Trino 472リリースノート日本語訳

今回はそんなに大きな変更はなさそうです。バグ修正が中心のようなので比較的安全なリリースと言えそうです。

原文はこちら: https://trino.io/docs/current/release/release-472.html

General

  • サーバーのコンソール出力の視認性を向上させるためにカラーリング (#25090)
  • 破壊的変更: HTTPクライアントのプロパティのプレフィックスをworkerInfoとmemoryManagerからworker-infoとmemory-managerに変更 (#25099)
  • SELECT句に多数の式が含まれる場合に発生するエラーを修正(自動生成されるバイトコードが複数のクラスに分割されるようになった) (#25040)
  • 特定のORDER BY ... LIMITのパフォーマンスを改善(TopNのTableScanの間にオペレーターが存在するとプッシュダウンが効かなかったケースが解消されたよう) (#25138)
  • cosine_distanceおよびcosine_similarityに渡す配列にnullが含まれていた場合に不正な結果が返る問題を修正 (#25195)
  • 非SELECTクエリでもWITH SESSIONが適用されてしまう問題を修正 (#25112)

JDBC driver

  • javax.sql.DataSourceの実装を提供 (#24985)
  • SET SESSION AUTHORIZATIONまたはRESET SESSION AUTHORIZATIONを呼び出した後にロールがクリアされてしまう問題を修正 (#25191)

Docker image

  • Snappy圧縮使用時のパフォーマンスを改善 (#25143)
  • DuckeDBコネクタ使用時の初期化エラーを修正 (#25143)

BigQuery connector

  • bigquery.case-insensitive-name-matching有効時のテーブル一覧取得のパフォーマンスを改善 (#25222)

Delta Lake connector

  • 並列度の高いテーブル更新のサポートを改善 (#25141)

Faker connector

  • row型のサポートを追加し、array、map、json型に対しては空の値を返すように (#25120)

Iceberg connector

  • $partition隠しカラムを追加 (#24301)
  • DELETE後のIcebergテーブルからデータを読み込むと誤った結果が返る問題を修正(Trino 469で実装されたPaquetのパース処理の最適化にバグがあったよう) (#25151)

Loki connector

  • Loki 3.2.0以降で発生する接続エラーを修正 (#25156)

PostgreSQL connector

  • 整数型へのキャストを含むクエリのパフォーマンスを改善 (#24950)

SPI

  • 非推奨のConnectorMetadata.addColumn(ConnectorSession session, ConnectorTableHandle tableHandle, ColumnMetadata column)メソッドを削除。代わりにConnectorMetadata.addColumn(ConnectorSession session, ConnectorTableHandle tableHandle, ColumnMetadata column, ColumnPosition position)を使用すること (#25163)

Trino 471リリースノート日本語訳

流行に乗ってAI関数が実装されました。プロンプトはこのへんに埋め込まれているようです。

原文はこちら: https://trino.io/docs/current/release/release-471.html

General

  • OpenAI、Anthropic、またはOllamaを使用するその他のLLMをバックエンドとして使用するテキストタスク用のAI関数を追加 (#24963)
  • EXPLAIN ANALYZEの出力にsplit countとtotal split distribution timeを追加 (#25028)
  • log.console-format=JSONでコンソールへのJSON形式でのログ出力をサポート (#25081)
  • Pythonユーザ定義関数で利用可能なライブラリを追加 (#25058)
  • Pythonユーザ定義関数のパフォーマンスを改善 (#25058)
  • ORDER BY ... LIMITを含むクエリのパフォーマンスを改善(TopNが使用するComparatorがバイトコード自動生成されるようになった) (#24937)
  • Fault-tolerant executionでエクスチェンジマネージャをAzure StorageかつWorkload Identityを使用するように設定した場合に発生するエラーを修正 (#25063)

Server RPM

  • RPMパッケージを削除。Tarballもしくはコンテナイメージを利用するか、trino-packages repositoryを使用してRPMをビルドすること (#24997)

Security

  • Rangerアクセスコントロールプラグインの初期化時にaccess-control.propertiesで指定した カスタムXML設定ファイルの設定のうち一部が反映されない問題を修正 (#24887)

