実に勢いがある１年でした

Ｍ−１、チュートリアルが優勝。昨年の記事でも書いていたように、昨年の時点で既にある程度完成していて面白かったのだけど、徳井の気持ち悪さに磨きをかけ、今年はさらに良かった。どのタイミングで「テッカテッカやないか！」を言うのか気になってたんだけど、相方いじりをしないでネタ勝負。意外と正解だったかも。審査員も全員つけてたように文句なし。
ちなみに俺、昨年にこんなこと書いてました。

この分で行くと来年は麒麟が本命かねえ。穴としてはチュートリアル。第２ラウンドには進めなかったが結構良かった。来年チュートリアルに要注目。……準決勝で落ちたりして。

おお、いい読みしてんじゃん、俺。本命と穴の結果は逆とはいえ、両方決勝に残って、しかも優勝してんだから悪くないぞ。
チュートリアル以外の話をすると、決勝に残った麒麟もフットボールアワーも面白かったんだけどね。ちょっと勢いの差があった感じ。島田紳助はそれを爆発に喩えてたけど、確かにそう。面白いけれど、突き抜けてはいない。昨年のブラックマヨネーズにしても、一昨年のアンタッチャブルにしても、それが存分に感じられましたからなあ。そういうオーラがチュートリアルにあって、他にはなかったというか。
ただ麒麟もフットボールアワーもさすがの実力。面白いや、実に。両者とも本当に外さない。チュートリアルは下ネタのくだりでたまに外すことがあるんだけれど、そういう不安定さはないね。絶妙の安定感。ま、そういうところが突き抜けない原因というのが皮肉だねえ。俺がお笑い学校の校長になって、若手の中から漫才の講師を１組雇えと言われたら、俺なら麒麟にするね。そんなシチュエーションねえよ。
あとはライセンスかなあ。敗者復活組は毎回面白いんだけど、今回もやっぱり面白かった。ネタのチョイスが良かったね。トータルテンボスも悪くない。ただベスト３に残るにはもうひとひねりかね。
笑い飯はやっぱり限界感が。まっちゃんも言ってたようにフリが弱い。ただ出だしが弱いから後半面白いわけで、ここらへんは相反する部分。今の個性を捨てないとＭ−１では無理かも。厳しい選択だけどねえ。
最後に来年の予想だけど、順当なら麒麟かフットボールアワーでしょ。来年優勝を狙えそうな上り調子のコンビが見当たらないので、現状で優位である２組のどっちかじゃないですかね。それ以外とは差があるような。また、笑い飯に期待するくらいなら、全く無名の新人に期待したいところ。面白いけど、今更優勝まではないような。まだ見ぬ存在に期待。