カメラと星景写真の日々

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【天体撮影記 第200夜】 徳島県 大川原高原 念願の紫陽花と天の川のコラボ

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1. まえがきと大川原高原について

遂に天体撮影記も200夜を迎えました。

はてなブログを初めたのが2016年からなので、今年で8年目になりますが、ここまで更新を続けられているのはいつもブログをご覧くださっている方々のおかげです。ありがとうございます。

さて、一応記念すべき200夜目は、念願だった梅雨の風物詩である紫陽花と天の川のコラボになります。

紫陽花と星空のコラボ自体は天体撮影記 第134夜で撮影していたのですが、この時は月明かりもあり、天の川とのコラボを狙うことができませんでした。また、天気の都合上紫陽花のピークも逃してしまい自分の中では満足するような写真にはなりませんでした。

starryheavens.hatenadiary.jp

それと紫陽花の群生地の名所は開けてる場所が少なく九州にいた頃は中々いい場所が見つからなかったんですよね。

四国に引越してきて調べてみたら大川原高原というところが紫陽花の名所かつ空が開けている場所にあり、紫陽花と天の川のコラボが狙えました。

天気図参考は気象庁|過去の図より

太平洋高気圧が張り出してきていて、梅雨前線が一時的に消えるような形になっています。

俗に言う梅雨の中休みですね。ただ、この気圧配置なると快晴になることが多く、今回は天候的には心配いらない形となりました。

 

大川原高原についてですが、標高約1020mの位置にあり、頂上には3万本の紫陽花が植えられています。南側には暗い夜空が広がっていて天の川も見れます。一方北側に目を向けると徳島市の夜景も見られるので星空と夜景を同時に楽しめる場所になっています。

 

2. 大川原高原 念願の紫陽花と天の川のコラボ

[焦点距離:24mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

天の川と紫陽花のコラボは最初は駐車場から少し下った場所からの撮影になります。

ただ、この場所は電柱と天の川が被ってしまいちょっと残念…。

[焦点距離:28mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

ちょっと場所を移動して天の川になるべく電線が被らないように撮影

紫陽花は斜面に植えられており、天の川を見上げるような構図で紫陽花と一緒に撮影することができます。

[焦点距離:19mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

続いては紫陽花と大川原高原のヒルトップハウスと天の川

久しぶりの晴れ+新月期ということで多くの撮影者が訪れていました。特にこの場所の構図は有名らしくずらっと並んでいるところに入らせてもらって撮影。

手前の紫陽花と奥のヒルトップハウスと天の川のコラボが狙える場所です。

[焦点距離:19mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

続いては他の撮影者に紫陽花と天の川を撮影できる小道みたいなところがあることを教えてもらいました。

この場所が良くて、手前前面に紫陽花を奥に天の川の構図で撮影出来ました。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

15mmの超広角で天の川と紫陽花を

ちなみに地上部の紫陽花がこんなに映るわけないと合成を疑われるかもしれませんが、一枚撮りになります。Photoshop Lighroomでシャドウとかは調整していますが…。

何故ここまで明るく映るのかと言うと徳島市内からの街明かりに照らされており、長時間露光を行えば露出やシャドウを持ち上げるだけでも破綻しない写真になります。

最近は天の川と地上部との合成写真ばっかりになっていますが、一枚撮りでも全然綺麗に撮ることは可能です。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

先ほどのヒルトップハウスと紫陽花のコラボ写真が撮影できるところに戻り縦構図で撮影

[焦点距離:35mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

ヒルトップハウスと天の川

この構図かなり気に入っています。大迫力の天の川とヒルトップハウスに加えヒルトップハウスの手前に咲いている紫陽花とのコラボできるという贅沢さ…。

[焦点距離:19mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

大川原高原の紫陽花は土壌がアルカリ性なので、青い紫陽花になります。青い紫陽花と天の川の組み合わせはこれ以上ないぐらい美しいですね。

また、大川原高原の南側に大きな町などがないため、かなり暗い夜空が広がっています。天の川もはっきりと目視で見ることが出来ますし、撮影しても綺麗な天の川を撮影することができます。

[焦点距離:26mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

紫陽花との天の川のコラボを撮影する時間としては、22時すぎに天の川が完全に昇りきってからがおすすめです。あまり早い時間だと天の川の濃い部分が斜面に隠れてしまいますので。

[焦点距離:19mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

大川原高原は紫陽花だけではなく、風力発電の風車との組み合わせも撮影出来ます。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

紫陽花の時期だと風力発電の風車と天の川の組み合わせも

本音を言えば風車の羽が止まっていればもっとかっこいい写真を撮れたかもしれませんがこればかりは時の運です。

[焦点距離:15mm /絞り値: F2.8 / シャッタースピード:20s/ ISO: 6400]

大川原高原の一番上の駐車場から

正直紫陽花の時期を狙うのがおすすめですが、それ以外の時期でも綺麗な星空を見ることができるので訪れる価値は十分にあります。また、駐車場も広いのと空が開けているので流星群観測には向いてそうな場所でした。

3. 大川原高原周辺の空の暗さ

(Light pollution map)

大川原高原周辺の光害は0になります。ただ、北側は高松市や徳島市の光害の影響を強く受けます。一方で東側、南側、西側は光害の影響が少ないので満点の星空が広がっています。

天の川もはっきりと目視で捉えることができるぐらいなので、天の川を見たいという方にはおすすめできます。

4. あとがき

記念すべき天体撮影記 第200夜は大川原高原 念願の紫陽花と天の川のコラボになりました。

ようやく天の川と紫陽花のコラボ写真を自分の思い描いてた通りに撮影できてかなり満足しています。

梅雨の時期って本当に撮影が難しいです、梅雨の中休みで晴れても月明かりがあって撮影出来ないなどのパターンなどもありますし、今回撮影出来たのは運も良かったと思っています。

さて、次回の天体撮影期はちょっと前後しますが、6月の初旬頃に撮影したところの紹介をしたいと思います。

前後した理由としては場所は悪くなかったのですが、構図が結構限られていて記事が短くなってしまい第200夜の記事としては不十分と感じたためです…。

5. 勝手に撮影地ランキング

撮影地の環境:☆☆☆☆☆

空の暗さ:☆☆☆☆☆

撮影地の環境としては、高原山頂に広い駐車場があり、トイレもあるので長時間滞在でも問題ありません。一方で、自動販売機とかがないので、飲食類は麓で買う必要性があります。

 

※駐車場から撮影地までの距離が近いため到着後はすぐにライトを消すようにお願いします。

 

 

6. 使用機材  

 

 

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