2024年のPySpaアドベントカレンダーです。昨日はmopemopeさんの読書のハナシでした。
2024年度は子どもが受験だったのですが、自分が受けた時といろいろ変わっていました。
埼玉とか千葉とかの学校が増えています。少子化が進みつつも、受験受験者数が最高更新みたいな雰囲気ですが、この地方の広がりの原動力のようです。長女の学校は中学受験率があまり高くなく、今の学校が好きだから受験やめて公立行く、みたいな子もいるみたいで、都心部自体はあまり変わらない?僕の当時の学区の中学は相当荒れていて、そのせいで受験させる親が多かったのですが、そういう荒れた学校が減っているというのはあるかもしれません。
まあ当時受験しなくてその荒れた中学に行っていたら、今をときめく超有名声優さん(男)と同級生になれたようです。小学校の同級生と飲みに行くと「あいつはこうだった」みたいな話がたまに出てくる。
昔は中学入試で生徒を取りつつ、高校からも高校受験で入れるという学校も多かったように思いますが、入り口は中学のみという学校が増えています。特に女子校で多いです。ちょっと上位ぐらいの女子がいける高校の選択肢が極端に減っていて、良い高校に行きたい場合には高校ではなく中学から受ける方が選択肢が広い、みたいな感じですね。都立の中高一貫校も昔よりも増えているようです。中高一貫女子校では理系教育にも力を入れている学校が多く、将来の選択肢を多く残しておける点が良いですね。高校3年とかでも自分が行きたい進路がしっかり決まっているという子はそんなに多くなさそうなので、選択肢は多ければ多いほど良い。
まあ旧帝大とかの進学実績で学校を選ぼうとすると、女子校は偏差値60(日能研)とかのだいぶ上位校じゃないと、というのはありました。男子の方が偏差値50よりちょっと上でも結構出てきますが・・・女子の良い高校の選択肢が少ないというのもそうですが、男子も中学受験をした方がそういう意味ではお得ですね。
一番の違いは、午後受験枠が増えたことです。 午前受けてから午後も移動して受ける、ということが増え、受けられるチャンスが増えたことです。 2/1から2/3の3日間でも3校じゃなくて6校受けられます。 午後の方は大体2教科だったり、算数1科目だし、大学受験と比べると一科目の時間はそもそも短めなので、大変ではあるもののそこまで過酷ではなさそうです。塾でも4科目のテストのあとに2科目の学校対策でテスト問題やったりを毎週やっていますし。
もちろん、御三家は相変わらず2/1だけだし、新御三家も午後受験はやっていませんが、そういう上位校狙いの子にも受けてもらいたい学校の思惑と、チャンスを少しでも広げたい親の思惑が一致した感じですかね。
受ける学校は増えたものの、zoomを使ったオンライン説明会とかが増えていろんな学校の説明会に行きやすくなりました。
過去の説明会の動画を見れるようにしてくれる学校も多数あります。試験問題はこのような意図で作っているのでこういう勉強してね、というのも教えてくれます。自分が受けた時は学校の説明会に行った記憶はなかったのですが、子供も塾の隙間時間で動画をちょくちょく見れたりして、「この学校に行きたい」というモチベーションアップになります。生徒が作った学校紹介動画とかも公開されていますね。
大学までついているエスカレーター校狙いは以前よりも増えているようです。早慶などを除くと、中学入試の難易度の高さよりも大学側の偏差値が低いことが多く、浪人するリスクはなく楽ではあるが・・・みたいなのが昔の雰囲気だった気がしますが、変わっています。あと、ここ数年の受験者数の変化を見ると、上位校を狙おうという人がやや減ってきて少し下を狙う人が増えているようです。長女の友達は塾の成績が良いがだいぶ実力よりも下の学校を受けるとのことで、特待生狙いなのかな・・・どちらも出費を下げたい、みたいな感じで、103万円の壁が憎いですね。財務省のいいなりで独自の調査をしてない税制調査会とかやめて欲しいですね。
東京は2/1試験解禁日で、願書の申込は1/10開始、というルールでしたが紙の願書をその学校まで買いに行ったり、持って行ったり、郵送したり、ということがなくなり、ほとんどの学校がオンラインで完結するようになっています。申し込みは前日の夜、もしくは当日の朝までにオンラインで申し込みができます。合格発表も現地に行く必要はなく、試験当日の夜に発表があります。
それにより可能になったのが、前日の試験の結果を見て次の試験の申し込みを決めるということです。以前は、結果を見てチャレンジ校を受けるか、滑り止めを受けるか見極めたいという場合は、両方の学校に願書を出しておく必要がありました。当然2万円超の受験料を捨てる前提なのでリスクを減らそうとポートフォリオを組もうとすると2/2以降の全日で複数出願しておくことになり、相当の出費を強いられていた(今大学3年生の子のお母さん曰く)のですが、今は結果を見てから申し込みできます。紙の願書がないので売り切れを心配する必要もないです。
もちろん、だからといって何も準備をしないと結果発表(遅いと夜10時)から申し込み期限(早いと11時59分とか)まではそこまで時間がないので、あらかじめ学校案内などを見て校風とか、通える距離かとかで絞り込みはしておく必要はあります。
ほとんどの学校はミライコンパスという三菱総研のシステム上で運用されています。学校案内や説明会も含めて、一度入力した情報がそのまま使いまわせるので応募は楽です。ただ、学校によっては併願校アンケートが3校だったり5校だったり、緊急連絡先が1人だったり2人だったり、外字の有無を聞いたり、聞いてこなかったり、日本のSI・・・と思わされることもあったりなかったり。そこは平準化しちゃっても良くない?
