ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

GREEN DAY 『Saviors』

  • 適度に振り幅を持ちつつGREEN DAYらしさが一貫
  • オープニング2曲の勢いが魅力
  • 聴きやすいけどボリューム過多気味

 

前回日本にパンクバンドのスプリットCDについて書いたので、その流れに乗ってパンクの新譜感想いっちゃいましょう。

 

パンク界において、もはや知らぬ者はいない超大物・GREEN DAYの2024年発表最新フルアルバム。前作『Farther Of All...』から結構早めに新作出したな、と思ったのですが、何気にもう4年も経ったのか。

 

アルバムの内容については、今更僕が何かを言う必要もないGREEN DAY節満載のポップパンクで、彼らのファンであれば何の不満もなく聴ける内容かと。GREEN DAYをGREEN DAYたらしめる王道のサウンドに仕上がっているように思います。

 

僕は海外パンクでは、疾走感があって、メタリックなサウンドも持ち合わせて、メロディーがキャッチーで、といったバンドが好きになりやすい(具体的に言えばSTRUNG OUT、SUM 41、BIGWIGなど)ので、彼らのサウンドは好みからは少々外れる。聴いてて楽しくはあるものの、心からグッと惹かれる瞬間はあまりないかな。

 

ポップパンクの代表格扱いされている彼らですが、混じりっ気の無いド直球のパンクサウンドではなく、どことなくオルタナっぽかったり、パワーポップ的だったり、ロックンロールなテイストを入れていたりするので、個人的にはやはりパンクサウンドのド真ん中をやってくれる方が嬉しいわけです。

 

とはいえ流石に長いキャリアを経たバンドなだけあり、楽曲の造りとクオリティーの高さは保証されている。どういったタイプの曲であっても、しっかりとバンドのカラーが反映された印象がありますね。

 

ます出だしのM1「The American Dream Is Killing Me」と、M2「Look Ma, No Brains!」の2曲が、軽やかなテンポでキャッチーに駆けるポップパンクナンバーとなっており、初聴きの印象が非常に気持ちよくなるのが嬉しいです。特にM2が好き。

 

M1はビリー・ジョー・アームストロング曰く「伝統的なアメリカン・ドリームが、多くの人々にとってうまくいかないことを表現した。実際、それは多くの人々を苦しめている」とのことで、そんな曲に大ヒット曲「Basket Case」のフレーズが使われているのが何か意味深ですね。

 

この頭2曲の流れが良く、これ以上に耳を惹かれる瞬間はその後は現れなかったのですが、捨て曲になるような曲があるわけでもなく、どの曲も短くまとまっているからスッキリと聴ける。

 

アッパーなM6「1981」、実にGREEN DAYらしいシンプルさとポップさが活きたM11「Strange Days Are Here To Stay」、少々ハードさを増したギターが目立ち、ロックンロール的なギターソロも聴けるM12「Living In The '20s」あたりが気に入ってます。切ない弾き語りから、優美なシンフォサウンドで盛り上げていくバラードのM13「Father To A Son」も良い。

 

ただ、さすがに国内盤ボーナストラック入れて全16曲はさすがに多いな...。曲自体はどれも短くまとまっているし、聴きやすい曲ばかりなので、そこまで聴き疲れがひどくならないのはありがたいですけどね。まあ、今や大サブスク時代、CDの収録曲数なんて多くの人にとっては気にならない点だとは思いますが。

 

 

個人的に本作は

"GREEN DAYらしさを一本通したアルバム。曲数こそ多すぎるきらいがあるものの、心地よいポップさとアッパーなサウンドを味わえる"

という感じです。

 


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