Delta Lake connector

  • variant型のサポートを追加 (#22309)
  • ローカルファイルシステムサポートを追加 (#25006)
  • クローンされたテーブルの読み込みをサポート(絶対パスのDeletion Vectorの読み込みをサポート) (#24946)
  • S3への書き込み時のストレージクラスをs3.storage-classプロパティで設定可能に (#24698)
  • 巨大なチェックポイントファイルの書き込みに失敗する問題を修正(#25011)

Hive connector

  • ローカルファイルシステムサポートを追加 (#25006)
  • S3への書き込み時のストレージクラスをs3.storage-classプロパティで設定可能に (#24698)
  • hive.s3.storage-class-filterがREAD_NON_GLACIER_AND_RESTOREDに設定されている場合のリストアされたS3 glacierオブジェクトが読み込まれない問題を修正 (#24947)

Hudi connector

Iceberg connector

  • ローカルファイルシステムサポートを追加 (#25006)
  • S3 Tablesをサポート (#24815)
  • S3への書き込み時のストレージクラスをs3.storage-classプロパティで設定可能に (#24698)
  • MERGEクエリがIcebergテーブルに対して複数同時に実行された場合のエラーを防ぐための衝突検知を改善 (#24470)
  • パーテーション化されたテーブルへの書き込み時にtask.max-writer-countの設定が反映されるように (#25068)

MongoDB connector

  • 大文字小文字違いで名前が重複しているテーブルによって発生するエラーを修正 (#24998)

SPI

  • Connector.getInitialMemoryRequirement()を削除 (#25055)

Trino 470リリースノート日本語訳

DuckDBコネクタとLokiコネクタ(Grafanaのストレージらしい)が追加されています。また、Kinesisコネクタが削除されました。

原文はこちら: https://trino.io/docs/current//release/release-470.html

General

  • DuckDBコネクタを追加 (#18031)
  • Lokiコネクタを追加 (#23053)
  • SELECTクエリでクエリ毎のセッションプロパティを指定するためのWITH SESSION句をサポート (#24889)
  • Fault-tolerantエクスチェンジストレージのS3互換オブジェクトストレージとの互換性を改善 (#24822)
  • exchange.hdfs.skip-directory-scheme-validationプロパティでFault-tolerantエクスチェンジストレージのHDFS互換ファイルシステムとの互換性改善のためディレクトリスキームバリデーションをスキップ可能に (#24627)
  • JMXメトリクスにblockedQueriesを追加 (#24907)
  • 破壊的変更: optimize_hash_generationセッションプロパティおよびoptimizer.optimize-hash-generationコンフィグレーションオプションを削除 (#24792)
  • SQLユーザ定義関数で大文字の変数名を使用した際に発生するエラーを修正 (#24460)
  • array_histogram関数の入力がnullを含む場合のエラーを修正 (#24765)

JDBC driver

  • 破壊的変更: 必須の最小JavaランタイムバージョンをJava 11にアップグレード (#23639)

CLI

  • 破壊的変更: 必須の最小JavaランタイムバージョンをJava 11にアップグレード (#23639)

Delta Lake connector

Faker connector

Hive connector

Hudi connector

Iceberg connector

  • optimize_manifestsテーブルプロシージャを追加 (#14821)
  • コミットのリトライ数をmax_commit_retryテーブルプロパティで設定可能に (#22672)
  • Hive metastore使用時にテーブルメタデータをキャッシュ可能に (#13115)
  • Azure Storage、Google Cloud Storage、IBM Ckoud Object Storage、S3互換オブジェクトストレージでのレガシーファイルシステムサポートの利用を非推奨に。まだレガシーファイルシステムサポートから移行していない場合はそれぞれAzure Storage、Google Cloud Storage、S3の移行ガイドを参照 (#24878)
  • Azure Storageファイルシステム使用時のコネクションリークを修正 (#24116)
  • 名前にドットを含むカラム追加時に発生するエラーを修正 (#24813)
  • ネストしたフィールドにequality deleteが存在するテーブルからの読み込みに失敗する問題を修正 (#18625)
  • Equality deletes後、$entriesおよび$all_entriesテーブルの読み込みに失敗する問題を修正 (#24775)

JMX connector

  • ダイナミックカタログ使用時にMBeanがコーディネーターとワーカーで一致しない場合にメトリクスが消失してしまう問題を修正 (#24908)

