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「今でしょ!」林修先生の「今やる人になるための5つのポイント」
2013.06.02 (Sun)
2013年06月01日放送の「ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!」にて、予備校講師・林修先生がゲスト出演していた。そこで、「今やるための5つのポイントについて講義を行なっていた。
林修「今やる人は、『なんとななるさ』という、根拠の無い自信に満ちあふれているんです」
ブラマヨ・吉田「あぁ~」
ブラマヨ・吉田「そんな感じのことでえぇの?」
林修「そんな感じのことでいいんです」
ブラマヨ・小杉「なんとかなるさ、くらいの感じやったらアカンと思ってた」
ブラマヨ・吉田「おぅ」
林修「これ(根拠の無い自信)がないから、みんな『自信がない』っていって、元気無くしてしまうんですよ」
ブラマヨ・小杉「根拠のない自信なんか持ったらアカンって、怒られるのかと思ってましたわ」
ブラマヨ・吉田「そうそう」
林修「自信は、絶えず根拠のないものなんです」
ブラマヨ・吉田「いや、自信は『自分はこれだけのことをやった』っていう、自分で自分のことを好きなことの多い数じゃないですか?」
林修「…今、おっしゃった通り、自信は過去からくるんですよ」
ブラマヨ・吉田「はい、はい」
林修「しかし、過去と全く同じことは、絶対に起きないんですよ」
ブラマヨ・吉田「なるほど」
林修「同じように見えて、ちょっとずつ違う。前は、アレで上手くいった。だけど、次は上手くいくかどうかは分からないんです」
ブラマヨ・小杉「うん、うん」
林修「ただ、過去にうまくいったことは、次に上手くいく確率が高いだけです。だから、今までずっと上手くいってた人が、同じやり方をして失敗するわけですよ」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「ものすごく売れている芸人さんが、人をワ~って笑わせた、同じギャグを使い続けて、消えていくっていうのがあるじゃないですか」
ブラマヨ・小杉「(吉田に)…やめろ、泣いてまう。横で小さい声でヒーハーっていうのはやめろ!(笑)」
ブラマヨ・吉田「わかります、わかります」
林修「今までと必ず違う、今まで一度も起きたことのないところで、挑戦していかなければいかないんで、所詮、根拠なんかないんです」
ブラマヨ・吉田「うん…根拠のない自信を持ってる、アカン人間ってたくさんいると思うんですよ。『俺は努力はしてないけど、いつかなんとかなるやろ』みたいな」
林修「でも、『僕は何をやってもダメだ』って人より、よっぽどそっちの方がいいと思いますよ」
ブラマヨ・吉田「あぁ~まず、そっから」
ブラマヨ・小杉「まず、自信を持とう、と。『全然、自分はアカン』って思うよりはね」
林修「それは本当に、僕自身でしたから。結構、借金抱えたんですよ。1600万円から1800万円くらいの借金を抱えたんですけど、なんとでもなると思ってました。根拠ないですよ」
ブラマヨ・吉田「へぇ~」
林修「『ここだったら、絶対に大丈夫だろう』ってところから、引き返したんですけどね。もうちょっといったら危ないなって思っていました」
ブラマヨ・吉田「借金の額とか?」
林修「えぇ。だけど、どこかでやはり、スィッチを入れなければならない」
ブラマヨ・吉田「そこを聞きたいんですよ」
林修「スィッチは、本当に必要だったら入りますよ。なんだかんだいって、『まだ動かなくていい』って思ってるんですよ」
ブラマヨ・吉田「まだダラダラしてる人は」
林修「本当に全然やる気がしないって人がいたとして、たとえば、プロレスラーが『やらなかったら、首捻って折るぞ』って言ったら、多分、やりますよ」
ブラマヨ・吉田「それはやりますよ」
ブラマヨ・小杉「それで黙っててボキボキってやられたら、ただのアホですからね(笑)」
林修「目の前のことだけで判断しないで、今やる人は自信を持ってるんですよ。しかも、その自信は根拠のないものだというのも、1つの考え方として、皆さんにも記憶に留めておいていただければ、と思います」
林修「今やる人は、他人をいい気分にさせることができるんです」
ブラマヨ・吉田「いい気分?そうですかね?」