あと、LINEを開設していて当日の雪の時とかに連絡します、という学校も増えています。
なお、入学金の申込みも、2/6ごろが締切ということで、滑り止めに受かるたびに入金する(そして返ってこない)ということも減りました。スタートが早い埼玉の学校でも2/6締切りです。また、合格発表が遅い公立を受ける場合は事前に言ってもらえれば期日伸ばしますよ、という学校も多いです。
重複してお金がかかるとすれば、2/6までにどこかの学校に決まって入金したが、その後繰り上げ合格が決まった、という時ぐらいですかね。だいたいは上位校に入れる、という投資にはなると思うので心構え的にはだいぶ強い気持ちで意思決定できるかと思います。学校によっては入学金の一部は返します、という学校もあるようです。全部ではなさそうですが。
オンライン化がすごく進んだというのは新型コロナがもたらしたメリットではありますが、新型コロナ自体の2月と8月に増えるというサイクルはずっと続いています。また、今年はインフルエンザもすごく増えています。
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/2024no38 より引用
https://twitter.com/MIKITO_777/status/1870060479495975206 より引用
塾によると、ここ最近は試験の前に学校を休ませる子が増えているようです。どこの学校も、大雪で電車が止まった場合とかは配慮してくれるし、多少の熱とか体調不良なら保健室で受けさせてくれる学校もあると説明会では聞きました(まあ実力は出しきれないかもですが)が、インフルエンザと新型コロナの感染症は別です。これらにかかると一発アウトです。元から塾重視で学校休みがちみたいな人も話は聞いてましたが、Attack Surfaceを減らして感染症にかかりにくくする目的で休むというのは、新型コロナの流行語に見られるようになったとのことです。
ずっと家にいても気が滅入るし、小学校の友達と会うのも気分転換になるとは思うし、うちの子は小学校は好きみたいなので、前の週ぐらいは休ませようかな?と考え中です。
僕が小学校のころは学校の宿題はあんまり多かった記憶はないのですが、今の小学校は結構出ます。僕が通っていたのと子どもが通っているのは、学校は違えど(最寄駅は一緒)同じ区なので、区の教育方針かと思います。そんな感じでしっかりやってくれるというのも、子供の学校では受験者が少ない理由なのかもしれませんが、宿題が多いので子供は大変です。子供は小学校も手を抜きたくはない、という感じでしたが、先生に言ったら配慮はしてもらえるとのことです。まあ子供の気持ち次第ですが。受験者のことを見越してか、夏休みの宿題とかは小6はちょっと少ないようです。
しくみ自体もいろいろ変わったりとかもありますし、まあ、自分が受ける立場と、親という立場では心構えとかいろいろだいぶ違って、「自分も中学受験を受けたことがあるから」みたいなアドバンテージはそんなにない気がしますね。できる子は勝手にどんどん勉強するのかもしれませんが、当然、子供のレベルや性格に合わせて家での学習をいろいろ見たり、やり方を考えたりすることは必要です。
高校受験以降ともなると、親からのアドバイス(≒干渉)を嫌がる子も増えるということで、親の頑張りで子供のゴールを高めてあげられるのが中学受験の良いところかなと思います。単なる暗記で点が稼げるような問題の作り方は各学校(特に上位)ではしておらず、子どもが小学校で学ぶ知識をいろいろ組み合わせて、時には科目を超えて問う問題も出てきます。国語もかなりの長文を読むことになりますし、ニュースを好んで見るようになったり、モチベーションのコントロールを考える、学習をきちんとすることで理解度が低い・高いというのはどういう状態か知れたり、全国レベルの成績が目に見えて上がる体験をする、時間の使い方ややりたいことの優先度を考えるなど、子供のベースの学習スキルを大きく伸ばす機会となり、中学受験にチャレンジさせることは将来に向けてとても良い経験が詰めたと思います。
明日はshinyorkeさんです。