こんばんは野球エンジニアです.
「CTO」という肩書は僕の場合に限り「野球エンジニア」のエイリアスです.*1
この写真は,登壇準備直後見事にガララーガガラガラ*2だったB会場の様子です.
なお,結局空席目立ちましたがすっごくいい気持ちでお話をさせてもらいました.
※写真はモブプロでおなじみの@TAKAKING22さんから提供いただきました,thx!
DevSumi 2018運営の皆さまありがとうございます!
縁あって初めて登壇させて頂いたDevelopers Summit 2018の発表をちょっとふり返りつつ,「発表の補足・言えなかったこと」および、「はじめてのデブサミ」にフォーカスを当ててふり返りたいと思います.
TL;DR
- 私の話は「セルフプロデュース」じゃなくて「生き方」の話でした(エンジニアとしての)
- 他人事(ひとごと)・余所事(よそごと)で盛り上がりすぎるのはやめよう,というのが一番話したいことだった(僕のことはさておき)
- 感動でも刺激でも,「野球の人の半世紀面白い!」でもなんでもいいけど,私が一番うれしいフィードバックは「挑戦しました!」という話ですよ!(僕の人生は物語でもなんでもない)
- 「◯◯エンジニアになりたい人!」...がそんなにいなかった(聴講者の3-4割程度)という悲しみと辛み.夢を持てないのか,それとも夢の持ち方を知らないのかこの辺大きな課題がありそう(社会的にも属人的にも)
- デブサミは楽屋トークが一番面白い(非公開)
お品書き
私の発表「野球エンジニアになるまでの歩み〜夢は正夢」
こちらになります
発表中の様子はtogetterでどうぞ!(まとめホント助かりますありがとうございます!)
開催前の準備(オファー受けてから前日まで)と本番,発表後についてちょろっと触れたいと思います.
オファー〜開催前の準備
オファーはこのブログがバズった直後にデブサミの運営から頂きました.
仕事で沖縄キャンプに行く予定があり,その日付が未確定だったため,「キャンプとかぶったらキャンセル」という方針だったのですが,幸いにもスケジュールが確保でき(ちなみにキャンプは明日から行きます),奇跡的にお受けすることができました.
オファーの内容(要約)はスライドにありますのでここでは割愛しますが,お話を頂いた時の心境としては,
- デブサミは一度プロポーザル落ちてる(かつ参加したこと無い)のですっごい嬉しかった
- 一方,今年は野球で頑張る年であり,発表の準備・登壇で頑張りたくない
- デブサミに行くなら,野球のプロダクトで成果出してその成果と共に,「エンジニアリング」な事例で挑戦したい
気持ちが強く,正直な話「今年,話をもらったのは面倒くさい」ぐらいに考えていたのですが,
- とはいえキャリアが大きく変わるのでこの辺でふり返ってもいいかも
- ネクストベース(弊社)クラスの会社がデブサミで45分講演は相当おいしい(ブランディングなどで)
- 私が最近持っている持論「セルフプロデュースじゃなくて生き方」「SNSから流れる他人事・余所事にいちいちコメントして盛り上がってからの「私できてない」「会社辛い」みたいな疲れ方はもうやめよう!」を自分の事に例えて伝えるチャンスだ!
と,テーマができてモチベーションも上がり...という機運になったので,お話を受けさせて頂きました.
セルフプロデュースで依頼をもらいながら否定するというね笑
本番スライドはおおよそ3日ほどかかって完成,一日だけ徹夜をした程度の大作になりました.*3
スライドのページ数が100をこえ(これは自分初),かといって壁打ち代わりの勉強会・イベントも無かったため,複数人の方に査読を依頼,小さいフィードバックを千本ノック状態で小さいhotfixとしてマージしていくことにより,本番当日には完璧な状態に仕上がりました.
本番
ちょっと早めに会場にいって,いろんなブース回ったりステージを眺めたりしてました.
あと,控室で何人かのお友達(主にアジャイル界隈とか,リクルート時代の同志たち)とずっと喋ってました.
喋りすぎて本番で息持つかなあ...と不安になりましたが*4,楽しかった&結構リラックスできたのか,同行者(同僚)いわく,
「中川さん,余裕しゃくしゃくですね」
とかSlackに入れられたので,まあ余裕だったんでしょうねw
デブサミの参加は初めてでしたが,まあ今までの経験(PyCon JPとかXP祭りとか色々)で場数踏んだせいか,割といつも通りいやいつもよりリラックスしてできました.
なお,発表の自己評価は...90点くらいですかね.