Kinesis connector

  • 破壊的変更: Kinesisコネクタを削除 (#23923)

MySQL connector

PostgreSQL connector

  • 最小のサポートバージョンをPostgreSQL 12にアップグレード (#24836)

Trino 469リリースノート日本語訳

年末年始を挟んだこともあってか前回のリリースから1ヶ月以上期間が空いたためかなりの量の修正があります。Trino 468で報告されていたOOMが直っているのが大きいですかね。Delta Lakeコネクタは以前からDeletion vector絡みの問題が目立ちます。

原文はこちら: https://trino.io/docs/current/release/release-469.html

General

  • ALTER TABLE ... ADD COLUMNでFIRST、AFTERおよびLASTをサポート (#20091)
  • ST_GeomFromKML関数を追加 (#24297)
  • スプーリングクライアントプロトコルの動作をセッションパラメータで設定可能に (#24655, #24757)
  • 高負荷時の安定性を改善(JettyでHTTP/1のヘッダのバッファ管理に変更があったようでTrino 468でOOMが発生してしまうという問題があったよう) (#24572)
  • UPDATEã‚„DELETEの条件にサブクエリを使用した場合に発生するプランニング時のエラーを修正 (#24447)
  • 負の 16 進数、8 進数、および 2 進数の数値リテラルの解析を修正 (#24601)
  • S3ExpressでFault-tolerant execution利用の障害となる再帰的な削除処理で発生するエラーを修正 (#24763)

Web UI

  • クライアントタグでのクエリのフィルタリングをサポート (#24494)

JDBC driver

  • io.trino.jdbc.QueryStatsにplanningTimeMillis、analysisTimeMillis、finishingTimeMillis、physicalInputBytes、physicalWrittenBytes、internalNetworkInputBytes、physicalInputTimeMillisを追加 (#24571, #24604)
  • Connection.isValid(int)をコネクションとクレデンシャルをバリデーションするよう修正、validateConnectionコネクションプロパティを追加 (#24127, #22684)
  • 独自のCertificateチェーンを使用しているクラスタでスプーリングプロトコル利用時に発生するエラーを修正 (#24595)
  • SetDigest、BingTile、Color型のデシリアライゼーションエラーを修正 (#24612)

CLI

  • 独自のCertificateチェーンを使用しているクラスタでスプーリングプロトコル利用時に発生するエラーを修正 (#24595)
  • SetDigest、BingTile、Color型のデシリアライゼーションエラーを修正 (#24612)

BigQuery connector

  • BigQueryとのgRPC通信用のチャネルプールの設定が可能に (#24638)

ClickHouse connector

  • 破壊的変更: 対応バージョンの最低要件をClickHouse 24.3およびAltinity 22.3にバージョンアップ (#24515)
  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Delta Lake connector

  • S3セキュリティマッピングでSSE-Cのサポートを追加 (#24566)
  • Google Storageファイルシステムのエンドポイントをgcs.endpointプロパティで設定可能に (#24626)
  • Delta Lakeテーブルに新規に書き込まれたデータについてはデフォルトでSNAPPYの代わりにZSTDで圧縮することで読み込み時のパフォーマンスを改善 (#17426)
  • 巨大なトランザクションログJSONファイルを持つテーブルに対するクエリのパフォーマンスを改善 (#24491)
  • 多数の行グループを持つParquetファイルの読み込みパフォーマンスを改善 (#24618)
  • 並列実行を有効にすることでOPTIMIZEステートメントのパフォーマンスを改善 (#16985)
  • S3から大きなファイルを読み込む際のパフォーマンスを改善 (#24521)
  • 複数のカタログでファイルシステムキャッシュ利用時のJMXメトリクスのカタログ情報を修正 (#24510)
  • Alluxioファイルシステム利用時のテーブル読み込みエラーを修正 (#23815)
  • Deletion vectorが有効になっているテーブルに対する更新が誤った結果になる問題を修正 (#24648)
  • Deletion vectorが有効になっているテーブルからの読み込みが誤った結果を返す問題を修正 (#22972)

Elasticsearch connector

  • Elasticsearchドキュメントのネステッドフィールドを参照するクエリのパフォーマンスを改善 (#23069)

