結城友奈は勇者である 第09話 「心の痛みを判る人」 - アニメとゲームと恋の楽園
2014/12/05

結城友奈は勇者である 第09話 「心の痛みを判る人」

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(C)2014 Project 2H

風先輩が後遺症の真実を知って乱心するお話です。

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「勇者は決して死ねない。体を供物として捧げる。」
友奈と東郷さんが風先輩に満開による後遺症を説明するところから始まります。
風先輩自身は意外にも落ち着いて話を聞いていたし、自分よりも妹の樹の事を
気遣ってあげる姿を見ると流石にリーダーでもあり、お姉ちゃんでもあると思う。
彼女自身左目が治らなくて辛いはずなのに、さらに樹や夏凛に後遺症の真実を
隠し通そうとする心の苦しさを背負おうとしているから何とも言えません。
きっと彼女の事だから皆を勇者の戦いへと巻き込んだ罪悪感があるのでしょう。
今回もなかなか胸に突き刺さるようなエピソードになっていました。

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「この数日で私は10回以上自害を試みました。」
東郷さんが友奈と風先輩の目の前で突然小太刀を取り出したかと思えば、
自分の首を斬ろうとしていたからとてもビックリしましたわ(汗)
でもここまでやっちゃうのが大和魂を持つ彼女らしいところなのかも!?
まだ戦いに負けたとか討ち死にした主君の後を追う殉死なら分かる気もするけど、
後遺症のショックだけで自害を試みるとはちょっと意外な感じもするけどね。
やはり精神的な部分でのショックが大きいのでしょうか・・・・・・?

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東郷さんが自害をするのを精霊達が止めていたので良かったと思います。
ただ、これが精霊達が勇者の意思に関係なく動いている証明にもなってました。
勇者のお役目から逃れられなければ満開でさらに後遺症が発生するわけだし、
これは戦死するよりもさらに過酷な仕打ちになっているように思えます。
さすがに東郷さんが戦死したくなるというのも少しは納得できそうでした。
この作品は戦死する悲壮感ではなく、生き地獄のような悲壮感を描くことで
他のバトルアニメとは一線を画して描いているのが興味深いです。


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大赦が風先輩ではなく夏凛にメール連絡をして勇者の戦いを続けせようとします。
風先輩が勇者システムに信頼を置いていないと判断したのかもしれませんね。
こうなると大赦が友奈達を騙しているような雰囲気が漂ってきています。
バーテックスの方も謎だけど、この大赦というのも胡散臭くなってきたかも(汗)

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樹がボーカルオーディションを受けて一次審査に合格していたのは凄いです。
でも、今となっては声の出ない状態だからこれは嬉しくないお知らせでしょうね。
風先輩はいつかは治ると妹を励ましていたから余計に自責の念にかられそう(汗)
これは正直に勇者システムの真実を伝えても辛いでしょうし、かといってこのまま
内緒にしたままでは歌手の夢を抱き続ける妹を騙すようなものだから板挟みかも。
このシーンはただの日常回と思えた第4話の音楽テストのエピソードを奥深いものに
させた意味ではとても上手い構成の仕方だと思いましたわ。

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「あんた!何するつもり!?」
「大赦を潰してやる!」
風先輩が怒りのあまりに勇者に変身して大赦をやっつけに行ってました。
異世界に行かなくても勇者に変身できるみたいですね!?
事情を知らない夏凛が止めていましたけど、まさかこういう展開になって
2人がバトルしちゃうとは思わなかったです。ただの八つ当たりだけど(苦笑)
今回は東郷さんの自害などを含めてショッキングな見せ方をしてます。

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「風先輩を止められるならこれくらい・・・。だって私は勇者だから。」
「友奈・・・・・・。」
友奈が夏凛を守るように風先輩の攻撃を防いであげていました。
次の満開になる事も厭わないで止めていたから凄いとしか言えないです。
こういう身を犠牲にしてでも立ち向かおうとする姿は勇者らしいと思います。

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「ゴメン・・・ゴメン友奈・・・・・・。」
そして最後には妹の樹もお姉ちゃんの心を鎮めるように寄り添っていました。
樹は勇者部に誘われて後遺症になったショックよりも、勇者部の皆と出会って
将来の夢を見つけられた幸せの方が何倍も嬉しかったみたいです。
こう言ってもらえるとお姉ちゃんの苦しみも少しは和らぐでしょうね。
今回は風先輩の心の怒りや悲しみの感情が特に印象的に描かれていました。
ここでの風先輩の号泣シーンは樹の挿入歌と相まって感極まりましたよ(>ω<)

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物語の性質上、どこかで悲壮感が漂ってくるような展開があると思っていたので、
前回の乃木園子のシーンからようやく描いてきたかなぁといった感じです。
この友奈達の場合はたとえ辛い困難な事があっても前向きになって頑張れる
良さがあるので、ここからどのように立ち上がっていくのかが見ものです。

第1話での感想では他のアニメの二番煎じ的な印象を持ったと書きましたけど、
それはそれとしてこの作品にはどこか独特な魅力を感じるのもあります。
視聴している途中はもちろんの事、見終わった後も早く先の展開を見てみたい
気持ちにさせてくれるんですよね~♪

個人的に今期は「Gのレコンギスタ」が覇権アニメになっているのですけど、
それに匹敵する形でこの作品も予想以上に評価を高めています。
Gレコとこの作品の連続放送の時間がもう毎週待ち遠しくてたまりません♪(^ω^)

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