転送量に余裕のあるレンタルサーバー

転送量(トラフィック)に余裕があるレンタルサーバーのランキングです。なお2020年頃から代表的なレンタルサーバーの多くが大幅な転送量緩和をしているため、大量アクセスに耐えやすいかといった点も考慮した順位付けにしています。
※記事内に出てくる料金は、12ヶ月契約時かつ税込の場合のものとなります。

1位:ConoHa WING

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ConoHa WING
当サイトによるレビュー
ConoHa WINGのレビューと評価

現在レンタルサーバー各社の転送量は年々緩和が進み、どこも横並びに近くなってきています。当サイトでおすすめに挙げているような、一線級のサービスについてはその傾向が特に強いです。そのためこの記事の1位~3位でも、各サービスの数値がそれほど大きく変わるわけではありません。

ただ、その中でもConoHa WINGを1位としているのは、転送量・サーバーの速度・価格、という3点が高いバランスでまとまっているためです。

この中で、なぜサーバーの速度が重要なのかですが、転送量が非常に多いサイトというのは、アクセス数も多くなります。そのため大量のアクセスを捌ききれるかどうかという安定性、またその際に素早くサイトを表示できるかという高速性も大きなポイントとなってきます。

その点、ConoHa WINGは速度面ではエックスサーバーに肩を並べ、さらに月額は800円台からと料金面もお手頃です。もちろん転送量自体も、月間27TB~(900GB/日~)とトップクラスです。

多数のアクセスが集まっても、「繋がらない」「見えにくい」「遅い」といった心配がまず不要で、安心して利用できます。

2位:エックスサーバー

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エックスサーバー
当サイトによるレビュー
エックスサーバーのレビューと評価

ConoHa WINGに比べると、毎月の料金などは若干高くなってしまいますが、エックスサーバーも非常に優秀です。
私(管理人)は当サイト含めてエックスサーバーで幾つかサイトを運営していますが、中には月間100万PVを超えたことがあるサイトもあります。それでも快適にサイトが表示される状態を維持できています。

もっとも2018年頃までは一日の転送量目安が70GBと少なかったため、一時期は他への乗り換えも検討していました。しかし、ここ2~3年で相次いで大幅な緩和が行われたため、現在では一日あたりが700GB~最大1500GBと、まさに10倍以上になりました。

またConoHa WINGと同様に、速度に関しては盤石なサービスです。毎月何十万、あるいは100万を超えるようなアクセスがあるサイトであっても運用が可能です。
※高画質な画像が大量にあるなど、1件あたりのトラフィック量が膨大である場合は別ですが、それはエックスサーバーに限らず他サービスでも同様です。

またエックスサーバーの場合、運営歴も非常に長く、そのあいだ段階的にスペックが更新されてきた安心感があります。今後も必要に応じて緩和が行われる可能性は十分あり、長期的にも安心して利用できます。

3位:ロリポップ!

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ロリポップ!
当サイトによるレビュー
ロリポップ!のレビューと評価

ロリポップ!も転送量の数値で言うと、上で挙げたサービスとそれほど大きく変わりません。

ただロリポップ!には、低価格のプランが存在します。たとえば月額330円のライトプランでも500GB/日、月額550円のスタンダードプランで700GB/日です。少しでも安く、それでいて転送量制限の緩いサービスを探しているという方に適しています。

ただし前述したように、大量のアクセスが集まるならサーバーの速度も重要です。ロリポップ!では格安プランは高速化が十分行われておらず(たとえばWebサーバーも従来のApacheのまま)、転送量の上限に引っかかりそうなほどのサイトを運営した場合に、満足の行くスピードが出るのかは未知数です。

そのため、やはり基本的にはConoHa WINGやエックスサーバーをおすすめします。ただし、月額825円のハイスピードプランに関しては、3年契約をすれば大幅割引で月額550円になります。
こうなると破格のコストパフォーマンスになるため、長期契約をしても構わないという方であれば、ロリポップ!はかなりお得になります。

転送量の目安について(2021年現在)

レンタルサーバーの転送量は年々緩和が進んでいます。
2010年頃などは、それこそエックスサーバーなどの一部サービスを除けば 具体的な数値目安を公開していないサービスが多かったくらいです。しかし現在では多くのサービスが、日間あるいは月間の転送量目安を公開しています。

さらにその数値も年々飛躍的に伸びています。最近では特に2020年頃から大幅に緩和が進み、現在では一ヶ月に20TBや30TBといった数値も当たり前になってきました。
しかも代表的なサービス各社が競い合っているため、有名どころはどこも横並びに近い状況です。

そのため当記事のランキングも以前の単純な数値比較からは少し形を変えて、サーバーの安定性や速度なども総合的に考慮したものにしています。

なお以前には、文字どおりの転送量無制限をうたって、あえて数値制限を設けないABLENET(エイブルネット)などもランキングに掲載していました。しかし他社でも数十TBが扱えるようになったことから強みがなくなり、現在では除外しています。