Lean Baseball

No Engineering, No Baseball.

ソフトウェアエンジニアとしての5年先を見据えた来年と今年の話 - 50歳に向けて.

先日行った鹿児島が最高でした

今年(2024年)の振り返りと, 来年(2025年), pyspa Advent Calendar 2024最終日の記事(昨日は@shibu_jpさんでした)かつ, 先日のエントリーの続きの話となります*1.

改めまして, 当ブログ「Lean Baseball」の中の人でshinyorke(しんよーく)と申します.

このエントリーでは,

  • 来年
  • 過去(5年前)
  • 今年
  • 未来(5年後, 50歳に向けて)

ぐらいにフォーカスした自分の話を書きます.

TL;DR

  • 2025年1月から株式会社LayerX AI・LLM事業部でビジネスマン, エンジニアとして新たなキャリアを歩みます.
  • 2025年はLayerXでのミッションを頑張りつつ, 個人活動のアウトカムの総量を増やします.
  • お家でいっぱい遊びたいので遊びに来てください(お友達限定).

来年(2025年)の話

まずは来年の話.

  • LayerXに入ります
  • アウトプットとして(少なくとも)PyCon JP 2025とデブサミ(派生イベント含む)は目指していきます
  • お友達・繋がりある方をお家に招いて遊びたいです(遊びに来て)

次の仕事

TL;DRに上げた通り, こ゚縁があって「株式会社LayerX AI・LLM事業部」にJoinします.

某転職サービスで接点があった&CTOの松本さんをはじめとして元々接点ある方(もしくは接点ある方と近しい方*2)が複数居たこともあり, 選考は非常にスムーズに進みました. 通常選考→トライアル選考*3→最終選考とフェーズが進むたびにお互いの解像度が増し, オファーを頂く頃には3ヶ月, 半年, 1年先の目標がいい感じにクリアになったのは最高でした.

オファーレターも非常に腹落ち感ありました*4し, 内定承諾と共にレターに対するかなりしっかりと返歌(お返事)も返させてもらいました.

私の役割ですが, 「SREを中心としたフルスタックエンジニアwith社内外のコミュニケーション頑張れ*5」的な何でも屋で, 自分的な解釈としては一種のスタッフエンジニア(IC)と理解しています*6.

(SWEじゃなくてSREなので)どこまでContributeするかはわかりませんが, 久しぶりにPythonistaとしての仕事も出来そうな事も楽しみです.

「shinyorkeさん何をするつもりですか」とか興味ある人は上記スライドこちらも見てもらえると幸いです(かつ, 一緒に働きたい人には声かけますよマジで).

余談ですが, 「話を聞きたいので飲みに行きましょう」系のお誘いは嬉しいなれど, 転職先での結果にコミット&現職メンバーとのお別れに時間を使いたいのでお気持ちだけ頂き, 丁重にお断りさせて頂くことをご了承ください🙏

後述する, 「お家パーティー」ならワンチャンあります(条件付きですが).

個人活動

アウトプットとして(少なくとも)PyCon JP 2025とデブサミ(派生イベント含む)は目指していきます&そこで結果(アウトカム)を出します.

今年に関しては, つい先日まで続いた転職活動(7月から開始でやっと決着なので結構長かった), 前半戦の住居購入などもあり, 例年以上にアウトプットに掛ける時間が減りました.

それでもこのブログの月イチ更新, PyCon JP 2024での登壇*7と最低限の事はやれましたが, 良質なアウトプットであるという自画自賛を抜きにしても, インパクトは然程無かった*8のでちょっと悔しさがあります.

来年はソフトウェアエンジニア・技術者界隈にとって有意義で何かが湧くようなアウトカムを残していくことを目標にします.

PyCon JP 2025は秋(準備を始めるのが夏), デブサミはどの派生イベントにするかのターゲット検討*9を含めて2025年の下半期ぐらいに焦点を当てようと思っています&前半戦はLayerXで結果を出すことが最優先事項*10なので大人しくしているつもりです.

プライベート

お家で月イチペースでパーティー的に飲みたい(自分に近い人を集めて), というのが当面の目標.

家を購入した話ブログでも書いたのですが,

shinyorke個人の閉じた関係性でのコミュニティ活動として活用したい, 家でもくもく会とか日帰り開発合宿とか.

ちゃんと人を招けるように住環境は整理しています. リビング用品もそれなりに投資しました.

