*とても長くなりますので、興味のある方だけ読んでください。また、一生懸命調べはしましたが、内容の正確性についてはやっぱり保証できませんので、詳しいことは総務省に聞いてください。難しい話は私に聞かれても答えられません。ことが法律関連なので「自分はこう思う・こうだった」というような自己判断には何の意味もありません。
まず、SIMフリースマートフォン(もちろん携帯やタブレットも含みます)と電波法の関連について最も確かな情報が得られる総務省のHPを確認しましょう。
私がぐだぐだ書くよりも、下記のHPを見ればおよそのことは理解できるはずです。
☆「総務省-技適マーク、無線機の購入・使用に関すること」
技適の歴史もWikiを見れば、超詳しく書かれています。
☆「技術基準適合証明」
はい、ちゃんと読みましたか?隅から隅まで読みましたよね?(笑)
では、そういうことです。
・・・
と、それでは記事を書く意味が無いので、冗談はこれくらいにして私なりの解説しましょう。ちなみに私はアマチュア無線の免許を持っていたこともある(3日くらいでテキストを丸暗記しただけ)のですが、詳しい技術的・法律的な内容はこれから書く程度の知識しかない素人ですので、あまり鵜呑みにしないように。
技適関連情報に疎い人でも、「技適マークが無いものを日本で使ってはいけない」という程度の認識はあるでしょう。それはその通りです。
その通りなのですが、「日本で使ってはいけない」というだけがすべてではありません。
上記のHPではQ5にあるように、技適を取得していない無線機器を使うと1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性があります(電波法の110条)。
ここで注意したいのは罰せられるかどうかではなく、技適マークが無い端末を日本の携帯会社のネットワークで使うことは法律に違反しているという点です。
グレーゾーンではないのです。確実に【アウト】なのです。
「でもネットではみんな技適マークが無いスマホを輸入して使ってるじゃん!」と思うかもしれません。しかし、それは普通に違法行為です(もちろん使っているのが日本ではなく、後述する合法的手法を利用しているのならOKです)。
総務省HP, Q5では「一部の無線機を除く」とあります。何が除かれるのかはしりませんけど残念ながらスマホや携帯は除かれません。
現実的にスマホから出る電波が他の機器を妨害するという話は寡聞にして聞いたことはありませんけれど、「妨害する可能性」自体を規制しているのが電波法であり、技適マークの存在意義というわけですね。
無害だから良い、実害がなければ使っていい、というわけではありません。バレなければいい、摘発されなければ良い、というわけでも無いのです。
ど田舎の深夜の道路、自動車も歩行者も見渡す限りだれもいない状況だったとしても、信号無視をしたら道路交通法違反でしょう。そんな感じです。
信号無視したことを黙っていればよっぽど何の問題もないでしょうけれど(笑)、もしそのことを動画や写真で撮影して、ツイッターにアップすれば「バカッター」の誕生です。(笑)では済まなくなります。
誰も居ないところで信号無視くらいなら大丈夫でしょうか?
では、脇見運転は?飲酒運転は?事故を起こさず、誰も見ていなければOKでしょうか?
その判断は個人がするものではありません。やっぱり、法律で決められているわけです。
脇見運転でも飲酒運転でも、もちろんダメですよね。事故を起こさなければ大丈夫なのではなく、「事故が起こらないように」法律があるとも言えるのでしょう。
技適マークが無いスマホを使うのも同じことで、実害の有無があるかどうかは関係なく、そして「どこまで許されるのか」というラインは個人が決めるのではありません。法律で決まっているのです。
じゃあ技適マークが無い端末はどこまでが合法で、どこからが違法な使い方になるのか?というのが気になるところだと思います。私も気になりました。
そして同じように気にされる方がたくさんネットにはいらっしゃるようで、調べるといろんな情報が出てきます。
調べた情報先の多くが個人サイトなので、迷惑が掛からないようにリンクや具体的なサイト名を出すことは控えておきます(私のこの記事にリンクして頂くのは構いませんが、内容に責任は持ちません)が、それらの内容を総合的に判断すると技適マークが無いスマホは、
・国内の通信キャリア回線で使ってはいけない
・モバイル回線ではなく、Wi-Fi接続だけでもダメ
・外国人が持ち込んだものに関しては、一部例外あり
・国内においても、海外ローミングを利用した3G通信なら利用可能
・個人的に技適を取得するのは不可能
このようになっています。最後の技適をユーザーで取ってしまうというのは、よく議論されている内容みたいですね(笑)でも、金銭的な問題はもちろんそうなのですが、技適審査時に端末の回路設計図のようなものを提出する必要があるので「個人のみ」では絶対に技適マークは取れないです。
「個人でメーカーに依頼して技適を取らせる」というところまでお金を積むのなら別かもですが。少なくとも百万、二百万というレベルではないのでしょう。
国内の通信キャリアで使ってはいけないことはみなさん予想通りだと思いますが、Wi-Fi接続も基本的にダメです。Wi-Fiも電波ですから、技術適合を審査されていない端末は本来使えません。