Faker connector

  • ビューをサポート (#24242)
  • シーケンスの生成をサポート (#24590)
  • 破壊的変更: WHERE句での制約の指定をmin、max、optionsカラムプロパティで行うよう変更 (#24147)

Hive connector

  • S3セキュリティマッピングでSSE-Cのサポートを追加 (#24566)
  • Google Storageファイルシステムのエンドポイントをgcs.endpointプロパティで設定可能に (#24626)
  • AWS SDKクライアントのリトライ数のメトリクスをクライアントレベルのリトライとHTTPクライアントリトライに分離 (#24606)
  • 多数の行グループを持つParquetファイルの読み込みパフォーマンスを改善 (#24618)
  • S3から大きなファイルを読み込む際のパフォーマンスを改善 (#24521)
  • 複数のカタログでファイルシステムキャッシュ利用時のJMXメトリクスのカタログ情報を修正 (#24510)
  • Alluxioファイルシステム利用時のテーブル読み込みエラーを修正 (#23815)
  • JSONフォーマットのテーブルにNaN、Infinity、-Infinityを書き込むと無効なデータが書き込まれてしまう問題を修正(書き込み時にエラーを投げるようになったよう) (#24558)

Hudi connector

  • S3セキュリティマッピングでSSE-Cのサポートを追加 (#24566)
  • Google Storageファイルシステムのエンドポイントをgcs.endpointプロパティで設定可能に (#24626)
  • 多数の行グループを持つParquetファイルの読み込みパフォーマンスを改善 (#24618)
  • S3から大きなファイルを読み込む際のパフォーマンスを改善 (#24521)

Iceberg connector

  • ALTER TABLE ... ADD COLUMNでFIRST、AFTERおよびLASTをサポート (#20091)
  • S3セキュリティマッピングでSSE-Cのサポートを追加 (#24566)
  • Google Storageファイルシステムのエンドポイントをgcs.endpointプロパティで設定可能に (#24626)
  • $entriesメタデータテーブルを追加 (#24172)
  • $all_entriesメタデータテーブルを追加 (#24543)
  • parquet_bloom_filter_columnsテーブルプロパティを設定可能に (#24573)
  • orc_bloom_filter_columnsテーブルプロパティを設定可能に (#24584)
  • rollback_to_snapshotテーブルプロシージャを追加し、既存のsystem.rollback_to_snapshotプロシージャを非推奨に (#24580)
  • カラム一覧取得時のパフォーマンスを改善 (#23909)
  • 多数の行グループを持つParquetファイルの読み込みパフォーマンスを改善 (#24618)
  • S3から大きなファイルを読み込む際のパフォーマンスを改善 (#24521)
  • write.metadata.delete-after-commit.enabledがtrueに設定されている場合に最も古いバージョンのメタデータファイルを削除するように (#19582)
  • 複数のカタログでファイルシステムキャッシュ利用時のJMXメトリクスのカタログ情報を修正 (#24510)
  • Alluxioファイルシステム利用時のテーブル読み込みエラーを修正 (#23815)
  • table_changesテーブルファンクションから不完全な結果が返される問題を修正 (#24709)
  • 複数のネストしたパーテーションカラムが存在するテーブルにアクセスするクエリがエラーになる問題を修正 (#24629)

Ignite connector

  • MERGEステートメントをサポート (#24443)
  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Kudu connector

  • パーテーション化されていないテーブルのサポートを追加 (#24661)

MariaDB connector

  • ALTER TABLE ... ADD COLUMNでFIRST、AFTERおよびLASTをサポート (#24735)
  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

MySQL connector

  • ALTER TABLE ... ADD COLUMNでFIRST、AFTERおよびLASTをサポート (#24735)
  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Oracle connector

  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Phoenix connector

  • スキャンページのタイムアウトをphoenix.server-scan-page-timeoutコンフィグレーションプロパティで設定可能に (#24689)
  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

PostgreSQL connector

  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Redshift connector

  • Redshiftテーブルからの読み込みパフォーマンスを改善 (#24117)
  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

SingleStore connector

  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Snowflake connector

  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

SQL Server connector

  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

Vertica connector

  • カラムの値をNULLに更新しようとするとエラーになる問題を修正 (#24204)

