はてなの生命線は

Web立地

jkondoのヘタれっぷりに絶望した! - 文化レベルが高すぎます

Googleが勃興すればアメリカ、Wiiがヒットしたら京都ですかwwww

はてな本社の京都移転がはてブで話題になっています。しかし、Webサービスだから、オフィスの場所は致命的な問題ではないでしょう。もちろん、例えば出版社が東京に集まっているように、やはり何だかんだ有利だとは思いますが、東京にもデータセンターや営業所は残るわけです。

それよりも、Web上で良い場所を確保する方が重要だと思っています。はてなはWeb立地の良さが最大の武器です。はてなの主力はアクセスの半分を占めるダイアリーでしょうが、個々のダイアリー自体は広告がないので、その中でも実はキーワード*1が主力中の主力、中核*2でしょう。

「はてなの生命線は京都? いいえ、キーワードです」。

Googleで検索すると、Wikipediaの次にはてなキーワードが表示される状態をよく見かけますが、この二番手戦略は成功しているように思えます。検索の立地が良いので、広告やアフィリエイトを通じて収益化する。また、次に重要なのは、はてブでしょう。はてブも、ブックマーク元のページにくっついて表示されることが多いので、やはり二番手の良い立地にあります。

もし、順位が落ちて、検索した最初のページから次のページに移動してしまうと、それだけでアクセスが激減します。分かりやすくするためにだいぶ誇張した比喩を使うと、「もしキオスクが駅のホームから降りた、線路が敷いてある砂利の上に立地していたら、はたして売れるだろうか」という問題です。

だから、「京都移転が戦略的撤退かどうか」ということよりも、キーワードとブックマークという、はてなの二本の大黒柱が、検索で次のページに移転してしまったら、その方が死活問題です。アンテナと人力検索はその次くらいに重要でしょうが、はてブほど検索に依存していません。

京都移転というのは、「絶望にはちょうどいい目くらまし」で、それで騒いでいるうちは、本当の「さよなら絶望はてな」ではなく、まだ全然大丈夫だと思います。本当に深刻なのは、Web立地の移転だと思うんですよ。そして、はてな全体のアクセス(PV)が去年末から、相対的に低下している*3ようですが、被リンク等にも影響を及ぼしかねません*4。

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*1:と「d.hatena.ne.jp/asin/」

*2:「d.hatena.ne.jp」にあることや、「Hatena::Diary::Keyword」という表記から見て、キーワードはダイアリーに含む区分になりそうだが、中核ではある

*3:Alexaによると

*4:むしろ既に影響しているからアクセスが落ちた、という逆の因果関係も考えられる