだなーと思いました。

 初音ミクが発売されて10周年を迎えてからの11年目。こういったCDが発売されたことを本当に嬉しく思います。

 このCDでボカロに興味を持った人は、まずは気に入った作者の他の作品を巡って楽しんでほしいですし、ボカロに慣れ親しんでいる人はもし「合成音声ONGAKUの世界」と同じコンセプトでCDを出すならどんな選曲をするのか考えてみてほしいと思いました。

 ボカロの音楽、合成音声の音楽が音楽の当たり前になる日がくることを祈っています。

2018.1.VOCALOID・UTAU推し曲その1

 2018年1月に投稿されたVOCALOIDやUTAUの曲でDJMIXをとってみました。バンドサウンド以外でやってみました。

 

www.mixcloud.com

<曲目リスト> #1 イマイのロボダッチ / “触れて 離れて 見つめて 逸らす”

#2 ピコン / “君の脈で踊りたかった”

#3 nodoka / “ミザリー”

#4 wtnb(浮世P) / “凪の端”

#5 kaichi,ひろ★ろん / “cider cider”

#6 櫻ノ宮萬 / “アストラルジェリーフィッシュ”

#7 宇田もずく / “at”

#8 みずさの / “universe”

#9 ANGL / “名前のない誰か”

#10 picco / “LOVE / HATE”

#11 ぷぐ(gaburyu) / “インターネットビーチ”

#12 におP / “愛濾す”

#13 DATEKEN / “step by step”

#14 Menta e Cioccolato / “Please show me your smile”

#15 でんの子P / “手に手をとって”

#16 iNat / “ブラックペッパー”

#17 蜂屋ななし / “後の祭”

#18 no8xf / “ロブハイマン”

#19 Mitchie M×fuwacina / “歌の棲む家~メゾン初音~”

#20 とあ / “ドライドライフラワー”

#21 ぎすたか / “ウィンターダークスカイ”

#22 ケイエヌ / “world's end”

#23 ふわりP / “コトバナキコトバ”