クレオス　Mr.カラーGGX（ダブルジーエックス）　クリアーUVカット光沢＆クリアーUVカットつや消し　レビュー

2024/11/19(Tue) 21:26

先にホワイト＆ブラックを紹介したクレオスから新たに発売されたMr.カラーGGXシリーズ。
今回は光沢クリアとつや消しクリアをGXクリアと比較をしつつ試してみました。
価格はどちらも60ml入で935円となります。
また両方ともUVカット仕様となっていました。

下地はつあありのブラックで塗装した物と光沢クリア用に1500番の黒サフを吹いたスプーンを用意しました。

まずは光沢クリアの「GGXクリアーUVカット光沢」と「GXスーパークリアIII」を試してみます。
薄め液はGGXカラーがノーマルのGGX用薄め液、GXカラーはレベリング薄め液を使っています。
尚、GGX用の薄め液はGXカラーなどのラッカー系塗料に使えますが
レベリング薄め液など従来の薄め液はGGXカラーに使えません。
詳しくはこちらのレビューを参照してください。

下地が滑らかな塗面だと両方ともクリアを吹いてもしっとりとした非常に美しいツヤが得られました。
リングライトを当ててみてもパキっと映り込みます。
光沢感は両方とも甲乙付け難い感じでした。
GXの方はツヤが出やすいレベリング薄め液を使っているのですがGGXは通常の薄め液でも遜色のないツヤが出ます。

乾燥しても鏡面のような光沢感です。
ただ他のラッカークリアにも言えますが、あまり薄めすぎると光沢感が出しにくいので
エア圧を強めにして若干濃い目に希釈した物を吹き付けると光沢が出しやすいです。

サフ下地でも試してみましたがやはりどちらも下地の滑らかさに大きく影響され
1500番のサフでもツヤは出ますがざらついた印象になるので出来るだけ下地は滑らかに仕上げたほうが良いと思います。

乾燥時間はこれまでのラッカーより若干遅くなっているそうなのでそのあたりは気をつける必要がありそうです。

続いて「GGXクリアーUVカット　つや消し」を試してみます。
こちらはまずは2種類のGGX用薄め液を試してみました。
ラピッド薄め液はノーマルの薄め液より乾燥が早く、ツヤが出にくい薄め液です。

最初は軽く砂吹きして全体が湿るように一気に吹付け乾燥させています。
吹き付けてみると極端な違いは出ずほんの少しラピッドの方のつや消し具合が強めですが自分の塗り方だとあまり違いは出ませんでした。

全体的に落ち着いた質感でかなり上品な仕上がりです。
もちろん吹きにくいといった事もなく、
使う前の瓶を見てもあまり成分は沈殿しておらず混ぜやすく使いやすかったです。

アップで写してみましたが表面は滑らかですべすべの手触りです。

最後はいつも使っているGXスーパースムースクリアーつや消しを2種類の溶剤で希釈し吹き付けた物と比較してみました。
GGXはGGX用ラピッド薄め液とGGX用ノーマル薄め液
GXは従来のラピッド薄め液とレベリング薄め液で希釈しています。

比べてみるとかなりGXスーパースムースクリアーつや消しに質感は似ていました。
上品かつしっとりとしたつや消し具合や滑らかな仕上がりは共通で個人的にはかなり好みです。
ただGX＆レベリングのような半ツヤに近いやや光沢感が残るつや消しは通常の薄め液では出来ませんでした。
これ以上光沢感を出したい場合はクリアを混ぜるなどの調整が必要かも。

特にフッ素入りといった記載は見当たらなかったのですが滑らかさや手触りなどもほぼ同じ印象です。
つや消し具合もほぼ同じなので今までスーパースムースクリアーを使っていた方でも違和感なく使えると思います。
今回はさらにUVカット仕様となっているので長期間飾っておきたい方には嬉しいですね。

以上クレオスMr.カラーGGX　クリアーUVカット光沢＆クリアーUVカットつや消しでした。
クレオスから新たに発売されたGGXシリーズですがこちらも大量に使う色なので大容量なのは嬉しいです。
どちらも溶剤臭がマイルドになっているのですが使い心地に大きな違いはなく高品質なクリアとなっていました。
光沢クリアは少し濃い目に吹けばかなり綺麗な光沢が手軽に出せますし、
つや消しクリアはスーパースムースクリアーを引き継いだような落ち着いた上品なつや消し具合に仕上がりかつUVカット仕様なのも良いですね。
専用の溶剤が必要という所はあるのですがこれから活用していこうと思います。

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