この問題は過去に海外から輸入したiPadを使おうとした議員さん?か誰かが技適マーク無しの端末で話題になったという情報がネットで見つかりました。その時は「技適マークの表示が出来ない」ことが問題であって、今のiPhone, iPadでは端末の設定から「一般」→「認証」の項目で出せるようになりましたよね。
SIMフリーのiPhone SEでも出せます。
技適マーク無しの端末を合法的に使うには、4番目の「海外ローミング状態」のSIMを使う手法が最も現実的でしょう。料金は割高ですが、プリペイドタイプのものもあるので、比較的入手は容易です。
この「海外端末の国際ローミングの利用方法」については、総務省が作ったPDFファイルにも利用例として挙げられています
・http://www.soumu.go.jp/main_content/000316613.pdf
実は私もこれでMi5の運用を考えています(少なくともレビューをする間は)。あるいは外国人から海外ローミングが出来るSIMカードを借りようかなとか。
なお、国際ローミング中にWi-FiやBluetoothを使うとやっぱり違法になりますので注意も必要です。
そういえば「Apple SIM」というのもありましたが、あれはいけるのかな?まだ調べていないので判りません。
海外ローミング状態のSIMであれば3Gの通信が合法に使えます。丁度今日、外国人旅行者のWi-Fi,Bluetooth端末利用に関する電波法が改正されたそうですが(これが3番目に書いた例外)、それとは関係なく海外ローミングは以前から日本人でも合法で使えます。
「そうはいってもやっぱり海外端末を使いたいんだけど・・・」という人もいるかもしれません。
・・・いや、これもダメかな。。。ダメですね。わたし的には「合法の範囲でしか使っちゃダメです」としか書きたくありません。
どうか察してください。あるいは行間を読んでください(本当はもっとツッコミを入れたいのですよ)。
これからMi5のレビューを書く予定ですが、私は「自己責任」による範囲しか書けませんので、やっぱりそのあたりもお察し頂ければと思います(´∀`)
良い子は技適マークのある端末だけを買うか、海外に行って使いましょうね。
もしくは電波法を改正させるように頑張ってください。
長々と書きましたが、日本の技適に関する問題は根が深いです。私もいろいろ調べはしましたが、もっと詳しい情報を知りたいという方はググればいろんな方が検証・考察していらっしゃいますので、各自調べてみましょう。そのあとどう運用するのかは、各個人の判断です。
その「個人の判断」として、私は私の考える合法の範囲でしか使わないと決めているだけです。
本当かどうかはよくわかりませんが
この関連は不確かな情報ばかりで本当に困りますよね。それだけ実体が無いということなのかもしれませんが・・・
八百万円っ!!!すごい金額ですね~(´∀`;)
それだけあれば技適が関係ない国に年単位で居住できちゃいそうですねw やっぱり企業の協力を得られたとしても、個人でなんとかできる額じゃないのですね~
本当に安全のために運用されて、意味があり、風通しのよい制度であれば構わないと思うのですが、現状を見ている限り・・・という感じなのがモヤモヤします(´∀`;) この問題のおかげで一体どれだけのスマホオタクが心労を抱えているのでしょうね(苦笑)
そこはOKで日本人が使うとアウトとは日本人に厳しい国ですねw
こちらの記事はご覧になりましたか?
news.mynavi.jp/articles/2016/05/21/denpaho/001.html
この記者の方が問い合わせをされたところでは「外国人か日本人か」は関係ないそうです。海外旅行者向けではあるものの、「法律上の規定はない」ということのようですが、そのあたりは総務省に聞いても言葉を濁されるそうなので、もう何がなんだかって感じですねぇ(苦笑)
ハード的にはiPhone6sはauモデルもdocomoモデルも全く同じ(たぶん技適画面を見るとA1688と書いてあるはずです)はずなので、SIMロック解除後に他社のSIMで使っても技適関連に問題はありませんので、安心してご利用ください。
海外メーカー製及び日本国外市場向け端末の中には、日本国内で電波法に沿って使用可能なWifiコンフィグプロファイル(出力制限、バンドプラン/チャンネルプランを逸脱しないチャンネルマップ設定、W53/W56使用時のDFS規定への対応等)を持っていない機種もあるので。
技適のないスマホ・パソコン機器等のWi-Fi接続が違法だということを知らないユーザーも居るみたいですね。海外ローミングの場合もモバイルネットワークはOKで、Wi-FiはNGという取り決めになっているあたりも出力関連で調整が難しいということなのですかね~(あるいはそれもこれも技適審査にコストが掛かりすぎるというのが原因かもですが^^;)。
技適マークついてなきゃ軒並み違法なんでしょうか?
Wi-Fi接続をする製品は高確率でアウトですね~。無線接続をする機器の場合は各周波数ごとに審査が必要な基準強度が決まっており、海外製品の場合は基準を超えているかどうかを個人で調べること自体がまず難しく、「違法利用のおそれがある」というリスクが常につきまといます。
ものによってはイヤホン・FMトランスミッター・ドローンなどの無線機器では微弱無線設備として技適不要=合法的に使えるものもあるので、必ずしも違法というわけでもないみたいです(ただ、やはりドローンやイヤホンでも出力の高い製品があり、輸入製品利用が違法になる可能性もありますね)。