- 時間10秒オーバー(ほぼオンタイム)で終了
- ゆっくり話すところと飛ばす所の「緩急」がちゃんとつけれた
- 「銭闘」「334個」がちゃんとウケた
- なお,「二週間not二遊間」は見事にスベった模様
スベった二遊間の件はもう使わない!と思った以外完璧でした&終了後の同僚とハイタッチはホント野球の会社に来たんだなあと妙に感動しました.((ハイタッチの後の一言「二遊間はスベってましたよ」...(´・ω・`)))
登壇後の反響(WebとかAsk The Speaker)
Webなどでの反響
Togetterやスライドの反応を見る限り,まあ盛り上がってるかなあ?ぐらいの印象でした.
Tweet等は何度も読み返しましたが,この辺が嬉しかったです(会場にいない人も含めて).
#bpstudy での発表をひとつのきっかけとして、人生を変えて行った人のスライドです #devsumiB #devsumi https://t.co/HzDx9iJoxX
— 佐藤治夫 (@haru860) 2018年2月15日
人は変えれなくても自分自身は技術で変えれるのがエンジニア人生なのでは?
— Hiroaki ONO (@hihihiroro) 2018年2月15日
#devsumi #devsumiB
他人の成功事例は上澄み 自分を変え続ける #devsumi #devsumiB
— 門屋 浩文 (@MadoWindahead) 2018年2月15日
心打たれる #devsumi #devsumiB pic.twitter.com/cz8IWM1dTH
— 門屋 浩文 (@MadoWindahead) 2018年2月15日
また,私は本日(2/16,2日目)参加はしてないのですが,はてなのDaisuke Inoueさんが,非常に似たテーマで登壇されたとのことで,スライドを読ませてもらいました&これは確かに「なるんだ!」精神を感じるいいお話でしたと.
まさに自分のことに向き合いながらキャリアを作った凄く良い話だ
— Shinichi Nakagawa (@shinyorke) 2018年2月16日
自分が昨日話した内容ともかなり通じる #devsumi
https://t.co/1ad5i11B8J
SNS上の繋がりだけで,実際にお会いしたことはないのですが,お会いする機会があればぜひこの辺もうちょっと聴いてみたいと思いました.
Ask The Speaker
Ask The Speakerは来ていただいた方ありがとうございます...なのですが,本音を言っちゃうと
ホントに私のお話,聴いてました???
というようなお話が多く,正直イマイチかつ悲しかったです.
え,発表の感想とかそういうんじゃないの???っていう意味では一番疲れたかも(あっちゃいけないDiffが合った感じで).
仕事やドキュメント(書籍)の話はすごくよかったのですが,
- スポーツの分析のコツを教えてほしい
- 今年のプロ野球の(ry
...いや,聞きたい気持ちはわかるけど今日はそういう話じゃないよ!って意味でまあなんというか消化不良でした.
ホームページでの案内,SNSでのシェアでも「野球の分析やります」なんて話一個も無かったのになんでこうなったのだろう...
どうカイゼンするか,興味深い宿題をもらった感じです.
メッチャ言いたいこと
発表の中でも特に言いたかったポイントをもう一度
セルフプロデュース?違うよ,生き方の話だよ
まあこういうことです
野球エンジニアはエンジニア芸人としてやってたわけでも,人より目立ちたい・モテたいからやってたわけでもなく,あくまでも
野球の仕事をやるための手段として野球エンジニアをした,これがワイの生き方
という強い気持ちと意志でやってたんだよ!と声を大にして言いたかった.
そういう場として今回のデブサミの発表はいい感じに使わせてもらいました.
よく言う「セルフプロデュース」は個人的にちょっと違和感があって,どちらかといえば,
- 生き方を決める
- 生き方を映える(魅せる)ものにする「ブランド戦略」
- ブランド戦略を施策に移して愚直にやっていく
かなあと思っていてこれってもうプロデュースじゃなくね???ってのが持論です.
他人事(ひとごと)・余所事(よそごと)で盛り上がりすぎるのはやめよう,疲れるだけだから
基本的に「自分の話」をした発表なので,あんまりメッセージ性を意識してなかったのですが,ここだけは強く言いたいということで書きました.
エンジニアの働き方・お金の話・技術トレンド・転職(退職)エントリーetc...世の中にはたくさんの情報・ブログがあり,それに対してコメントで殴り合ったり,(悪い意味で)自省しちゃって結果「ウチの会社じゃできない」「私じゃできない」とかいう,「チャレンジもしてないのに「できない」感覚に陥る」事が周りをみていておおいなあという印象があります.
