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科学な本のご紹介: 絶品図解『エレンベルガーの動物解剖学』

科学に佇む書斎



エレンベルガーの動物解剖学 📖 
100年前に描かれたという素晴らしい図版をたっぷりとしたサイズで復刻!
百聞は一見にしかずで、スゴイわこれ!

科学の本【馬】体幹皮筋 たいかんひきん:体幹皮筋は胸腹壁のほぼ全体を覆い、収縮すると、ハエを振り払うように皮膚のひだが生じる。この筋は薄いため、身体の体表の形態および輪郭にほとんど影響を与えることがなく、体表の図には示されていない。


科学の本【馬】外陰部vulva:この部位は左右の陰唇によって構成され、裂部は上部と下部で結合する。下部は丸みを帯びているが、上部はより尖っている。ウマの外陰部の陰唇は、大小に分かれておらず単純であるという点にも注意を向けるべきである。

科学の本【馬】膝蓋骨の位置は、膝関節が屈曲している場合と伸展している場合で異なる。膝関節伸展時には、上方へ(すなわち骨盤に向かって)滑走し、最終的に膝関節が伸展し後肢に体重がかかると、滑車内側の隆起部にひっかかる。

本書の図ではないけれど馬の骨格↓

科学の本【牛】オスは一般的に、メスよりも大きく頑健で、脚が比較的短い。オスの前肢はメスの後肢よりも太く、前額部および頭頸部の外皮は厚く、被毛は豊富で長い。

科学の本【胸骨下顎筋 きょうこつかがくきん】ヤギでは、下顎の下縁近くで、咬筋の上を鼻の後方に向かう平坦な腱へと移行し、徐々に広がって咬筋の腱に合流する。シカやノロジカでは腱の終端は2つに分岐する。

科学の本【ライオン】ライオンでは他の動物と比べ、四肢が体幹に対して垂直に下方へ伸びている点が際立つ。全体的に関節角は非常に大きく、鈍角である。左右の肩甲骨の位置は非常に高く、第一胸椎の棘突起の先端よりも高い。そのため生体において左右の肩甲骨の間の領域は、くぼんでいるように見える。

科学の本【前下腿外転筋 ぜんかたいがいてんきん】ネコ科に特有の筋であり、ライオンでは強力に発達している。尾を持ち上げた際、外形において明瞭に観察することができ、尾の横方向の運動に作用する可能性が高い。





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『エレンベルガーの動物解剖学』
 ヴィルヘルム・エレンベルガー
 ボーンデジタル


なんと、本書のテキスト(詳しい解説)部分はPDFでダウンロードできてしまうというサービスっぷり。(原著は著作権が切れてるし)
図版のほうは、日本側で原図と同じサイズの「描き込み勉強用の線画」も完備してくれていてスゴイさすがボーンデジタル!
100年を超えて愛される、動物解剖学の古典名著を復刻! !
テキストによる教科書と5冊の図譜からなる計6巻組の書籍である。1900年頃から出版され始め、テキスト巻(1900)、第1巻ウマ(1898-1900)、第2巻ウシ(1896-1901)、第3巻ライオン(1905)、第4巻ヤギ・シカ・ノロジカ(1909)、第5巻グレートデーン(1911)の順に出版された。

著者は「現代的な獣医解剖学および獣医生理学の始祖」だそうで、そのあたりも、とってもロマン。
図版はドレスデン美術大学出身のヘルマン・ディットリッヒの手による作品。
解剖写真と図の大きな違いは、筋の膨らみや張りである。解剖した状態は、筋が弛緩し、痩せ、生気が失われる。それをディットリッヒは画面の中で生き生きとした状態に復元している。

そして、触ってわかる特徴、構造が体の形にどう影響するかなど、解説満載なのだよ。

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エレンベルガーの動物解剖学





→『ミニ特集:解剖学で語る本 その5』
→『ミニ特集:解剖学で語る本 その4』
→『ミニ特集:解剖学で語る本 その3』
→『ミニ特集:解剖学で語る本 その2』
→『ミニ特集:解剖学で語る本 その1』
 



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 No.2020,0215
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