タミヤ チッピング液 レビュー
タミヤから新たに発売されたチッピング液。
こちらは下地と基本色の間に塗り、
乾燥後に水でふやかすことで実際に塗膜を剥いでリアルな塗装剥がれを再現できる塗料です。
価格は495円で内容量は40ml入り。
容器はタミヤ製品ではおなじみの角瓶に入っています。
今回はタミヤの物の他、AKインタラクティブから発売されている同じ用途のチッピング液WORN EFFECTと比べてみる事にしました。
まずは下地塗装です。下地にはラッカー系のチッピングベース色を使いました。
実際に塗装を剥ぐ関係で下地色は塗膜の強いラッカー系が指定されています。
またつやありのメタリックは下地塗装には使えないと説明がありました。
(つや消しのメタリックは可)
後はチッピング塗料を吹き付けますが、
そのままだと少し濃度が高かったので水で若干薄めて使いました。
今回は適当に全体に吹き付けていますが、
普通に使う分には塗装剥がれを入れたい場所や塗装が剥がれそうなエッジ部分などを中心に使うのが良さそうです。
この後本来は水性アクリル系で基本塗装をするのですが、
今回はラッカー系のグレー(つやあり)を吹き付けてまずは試してみる事にしました。
中央でマスキングしてチッピング液とWORN EFFECTをそれぞれ吹き付けた後に
ラッカーのつやありのグレー(ガイアノーツのニュートラルグレー)を吹き付けます。
後は剥がしたい部分に水を塗り、しばらくおいてふやかせば準備完了となります。
まずはチッピング液側を爪楊枝で軽く擦ってみました。
ラッカー系同士でもしっかりチッピング液を塗っていれば問題なく剥がれます。
ただアクリル塗料に比べると剥がれにくい感じです。
WORN EFFECTも剥がれますがこちらは同社のHEAVY CHIPPINGよりも剥がれにくいタイプのため
結構擦らないと剥がれませんが、軽く剥がれた部分から広げるようにすれば大きな傷も作れます。
もちろん歯ブラシなどで擦っても塗料を剥がす事ができます。
描き込むのではなく実際に剥がすのでリアルな塗料剥がれが再現できます。
WORN EFFECTの方はなかなか剥がれず一度傷が付いた所から広がっていく感じで
タミヤとはまた違った剥がれ方です。
どちらも下地ラッカー系、基本塗装ラッカー系でもこのように剥がれますが、チッピング液の塗膜が薄い部分は
下地に基本塗装がガッチリ食いつくため剥がれない部分が出てくる場合があります。
今度はタミヤアクリル(水性塗料)で本来の下地ラッカー、基本塗装水性アクリルで試してみます。
タミヤのスカイグレイはつや消し塗料のためザラっとした表面になります。
そのため水でふやかすときも満遍なく濡らす事ができコントロールもしやすいです。
タミヤのチッピング液は水性塗料を使うとかなり剥がしやすくなり
軽く爪楊枝でこするだけでで大きな傷が再現できます。
WORN EFFECTは逆に同じ強さで擦ってもあまり剥がれないので小さい擦り傷やひっかき傷向きです。
歯ブラシでエッジ部分を擦ってみました。
チッピング液は軽く擦ると細かい塗装剥げが出来るので簡単かつリアルにエッジの塗装剥げが再現出来ます。
WORNEFFECTはなかなか剥がれないのですが、一回剥がれた部分から広がっていくのでランダムに大きい傷を付けたい場合などに良さそうです。
もちろんチッピング液も剥ごうと思えば塗料の大半を剥がす事ができます。
ただ基本塗装をした時間経過によって剥がれやすさが変わってくるのでサクサク作業したい場合はあまり時間を置かない方が良さそうです。
説明には大体一週間程度を目安に作業を終わらせる必要があるようです。
以上タミヤ チッピング液 レビューでした。
こちらはラッカー系の下地塗装の上に塗って、基本塗装をする事で実際に塗装を剥がす事ができる塗料です。
描き込むのではなく実際に剥がすので適度なランダム性もありリアルに仕上がります。
こちらのような技法はヘアスプレーを使ったり海外製の塗料がありましたがタミヤ製という事で入手しやすく安価で試せるのは嬉しいですね。
また剥がれ具合もちょうどよい塩梅で大きな傷から小さい傷までカバーできるコントロールしやすい物になっていました。
[広告](プレミアムバンダイ)
SMP バンプレイオス
(amazon)
(駿河屋)
タミヤチッピング液
(DMM)
(あみあみ)