トラベルルーターGL.iNet GL-AXT1800のレビュー!持ち運びできるWiFiルーター!
今回はトラベルWiFiルーターGL.iNet GL-AXT1800のレビューを書きたいと思います。GL.iNet GL-AXT1800は持ち運びが可能なコンパクトなWiFiルーターで、家の中はもちろん外でも使用可能なルーターとなっています。小さいながらも性能や機能はとても充実しており、ルーターとしてOpenVPN&wiregurad対応、NAS、WiFi中継機としても使うことができます。
WiFiルーターGL.iNet GL-AXT1800の販売価格は17900円ですが、現在AmazonではPrime感謝祭の終了する15日まで過去最大の25%オフのクーポンが配布されていおり、過去最安値で購入することができます。このチャンスにぜひゲットしちゃいましょう!
GL.iNet GL-AXT1800のレビュー
GL.iNet GL-AXT1800(Slate AX) WiFiルーターWiFi6 無線LANWiFi 6 ワイヤレスルーター
Slate AXは、デュアルバンド約1800 Mbps(2.4GHz 574Mbps、5GHz 1201 Mbps)のWi-Fi 6ネットワーク接続を強力に提供します。MU-MIMO、OFDMA、BSSカラーによりWi-Fiパフォーマンスを向上させ、最大120台のデバイスに同時接続することができます。
高速で安全なブラウジング
IPv6対応、OpenVPNとWireGuardをプリインストール、30以上のVPNサービスプロバイダーに対応、OpenVPNは最大120Mbps、WireGuardは最大550Mbpsの速度で動作します。Cloudflareの暗号化をサポートし、プライバシーを保護します。
簡単なファイル共有
当社のNASはSAMBAとWebDavプロトコルをサポートしています。外付けUSBハードディスクをルーターに接続することで、プライベートネットワークを作成し、ドキュメントを保存・共有することができます。
OpenWrt 21.02で動作
Slate AXは最新のOpenWrt 21.02 OS (Kernel version 4.4.60) で動作し、大量デバイス接続機能を備え、信号干渉が大幅に低減されています。好みに応じてルーターのカスタマイズやアプリケーションのインストールが可能です。
仕様
- 本体サイズ
- 125×82×36mm
- 重量
- 245g
- 通信速度
- 5GHz帯が1201Mbps、2.4GHz帯が574Mbps
- Wi-Fi
- IEEE 802.11 a/b/n/ac/ax
- CPU
- Qualcomm IPQ6000(クアッドコア、1.2GHz)
- メモリ
- 512MB
- 最大接続
- 最大120台の子機接続
- モード
- ルーターモード、ブリッジモード(APモード)、中継機モード、USBテザリング
箱
箱は紫をベースとして、GL.iNet GL-AXT1800本体が描かれたシンプルなデザインです。
後ろ側には認証マークなどが書かれています。
箱を開けるとこのような感じで中身が入っています。
内容物
内容物は以下の通りになっています。
- GL.iNet GL-AXT1800本体
- ACアダプター
- LANケーブル
- 簡易説明書
- 保証書
説明書と保証書
説明書と保証書です。説明書は簡易的な説明のみで、詳細な説明はサイトのURLにアクセスして確認することができます。
説明書は簡易的なセットアップの方法とサポートとして修復とリセットの方法だけ書かれていました。ここまでシンプルな説明は珍しいですね。製品としては上級者向けだと思います。
LANケーブル
平型LANケーブルが付属していました。長さは短めです。
ACアダプター
ACアダプターです。コネクター部分はUSB Type-Cになっており、USB Type-Cであれば一般的なUSB充電器やモバイルバッテリーからの給電も可能です。
GL-AXT1800
GL.iNet GL-AXT1800本体です。グレーを基調としたシンプルなデザインでサイズ感も12x8cmとかなりコンパクトで持ち運びも可能になっています。
横からの画像です。厚さは3.6cmということでそこそこあります。
背面には電源用のUSB Type-C端子とUSB3.0、LANが2つ、WANが1つ用意されています。WANを無線で使用する場合には、WANポートは不要となるのでアプリ上からWANポートをLANポートとしても使用可能です。その場合は3つLANポートとして使えます。
横側です。WiFi6と書かれています。
この部分はアンテナになっていて、このように立てることができます。
裏面はこのような感じになっています。熱対策でヒートシンクとファンが付いています。使用時にはルーター本体がほんのりと暖かくなっていますが、基本的にファンは回っていないようで音はしませんでした。
横にはスイッチ切り替えとリセットボタンがついています。スイッチ切り替えはアプリ上で設定した任意の機能の切り替えにしようできます。自分で設定できるのは良いですね。
LEDランプも付いていて、接続状態などがひと目で分かるようになっています。
GL-AXT1800の機能について
GL.iNet GL-AXT1800のその他の機能について紹介したいと思います。標準の機能としてたくさんあるので、とりあえず一覧で紹介しておきます。機能を有効にするにはブラウザで192.168.8.1にアクセスして設定する必要があります。
- アクセスポイント
- 中継機
- USBテザリング
- DLNA
- WireGuard
- OpenVPN
- Tor
- Dynamite DNS
- GoodCloud
- AdGuard Home
- Parental control
- Zero Tier
- Tailscale
- Firewall
- DMZ
- IPv6
- IGMP Snooping
SSHで入れる
このようにSSHで入れるので、上級者であれば色々なことができそうです。OSはOpenWrtを採用しています。
USBとmicroSDでNAS化
microSDカードスロットが搭載されており、ネットワークストレージとして使用することが可能です。また、USBメモリを挿しても同様にNAS化が可能です。microSDとUSBの両方を同時にNASとして使用することができるので、簡易なNASの容量としてはそこそこ確保できそうです。
Network Storageの項目でSambaを有効にしてあげればアクセスできるようになります。今回はUSBが64GB、microSDが128GBで合計192GBのネットワークストレージとして使用できました。最近はmicroSDカードも安くなっているので512GBなどを購入して容量を増やせば、もっと大容量化も可能です。
ちなみにWANからの接続も設定すれば可能です。それ以外にもDLNAによるメディアサーバー化も可能です。DLNAに対応しているプレーヤーなどからメディアファイルを再生できるようになります。
転送速度
NASとして使用しているUSBメモリの速度をPCから測ってみました。ネットワーク経由ですが、結構な速度が出ていました。
microSDカードの速度を測ってみました。こちらもネットワーク経由ですが、シーケンシャルリードが83MB/s、ライトが54MB/sということでかなり出ていますね。これなら簡易NASとして十分に実用的な速度が出ていると思います。
マルチWAN
マルチWANを使うことでイーサネット、テザリングなどを組み合わせて回線速度を向上させることが可能です。小型なルーターながら多機能ですね。
Tor
Tor(トーア)は、インターネット上でプライバシーと匿名性を目的とした通信規格です。Torは、IPアドレスを相手に知られることなく、インターネットに接続したり、メールを送信したりできる匿名の通信システムです。その機能がルーター側に実装されています。
状態監視
CPUやメモリ、ルーターの状態などを監視できるようになっています。
プラグインで拡張可能
これ以外にもプラグインで機能を追加することができるので、拡張性が高いですね。プラグインは検索機能もついているので、追加したいプラグインをアプリ上から検索して簡単にインストールできます。
WDSで無線中継も可能!