林修「たとえば、僕がスタッフと一緒にいろんな仕事をやっているときに、こういう立場ですから、『やれ!言うこときけ』ってやり方でも、できるわけですよ」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「だけど、僕はそういうやり方は絶対にしません。ちょっと何かをやってくれたら、『お前、やっぱりすごいな。お前のやり方は上手いな。他の人のやり方とは違うよ』っていうような、褒めてあげたりとか、いろいろな形でいい気分にさせてあげると、普段は100の仕事ができる人が、120になる」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「そしてそういう人たちは、僕が何かをしようって時に、『先生、お手伝いしますよ』っていう風に、自分がやるときの味方になってくれる」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「自分1人でできることって、限られてると思いません?いろんな人に助けてもらわなければならない。その時に、気持よく『いいよ、やってあげるよ』って体制を作っておくことが、今やるためには大事なんです」
ブラマヨ・小杉「やってて、近い人間やったら、腹が立ちません?『何回言わすねん!』って」
林修「でも、怒ってもミスは出るんですよね。だったら、出来たときに褒めてあげたほうが、その人は気持ちよくしてあげることで、その人は気持ちよくやってくれることで、ミスは減る可能性が高くなるんじゃないですか、と」
ブラマヨ・小杉「でも、ミスしたときに言うとかんと、このミス忘れるんちゃうかな?って思いません?」
林修「ですから、1つ叱ったら、3つ褒める」
ブラマヨ・小杉「うわっ、めっちゃ褒めなアカンやん」
林修「まず、褒められる要素を探します。褒めておいて、『だけど、ここはちょっと…』って、1つ叱ります。そうすると、叱られたことだけが記憶に残るので、もう一回、その後に褒めるんですよ。褒める→叱る→褒めるのサンドイッチにしておいて、さらにもう一個褒めて、褒めるが印象に残るようにするのがポイントです」
ブラマヨ・小杉「あぁ。かなり甘めの味付けでいけってことですね(笑)」
林修「そうです。チョコレートでディップした上に、さらに砂糖をかける、みたいな」
ブラマヨ・小杉「甘いですね(笑)」
林修「ただ、そういう環境を作っておくと、『頼むぞ』ってときに、バって動けるんです」
ブラマヨ・小杉「そういう人を集めると、僕自信もすぐやれるようになるってことなんですか?」
林修「そうです。周りが、動きやすい状況になってくれてるんですから。アニメとかの基本じゃないですか。何かをやろうとしているときに、『お前らがいるんなら、もう俺はやるしかないぜ』みたいな」
ブラマヨ・吉田「もっとこう、スパルタ的なことなのかなって思ったら、哲学的な感じでしたね」
林修「あぁ…深いですね」
ブラマヨ・吉田「はい。こういう見掛けですから、浅い人間やったらテレビ出られないですからね」
林修「ちょっと今、僕が言いたいけど難しいから避けようとしたところ、ポイントをズバっと…さすがですね」
ブラマヨ・吉田「あぁ、いえ。一生懸命生きてますから」
林修「…っていう風に言うと、もっとトークを盛り上げようとしてくれるでしょ?」
ブラマヨ・吉田「そういうことか!なんやねん、乗せたんかい!乗ったんかい!」
林修「でも、僕はそういうときに嘘はつきません」
ブラマヨ・吉田「あぁ~」
ブラマヨ・小杉「お前、感情行ったり来たりし過ぎやんか(笑)」
ブラマヨ・吉田「哲学に興味なくはないんで」
ブラマヨ・小杉「まだ言うてんのかい!(笑)」
林修「努力はベクトル量です」
ブラマヨ・吉田「ベクトルって、矢印のことですか?」
林修「そうです。努力っていうと、バケツに水を入れていくみたいに、『これだけの量の努力をすればいい』って思うんですよ」
ブラマヨ・小杉「量をいっぱいにせなアカンっていう」
林修「そうです。単純に、量をやればいいと。だけど、努力は方向を持った量、向きのある量なんですよ」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「ゴールに向けて努力をしなければダメなんです。同じだけの量の努力をしてても、方向がズレていれば、ゴールに着かない」
ブラマヨ・吉田「それはそうですよね。漫才のプロになりたいのに、美味しいパスタの研究してても」
林修「そうです。だけど、パスタの研究をしてると、なんかネタを拾ったりすることもありますよね」
ブラマヨ・吉田「パスタについてのネタが浮かぶかもしれませんね」
