ベルリンのITスタートアップで働くジャバ・ザ・ハットリの日記

日本→シンガポール→ベルリンへと流れ着いたソフトウェアエンジニアのブログ

英語の達人に聞きまくったホントの英語習得法は「みんなが知ってるけど目を背けていた真実」だけだった

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かつて日本で働いていた時にすごい英語の達人たちに英語の習得法を聞きまくったことがあって、それで判明したのは「みんなが知っているけど目を背けていた真実」だけだった、という話。

「これから海外で働こう」と考えた当時の私は日本企業に勤務していてお世辞にも英語ができる、なんてレベルではなかった。ただラッキーなことにその当時、所属していた開発チームの隣には海外営業チームがいた。たまたま席が隣だったのだ。そこの海外営業チームには当然ながら、とても英語のできる人達が在籍していた。
今、シンガポールのスタートアップで働いている目線から言うと非常に変なのだが、なんとその「海外営業部」の所属メンバーは全員が日本人だった。まーそれはいいとして、当初の私はその部署で英語がやたらできる人を7人ピックアップして、ひとりひとりランチに連れ出し「どうやって英語をマスターしたのか?」と聞いてまわった。元々そんなに社交的ではない私がよくやったなと、ちょっと感心してしまう。とにかく当時の私はそれぐらい英語の習得に必死だったのだ。
それと英語の勉強法なんて、ちょっとした立ち話し程度では真意はつかめない。それこそ密着インタビューのごとく根掘り葉掘り聞きまくりたかったので、ひとりひとりランチに誘った。「このまま日本でエンジニアをしていたのではツブされる」という変な切迫感に突き動かされていた。

そこで聞きまくったことを元に自分で英語習得の道筋を作って、その通りに実行して、現在シンガポールのスタートアップで社内唯一の日本人として英語だけ使って働くに至る、という感じだ。当時に聞いた内容をまとめるとこうだ。今回は具体的な英語教材の話ではない。英語を習得するための指針だけ。

  1. 高額な英語教材は不要
  2. 狂ったように英語を勉強する時期を持つ
  3. その後も継続的な努力を続ける

順を追って説明する。

1.高額な英語教材は不要

ぶっちゃけ当時の英語に必死な私からしたら、英語のために多少のカネならブッ込む勢いがあった。どんな高額教材をオススメされても「はい!それ買います」状態だった。
なのに7人中全員がとてもとても地味な参考書を言うだけで高額な教材をまったく使っていなかった。「え?その単語帳オレも持ってる。全部を覚えた訳じゃなくて持ってるだけだけど。。。」とかばかりで拍子抜けした。

こういう話はブログにはほとんど書いていない。理由はカンタンで英語の高額教材は情報商材と並んでブログのアフィ収入のトップランカーだからだ。
ああーもうこんなこと書いたからにはこのブログからの収入は見込めないな。。。嘘でも使ったことなくても高額な英語教材をオススメしておけば、たまにそのリンク踏んで購入する人がいてアフィ収入が入るのだろう。でもここではそんなハシタガネよりも、私が英語の達人から見聞きしたことだけを書く。
サンプリング数がたった7であっても、その7人が7人とも高額英語教材に手を出さすに強烈に英語ができるようになっていた事実の前に言い訳は無用だった。
これを読んでいる皆さんの中に高額な英語教材を利害関係なくオススメしている人を何人知っているだろうか?ポイントは利害関係なく、という点だ。前述のランチに誘いだした英語の達人たちのように、あなたがその英語教材を買ったところで1銭のキックバックが入ることなく、かつ英語がめちゃくちゃにデキる人に高額英語教材をオススメされたことが1回でもあるだろうか?きっと無い。
そういうのは決まって英語教材の広告に出ている「私はコレで○○になりました!」みたいな広告モデルだけだ。それはオススメじゃなくて単なるセールス。
もしこの内容がいまいち信用できないのなら、せめてこれだけは実行していただきたい。それは「本当に英語がデキる人に直接その勉強方法を聞く」ことだ。ちょっと聞くのではなく、できれば小一時間ぐらいじっくり聞いて欲しい。きっとここに書いてあることが実感いただけると思う。

