2009/05/07

魔法の天使クリィミーマミ　第17話「時のねむる森」

（C）ぴえろ

永遠の時間の中で過ごす少女と出会います。
便利な魔法でも出来ない事があるんですよね。
今回はちょっと切ないお話となっています。

学校の宿題の絵がなかなか思うように描けない優は、
みどり君がオススメしてくれた森を描くことにします。
その森というのは、昔、中原美也という天才画家の少女が
訪れた時に行方不明になった場所でもありました。
優って宿題はギリギリまでやらない性格みたいね(＾ω＾；)
とりあえずピクニックも兼ねてのお絵かきです。

優がお弁当を食べている間に宿題の絵が綺麗に完成していました。
絵を美也が手伝って描いてくれたと思って、美也を探しました。
優は魔法を使っているから不思議な出来事にも素直に信じてます。
こういった純粋な心を持っているのは良いことですよね～(*´ω｀*)

そして、優がしばらく探していると異次元の世界に迷い込んでします。
そこで美也と会えることが出来ました。ユニコーンも一緒です。
美也はここで絵を描き続けながら、たった一人で過ごしていました。
10年間もここにいてるのに、家の両親は心配してないのでしょうか？
もしかして家出をしてきたのかなぁって思いました(´・ω・｀)
年を取ってないことも不思議です。でもこの事が重要なキーポイントでした。

「ねぇ、あなたもここに住まない？」
美也は一人っきりで10年間も過ごしていたので寂しいのかもしれません。
でも、優は美也の誘いを断って一緒に現実世界に帰ろうと言ってました。
やっぱ現実世界の人達と一緒に暮らす方が良いですからね。

さっそくマミに変身して魔法を使って脱出を試みますが・・・
美也がマミに眠りの花を嗅がせて阻止していました！？
「私はここが好き。外へ出ようとは思わない。」
あらら・・・いったいどういうこと？やっぱ美也は家出をしてきた！？
あとペガサスは美也について何か知っているようでした。

優と一緒に楽しく過ごしている自分を想像する美也・・・。
でも、この時に美也の心に変化が現れてきました。
そして、マミにステッキを返そうとします。
美也はここに居残って、優だけ帰してあげようとしました。
優が帰ろうとしているのに閉じ込めておくのは可哀相ですからね。
とにかく美也がこの異次元世界に残る大きな理由があったんです。

美也は病気のために14歳までしか生きられない体なので、
この時間の止まった異次元世界に留まってました。
なるほどね。それでは元の世界に帰りたくないですよね。
それでも優が魔法を使って何とかすると言っていたのが印象に残ります。
美也が生き続けられる確信もないのに、よく言えるなぁって思いました。
この点は優の小学生らしさが出ているように感じました。

ただ、最後の優のセリフがとても良かったと思います。
「美也ちゃんはユニコーンの世界で生まれ変わったんだよ。
きっと。幸せに暮らしていくよね。これからもずっと・・・。」

これからも美也は好きな絵を描きながらユニコーン達と過ごしていくのでしょう。
誰もが命が尽きる事に怖さを持つものですから、美也の選択も正しいのかも。
でも永遠の時間の中で好きな事をやれるけど、美也はきっと寂しいだろうなぁ。
優は美也の命の事よりも孤独を心配して連れて帰ろうとしていたのでしょう。
この話は見る人によって色々と違った印象を持つ話だと思います。