私自身はTwitterやFacebook,このブログなどは自分の意志・思想はまあありますが,読んでくれた・やり取りしてくれた方に「何かいいおみやげを」渡せたらいいなあという気持ち&適当にくだらないこと・思っていることをいえばいいやぐらいにしかやってません.
何が言いたいかっていうと,
「SNSやブログで流れる話は所詮他人や他所様の「上澄み」な話,読んで学びを得るのはいいけど必要以上に盛り上がったり共感したりするな」
定期的なSNS絶ちをするなり,SNSとの付き合い方のスタンスを変えるなど,上手く共生するキッカケになればなあと思い,この話をしました.
「なるんだ(打つんだ)」という気持ちで「チャレンジする(打席に立つ)」
他人事・余所事のアンチテーゼで,一言で言うと,
「私やはてなのInoueさんみたいな話・事例がもっと増えて欲しい」
ということです.
自分の人生の主役は自分であって欲しいと思っています...というのが私の発表の実は隠し味でもあったりします.
詳しくはスライドを読むなり発表を思い出して頂けると.
夢を持てないのか?持ち方を知らないのか??
会場で「◯◯エンジニアになりたい!という目標ある方!」と聞いた結果,
会場アンケート「なんでも良いので○○エンジニアになりたい人?」
— さとりゅう 🌸 たつや学院 (@sato_ryu) 2018年2月15日
3割ほど。 #devsumi #devsumiA
※ハッシュタグはさとりゅーさんのtypoです(僕の発表のつぶやきなのは間違いない)
これはデブサミの客層がそんなもんなのか,はたまた私の発表を聞いた方々にたまたまそういう偏りがあったのかはわかりませんが,
- 夢を持ってない・持てない
- 夢の持ち方を知らない
なのか...ここは正直悲しさを感じたとともに,どの辺に負があるんだろう???と新しい疑問が生まれました.
これは自分がやってるもくもく会(#rettypy)などでも何かできないかなあ...何か意見・思う所ある方いましたら是非コメントなりいただけると :bow:
お礼〜コメント・メッセージの引用および,スライドの査読
今回のスライドを作成するにあたり,
- 私をネクストベースに誘ってくれた中尾さん
- 入社前に素敵なメッセで私に路と志を示していただいた木下さん(ネクストベース)
- 転職エントリーのシェア時にCTOとしての心構えとスタンス,応援のコメントを添えていただいたtaruさん(Retty CTO)
上記の方々に事前にメッセの引用許可を快諾頂いたおかげですべてが円滑にすすみました,誠にありがとうございます.
また,100ページ超えのスライドの査読を引き受けてくださった皆さま誠にありがとうございました.
特にThe HIRO@LINEさんにはアブストラクトのと見出しの段階から何度か査読とフィードバックを頂き,いい感じにエモさが生まれたのでホント感謝してます.
はじめてのデブサミについて
いたのは自分の出番前に少しだけなのでホント雰囲気程度に
楽しかった
友達のスピーカー陣やスポンサー企業の友達などと雑談したり,「あの頃自分(あなた)は現場で苦労してた」的な話が妙に盛り上がり最高でした.
デブサミはそんな楽屋トークが本番トークより面白いんじゃないかと思いました.
来年は...45分一本自分で持つのはもうやりたくないので,どっかのコーナーの1コーナーぐらいで出られたらいいなと思いました.
あと,特にリクルート関係者(現役・卒業療法)との話の中では久々にいい情報交換ができたりしてなんだか同窓会感あって最高でした.
自分の反省点
事前準備にスライド,発表といい感じでした...が,発表のタイトルはもうちょっといじってよかったかもと思いました.
「野球エンジニア」というワードを大切にしてタイトルを決めたのですが,集客狙いであれば
「好きをなる!に変えるエンジニアの生き方〜野球を添えて」
とかそんなんでも良かったかなと.
あと,仕事PC(Macbook Pro)のUSB-Cドックが不調で会場からお借りしたのですが...やはりここはケチらず純正にすればよかったと反省しています.
改善して欲しい所(スピーカー視点で)
もう解決している問題なのでここでは明言しませんが,事務局からの登壇依頼・やり取りについてちょっとしたトラブル(私からみたら失礼というかアリえない対応)があり,ここは残念でした.
リカバリーをしていただいたのでそのへんは良しとするのですがまあ気分的にちょっと...ってのはあったので,来年以降改善される事を期待しています.
なにはともあれ無事にデブサミ終了よかったです,機会があれば来年も会いましょう!