無線はルーターモード、アクセスポイントモード、エクステンダーモード、WDSモードが選べます。無線拡張(エクステンダー)とWDSのどちらかで無線を中継できます。家でWiFiが届きにくい場所があるときに、中継機能を使うとWiFiが使える範囲が一気に広がるのでおすすめです。ちなみにエクステンダーで拡張する場合はIPアドレスが192.168.8.1で別ネットワーク扱いになります。
WDSでは親ルーターのネットワークをそのまま拡張できます。同じネットワークにしないと他のルーターに接続しているPCからはNASのアクセスができないので、そういう使い方をする場合はWDSでの接続にしないとダメです。
中継機の時の設定画面のアクセス
中継機の時の設定画面のアクセスについてですが、エクステンダーモードでは192.168.8.1でアクセスできます。WDSだと親機ルーター側のDHCPによってIPアドレスが振られるので、192.168.8.1から変わってしまいアクセスできなくなります。この時IPアドレスを特定する方法を知らないとIPアドレスを見つけることができず、管理画面にアクセスができなくなって大変です。
その場合は事前に192.168.8.1にpingを送っておいて、WDSモードに切り替えてからarpコマンド(arp -a)でMACアドレスからIPアドレスを確認することができます。今回はDHCPによって192.168.1.230が割り振られていたことがわかりました。GL-AXT1800のIPアドレスが変わってしまって不便な場合は、親機ルーターのDHCPの設定でMACアドレスからIPアドレスを固定してあげると良いです。
ping 192.168.8.1コマンドプロンプトでIPアドレスとMACアドレスのリストを表示する方法!
arp -a | findstr "ここにMACアドレスを入れる"
通信速度
無線中継させた状態での速度ですが、インターネットの速度は下りが190Mbps、上りが440Mbps出てました。中継機としては十分な速度が出ていました。
動作時の消費電力について
動作時の消費電力について測ってみました!USB Type-CのWチェッカーを挟んだところアイドル時が4WでUSBメモリを挿すと5Wに増えました。通信しているときも基本的に5W前後で動作しているので、消費電力はかなり低めのようです。
消費電力は低めなので、モバイルバッテリーでの動作も確認できました。これならわざわざACアダプターを持ち運ばなくても使うことは可能ですね。あとはType-Cの小型なGaN USB-ACアダプターなどでも代用できるので、持ち運びの際にはそっちのほうが良いかもです。
今回の個人的感想&まとめ
今回はトラベルWiFiルーターGL.iNet GL-AXT1800のレビューでした!我が家ではWiFi中継機と簡易NASとして大活躍しているのですが、多機能で持ち運んで外でも使えるという点において最高の無線LANルーターだと思います。ルーターモード、ブリッジモード(APモード)、中継機モード、USBテザリングということがこれ一つでできるので実現できます。外で使う際にも、USB Type-Cでルーター給電できるのでモバイルバッテリーでの動作も可能です。
GL.iNet GL-AXT1800の個人的に良いと思っているのが簡易NAS機能がある点です。一昔前のルーターは低価格のものでも結構NAS機能がついていたのですが、最近は廃れ気味であまり見かけなくなってきているますね。GL.iNet GL-AXT1800はUSBメモリやmicroSDカードを挿すことで簡単にネットワークストレージとして使えるのがとても良いです。私は複数のPCを使うのですが、データの移行はNASを経由するため、このように簡単にNASを構築することができるはありがたいです。
DynamicDNSの機能もあるので、ドメインを取得してネット上からNASにアクセスも可能です。軽量コンパクトながら欲しい機能は大体揃っていますし、VPN周りもしっかり使えるのでとても良いですね。SSHクライアントで入って色々できるのも面白いです。価格に関しては少しお高めですが、上級者で使いこなせる人にとってはとてもおもしろい端末となっています。
マルチに使える持ち運び可能な小型ルーターが欲しい人はぜひGL.iNet GL-AXT1800を購入してみてはいかがでしょうか? GL.iNet GL-AXT1800を購入する!