林修「だから、方向がズレてても、効果がある程度は出ちゃうんですよ」
ブラマヨ・小杉「方向を間違ってても」
林修「えぇ。間違ってるのに、これだけは効果が出ちゃう。そうすると、本人にしてみれば『私はこんだけ頑張ってるのに、なんでこんだけしか結果が出ないの』っていうんですけど、それはすでに方向が違ってるよ、と」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「だから、そこは周りに意見を聞きながら、自分の方向はどうかな、どう思う?っていうことを客観的に見ていかなければならないんですよね」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「あと、もう一ついえば、そこが本当に努力する場所なのかも重要なんです」
ブラマヨ・吉田「難しいなぁ」
林修「分かりやすい話ですよ。では、僕が『ジャニーズに入りたい』って言って、一生懸命ダンスする。無駄でしょ?」
ブラマヨ・吉田「無駄です。そんなの絶対に無駄です(笑)」
ブラマヨ・小杉「『今でしょ!』のトーンで、『無駄でしょ』ですよね(笑)」
林修「それは、"場所"が違うよ、と」
ブラマヨ・小杉「はい」
林修「『努力は裏切らない』っていいますけど、これをみんなちょっと軽く使いすぎる。これは補足してあげる必要があるんです。『正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない』」
林修「日曜午後から戦闘モード、土曜日は別人。…『今やろう』と思っても、実がすぐやるのは無理なんですよ。『前もって動ける状態を作っておいて、その瞬間がきたから動ける』ってことなんですよ」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「あるいは、『こう動いていこう』ってイメージがあって、それを実際に実現していこうってことが圧倒的に多いんです」
ブラマヨ・小杉「あぁ。いつか動くぞ、動くぞって思っておいて、バって動くのが"今"ってことなんですね」
林修「えぇ。日曜日に、月曜日からのプランを立てておく。さらに、1週間で起きそうなトラブルを全部考えるんです。日曜日に、すでに1週間のシミュレーションが出来ているんです」
ブラマヨ・小杉「月曜日から金曜日までは、そういうふうにするとして、"土曜日は別人"ってどういうことですか?」
林修「別人になるっていうのは、愛人持ってそこで別の家庭を持ってってことではないんですよ」
ブラマヨ・小杉「なんだ、ちゃうんかぁ(笑)」
林修「人間には、オンとオフが必要なんです。どこか、抜いてやるところも必要なんです。だから、土曜日は思いっきり、はっちゃければ良いんです。普段の自分は完全に忘れて、思い切り切り替える。そうすると、日曜日からは戦闘モードに戻りやすいんです」
ブラマヨ・吉田「でも、それができれば苦労しないんです。アカン人間っていうのは、もう木曜くらいから別人になってしまうんです」
ブラマヨ・小杉「なったらアカン(笑)」
ブラマヨ・吉田「そういう人間は、もう直らないですか?」
5) に続く。
林修「それは、もう仕事に対する意識の問題です。お金をもらってやっている」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「自分がその別人モードになって遊びたい。だけど、その仕事で関わる相手がいますよね」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「お金もらってるんですよね、プロですよね?」
ブラマヨ・吉田「そうです」
林修「プロがそんな甘ったれたこと言ってるんですか?」
ブラマヨ・吉田「そうなんですよ、とくにコイツ(小杉)が…」
ブラマヨ・小杉「ちょっと待てや!それはどっちかっていうとお前やないか!…こういう風な人間は、仕事に対するモチベーションが低い人間や、その仕事に命かけてないってことなんですか?」
林修「またそれは、色んな仕事があるんで、なんとも言えないんですけど。お二人の場合は、それがネタになるって計算もありますよね」
ブラマヨ・吉田「僕らの場合はちょっと特殊で、次の仕事につながったりっていうのはあるんですけど。でも、一般の方は違いますよね。金曜日から遊んでしまう人に、かける言葉はないんですか?」
林修「最近、もしかして流行らないかなって、ほんの少し期待している言葉をあえてぶっ込むとすれば、『覚悟なき者は去れ』」
ブラマヨ・小杉「おぉ」
