普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

パスワード忘れるどころか勤め先の階数を忘れかけた

昨日は今年初の出社。SNSで、あまりに連休が長かったために年始の仕事始めの際にPCのパスワードを忘れるひと続出というのを見かけ「んなアホな」と鼻で笑っていたが、出社しエレベーターで自分の働いているフロアに向かう際、自分が何階勤務なのか一瞬思い出せなかった。パスワードなんぞ目じゃないくらい休みボケしていた。

上司は昨日休みをとっており、この日年始初出社だったのだけど、来て早々に「今日はそんな頑張らなくていいから〜」とまだ半身休んでいた。自分が頑張りたくないから。おかげで前日に引き続きのんべんだらりと時間は過ぎていった。連休明けのこのゆるみ切ったところから徐々に仕事が固茹でになっていくところまでがセットで大型連休みたいなところがあると思う。

そうこうしているうちにお昼ご飯の時間に。この日何を食べるかはもう休み明け前どころか年明け前から決まっていた。何はなくともラーメンである。しかも家系の。年末から年始にかけてわりとちゃんとしたものを食べていたので、身体がジャンクを求めている。澄み切った身体に澱みをぶち込んでやるのである。

やってきたラーメン屋。待ち焦がれていたと食品界のダークヒーローと対面。

正義がいつもでも正しいとは限らないんだぜ

久々だったからなのか、自分が思っていた以上におなかが空いていたのかあっと言う間にたいらげてしまった。なんならちょっと足りなかったなくらいに感じたほどである。身体の中のジャンク枠にだいぶ空きがあったということだったんだろうか。

こうして無事、年始の身体はジャンクに蹂躙され通常運転へと回帰していくのであった。これでマクドナルドを食べれば完璧だがさすがにこの日は控えた。

午後は急なミーティングで勤め先のフロア以外のひとたちと顔合わせ。今度はじまる新しい商売についての擦り合わせらしい。なんというか、僕の働いているフロアが静脈なのだとしたら、顔合わせのメンツは動脈という感じ。自分はゴリゴリの営利企業で働いているんだなと実感した次第である。ああはなれなそうだ。ま、僕には僕の役割ってもんがありますのであんまり気にしてないですけれども。

 

明けて本日。在宅勤務ではありつつも初日に比べてだいぶエンジンもあたたまってきた。年末に「は〜、来年やろ」と、年末という区切りを体よく言い訳にし先送りにしていた仕事をきちんとやり遂げる。このタイミングで着手したのは自分としては驚異的な速さだ。これも昨日のラーメンパワーだろうか。

ラーメンパワーを過信しすぎると中年の身体が(主に体重的な意味で)悲鳴をあげそうなのでラーメンよりはヘルシーなものをと松屋をチョイス。これで松屋が出てくるあたり、僕の健康に対するリテラシーの低さがうかがえることだろう。でもなんだかお米食べていれば健康な気がするんだよな。ふだんあまりお米食べないからそう思ってしまうんだろうか。そしてなんと言ってもサラダもつけた。これで健康まっしぐらである。と、ど直球に不健康な透析患者が言ってみるユーモアもあるだろう。

松屋のビビン丼。松屋の中ではまあまあヘルシー枠なのでは

松屋では女子高生が牛丼を頬張っており、なんかちょっと良いものみたなと思うなどした。寿司折りを持った千鳥足の酔っ払い、太ったひとがカツ丼大盛りを食べているのとは真逆のベクトルの”良いもの”というような気がする。

ご飯も食べたし午後も好調に仕事。ただ、ちょっとご飯が足りなかったかも、と僕としては相当に珍しい感覚を覚えながらの勤務だった。どうしたんだ、昨日といい今日といい身体に何か起こっているのか。昨日のラーメンで変な勢いついてしまったか。今年はごはんよく食べるひとになるのかもしれない。