プリキュアを目指してみる話

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本エントリは、幼児・児童の夢を壊す可能性を孕んでおります。お子様の目の届かないところで閲覧ください。

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最近我が家では日曜の朝に放映しているプリキュアのアニメをよく見ている。無論、子供はいない。

変な趣味だ、と思う方もいるかもしれないが、このプリキュア、大人が見てもそこそこ楽しめるから甘く見てはいけない。創り手側も、子どもと一緒に親が見ることを少なからず意識して創っているのだろうと思う。

私など、前シリーズのスマイルプリキュア!のオープニングテーマ「♪スマイル スマイル スマイル スマイル スマ〜イル プリキュ〜ア♪」のくだりは「自身の現状を直視して気分が沈んだ時に元気づけてくれる唄No.1」として不動の地位を築いており、街中で口ずさんだこと数知れない。

2月から始まった新シリーズ、ドキドキ!プリキュアでは、4人目のプリキュアが初めて変身したシーンで、実際、涙した。

この髪が黄色い4人目のプリキュア(以下、"黄色")は、とてつもないお嬢様で、ヒーローキャラとしては珍しく金にものを言わせ、自営の商業施設の監視カメラ他諸々から得られるビッグデータの解析を高速で実現し、プリキュアの懲活(懲悪活動)に有用な情報提供に一役買っていた。ところが、フワッとした妖精的なアレから「きみもプリキュアになるでし〜」(語尾は正確ではありません。)と勧誘された際、黄色はなんと優雅に紅茶を注ぎながら「わたくしはプリキュアにはなりません。プリキュアをプロデュースする側にまわります。」と言い放つ。正義の味方にプロデュースとかあるんだ!と突っ込まずにはいられないと同時に、翌日から全国の幼児・児童が「さっちゃんお昼寝しなーい。お昼寝をプロデュースするからー。」などと言い出す育児ハックの到来を予感して身震いせずにはいられない。

そんな調子で色々と予想外の動きを見せてエンターテインしてくれる黄色だったが、カクカクシカジカの末、自身もプリキュアとして表に出ることを決意し、変身に至る。

ドキドキ!プリキュアの4人のプリキュアはトランプの4つのマークをモチーフにしているので、黄色は最後に残されたクローバー、つまり「キュアクローバー」になると誰もが信じたその時、彼女は言った。

「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

・・・キュアロゼッタ!!!!思ってたんより、か、かっこいいいい!!!!

この瞬間、私の眼に正体不明の涙があふれた。我輩は涙である。名前はまだない。なにかしらの感動であることには違いないが、「自分の知っている形容詞では表しきれない感情」という台詞はこういう時に使うんだと、齢30にして初体験させてもらった。

 

というわけで、私は単純にプリキュアにそこそこハマっている。

エンディングテーマ曲でCGを駆使して表現される振付は、毎度踊りたくて仕方がない。だから動画サイトで振付説明の動画を漁ったりしてしまう。その過程で、子供向けイベントでプリキュアのキャラクター(気ぐるみ)たちが子供たちと共に踊っている映像を見つけた。

それを見て思った。あれ、もしかしたら私もプリキュアになれる可能性があるのでは?と。

そう思ったら一直線なのが私の長所であり短所。というかほぼ短所。

インターネットで検索し、キャラクターショーを制作する会社がキャラクタースタッフ(アルバイト)を募集しているのをすぐさま発見した。これらの仕事は基本土日、稽古は夜間ということで、平日別の仕事が入ったとしても両立できるかもしれない。

速攻問い合わせる。

「当方30歳なのですが、プリキュアになって踊りたいです。応募可能ですか?」

 

客観的に見直すと若干頭おかしい感じの問い合わせに見えるので、その名の通りドキドキ!しながら返信を待っていると

「年齢制限はありません。やる気と体力があれば50歳でも構いません。」

という力強い返答が。やはり夢を売る人々はハートの温度が違う。

 

なんでもっと若い時(学生時代)に、こういうアルバイト検討しなかったんだろうと思うと後悔の念が押し寄せてくる。まああの頃はまだプリキュアなかったもんな。

ひとまず、現場見学に参加させてもらおうと思う。

 

果たしは私はキュアロゼッタになれるのだろうか・・・!?

 

 

つづく(かも)

 

 

 

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