ブラマヨ・吉田「厳しいなぁ。それ『今でしょ!』ほどはいかないですね(笑)キツすぎるもん」
ブラマヨ・小杉「それくらい覚悟を持って、仕事しろってことですよね」
林修「プロはね、そういう覚悟を持って欲しいんですよ」
ブラマヨ・吉田「…自分の意識、最初の一歩は、自分で踏み出すしかないんですね」
林修「仕事が好きだとか嫌いだとか、グチャグチャ言うな、っていうのが僕の考えで。僕自身は、予備校講師を22年やってきましたけど、予備校講師って仕事、大嫌いなんです」
ブラマヨ・吉田「へぇ~」
林修「でも、嫌いな仕事を自分で選んで、その仕事をいい加減にやるって、そんな最低なことはできないです」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「だったら、その仕事に全力をかける。それはその仕事でお金をもらっているっていう、プロのプライドですから」
ブラマヨ・小杉「自分で選んだんやないか、と。その仕事を」
ブラマヨ・吉田「ダラダラして、ホンマにアカン人っているやないですか。全然頑張らへん、と。そういう人が今すぐやる気になるような言葉というか、させることができませんか?そういう人は、もうダメなんですか?」
林修「いや、ダメではないです。今寝ていたいのなら、寝ていればいい。だけど、君はいつまでも寝ている人間じゃないよねって言い方はあると思うんです。それは、本人が一番思ってることで」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「何か一つスイッチが入る。現実的によくあるのは、彼女に子供ができた、そういうことで走りだす人もいて。あるいは、親が亡くなったり。自分以外のことが原因でスィッチが入ることもあるんです。でも、そんなポイントって、なかなかないんですよね」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「『いつやるか?』『いつだろう…』って悩みながら、『今でしょ!』を探していくんです」
ブラマヨ・小杉「まず、『いつだろう?』がないとダメなんですね」
林修「みんな考えてると思うんですよね」
ブラマヨ・吉田「そのことを意識して生きていかないと、心の中に一瞬ついた炎に気づかないって場合があるわけですね」
林修「お上手ですね」
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関根勤「成功者のマネをするだけでは成功できない」
『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』 トーク集
1) 今やる人は、どんな時でも根拠のない自信を持っている
林修「今やる人は、『なんとななるさ』という、根拠の無い自信に満ちあふれているんです」
ブラマヨ・吉田「あぁ~」
ブラマヨ・吉田「そんな感じのことでえぇの?」
林修「そんな感じのことでいいんです」
ブラマヨ・小杉「なんとかなるさ、くらいの感じやったらアカンと思ってた」
ブラマヨ・吉田「おぅ」
林修「これ(根拠の無い自信)がないから、みんな『自信がない』っていって、元気無くしてしまうんですよ」
ブラマヨ・小杉「根拠のない自信なんか持ったらアカンって、怒られるのかと思ってましたわ」
ブラマヨ・吉田「そうそう」
林修「自信は、絶えず根拠のないものなんです」
ブラマヨ・吉田「いや、自信は『自分はこれだけのことをやった』っていう、自分で自分のことを好きなことの多い数じゃないですか?」
林修「…今、おっしゃった通り、自信は過去からくるんですよ」
ブラマヨ・吉田「はい、はい」
林修「しかし、過去と全く同じことは、絶対に起きないんですよ」
ブラマヨ・吉田「なるほど」
林修「同じように見えて、ちょっとずつ違う。前は、アレで上手くいった。だけど、次は上手くいくかどうかは分からないんです」
ブラマヨ・小杉「うん、うん」
林修「ただ、過去にうまくいったことは、次に上手くいく確率が高いだけです。だから、今までずっと上手くいってた人が、同じやり方をして失敗するわけですよ」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「ものすごく売れている芸人さんが、人をワ~って笑わせた、同じギャグを使い続けて、消えていくっていうのがあるじゃないですか」
ブラマヨ・小杉「(吉田に)…やめろ、泣いてまう。横で小さい声でヒーハーっていうのはやめろ!(笑)」
