香ばしくて

直リンは避けときます。某巨大掲示板経由の情報。
ttp://www5.sdp.or.jp/news/newslist080327_ubugoe.htm 魚拓

 院長で産婦人科医の佐々木靜子さんは、まず産科医師不足について「地方だけの問題だと思っていたが、最近は都市部でも医師不足が目立つようになってきた。病院間の連絡、産科医同士の連携がなくなってきたことも影響している」と述べ、都市・地方問わず全国的に医師不足が拡大し「お産難民」が増加している実態を指摘した。


 また佐々木さんは、多くの病院で管理分娩が主流になり妊婦が病院の判断で「産まされている」現状にある中で、「自然な出産」と産む人が希望する出産方法を選択できることが大切だとした上で、「日頃から助産師が妊婦をケアし、医師とともに複数の視点からチェックすることで、リスクを発見しやすくなり、結果として医師の過重労働も解消される」と述べ、助産師を病院の中心に据えることで、お産の安全性がより高まると指摘した。一方で、助産師の活用について「人手不足だから助産師にお産を任せるという発想ではダメ。逆に助産師が『医師を使う』くらいのスタンスが丁度いい」と述べ、助産師と医師との対等な連携が必要だとも訴えた。

記事中の医師に言いたいのは、母体死亡率を下げようと必死になって努力している病院に勤務する産婦人科医師たちに対して、「病院の判断で『産まされている』現状」などと表現するのは、侮辱以外の何物でもない、ということだ。昔はいざ知らず、現在に産婦人科の病院は、病院の都合で「産ませている」ことは殆どないだろう。多分、この方は現在の病院の産婦人科を知らないのだろうとは思うが。ま、これは政党のウェブサイトだから、この医師の意図とは違った編集をされた可能性もあるので、何とも言えないけど。
こと分娩に関しては、安全は医療的介入によって得られてきたもので、「安全な自然」など存在しない、ということに同意するか否かで、この問題に対する態度は変わるんだろう、と思う。