ユーの書いてることは意味が分からないよ!

君の文章は輝いているか
ほんとうの言葉を隠してはいないか
君の日本語は理解されているか
ちっぽけな表現に妥協していないか

……前振りは置いといて、今回は分かりにくい日本語の例を挙げていきたいと思います。


ユーの書いてる文章は、ミーにはゼンゼン意味が分からないよ!

何回読んでも 何回読んでも コンテンツが分からないよ

あなたの文章 何回読んでも分からない
だから次は読解するために

僕は直観だけは最期まで磨いとく


あなたの文章は理解しにくい、と指摘されてしまう原因が以下にあるかもしれませんよ?

  1. 主語がない
    • 日本語は主語を省いても意味の通じやすい言語だと言われている。
    • が、ブログ記事を書く際は、文脈上ここは省略してもじゅうぶんに分かるだろう、と思われる場所以外はなるべく主語を書いておいたほうが良い。
    • 筆者は分かっていても、読者には伝わらないことが意外と多い。
    • 聞いたんだよ日本語には、主語がないんだよ。 主語がないんだ〜
  2. 指示語が何を指しているのか不明
    • これ、それ、あれ、あっち、こっち、でっち、が何を指しているのか分からない。
    • それは理解できない。
    • あれは誤解されやすい。
  3. 人称代名詞が誰なのか不明
    • 通常、「自分」は自身を指す言葉であるが、相手に対して「自分でやれ!」「自分が何を言っているのか分かっているのか?」などと書くことも可能。
    • 例えば、道端で転んで泣いてる子供に向かって、「ボク〜どうしたのー?大丈夫?」と言い寄る場面を想像してみると、「ボク」が指しているのは質問者ではなく子供のほう。 これはスグに分かるハズ。
    • 転んだ子供を見て、「そこの子供、どうした?大丈夫か?」と聞くのも意味は同じ。 しかし、「ボク〜」と表現したほうが子供の側により近くなれるように感じる。
    • 少し話が脱線しました;
    • 「手前」は自分と同様に相手を指す言葉としても使える。 「手前(てめえ)ふざけるな!」と。
    • 遣り取りしている当事者同士なら分かる会話でも、読者(第三者)から見たら判別が難しい表現になってしまい、「分かりにくい」と評されるかもしれない。
    • ハンドル名やはてなIDなど、固有名詞を使うと分かりにくさが解消する。
    • しかし、代名詞を使わない固有名詞だらけの文章は冗長すぎて読みづらいかも?
    • ちなみに、「私」は発言者自身を指す言葉であり、自分のことを「私」と呼べるのは本人だけだと私は思う。
  4. 多重否定
    • 無断リンクを禁止してはならない制限などないのだから、断りのないリンクを張らないことに関して、法律に厳禁と書かれてないことは拒否できない。
    • 上↑の例文の意味、分かりますか?
    • たぶん、「無断リンクはOKだ」って書いてあると思われる。 でも自信はない。(勘です)
    • 二重否定や三重否定が文中にあると、それだけで「分かりにくい」印象を与えてしまうし、意図が伝わりにくくなる。
    • ただし、ボンヤリ眺めているであろう読者の意識レベルを上げる目的で、わざと二重否定文を入れるという高等テクニックもある。
  5. 思い込みによる断定
    • 確認すべき疑問点を一切検証せず、いきなり「○○だ!」と断定。
    • ただしソースは脳内。
    • 何故○○なのか?と質問しても答えない。
    • ○○の根拠はどこか?と質問すると、「お前が自分で調べろ!」との返答。
    • しかしソースは脳内。
    • ある意味、最強である。
  6. 飛躍した論理
    • 突然、「犯人はじっちゃんだ!」との結論。
    • 結論から先に述べること、それは良い。
    • しかし、証明が必要な各段階をすっ飛ばして、「AだからZである」と言われても読者は理解できない。
    • 主張Zの理由となる根拠Aに説得力がなければ、読者は納得しない。
    • そして、読者から「理解できない」「意味わからん」と言われてしまう。
    • たまーに、直感が正しいこともあるので注意。
  7. 国語の辞書が違う
    • 筆者(ブログ管理人)の辞書と読者の持っている辞書が違う。
    • 辞書の出版社が違う、という意味ではない。
    • 用語の意味や言葉の定義が筆者と読者で異なる場合、意志の疎通はとても難しくなる。
    • 致命的なディスコミュニケーション(相互不理解)。
    • 「意味が分からないなー」と思ったら、「辞書、違いますか?」と確認してみるといいかも?
    • ただし、その確認は相手によっては「ケンカを売っている」と捉えられてしまう危険性もあるので要注意。
  8. ムダに喧嘩腰
    • ケンカ口調だと、意図が伝わりにくい。
    • 「あー、この人は怒ってるみたいだなー」ってことが分かる程度。
    • 攻撃的な文体でケンカを売っている(ように見える)文章は、読者のガードを強めることになるので、反発を受けて理解されにくくなる。
    • 丁寧な口調で書かれた意見は、読者の心のガードを下げる働きがあるので、自然に読んでもらえる。(山田ズーニー・メソッド)
    • 心のA.T.フィールドを中和する要素の1つは、文体。
    • 「なんだこいつ?」と反感を買いながら読まれるのと、「誠実な人かも?」と共感されながら読まれるのとでは、理解の度合いが違ってくる。 理解のされ具合が違う。
    • 要は、です・ます調で書けば問題ない。
    • です・ます調を省いた、シンプルな箇条書きでも可。
    • まれに、罵倒系と呼ばれるブログにおいて、かなり攻撃的で激しい内容が書かれているにも関わらず読者の共感を得ているサイトがあったりする。
    • 人気の秘密は、そこに書かれた辛辣な意見が的を射ているからなのだが、かなりの高等技術と文章力が必要だと思う。
    • 表面の文体だけマネても読者の反感を買って失敗するだけだからオススメはしない。
  9. 主旨が不明確
    • で?
    • 何を言いたいのか最後まで読んでも結局分からない。
    • 要点をまとめて冒頭、または、結論部分に書くと良い。
    • 主旨のまとめは私もやっていないので、分かりにくいかもしれないなーと自覚している。
    • 反省もしている。 ごめんなさい。
  10. 結論最優先
    • 先入観による結論ありきで書かれている。
    • 結論先行で書くのは構わないが、結論に至る過程に無理・矛盾がある。
    • 序盤〜中盤の途中過程に綴られたいくつかの理由や根拠が結論に結びつかない。
    • 筆者は「主張と根拠がキッチリ関連していて、ちゃんと説明できている」と思い込んでいるが、読者にはそのつながりが理解できないため、強い違和感を覚える。
    • 「5.思い込みによる断定」と「6.飛躍した論理」の派生パターン。

以上です。

私は言語学者でもプロの物書きでもない、ただの素人です。
素人の視点から見た「分かりにくい文章の例」を挙げてみました。
「意味が分からない」と苦情を受けることが少なくなると良いですね♪

  • 変更履歴
    • 2008/02/14 18:55 前半部分に加筆
    • 2008/02/15 0:38 2.の1番目を修正
    • 2008/02/15 20:45 5.に加筆
    • 2008/02/18 4:27 項番の見出しを太字に変更
    • 2008/02/18 15:42 10.を追加
    • 2008/02/19 2:47 前半部分の直感を「直観」に修正


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