ブラマヨ・吉田「わかります、わかります」
林修「今までと必ず違う、今まで一度も起きたことのないところで、挑戦していかなければいかないんで、所詮、根拠なんかないんです」
ブラマヨ・吉田「うん…根拠のない自信を持ってる、アカン人間ってたくさんいると思うんですよ。『俺は努力はしてないけど、いつかなんとかなるやろ』みたいな」
林修「でも、『僕は何をやってもダメだ』って人より、よっぽどそっちの方がいいと思いますよ」
ブラマヨ・吉田「あぁ~まず、そっから」
ブラマヨ・小杉「まず、自信を持とう、と。『全然、自分はアカン』って思うよりはね」
林修「それは本当に、僕自身でしたから。結構、借金抱えたんですよ。1600万円から1800万円くらいの借金を抱えたんですけど、なんとでもなると思ってました。根拠ないですよ」
ブラマヨ・吉田「へぇ~」
林修「『ここだったら、絶対に大丈夫だろう』ってところから、引き返したんですけどね。もうちょっといったら危ないなって思っていました」
ブラマヨ・吉田「借金の額とか?」
林修「えぇ。だけど、どこかでやはり、スィッチを入れなければならない」
ブラマヨ・吉田「そこを聞きたいんですよ」
林修「スィッチは、本当に必要だったら入りますよ。なんだかんだいって、『まだ動かなくていい』って思ってるんですよ」
ブラマヨ・吉田「まだダラダラしてる人は」
林修「本当に全然やる気がしないって人がいたとして、たとえば、プロレスラーが『やらなかったら、首捻って折るぞ』って言ったら、多分、やりますよ」
ブラマヨ・吉田「それはやりますよ」
ブラマヨ・小杉「それで黙っててボキボキってやられたら、ただのアホですからね(笑)」
林修「目の前のことだけで判断しないで、今やる人は自信を持ってるんですよ。しかも、その自信は根拠のないものだというのも、1つの考え方として、皆さんにも記憶に留めておいていただければ、と思います」
2) 今やる人は、他人をいい気分にさせることができる
林修「今やる人は、他人をいい気分にさせることができるんです」
ブラマヨ・吉田「いい気分?そうですかね?」
林修「たとえば、僕がスタッフと一緒にいろんな仕事をやっているときに、こういう立場ですから、『やれ!言うこときけ』ってやり方でも、できるわけですよ」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「だけど、僕はそういうやり方は絶対にしません。ちょっと何かをやってくれたら、『お前、やっぱりすごいな。お前のやり方は上手いな。他の人のやり方とは違うよ』っていうような、褒めてあげたりとか、いろいろな形でいい気分にさせてあげると、普段は100の仕事ができる人が、120になる」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「そしてそういう人たちは、僕が何かをしようって時に、『先生、お手伝いしますよ』っていう風に、自分がやるときの味方になってくれる」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「自分1人でできることって、限られてると思いません?いろんな人に助けてもらわなければならない。その時に、気持よく『いいよ、やってあげるよ』って体制を作っておくことが、今やるためには大事なんです」
ブラマヨ・小杉「やってて、近い人間やったら、腹が立ちません?『何回言わすねん!』って」
林修「でも、怒ってもミスは出るんですよね。だったら、出来たときに褒めてあげたほうが、その人は気持ちよくしてあげることで、その人は気持ちよくやってくれることで、ミスは減る可能性が高くなるんじゃないですか、と」
ブラマヨ・小杉「でも、ミスしたときに言うとかんと、このミス忘れるんちゃうかな?って思いません?」
林修「ですから、1つ叱ったら、3つ褒める」
ブラマヨ・小杉「うわっ、めっちゃ褒めなアカンやん」
林修「まず、褒められる要素を探します。褒めておいて、『だけど、ここはちょっと…』って、1つ叱ります。そうすると、叱られたことだけが記憶に残るので、もう一回、その後に褒めるんですよ。褒める→叱る→褒めるのサンドイッチにしておいて、さらにもう一個褒めて、褒めるが印象に残るようにするのがポイントです」
ブラマヨ・小杉「あぁ。かなり甘めの味付けでいけってことですね(笑)」
林修「そうです。チョコレートでディップした上に、さらに砂糖をかける、みたいな」
ブラマヨ・小杉「甘いですね(笑)」
