友情+セックス≠恋愛? ステイ・フレンズ
僕はジャンルによる偏見はあまりないと思うが、それでも苦手なジャンルというのはあって、恋愛映画は中でも苦手だ。恋愛という要素自体は人間の感情やコミュニケーションの基本みたいなものだと思うので別に嫌いではないし、たいていの映画は恋愛の要素はあるものだがそれだけに特化したものを見せられてもねえ、という風に思ってしまう。極端な話、他人の恋愛を見せられるぐらいならいっそ、アダルトビデオやポルノの方がよほど価値がある(つまり偏見があるのだな)。
最近劇場で観た映画だと「恋とニュースのつくり方」が恋愛映画という位置づけなのかもしれないがあれは邦題が半分詐欺で実際は恋愛よりも仕事の方にベクトルを置いた作品だった。振り返ると劇場で観た純粋な恋愛映画は「恋人たちの予感」以来かもしれない。ミラ・クニスとジャスティン・ティンバーレイクの「ステイ・フレンズ」を観た。
で、「恋人たちの予感」にしても実はそれが目的ではなく高校のとき地元の映画館の名画上映で「ダンシング・ヒーロー」「グランブルー」「汚れた血」と4作つづりのチケットで観たもので目当ては「ダンシング・ヒーロー」と「グランブルー」であった。でも「男女の友情」をテーマにしていてとても面白い作品だった。
で、この「ステイ・フレンズ」も最初はスルー予定だったのだが監督が日本未公開、我らがエマ・ストーンの「Easy A」の監督でエマ・ストーンもちょい役ながら出ている、と聞いて急いで観に行ったのだった。この「ステイ・フレンズ」、今の時期なら邦画「モテキ」と比べるのが適当なのかもしれないが観てないのでパス。むしろこの「恋人たちの予感」の21世紀版のような気がした。
ミラ・クニスとジャスティン・ティンバーレイク主演とだけ言うと明るいイメージだが下手に互いの代表作を挙げて「あの「ブラック・スワン」のミラ・クニスと「ソーシャル・ネットワーク」のジャスティン・ティンバーレイクが共演!」とかいうと逆に真面目な暗い話のような印象を受けてしまうので注意。
物語はとある男女が「恋愛は面倒くさいけどセックスはしたい」ということで「友達のままセックスだけする関係になろう」と誓い合うが・・・という話。なので濡れ場は多いがポルノではないので勿論もろ見えではない。それでもミラ・クニスとジャスティンの形のいいケツは拝めます。
ミラ・クニスといえば「ザット'70sショー」でアシュトン・カッチャーの彼女役なのだがそういえばアシュトンもナタリー・ポートマンと似たようなテーマの映画に出ていたなあ(見てない)。ナタリーとミラが「ブラック・スワン」で共演してるし色々と面白い。
ところでアダルトビデオとかでは僕はいわゆる陵辱物とかが苦手で、明るく楽しくセックスする作品の方が好きだ。あと女の子に処女であることを求める奴ってどうかと思う。自分が童貞だったことを思い出せば処女が清純なんて妄想でしかないとすぐ分かるはずなのに。閑話休題。
一回戦終了の図
さて、前回の「猿の惑星」記事で気張りすぎて疲れたので、今回は気軽に思いついたことをとりとめもなく書いていきたい。
- 原題は「Friends with Benefits」で「利益のある友達」とかそんな意味。でも邦題の「ステイ・フレンズ」も良い題で劇中何度も出てくるフレーズ。「お友達でいましょう」とかそんな感じ。海の向うでも別れるときの常套文句なのだな。
- ぶっちゃけエマ・ストーン目当てで観に行って、いつ出てくるかわくわくしていたら開始早々出てきて出番(ジャスティンの恋人役)が終わったのでびっくりした。
- で、最初のミラ・クニスの恋人役がもじゃもじゃ頭にパーカーというマーク・ザッカーバーグスタイルで微妙にジェシー・アイゼンバーグに似ていると思ったらその後ウディ・ハレルソンまで出てきたので「ゾンビランド」を意識というか狙ってるのかなあ、とか少し思った。
- そのウディ・ハレルソンはゲイという役どころで、何度もジャスティンに「ゲイじゃないの?」と確認するのだがパッと見はどう見てもウディよりジャスティンのほうがゲイに見える。
- 世間ではジョブスが亡くなったり*1iPhoneも新しい4Sが出るとかその話題で持ちきりだけどこの映画はソニー・ピクチャーズ制作なので出てくるパソコンや携帯電話などがほぼソニー製だった。途中で出てくる聖書アプリ(「セックスに恋愛は持ち込みません」宣誓に使用)のタブレットはiPadだろうか。ちなみに関西の映画ブロガーのカリスマ・ルシフ様(id:chateaudif)は映画を見て早速聖書アプリをダウンロードしたそうな。貴様っ!さては悪用するつもりだなっ!
- ところで僕はこの映画を見た後駐車場で購入三ヶ月目にしてiPhone4を落としました。上のほうがほんの少し欠けました・・・
- 面白かったのは同じ大都会でもLA気質とNY気質みたいなのの違いがきちんと表現してあったこと。
- 後普通にニューヨーカーのダンスに混ざりたい。一緒に踊りたい。
- ジャスティンの甥っ子の天才マジシャンぶりとおじいちゃんがキュートだった。そしておじいちゃんがその昔惚れた相手というのがミラの母親(YOU似)だったら面白いのになあ、等と夢想した。
- あと「HOLLYWOOD」の看板って自殺の名所でもあったような。
- ジャスティンの父親がアルツハイマーという設定なので微妙に「猿の惑星 創世記」を思い出すがついでに言えばコミュニケーションとして交尾を多用するボノボ最高!ってことかな。
- そしてパンフに載っていたセックスに関するランキングを見るとギリシャとナイジェリア凄えな、と。特にギリシャ、セックスしまくっているのに全然満足していない!
最後に一言言いたいのはあれだけ劇中で濡れ場があったにもかかわらず、パンフレットにはそのシーンを切り取った写真が一枚もないのはどういうことかパンフ担当者を小一時間問い詰めたい。
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後早く「Easy A」を公開しようよ!
*1:ご冥福をお祈りします