コロナ禍や転職で途絶えた「もくもく会」を復活したいなと思いつつ,

  • 不特定多数より閉じた少人数
  • 雑談しながら落ち着いてできる環境

これをベースにやりたいことができたらと思っています.

あくまで構想なので実際できるかは未定ですが, 少なくとも仕事やコミュニティ仲間との家飲みはやりたいですね🍻

結論から言うと, この話はしっかり履行しています.

もくもく会は微妙なのでやらなかったにしても, 今年はパーティーを5回やりました(7月以降で).

なんせ今の家にはパーティー用にビール, ワイン, 焼酎類に日本酒のストックがあります*11. もはやパリピでは.

来年はもうちょいシステム化*12しつつ, 野球*13とか競馬*14の観戦, ゲームとか出来るようにしたいなって思っています.

直近では新年会とか, 現職でお世話になった人限定でのパーティーとかしたい...

過去の話(少しだけ)

ここから先は「5年ほど前からの振り返り」を少しだけ.

40代前半戦の総括

キーとなる話を中心に.

  • 2019年に40歳になり, この年に野球の会社からJX通信社(前職)に転職.
  • 2021年(42歳), データ基盤ミッション, AIワクチン接種予測などで結果を出し, またITコンサルがやりたくなり, アクセンチュアに転職.
  • 2023年(44歳), 仕事でのデリバリー, Google Cloudを中心とした個人開発の成果がきっかけで「Google Cloud Partner Top Engineer 2024」を受賞.
  • 2024年(45歳), 都内某所で住居を購入. 「いつかはプロダクトを扱う会社で更に成果を出す」目標で転職活動し決着がつく.
  • 2025年1月, LayerXに入社(予定)

40歳の頃の自分が思い描いていた未来とはちょっと違う(特に仕事は大違い)感じですが, 想像以上に上手く行った*15感あります.

やり残しているのはパートナーを持って結婚ぐらいでしょうか, あと英語力*16.

ここまで大きな病気も怪我も無く(故にお家が買えた), 年収と資産も緩やかながら毎年いい感じになっている(故にお家が(ry)ので, 40代後半戦も気を抜かず, でもたまには寄り道(遊び)ながらがんばります.

ITコンサル生活の振り返り

先日, noteで書きました.

note.com

こちらのブログの振り返りですね(現職に転職した時のもの).

shinyorke.hatenablog.com

もう一度ITコンサル, それもマネージャーという立場でやれたことはすごく良かったですし, 2021年当時の自分が下した決断と行動は決して間違っていなかったと確信が持てました.

2014年までITコンサルやってた経験が錆びついて居なかったのと, 直前までメガベンチャー(リクルート), スタートアップ数社での経験すべてが活きて「shinyorkeらしい唯一無二のValue」を発揮できたのではと思います.

また, (英語力のアレ*17で)プロモーションは出来なかったものの, 待遇面は毎年いい感じでした(評価されていました).

一番大事な事としては, 在籍期間を通じてたくさんの素晴らしい仲間に恵まれました.

  • テックリード, テクニカルアーキテクトとしてだけでなく, マネジメントとしても尊敬できる上司.
  • 技術やマネジメントで切磋琢磨しつつ, たまにはくだらないことやネタっぽいことをやれたシニアマネージャーやマネージャーの皆様.
  • 神様レベルの技術力, 尋常じゃないプレゼン・資料作成力*18をもった若手のITコンサル&エンジニアの皆様.

彼ら彼女らといっしょに出来た様々な事は自分にとって財産ですし, 貴重な経験になりました.

ここに改めてお礼と感謝を申し上げます🙏&これからも仲良くしてね.

今年(2024年)の話

ようやっと今年の話.

今年は色々とありすぎました, 時系列(DESC)で.

とても長かった転職活動

家の購入と引っ越しが終わって落ち着き始めた7月から転職活動を行い, つい先日(12/21), 内定通知に対する返信を終えてすべてが終わりました(入社手続きは残ってますが職選び的なタスクはもう無い).

shinyorke.hatenablog.com

上記ブログで書かなかった事を時系列(ASC)で羅列します.