林修「ただ、そういう環境を作っておくと、『頼むぞ』ってときに、バって動けるんです」
ブラマヨ・小杉「そういう人を集めると、僕自信もすぐやれるようになるってことなんですか?」
林修「そうです。周りが、動きやすい状況になってくれてるんですから。アニメとかの基本じゃないですか。何かをやろうとしているときに、『お前らがいるんなら、もう俺はやるしかないぜ』みたいな」
ブラマヨ・吉田「もっとこう、スパルタ的なことなのかなって思ったら、哲学的な感じでしたね」
林修「あぁ…深いですね」
ブラマヨ・吉田「はい。こういう見掛けですから、浅い人間やったらテレビ出られないですからね」
林修「ちょっと今、僕が言いたいけど難しいから避けようとしたところ、ポイントをズバっと…さすがですね」
ブラマヨ・吉田「あぁ、いえ。一生懸命生きてますから」
林修「…っていう風に言うと、もっとトークを盛り上げようとしてくれるでしょ?」
ブラマヨ・吉田「そういうことか!なんやねん、乗せたんかい!乗ったんかい!」
林修「でも、僕はそういうときに嘘はつきません」
ブラマヨ・吉田「あぁ~」
ブラマヨ・小杉「お前、感情行ったり来たりし過ぎやんか(笑)」
ブラマヨ・吉田「哲学に興味なくはないんで」
ブラマヨ・小杉「まだ言うてんのかい!(笑)」
3) 努力はベクトル量
林修「努力はベクトル量です」
ブラマヨ・吉田「ベクトルって、矢印のことですか?」
林修「そうです。努力っていうと、バケツに水を入れていくみたいに、『これだけの量の努力をすればいい』って思うんですよ」
ブラマヨ・小杉「量をいっぱいにせなアカンっていう」
林修「そうです。単純に、量をやればいいと。だけど、努力は方向を持った量、向きのある量なんですよ」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「ゴールに向けて努力をしなければダメなんです。同じだけの量の努力をしてても、方向がズレていれば、ゴールに着かない」
ブラマヨ・吉田「それはそうですよね。漫才のプロになりたいのに、美味しいパスタの研究してても」
林修「そうです。だけど、パスタの研究をしてると、なんかネタを拾ったりすることもありますよね」
ブラマヨ・吉田「パスタについてのネタが浮かぶかもしれませんね」
林修「だから、方向がズレてても、効果がある程度は出ちゃうんですよ」
ブラマヨ・小杉「方向を間違ってても」
林修「えぇ。間違ってるのに、これだけは効果が出ちゃう。そうすると、本人にしてみれば『私はこんだけ頑張ってるのに、なんでこんだけしか結果が出ないの』っていうんですけど、それはすでに方向が違ってるよ、と」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「だから、そこは周りに意見を聞きながら、自分の方向はどうかな、どう思う?っていうことを客観的に見ていかなければならないんですよね」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「あと、もう一ついえば、そこが本当に努力する場所なのかも重要なんです」
ブラマヨ・吉田「難しいなぁ」
林修「分かりやすい話ですよ。では、僕が『ジャニーズに入りたい』って言って、一生懸命ダンスする。無駄でしょ?」
ブラマヨ・吉田「無駄です。そんなの絶対に無駄です(笑)」
ブラマヨ・小杉「『今でしょ!』のトーンで、『無駄でしょ』ですよね(笑)」
林修「それは、"場所"が違うよ、と」
ブラマヨ・小杉「はい」
林修「『努力は裏切らない』っていいますけど、これをみんなちょっと軽く使いすぎる。これは補足してあげる必要があるんです。『正しい場所で、正しい方向で、十分な量なされた努力は裏切らない』」
日曜午後から戦闘モード、土曜日は別人
林修「日曜午後から戦闘モード、土曜日は別人。…『今やろう』と思っても、実がすぐやるのは無理なんですよ。『前もって動ける状態を作っておいて、その瞬間がきたから動ける』ってことなんですよ」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「あるいは、『こう動いていこう』ってイメージがあって、それを実際に実現していこうってことが圧倒的に多いんです」
ブラマヨ・小杉「あぁ。いつか動くぞ、動くぞって思っておいて、バって動くのが"今"ってことなんですね」
林修「えぇ。日曜日に、月曜日からのプランを立てておく。さらに、1週間で起きそうなトラブルを全部考えるんです。日曜日に、すでに1週間のシミュレーションが出来ているんです」
