せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20221121

  • 月曜。在宅。
  • 土日と働いたので、今日は夕方に仕事を切り上げた。で、嫁さんと共に『すずめの戸締まり』を鑑賞。

映画『すずめの戸締まり』公式サイト

  • 良かったね………………。

  • 巨大感情に押しつぶされてしまった。すごく良かった。少し感想を書く。
  • ネタバレにはならんだろうが、情報を遮断したい人は自衛してください。
  • どうせ何度か見ることになるだろうとは思っていて、ならば初回は初回の特権として何も考えずに見ようと思っていて、それができたのが良かった。
  • 映像美としてのクオリティはもちろんのこと、シナリオ的にも高まるところ・落ち込むところがわかりやすく仕込まれていて、J-Popとしての覚悟というか、万人ウケするものをつくる役割を引き受けた男の魂を感じたね……。
  • なんとなく万人ウケするクリエイターもたくさんいるけど、新海監督はそうではない(と思ってる)(俺は『君の名は。』以降しかまともに見てないからわからんが)タイプの人で、それでも日本中が「みんなで新海誠の最新作を見よう!」の雰囲気になっていて、そういうのって、たぶんめちゃ覚悟が要ると思うんだよな。だから凄い。
  • お話で言うと、東日本大震災がキーワードのひとつになっていた。2011年当時の新海監督は『星を追う子ども』を公開していた。ちなみにJ-Popの担い手となったのが2016年の『君の名は。』から。
  • 本作を見ていて、なんかめちゃ泣けたんだよな。具体的なセリフとか全然覚えてないけど、なんか人間讃歌みたいなマインドを感じてですね。俺にも、新海誠にも、川村元気にも、RADWIMPSにも、知らん人にも、等しく明日はあって、人生がある。それを肯定して前に進もうじゃないか。みたいな。それを浴びて生まれた巨大感情が、涙というかたちになって出てきたのだと思う。
  • 東日本大震災を描こうとしたから人間讃歌に行き着いたのか、それとも人間讃歌をやりたくてそのルーツを探った結果として東日本大震災を描いたのかはわからないんだけど。なんとなく、「コレがやりたかったんだろうなぁ」って感じていて、そういう意味で、宣伝文句に使われていた「集大成」という言葉の意味がわかったような気がする。
  • んー、新海さんの作品の好きなところって、なんか世界の見え方が変わるところなんですよね。

「天気の子」、作品自体はもちろん素晴らしくて大好きになったのだが、題材が題材なだけに、雨が降る度に、そしてその雨が上がる度に、この作品のことを思い出せるのが何より嬉しい。
忘れたくなくても忘れてしまうのは便利なようで時折悲しくもあるが、この作品のことは生きている限り、この世に「天気」という概念が存在する限り、決して忘れることはないだろう。

20190726 - せーはくの備忘録

  • 『天気の子』初見時の感想がコレ。なんか頭良さそう。
  • つまりそういうことだなぁと思っていて、今回も地震が起きるたびに、たぶんこの作品のことを思い出す。それはある意味で重たい枷ではあるんだけど、その先で感じた「人間讃歌のマインド」が、私の未来を照らしてくれるような気がする。
  • すごくすごく良かった。また見よう。パンフレット読んで、インタビューも読もう。あとPVも見るか。
  • 余談。『リコリス・リコイル』でヒガンバナがフィーチャーされてしまったから、死の予兆としてさりげなく使われるはずのヒガンバナが、めっちゃわかりやすい演出に成り下がってしまったの、不運だったね……と思ったりしちゃった。

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  • 終わり。W杯が始まって寝不足が続きそうです。程よく見て、ちゃんと生きます。