  • 2022年頃から転職サービス・個人のDM経由で様々なお誘い・ステータス確認*19があった*20.
  • 2024年7月, 明示的なリファラルでの採用プロセス打診が合った所から転職活動を開始.
  • 9月, 3社ほど選考に進んだが, 諸々の理由で選考は通らず(内定を得られず).
  • 10月, エージェント*21と連携し, 作戦見直しの上, 仕切り直し.
  • このタイミングでこのブログに記載した「ポートフォリオ」と「ディスカバリーなプレゼン」を仕組みとして整理, 実戦投入.
  • 10月後半, 3社ほど選考スタート. なお, このタイミングではLayerXとのコミュニケーションはまだない.
  • 11月中旬, 転職サービスを通じてコンタクトがあったLayerXと初めてのカジュアル面談. 直後, 選考に進むことを決定.
  • 12月初旬, LayerXを含む3社の最終面接終了.
  • 12月中旬, LayerXと他1社の内定*22を受け, 検討の末LayerXの内定に返信. 活動終了.

正直に言うと2022年と2023年も1社ずつ選考を受けた会社*23はありました(1社は最終選考不合格, 1社は自分から途中辞退*24).

今回はかなり多くの時間を使い, 多くの企業・チームと接点を持って対応した転職活動となりました.

数字で振り返ると,

  • 内定通知: 2社
  • 最終選考進出: 4社(上記2社含む)
  • 選考を受けた会社: 10社
  • カジュアル面談を行った会社: おそらく20社以上

7月からの5ヶ月間*25でよくここまでやったなと思います.

また(多くは語れませんが)現職で結構な事をしていたので, 退職交渉はかなり丁寧に進めました*26.

中にはハードなコミュニケーション*27もありましたが, とりあえず円満退職には成功しました(間違いなく).

44歳独身ソフトウェアエンジニア、家を買う

今年の5月に住居を購入, 6月に引っ越しました.

shinyorke.hatenablog.com

詳細はこちらのエントリーに譲りますが, 検討していた地方移住を避けて東京で家を買ったのは大正解でした*28.

今の最寄りの駅・街は家を紹介されるまで「東京生活24年で一度降りた事があるかないか」ぐらい, 縁もゆかりも全く無い街でしたが, 何でも揃っていて風情もあって素晴らしい街で今はとてもお気に入りです*29.

執筆プロジェクトが頓挫

2023年の春から密かに書籍執筆のプロジェクト*30が動いていたのですが, 今年の1月で頓挫しました.

shinyorke.hatenablog.com

上記ブログにもちょろっと書いてあるとおりです.

お題目に合わせて半年以上, 企画を立てたネタでしたが日の目を見ずに終わってしまったのは悲しかった*31です.

が, 結果的に家を買うのも転職するのも執筆が飛んで時間が出来たから, というのは不幸中の幸いでした.

結び - 50歳に向けて

という訳で,

  • 来年
  • 過去(5年前)
  • 今年

という, 「未来・過去・今」の振り返りというドラマとシナリオを言語化してみました.

今年は執筆が飛んだ時点で「住宅の問題をどうにかする」「ITコンサルから次のキャリアへ移行する」のをマストでやり切る目標に切り替えましたが, 全てやりきってホッとしています.

今が45歳, 来年46歳, 5年後の2029年には50歳になります.

現在ぼんやり考えている50歳の自分の展望ですが,

  • 事業な会社のエンジニアロールとして, 今以上に責任と重責を担うポジションで活躍する, か, フリーのITコンサル&エンジニアとして企業の重要課題に取り組む.
  • 70歳まで仕事を続けるため, いい感じに生産性を「今以上に」高めて最適化する.
  • 身体や他の事が年齢並になると思う(良くも悪くも)なので, それに耐えうるマインドセット・ファイナンスなどの環境を揃える.

なんて事を考えています&幸いにもLayerXにjoinする1月16日までまだ時間があるのでどこか南の島で本を片手にパソコン叩きながらのんびり50歳までの戦略と実装を考えたいと思います.

最後に一つだけ.

今のお気持ちを1行で表すと,

The mind gets proactive as I get closer to fifty.

(意訳: 50歳が近づくにつれ, 俺はポジティブに, もっとバカになっていく*32.)

ビジネスマン, プロフェッショナルのソフトウェアエンジニアとしては知能とスキルのすべてを尽くして課題を解いて世界を切り開いていくため, もっと前向きにバカになっていくぞ!というのが改めて気持ちとしてあるんだなって感じました.

この意思表示を以って本エントリーはおしまい.

メリークリスマス🎄そして良いお年を🎍*33

*1:鹿児島の件は卒業旅行の写真です&本題とは関係ありません.

*2:個人的な状況として, ex-Gunosy勢のお友達や接点が非常に多く, ゆるいながらもお互いのコンテキストを把握している状況でした. 故にやりやすさもありました.

