書物蔵

古本オモシロガリズム

前田愛の蔵書が出たといふ

河野書店さんのブログで知った。
洋書ばかりで、ほんとにちゃんと読みこまれとるので、売り物としては、ということだったらしい。
http://konoshoten.livedoor.biz/archives/52292705.html
日本の読書史がいまだ前田愛批判から始まらねばならん、というぐらい前田, 愛, 1932-1987 || マエダ, アイ は重要。
わちきも、いまを去ることン十年まへ、授業で、

日本の読書史は、前田愛の「明治メディア考」で

と、某先生にいはれたことを憶えているなぁ(*゜-゜)
まあ、彌吉のみっちゃんなんかも読書史はやってたんだけどね。司書の研究だから(σ^〜^)

まんじゅうぼん

饅頭本なんだけれど、どうやら木本至の1990年の記述や1975年のgoogle booksの用例から考えるに、より古くは

お饅頭本

という呼称だったような気がする。

だんだん損をしている気分になってきた(o・ω・o)

いろいろ仕切り直しをせねばならんと思うこのごろぢゃ(゜〜゜ )
いや古本方面のことぢゃないよ。古本の友らは安心めされよ。

ん?(・ω・。) 最後に残る総会屋新聞?(σ^〜^)

日本共産党の資金源と、彼らを潰す方法。
http://d.hatena.ne.jp/Rootport/20140219/1392821856

という記事が目に留まった。まあ、中身は、じつは日共は経済的には(下部構造は)新聞社なんですよ、という指摘なのだが、記事とは無関係についていたコメントにちと面白いものが。

いちこーむいん 2014/02/20 05:37
記事と直接関係なくて恐縮なのですが、私の自治体では課長級(民間でいう部長級)以上の職員で赤旗を購読していない人がいません。個人での購読という形ですが、もちろん無理やり取らされてます。
取らないと次の議会でいっぱい質問(こちら側からは難癖にしかみえませんが)していじめてやるぞみたいな無形圧力の行使があるからです。かつてあったヤクザの機関紙となにが違うのかと思います。

ほほぅ(゚∀゚ ) ちょっとむかしの総会屋雑誌といはんか、総会屋新聞的な機能があるのかぁ赤旗はo(^-^)o
いまはほろんだ総会屋雑誌に興味があるわちきにはオモシロし(o^∇^o)ノ
もちろんホンモノの総会屋雑誌は、協賛金やら広告料やら、くらべものにならないくらいのおつきあい料がかかるもんなんで、赤旗ごときの価格ではとてもとても。
ただわちきは、

マスメディアの「報道」というのは本質的には総会屋新聞・総会屋雑誌的なもの

と思ふてをるし、議会などといふものは全人代みたいに「マンセー」(ん?(・ω・。) 国が違ふってかc(≧∇≦*)ゝアチャー)一色ではそれこそ困るんで、

難癖も必要悪

だと思ふがの。
アメリカの田舎で、地方新聞がなくなったら、行政も議会もお手盛りでバカだかい給料をいつのまにかとりはじめて大変なことになった、という報道が何年か前にあったがの。
このこーむいんさんは行政学や政治学の科目で受験せんかったのかの。
それに共産党議員が敵だとしても――まあ、最低限、武力革命を放棄しとるのだから憲政の敵とはいいがたいが――敵対策として敵の機関誌を読むというのもいいのでは。
そういやぁふた昔もまへのことだけど、めづらしく組合員でない職員がいて、だけど組合がもっとる情報は欲しいとて、組合員の机上に配られたビラを盗み見てた御仁がいたなぁ…すけるるる〜
でもこのコメントを読んで思ったのは、本当に必要なのは行政図書館だっちゅーこと(。・_・。)ノ

市政図書室

ってか市政図書室。
神話となった日野市立図書館の、次のステップとして設定されていた「市政図書室」。これは今の云い方でいう「行政支援サービス」をするための図書館分館だったわけで。こういったもんがちゃんとあれば、そこに赤旗はおろか自由新報やら聖教新聞やらがひととおり揃い、対敵諜報、ぢゃなかった議会対応をする行政官はそこで情報あつめをすればよい。数人の部課長が個人でとるんぢゃあ、なくて、堂々と公費でとればよい。
さっこんは赤旗に古本ネタがさかんに(?)載るようになったんで、共産党員でない古本者は赤旗の古本記事をどこで読めばいいか、悩んでをるのではあるまいか(σ^〜^)
どうもニフォンジンといふのは敵の情報を知りたがらない癖があるのでは、あるまいか(´ヘ`;)
そんなんぢゃあ大戦末期の帝国陸海軍になっちまふよ。

やっとでた(。-_-。) 高橋, 徳太郎, 1923-1997

いやサ、そのうち古本に出るだらう、とて待ってたらやっと出た( -Д-)ノ

  • 高橋徳太郎の仕事 / 高橋徳太郎著 ; 「高橋徳太郎の仕事」刊行会編集. -- [東京] : 「高橋徳太郎の仕事」刊行会 ; 東京 : 日本図書館協会 (発売) , 1993.11. -- viii, 246p ; 19cm. -- 略年譜・著作目録: p239-243. -- ISBN 4990026837 ; (BN10537683) ; http://ci.nii.ac.jp/ncid/BN10537683

21年待った?Σ(゜∀゜;)
ってか、この本、故人の生前にでたもんだけど、広義の饅頭本といふてよいo(^-^)o
ただ中身的には図書館雑誌だかの書き物をまとめたもんで、定価3000円には思えず、といったところだったのだが、人物的には重要で、かの図書館事業基本法案の中心人物だったらすぃーのだ(。・_・。)ノ さういふ意味では、略年譜・著作目録: p239-243が重要な典型的な饅頭本。
高橋, 徳太郎, 1923-1997は、館界的には「たかとく」との異名で有名で、国会の副館長をやった人。

副館長なんて、誰も知らないヨ!

と某I藤タカシ先生は言っていたといふが、確かにそれは事実なれど、まれにハ知られるやうな「仕事」をするひとがいて、それは中井マサカズとか、酒井テイとか、タカトクとか。あゝ、かろうじて岡部シローもさうか。。。(*゜-゜) 個人的には斎藤ツヨシも入れたいところ(^-^;)

同日追記

いまはてなキーワードからこんなん見つけた(゚∀゚ )アヒャ 

隠岐の島は、国立国会図書館時代の同僚の高橋徳太郎君から、一度行くといいと勧められていた。彼の父上・円三郎氏が島根県選出の代議士で、のち総理になった竹下登氏は父上の秘書だった。徳太郎君は隠岐の良さを知っていたのだ。
2008-09-08 隠岐の島にて、後鳥羽院のこと http://d.hatena.ne.jp/shirasagikara/200809082008-09-08

へー(・o・;)
って、タカトク氏の郷土愛的な知識にへー。
ん?(・ω・。)
竹下登がおとーさんの秘書だったことにもっと驚けってかc(≧∇≦*)ゝ
いやサ、なればこその図書館事業基本法案ヨ(σ・∀・)σ