「死体や血、体の一部が至るところに…」イスラエル軍がガザ市の学校を空爆
イスラエル軍は12月22日も、ガザ地区全土に激しい攻撃を加え、特に北部では多くの犠牲者が出ている。
過去24時間で32人が死亡
イスラエル軍は22日、北部のガザ市ダラジ地区にある学校「Musa bin Nusair School」を空爆。これにより8人のパレスチナ人が殺害され、数十人が負傷したという。
イスラエル軍は警告もなしに攻撃を加え、戦闘機が3発のミサイルを発射。これにより、かなり大規模な爆発が起きたそうだ。
現場を取材した記者によれば、至るところに死体や血、体の一部が転がっているという。
またイスラエル軍は、北部のジャバリア難民キャンプを攻撃。建物が倒壊し、母親と4人の子供たちが殺害された。
ガザ地区北部の町、ベイト・ラヒヤにあるカマル・アドワン病院もイスラエル軍のドローンによる攻撃を受け、燃料タンクと発電機が破壊され、現在停電に陥っているという。
Kamal Adwan Hospital in northern Gaza is without power after Israeli drone attacks hit its generators and fuel tanks, reports Anadolu news agency.
🔴 LIVE updates: https://t.co/avkxZpG1vk pic.twitter.com/67h6vNPmF5
— Al Jazeera English (@AJEnglish) December 22, 2024
ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプでも、人々が避難している学校の門が、イスラエル軍の砲撃を受け、1人のパレスチナ人が死亡。
さらにイスラエル軍の戦闘機とドローンが、「安全地帯」に指定されたガザ地区南部のアル・マワシ地区を攻撃したとの報告もある。
ガザ地区の保健当局が22日に発表した内容によれば、過去24時間でイスラエル軍の攻撃により、少なくとも32人のパレスチナ人が死亡し、54人が負傷したという。
クリスマスのミサのためバチカンの特使が訪問
このような状況の中、バチカンの特使として、Pierbattista Pizzaballa枢機卿が22日、クリスマスのミサを行うためにガザ地区を訪問した。
Pizzaballa枢機卿が訪れたガザ市にある聖家族教会には、信者が集まり、教会内はクリスマスツリーが飾られていたという。Pizzaballa枢機卿は信者に対して、次のように励ました。
「私が言いたいのは、キリスト教世界だけでなく、全世界があなたたちと共にあるということです。やがて戦争は終わります。そして私たちは再建をするのです」
On Sunday, 22nd of December, 2024, His Beatitude Cardinal Pierbattista Pizzaballa, Latin Patriarch of Jerusalem, presided over Christmas Mass and administered the Sacrament of Confirmation, at the Holy Family Parish in Gaza. pic.twitter.com/cXBt77RrOW
— Latin Patriarchate of Jerusalem (@LPJerusalem) December 22, 2024
先日、ローマ教皇フランシスコは、ガザ地区でのイスラエル軍の行動について「これは戦争ではなく、残虐行為だ」と批判した。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli forces kill 32 in a day, attack Kamal Adwan Hospital(12/22)