*3:1日物理出社して, 実際の業務に近い課題を社員・業務委託と同じ権限レベルの環境でやる実技選考的なモノ. なお, 業務委託扱いになるのでお給料でます&事情で給料いらない場合はそのような対応も可能(私は事情で後者を選択).

*4:待遇含めて. オファー見てびっくりしました.

*5:ざっくりいうと, 2024年12月時点の所属であるアクセンチュアのITコンサル&マネージャー的な仕事に近いミッションも想定されています. これもLayerXを選択した魅力の一つです.

*6:役割と規模感, 責任範囲は段違いですが前職のJX通信社でやってたロール(シニアエンジニア)と非常に近しいものがあります. ちなみにマネジメントなロールではありません(少なくとも入社当初は).

*7:9月の話. 8月・9月はこのために一時的に転職活動のペースを落とすなどして時間確保しました.

*8:今年よく読まれているのが先日の書籍&転職報告, 家を購入した話というのは技術ブログとしてどうなんっていう.

*9:少なくとも2025年2月ではないと思っています.

*10:似たような状況だった2018年, 野球エンジニアになった頃は初手から登壇・執筆の依頼を多数受けて死にかけたのでその轍を踏まないように予防線を張っています. とはいえ負担がかからない企画(実験的な内容かつ本業にもつながるもの)は積極的にこなすつもりです.

*11:詳細は書きませんがまあまあのラインナップです.

*12:一応言っておくと「誰でもいいから来てくれ」系ではなく, 完全招待制です.

*13:MLB開幕戦 for 東京ドームはやりたいっすね. チケット買う気無いので.

*14:春は日本ダービー, 秋は天皇賞・秋に有馬記念と候補はいくつかあります.

*15:自分で言うのもおこがましいですが, 「就職氷河期世代のエンジニアとしてのいい感じなパターン」の一つとして収まってる説あります. もうちょっと上を目指せた・やれただろう説も多少ありますが, 本人(私)が満足しているので勝ちです.

*16:これが足かせとなり, 現職ではプロモーションできませんでした. 本当にここ(TOEICクライテリア)だけが鬼門...

*17:TOEICクライテリアが(しつこい).

*18:それぞれ素晴らしい若者も居ましたが, 中には全部を兼ね揃えた化け物じみた人もいて流石にビビりました. 新卒2, 3年目とかでそれだから末恐ろしいぜ的な.

*19:LayerXもその一つでした.

*20:2022年は現職に入社して1年経過のタイミング. 「いつやめるの?」と早い段階からマークされていた殊になります.

*21:エージェントとの接点は2月頃に初対面, 後7月の活動再開から伴走してもらった.

*22:なお条件は両者ほぼ互角(現職と比べても恥じないオファー), 最後の決め手はLayerXのチーム総力戦での選考とオファー, ミッションのハマり具合いでした. それでも競馬で例えると鼻差数センチの激戦.

*23:LayerXを除く企業の名前はここでは出せませんがいずれもベンチャーでそれなりの知名度, レベルを誇る優良企業です.

*24:途中辞退した企業は今年選考に進んだ企業の1社に入っています. つまり再び受けました(結果は不採用).

*25:期間的には半年に見えますが, 9月は夏休みとPyCon JP 2024登壇の件があって殆ど稼働していませんでした. 今思えばこれも決定が今月まで伸びた理由の一つ.

*26:辞める話を切り出した場合, 自他共に色んなところから問いかけ(引き止め)やら, 仕事の引き継ぎやらで大変になることが予想されたので過去イチ丁寧に進めました.

*27:何が?とは言わない(ご想像にお任せします).

*28:商売的にも東京に居たほうが円滑に進むのと, そもそも出社はしたい側の人間なので間を取った感じです.

*29:とはいえ, 家を紹介してもらった後2日ほどかけてロケハンして決めたのは言うまでもありません.

*30:エンジニア教育とか育成に関する企画. 出版社からの持ち込みでした.

*31:これはほとんどが私の反省です.

*32:この英語の1行は私の推しバンド, blur「End of a Century」の一節のもじりで, 日本語訳の「もっとバカになっていく」は漫才の錦鯉のM-1キャッチコピー?の「年をとればとるほどもっと面白く(バカに)なる」に対するパクリ&リスペクトです.

*33:例年通り大晦日ハッカソンにエントリーしている&休み中も手は動かすのでこのブログの年内更新はあと1, 2回あるかもしれません.