本気で英語を習得するには高額英語教材は要らないし、駅前英会話も要らないのだ。ではなにが必要か、というと次の項目になる。

2.狂ったように英語を勉強する時期を持つ

誰もが文字通り狂ったように英語を勉強した時期を半年から1年持っていた。(ただし帰国子女は除く)上限は1年だった。人それぞれ狂った時期があったのはとても参考になったし、自身の英語学習に対する覚悟にもなった。中には「狂っていた」という自覚がない人が居たが、普通に考えればその勉強方法は「狂っている」としか表現できない状態だった。
それらの勉強法を聞いて私も半年間、英語学習に狂った。その時期は寝ても覚めても英語漬け。飯の時にも茶碗の片側に単語帳。トイレはもちろん、歩きながらも、ずっと単語帳もしくはヘッドホンで英語のリスニング。夢に英語が出てくることはしょっちゅう。仕事の生産性はだだ下がり。家族の全員にキレられた。「狂ってる」「いい加減にしろ」「人間に戻れ」散々言われたが、日本語で罵倒されても英語以外は聞く耳持たなかった。
確かに狂っていたとは思うが、「英語をそれなりのレベルで習得するために必要なこと」という視点で見れば、これはなにも特別なことではない。日本で生まれて20歳過ぎて英語がネイティブになってない人がそれなりに英語ができるようになるには、どうしても狂ったように勉強する時期が必要なのだ。
この時期に関しては「TOEICスコアをあと200点アップ目指します」とかのカンタンな目標設定は要らない。TOEICはあまり参考にならないが、あえて言うと「現在のスコアに関わらず半年でTOEIC900点」とかの目標だ。
「現在の英語レベルとスコアが400点だから、まずは600を目指して、その後700、、」とかやってるとちっともできるようにならない。現スコアからの目標設定はまったく意味無いしどーでもいい。現在が300でも200でも半年で900!ってやってしまえ、と。目標設定をわざと急成長を狙ってやらないと非効率だし、まともなレベルに到達しないのだ。

英語なんてチンタラ5年やっても絶対に身に付かないが、狂ったように5ヶ月やればありえないぐらいにレベルが上がる。

英語に創造性や特別な才能なんてナニも要らない。プログラミングの方がよほどセンスと才能が要る。英語はセンス不要でただただ根性でたくさん覚えればOkだけの楽勝なスキルなのだ。そんな暗記すればいいだけの楽勝スキルに対して「アタシって英語できないから。。。」とバカみたいな言い訳をしていたとしたら、もう今日から5ヶ月でそんな言い訳とはおさらばしてしまえばいいのだ。何度も言うがそこは決して2年や3年では無い。たったの5ヶ月だ。狂ったようにやって急成長する5ヶ月。

3.継続的な努力

どんな達人も狂った時期が終了した後でも継続的な努力を忘れていなかった。とっても基本的なことだけど、英文記事を読んで知らない単語があったら書き留めて覚えるようにする、とか自分なりの型があって、それをやっていた。「アナタめちゃくちゃ英語できるのにまだそんなことやってんの?」と何度も思った。

以上が英語の達人に聞きまくったホントの英語習得法。

このブログでもこの辺りに派手なバナー貼って「この英会話教室がオススメ!」とかやればいいのかもしれないが、やらない。

そういう「結果はどーでもいいからなんでも薦めてまえ」的なブログ記事にうんざりしたので書いた記事だからだ。それに私からのオススメ参考書は他の記事でいくつか書いているので、そちらを参考にしてください。全て数千円の参考書です。ナン万円とかしない。

英語の達人たちにインタビューして判明したのは、英語の能力は自分の脳にインストールする必要があってそれはカネでは買えない、ということ。ただただ「単語覚えて、英語読んで、聴いて、やりまくる事でしか語学は身につかない」という実は「みんなが知ってるけど目を背けていた真実」だけだった。
 
 
ここまで書いといてナンだが、この記事にはきっと大したアクセスは来ないだろうと思っている。ブログでウケるのは「英語ができないけどなんとかなってます」的な耳障りのいい話だけだからだ。
「知ってるとは思うけど何万語かある単語をひとつひとつ根性で覚えることでしか英語の語彙は身につきませんわー」と書いたところで本当の話過ぎてウケる訳がない。

世の中に溢れる「○○するだけで英語ができるようになる」みたいな教材がウケてしまうのもそうした人間の心理を突いているからだろう。いま現にそうした「楽してデキる系の教材」で勉強している人には辛いかもしれないがこれは言っておく。たいした労力もかけないで英語が本当にできるようになった人なんて居ない。なぜなら言葉を万単位で覚える必要があるからだ。

「英語を身につけて海外で働くぞ」や「本気で英語を習得したい」とお考えの方が居れば、多少なりとも参考にしていただければとの思いがある。それはかつて英語ができずに日本で悶々としていた自分に重なるからだ。あの時、英語の達人たちの助言がなければ、きっと私は今でも「いろいろ英語の勉強するわりに、イマイチ英語がパッとしない人」だっただろう。彼らの助言のおかげでそれなりに英語をマスターできて感謝している。その感謝を何かの形で返さねばという思いで書いた。
 
 
気が向いたら、どこかでもう少し具体的な狂った時期の学習方法を書くつもり。気が向いたら。


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