機動戦士ガンダム 第19回 「ソロモンの亡霊ララァと木星帰りの男シャリア・ブル」
(C)創通・サンライズ
ジオン軍が初めてニュータイプを実戦に投入してくるお話です。
ララァとエルメスによるオールレンジ攻撃の破壊力は抜群でした。
あと、劇場版ではカットされたシャリア・ブルについても語ります。
エルメスはジオン軍が開発したニュータイプ専用モビルアーマーです。
性能面においてはジオン軍の兵器の中でも最強といってもいいくらいです。
何といってもビットによる超遠距離からの攻撃は恐ろしいものがあります。
ただし、攻撃目標の距離が遠くになればなるほど集中力が必要とされ、
頭痛を引き起こすというマイナス面もありましたけどね(´・ω・`)
それでも頭痛を押して頑張ろうとしてたララァはとても凄いと思う。
これもすべて愛するシャアのためだと思っているのでしょう(*´ω`*)
とりあえずビットのコントロール範囲を少し狭めて頭痛対策を行ってました。
「私は大佐を守っていきたいという情熱があります。」
「しかし私はお前の才能を愛しているだけだ。」
ララァがこんなにも愛しているのにシャアが冷たく答えてたのが嫌でした。
私がシャアの事があまり好きじゃない理由はこのセリフがあるからなのです。
もっと他に言い方ってものがあるんじゃないの?って思っちゃうよ(´・ω・`)
男性の方には、こういうシャアの言い方もカッコ良く思えるのかもしれないけど、
女の立場としてこのセリフを聞いていたら複雑な気分になってしまいますわ。
「それは構いません。大佐は男性でいらっしゃるから・・・。ですから私は、
女としての節を通させてもらうのです。これを迷惑とは思わないでください。」
「強いなララァは。そういうララァは好きだ。」
ガンダムの中には多くの名ゼリフがあるのですけど、私にとって一番好きなセリフが
このララァの『女としての節を通させてもらうのです。』というセリフです!
シャアのことをこんなにも愛してるんだなぁって伝わってきました♪(*´ω`*)
こういう表現が出来るララァが素敵だなぁって思ってしまいました!
TV版ではララァの他にもシャリア・ブル大尉というニュータイプも登場してます。
キシリアは、ララァとシャリア・ブルのニュータイプの能力を比較した上で、
その能力の高い方をエルメスに乗せる考えを持っていました。
最初にも書きましたが、シャリア・ブルは劇場版では全面カットされてます。
私的には、この人はカットするべきではないと思ったのですけどね。
特にこの「めぐりあい宇宙」ではニュータイプというのが一つのテーマでもあるので、
シャリア・ブルのエピソードをカットするくらいなら、アムロのパパとの再会場面を
カットした方が良かったように思います。全然役立たずな部品を作ってるだけだしw
他にも色々と理由がありますが、特に彼が『木星帰りの男』というのがポイントかな。
宇宙世紀のガンダムの世界では、この作品に限らず『木星』というのが重要になってます。
(ZガンダムやF91の続編とかVガンダムなどを参照してみてください。)
つまり木星はニュータイプを生み出しやすい環境だと考えられているのかもしれません。
「木星帰りの男か・・・。ララァよりニュータイプとしては期待が持てるかも知れぬ。」
キシリアのこのセリフにもそれがよく表されていたようにも思います。
キシリアは、シャアがザビ家打倒を目論んでいる事をすでに見破っていました。
それなのに部下にして大丈夫なのかなぁ?って思ったのですけどね(苦笑)
もしキシリアがシャリア・ブルみたいに人の心を見抜く能力があれば、
絶対にシャアを部下にはしなかったでしょう(^ω^;)
「もし我々がニュータイプなら、ニュータイプ全体の平和の為に案ずるのです。」
「人類全体の為に・・・という意味にとっていいのだな?」
シャアとシャリア・ブルの会話も結構重要なポイントだったように思います。
シャリア・ブルは、シャアがいずれジオンを背負って立つ人物だという事を
予感してたのかもしれません。一方のシャアも彼の苦悩を見抜いてたけどね。
このようにニュータイプ同士が惹かれ合う一つのパターンを示していました。
それが良いのか悪いのかは、時と場合によって違ってくるかもしれませんけどね。
その事をシャリア・ブルのエピソードで語られているようにも感じられました。
シャリア・ブルの乗るブラウ・ブロもまたオール・レンジ攻撃を得意としています。
でも有線式サイコミュ搭載なのでエルメスよりも攻撃範囲は狭いようですけどね。
その反面、相手の思念波に察知されにくいという利点はあるようです。
「凄いモビルスーツとパイロットだ。あのパイロットこそ真のニュータイプに違いない。
そうでなければこのブラウ・ブロのオールレンジ攻撃を避けられるわけがない。」
シャリア・ブルがアムロのニュータイプの能力に驚愕していました。
それほどまでにアムロは恐ろしい力を身につけていることなのでしょう。
ガンダムの運動能力がアムロの反射神経のスピードに追いついてない中での
戦闘だという事を考えると、アムロの能力の高さは段違いかもしれません。
もはやシャアどころかララァですら太刀打ちできないレベルなのかも!?
「戦いは危険を冒してはならん。少なくともソロモンにいるガンダムは危険だ。
それにシャリア・ブルのことも考えてやるんだ。彼はギレン様とキシリア様の間で
器用に立ち回れぬ自分を知っていた不幸な男だ。潔く死なせてやれただけでも・・・」
シャアは的確にシャリア・ブルの心の中の苦悩を察していました。
この言葉ってある意味、シャア自身にも当てはまっていると思う。
特にZガンダムにおけるシャアを描くのであれば、シャリア・ブルの
エピソードはカットするべきではないなぁって思いました。
それに木星帰りのラスボスのキャラも登場するんだし・・・(^ω^)
「・・・ララァ、ニュータイプは万能ではない。
戦争の生み出した人類の悲しい変種かもしれんのだ。」
「そ、そんな!?そんなこと・・・」
この辺のシャアのニュータイプの捉え方は鋭いなぁって思いました。
ニュータイプのメリットとデメリットを把握している感じがします。
あとララァが追撃をしようとしてたのをシャアが止めさせたのは間違った判断かも。
ガンダムは駆動系統がオーバーヒートして戦える状態ではなかったですからね。
もしララァが追撃をしていれば確実にガンダムを撃破していたことでしょう。
チャンスは最大限に活かすんじゃないの?って思ってしまいましたわ(^ω^;)
この時にガンダムを倒していればララァの悲しい退場もなかったはず・・・。
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