SPI

  • コネクタレベルのイベントリスナのサポートおよびConnector.getEventListeners()メソッドを削除 (#24609)

マネジメントは嫌いですけど

書かれている通りマネジメントといっても対象も状況も千差万別なのであくまで一例と理解しつつ、著者の方の貴重な体験談として読ませていただきました。

実体験に基づいて書かれているだけあり、現実と向き合うような生々しさがある一方、実際のところはわかりませんが、かなり淡々と書かれていることもあり、ここまで冷静に割り切れるのは凄いなぁと思いました。仮説検証を繰り返していくのはエンジニアリングと共通する部分があるというのはそうかもしれないですが、人や組織をシステムと同じと考えられるかどうかですね。まあそのくらいのメンタリティがないとマネジメントなんてやってられないということかも知れないですが、マネージャーというのは大変な仕事だなぁということを再認識しました。

冒頭に「技術職出身のマネージャーが増えるといいと願っている」と書かれているのですが、自分はこの本を読んでやっぱりマネージャーやりたくないなぁとの思いを新たにしましたw

2024年の振り返り

仕事関係

引き続きPresto/Trinoメインでやっていましたが、今年は自分で何かやるというより他のプロジェクトを手伝ったり後方支援的なことをひたすらやり続けていました。激務というわけではなかったですが、諸々気を使うことが多かったり、あれやこれやと落ち着かなかったです。ただ、チームとしては自分がずっと手伝っていたPrestoからTrinoへの移行が大きなトラブルなく(ほぼ)完了できましたし、Snowflake連携など大きな新機能も出たのはよかったです。

api-docs.treasuredata.com

www.treasuredata.com

また、今年も海外の同僚が日本に来るのにあわせて何度かオフィスに出社しました。初めて顔を合わせるチームメンバーもいたり直接会話できたのは良かったのですが、一度目の出社後に体調を崩してしまい(検査してないのですが恐らくCOVIDと思われる)その後しばらく色々と大変でした。自分も油断していた感が否めないですが、防御にも限界があるので困りますね…。

OSS関係

今年もTrinoに細かいコントリビュートをしていました。

takezoe.hatenablog.com

Trinoは結構破壊的変更やデグレも多いので仕事ではそんなに頻繁にバージョンアップできず少し古いバージョンを使い続けることになりがちなのですが、毎回アップグレード時に溜まりに溜まった変更点を把握するのも大変だし、クリティカルなバグ修正や改善のバックポートなども考えると最新の変更はちゃんと把握していないといかんということでリリースノートの翻訳を始めてみました。

takezoe.hatenablog.com

単に翻訳するだけでなく、リリースノートからだと具体的な変更内容がわからないものについてはPRの内容を確認して補足したりしています。Trinoはリリース頻度が高くなかなか大変ですが、可能な限り続けていきたいと思います。

それから数年ぶりにAmaterasのEclipseプラグインをメンテしたり、ついでにGitHub ActionsとTychoでCIを導入したりなどもしていました。

takezoe.hatenablog.com

GitBucketは今年も2回だけのリリースで内容も細かい改善が中心でした。年末休みに色々手を入れられたのはよかったです。

takezoe.hatenablog.com

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趣味関係

仕事やプログラミング以外に趣味を作るというのが長年の課題の1つで本を読んだりゲームをしたりと色々試してみてはみたものの挫折し続けていたのですが、今年は一年通してNintendo Switchで色んなゲームを遊んでいました。ユニコーンオーバーロードが楽しくて他のゲームも遊んでみようとなったのが大きいです。

takezoe.hatenablog.com

仕事が時間的というよりメンタル的に結構しんどい状況だったのでよい気分転換にもなっていました。ただ、派手派手な3Dアクションゲームは目もしょぼしょぼするし肩も凝るしで余計疲れますね…。コマンド式のRPGやSLGをマターリ遊ぶのが良さそうということがわかってきました。まだ気になるゲームもありますし、来年はSwitchの後継機も発売されるようなので楽しみです。

一方で今年は本はあまり読まなかったかも。今の家に引っ越してから本棚の容量が半分になってしまい、本を捨てないと新しい本が収納できないという状態になってしまったので最近は紙で残しておきたいと思うもの以外はできるだけ電子書籍で買うようにしているのですが、やはり物理的にスペースが限られていると本を買う意欲も削がれてしまうし、そもそも書店にもあまり足が向かなくなってしまいますね。

