ChatGPTとこれからの知識人:新しい時代に求められるスキルとは?

あまりに忙しくてブログを更新できていませんが、これだけは今後のために記録を残しておきたいと思い書いておきます。

推敲はほぼしてないので乱文・乱筆をお許しください。

DISCLAIMER

ChatGPT関連の記事やツイートは忙しくてほぼ読んでません。

記載されている内容は間違っている可能性があります。

アカウント作成から課金まで

私が初めてOpenAIのアカウントを作ったのは2023/3/19(日)でした。

世間がChatGPTで盛り上がるようになってからずいぶん遅れての参加となりました。

無料でも少し使えるのですがレスポンスがかなり遅く、このタイミングでは正直おもちゃ程度にしか感じませんでした。

なので月20ドルという有料版の価格は割高に感じました。

しかし、GPT4を試してみたいという気持ちもあり、1ヶ月だけでも課金してみるかと思って課金してみました。

全く世界が変わりました。

GPT4については、利用回数が少ないこと(2023/03/22時点で3時間に25回)、レスポンスが遅いことなどから、正直そこまで実用性は感じられませんでした。GPT3.5を高速なレスポンスで使い放題になることが真の価値だったと課金して気づきました。

あらゆる知的活動をアシスト

ChatGPTは、自分が普段行っている知的活動のほとんどについてアシストしてくれます。

ここまで汎用的とは全く想像していませんでした。

多大な生産性向上の体験を一瞬のうちに提供してくれるサービスとしては、Google検索やDeepL以来の衝撃です。

「Hooked」にあるようなフックモデルを完璧に実践しています。

どのくらいChatGPTがすごいのか

世間では有史以来の衝撃とか大騒ぎしていますが、正直そこまでのものかは私には分かりません。

最初盛り上がってもその後沈んでいく製品やサービスは山ほどありました。

ChatGPTがそうならない保証はどこにもありません。

今のところの自分の評価としては、こんな感じです。

  • 2022-2023年の「世界史」に確実に名を残す。21世紀前半の歴史に名前が残るかは今のところ不明(別のサービスが今後デファクトになっていくかもしれないので)。
  • インターネット史には確実に名を残す。コンピュータ史に名を残すかは今のところ不明
  • 対話型AIという一般化された概念としては21世紀の世界史に名を残すしコンピュータ史にも名を残す

自分なりのChatGPTの使い方

以下のスクリーンショットは、特に断りがない限りGPT3.5を用いています。

人力検索の代替

多くの人が一番価値を感じているのが検索だと思います。特に、キーワード検索が難しく、人に聞かなければいけないような質問には完全に答えてくれます。

長いので前半部分だけ貼ります。

他にも、冠婚葬祭や礼儀作法などで、自分の具体例を挙げて質問することができ、自分に合った答えをもらうことができます。

個人的には、少なくとも今のままのYahoo!知恵袋やStack Overflowにある質問のかなりの部分はChatGPTに代替されていくだろうと思っています。

ただし、回答が合っている保証はないので、このあとさらに追加で自分で調べる作業は必要です。

しかし、完全に一から調べるよりも遥かに手間が省けます。

学習用対話システム

コンテンツを使った学習システムは、大抵の場合読書や視聴によるインプットが主体で、アウトプット可能なものでも選択式など非常に限定的なものばかりでした。

なので、フィードバックを得られる対面指導には大きな価値がありました。

ChatGPTは対話によって自分の回答に対してフィードバックしてくれます。

なにかを学習するのにアウトプットをするというのはとても効率がいいことは知られています。

これができるだけでもChatGPTは他の教育サービスと一線を画しています。

ただし、回答が正しい保証もないので、この回答をさらに自分で調べていき正確性を確認するところまでをセットで行う必要があります。

子供用の簡単な童話創作

子供の寝かしつけ用に簡単なお話を創作してみましたがなかなかいいできのものができます。

注文をつけてリテイクしても柔軟に対応してくれます。

以下の例はGPT4で作成しました。

タイトルを考える

このブログ記事のタイトルもChatGPTに考えてもらいました。

以下はGPT4で作成しています。

一見創造的に見えるこうした作業はChatGPTにほぼ丸投げできます。

プロのコピーライターでもない限り、一般人にはこれで十分です。

ChatGPT時代の知識人

膨大な知識を単に自然言語としてアウトプットするだけ、という知識人はこれからかなり立場を悪くしていくことになるでしょう。

また、独創性のあるアイデアを出すというのもChatGPTはかなりのレベルでできると感じました。アイデアを出すだけではかなり生き残るのが難しいと思います。

一方で、過去のシステムと同様、未知の質問を作る能力はありません。

これからの知識人は、今まで以上に新しい質問を創造する能力が問われてきます。

いい質問を作るには、言語化、抽象化の能力の他、問題の構造化や分割などの能力が必要になります。

今まで人力検索でいい質問を作れた人たちは、今後もChatGPT相手にその価値を最大限に引き出す質問をしていくでしょう。

また、ChatGPTでは人から話を聞き出すことができません。

人との対話を通じて話を引き出していく、LISTENの技術はまだまだ人間の独壇場でしょう。

万人向けのツールではない

質問の切り出しや言語化が苦手な人にとってはChatGPTはあまり使い勝手がいいものではありません。

万人向けのツールではなく、知的労働者の一部の人が多大な恩恵を預かれるツールというのが現状の認識です。

とはいえ、知的労働者という非常に広範なくくりの中の一部なので、それでも想定ユーザーは膨大な規模となるでしょう。

1ヶ月でいいから課金しろ

正直、月20ドルを払い続けるというのが万人にとって価値があるかどうかまだわかりません。

ですが、1ヶ月だけ20ドル払って試すというのは間違いなく全員におすすめできます。

映画1本みるか、アミューズメントパークに1回いくのと同じだけの金額で次の未来を体験できるものなら安いものです。

今まで試したことがなかった人も、無料版でちょこっと試しただけの人も、一度は有料版を触わることをおすすめします。