絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

部下をダメにする3つのテクニック

成長させたくない、仕事を学ばせたくない、部下のやる気を消し去りたい。
「下手に出世とかされたら困るんだよ……!」
そんな中間管理職のあなたに、ぴったりのテクニックを紹介します。

1.やる気の確認を必ずとる
 会社に忠誠心があるかどうか、今の仕事に満足しているかどうか、やる気をもって仕事に接しているかどうか、毎日のように問いただしてみましょう。やる気のある人間でも、毎日毎日同じことを聞かれれば、自然とやる気をなくします。
 特に、どうでもいいような凡ミスをした社員に「やる気ないんでしょ?」と決めつけるのが効果的!「やる気あるの?」ではなく「ないんでしょ」とマイナスの質問をすることで、部下の脳にはあなたは最初から「やる気がない」と評価を下している、ということが理解できます。

2.凡ミスを皆の前で叱る
 皆の前で「凡ミス」を叱るのもグッド。些細なことを指摘しつつ、人格を否定するような言葉を投げかけることで、他の部下からは「ミス」のことが抜け落ち、人格を否定されないためにどうすればいいか?という思考ばかりが働くようになります。
 また、過去の失敗を何度も何度もつまらなそうに言うのも効果的。一度やっただけのミスを「お前はいつもそうだよなあ」「どうせ今までもそうだったんだろう?」などと決めつけるだけで、いつも否定されているような記憶が植え付けられ、気分は沈み、やがて精神は荒廃し、本当にそのミスを繰り返すようになります。
 逆にやってはいけないのが、ミスをしたときに表では叱りとばし、陰で励ますこと。「確かにミスはミスだ。だけどお前はやる気があるんだから、もうどうすれば同じミスをしないかって考えてるんだろう?そんなに落ち込むな」とでも言ってごらんなさい、何も考えていなかった部下だって「そうか、次に同じミスをしないためにはどうすればいいんだろう」と考えざるを得ません。正しいセリフは
「落ち込んだフリしてないで働けよ!といっても無理か、どうせやる気ないんでしょ?やる気あったらこんなミスしないもんな」
 これ!これです!うわー!

3.信頼を裏切るな、と釘を刺す。
 ポイントは「信頼」の薄さ。部下として信用できない!ということを強烈にアピールしましょう。出来の悪い社員には、口先だけで「信じてる」「期待してる」「君ならできる」と適当なことを言って、絶対にフォローはしないこと。会社の不利益になりそうな場合は「やっぱりお前には無理だった」などと憎々しげに言えばグッドです。
 ミスをしない優秀な社員をつぶすには、仕事を任せなければいいだけです。何かと理由をつけて放置して、自然に腐るにまかせましょう。どうしても積極的につぶしたい場合は、普段の生活態度や容姿などを変えさせて、体力を消耗させましょう。
 あとは「人と人は信頼で成り立っている」「誠実な人間以外おれは認めない」などと普段から言っておきながら自分から信頼を裏切るようなことを何度かすれば、部下はやる気をなくし、毎日会社に通うだけになるでしょう。

まとめ
 仕事場だけではなく、家庭や趣味の場でもこのテクニックを使えば、簡単に周囲のやる気を削ぐことができます。
 次第に職場から笑顔が消え、無理をしてまで会社に尽くす社員が減りはじめたら、このテクニックは完了です。まあ能力のある奴はどんな環境でも能力を発揮するので、無駄な努力かもしれませんが。

*このテクニックを利用して、あなたがクビになっても当方は一切関知しません。

参照:話をズラす7のテクニック
http://d.hatena.ne.jp/screammachine/20070609#p2