あと永野護展良かったです。図録と一緒に購入したASH DECORATIONはまだ開封すらしていませんがw(そういえばIMSの1/144レッドミラージュも積んだままなのであった…)

すごい。

Naoki Takezoe (@takezoe.bsky.social) 2024-03-15T05:35:10.414Z
bsky.app

アーセナル

23-24シーズンも最終節まで粘ったものの結局優勝できず、これでダメなら最早プレミアリーグは無理ゲーなのでは感も若干ありますが、2シーズンと続けてプレミアリーグの優勝争いを演じたことで完全に強豪として復活した感はあります。日本でもサッカー雑誌でアーセナル特集が組まれることが増えましたし、そのトーンも数年前までとはまったく変わりネタ枠ではなく強豪の扱いで隔世の感があります。アルテタ本の邦訳も出ました。

takezoe.hatenablog.com

今シーズンはカラフィオーリ、メリーノとさらに選手層を厚くして三度目の正直に挑んでいますが、序盤戦は特にウーデゴーの負傷離脱が響き取りこぼしが多く、シティの調子も悪くリバプールの独走を許しています。ヌワネリやスケリーの台頭など明るい話題もあるものの、主力の勤続疲労(ウーデゴーが戻ってきたと思ったらサカまで長期離脱…)やエドゥの退団など1つのサイクルの終焉を感じなくもないです。

冨安早く戻ってきてくれ!

Naoki Takezoe (@takezoe.bsky.social) 2024-11-30T17:15:34.270Z
bsky.app

まあまだ長いシーズンどうなるかわからないのでシーズン後半も期待しすぎず応援しようと思います。

その他

最近は肩や腰だけでなく膝まで痛くなってきたり、視力も衰えてきたり(老眼?)と体のあらゆる機能の低下をひしひしと実感しており、ソフトウェアエンジニアをいつまで続けられるのかなぁなんてことも考えるようになってきました。まだ社会人人生がこれまでの倍くらいあると考えるとちょっと絶望的な気持ちになったりもしますが、今後のキャリアについても方向性を考えていかないといけないなぁと思うなどした一年でした。

ともあれ毎年言ってる気がしますが運動不足はどうにか解消したいところです。どうしても仕事の波で習慣化するのが難しいのですが、今年こそ運動を継続するのを第一の目標にしようと思います。

GitBucket 4.42.0をリリースしました

Scalaで実装されたオープンソースのGitサーバ、GitBucket 4.42.0をリリースしました。

https://github.com/takezoe/gitbucket/releases/tag/4.42.0

今回は内部の改善が中心です。

ブランチ名の最大長を100文字から255文字に拡張

Git自体は長いブランチ名が使えるのですが、GitBucket上でプルリクエストを作成したり、ブランチプロテクションの設定を行う際にブランチ名を格納するカラムサイズの都合で100文字までという制限がありました。このバージョンでは255文字までのブランチが使えるようになっています。また、プルリクエスト作成画面にちゃんとエラーメッセージを表示するようにしました。

GitHub非互換だったWeb APIを修正

list-repository-tags APIとWebフックのペイロード等に含まれているssh_urlがGitHubと非互換だったので修正しました。

ユーザ定義CSSのプラグインによる上書きを防止

いくつかのプラグインはJavaScriptを使用して動的にCSSを追加するようなのですが、このCSSによってGitBucket側で定義されたユーザ定義CSSが上書きされてしまうという問題があったため、ユーザ定義CSSはプラグインのJavaScript実行後に適用するように修正しました。

コミットログ一覧取得のパフォーマンスを改善

GitBucketの内部実装を修正してコミットログ一覧取得のパフォーマンスを改善しました。ブランチをpushする際などもGitBucketは新規コミットを識別するために内部的に既存のコミットの一覧を取得するのですが、こういった処理のパフォーマンスも改善しているはずです。

Java 17が必須に

これまではJava 11以降で動作していましたが、新しいバージョンのJettyをサポートするためJava 17以降が必須になりました。

今回のバージョンではこの他にもバグ修正、細かい改善、内部ライブラリの更新などを行っています。詳細についてはIssueの一覧をご覧ください。