ブラマヨ・小杉「月曜日から金曜日までは、そういうふうにするとして、"土曜日は別人"ってどういうことですか?」
林修「別人になるっていうのは、愛人持ってそこで別の家庭を持ってってことではないんですよ」
ブラマヨ・小杉「なんだ、ちゃうんかぁ(笑)」
林修「人間には、オンとオフが必要なんです。どこか、抜いてやるところも必要なんです。だから、土曜日は思いっきり、はっちゃければ良いんです。普段の自分は完全に忘れて、思い切り切り替える。そうすると、日曜日からは戦闘モードに戻りやすいんです」
ブラマヨ・吉田「でも、それができれば苦労しないんです。アカン人間っていうのは、もう木曜くらいから別人になってしまうんです」
ブラマヨ・小杉「なったらアカン(笑)」
ブラマヨ・吉田「そういう人間は、もう直らないですか?」
5) に続く。
5) 覚悟なき者は去れ
林修「それは、もう仕事に対する意識の問題です。お金をもらってやっている」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「自分がその別人モードになって遊びたい。だけど、その仕事で関わる相手がいますよね」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「お金もらってるんですよね、プロですよね?」
ブラマヨ・吉田「そうです」
林修「プロがそんな甘ったれたこと言ってるんですか?」
ブラマヨ・吉田「そうなんですよ、とくにコイツ(小杉)が…」
ブラマヨ・小杉「ちょっと待てや!それはどっちかっていうとお前やないか!…こういう風な人間は、仕事に対するモチベーションが低い人間や、その仕事に命かけてないってことなんですか?」
林修「またそれは、色んな仕事があるんで、なんとも言えないんですけど。お二人の場合は、それがネタになるって計算もありますよね」
ブラマヨ・吉田「僕らの場合はちょっと特殊で、次の仕事につながったりっていうのはあるんですけど。でも、一般の方は違いますよね。金曜日から遊んでしまう人に、かける言葉はないんですか?」
林修「最近、もしかして流行らないかなって、ほんの少し期待している言葉をあえてぶっ込むとすれば、『覚悟なき者は去れ』」
ブラマヨ・小杉「おぉ」
ブラマヨ・吉田「厳しいなぁ。それ『今でしょ!』ほどはいかないですね(笑)キツすぎるもん」
ブラマヨ・小杉「それくらい覚悟を持って、仕事しろってことですよね」
林修「プロはね、そういう覚悟を持って欲しいんですよ」
ブラマヨ・吉田「…自分の意識、最初の一歩は、自分で踏み出すしかないんですね」
林修「仕事が好きだとか嫌いだとか、グチャグチャ言うな、っていうのが僕の考えで。僕自身は、予備校講師を22年やってきましたけど、予備校講師って仕事、大嫌いなんです」
ブラマヨ・吉田「へぇ~」
林修「でも、嫌いな仕事を自分で選んで、その仕事をいい加減にやるって、そんな最低なことはできないです」
ブラマヨ・吉田「うん」
林修「だったら、その仕事に全力をかける。それはその仕事でお金をもらっているっていう、プロのプライドですから」
ブラマヨ・小杉「自分で選んだんやないか、と。その仕事を」
ブラマヨ・吉田「ダラダラして、ホンマにアカン人っているやないですか。全然頑張らへん、と。そういう人が今すぐやる気になるような言葉というか、させることができませんか?そういう人は、もうダメなんですか?」
林修「いや、ダメではないです。今寝ていたいのなら、寝ていればいい。だけど、君はいつまでも寝ている人間じゃないよねって言い方はあると思うんです。それは、本人が一番思ってることで」
ブラマヨ・小杉「あぁ」
林修「何か一つスイッチが入る。現実的によくあるのは、彼女に子供ができた、そういうことで走りだす人もいて。あるいは、親が亡くなったり。自分以外のことが原因でスィッチが入ることもあるんです。でも、そんなポイントって、なかなかないんですよね」
ブラマヨ・吉田「あぁ」
林修「『いつやるか?』『いつだろう…』って悩みながら、『今でしょ!』を探していくんです」
ブラマヨ・小杉「まず、『いつだろう?』がないとダメなんですね」
林修「みんな考えてると思うんですよね」
ブラマヨ・吉田「そのことを意識して生きていかないと、心の中に一瞬ついた炎に気づかないって場合があるわけですね」
林修「お上手ですね」
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