Sakiのプログラミング学習ブログ

プログラミングについて学んだことや、学習の振返りを書いています。

2024年を振り返る~"休職"を通して学んだこと~

はじめに

2023年2月に実務未経験からWebアプリケーションエンジニアとして働き始めましたが、2024年5月から休職していました。
今月1月6日付けで会社を退職することになったので、一つの節目として休職期間を振り返ることにしました。
「働く先が決まってひと段落ついてから書こう」とか、「どこの会社にも所属しておらず、次の就職先を探しているという中途半端な状態で何かアウトプットするのはちょっと勇気が要るな」と思って、何か書きたい気持ちはずっとありつつも書けない日々が続いていました。
でも今の気持ちは今の自分にしか書けないですし、転職活動が本格的に始まったり実際に働き始めたら、この記事を書くことにリソースを割けなくなりそうだなと思ったので、年末年始休みの今時間がある時に書こうと思い、筆を取りました。

1-3月

エンジニア2年目になったけど、想像していたよりできることが少ないことに焦る

ちょうど2024年1月末でWebアプリケーションエンジニアとして働き始めて1年が経ちました。エンジニア2年目に突入し、自分が想像していた2年目と比べるとできないことが多く、目の前のタスクをただこなすだけでなく、目標を持ってしっかり学習していかないと、経験年数に比して実力の無いエンジニアになってしまうという焦りを少し感じていました。
上司との1on1で、「"長時間がっつりやるぞ"というよりは、"すきま時間にTwitterを見る代わりに技術書を読み進める"などして習慣化を図っていくといいよ」というアドバイスを受け、当時週3出社で技術書を持ち歩くのは重たくてきついし、手軽に持ち運べる便利さがあるkindle電子書籍リーダーを買って、通勤時間やジムでウォーキングする時などにちょこちょこ読み進めていました。自分の本棚をまるごと持ち歩けて、スマホと違って本を読む・買う機能しかないので誘惑がなく、ブルーライトをほとんど発さないので目に優しく、とても重宝しました。隙間時間や退勤後に読み進めてみて、意外と"塵も積もれば山となる"で、思っていたより早いペースで技術書を読めたのと、もともとプログラミング学習の楽しさをフィヨルドブートキャンプで知っていたのもあり、学習へのモチベーションが上がりました。

大きめの施策の開発に向けて、新しい技術の学習

前年(2023年)の12月から、自分の所属するスクラムチームでは、検索に関する大きめの施策がスタートしていました。Ruby on Railsなどのサーバーサイドの知識だけでなく、AWS, GCP, Redis といった初めて触れる技術も使う必要があったのもあり、設計のフェーズではほとんど役に立てず、ミーティングで議事録を取ったり、初めて遭遇した用語を調べたり、設計の内容を理解するので精一杯でした。(追いつけていない時もありました。)
3月下旬くらいから、いよいよ実装のフェーズに入ることになり、さすがに実装では役に立ちたい!と思い、徹底攻略 Google Cloud認定資格 Associate Cloud Engineer教科書 を読んだり、GCPに登録してPub/Sub を実際に動かしてみたりとキャッチアップしていました。
この頃は、がんばらなきゃというプレッシャーは感じつつも、学んだことが仕事で役立って実装がスムーズにいくことが楽しかったのでモチベーションは高かったです。

当時の学習メモ: scrapbox.io

4月

メンタルが落ちたきっかけ

2024年4月に、職場のWebアプリケーションエンジニアの約4割の方が、退職やご本人の希望による異動などで出ていかれることになり、それをきっかけにメンタルが落ち始めました。
一緒に働いていた方々は、成長意欲があって、プログラミングを楽しむ純粋な気持ちを持っていて、サービスを良くしていきたい思いもあって、チームワークを大事にしていて、人柄も素敵な方ばかりでした。そんな方々と自分が同じ場所で働けることが嬉しかった分、それを失ったショックも大きかったです。
IT企業のエンジニアは3年いれば長い方と言われていますが、同時期にこんなに人が出ていくのは異常事態と感じ、「みんなそんなに辛い状況だったのか」「みんな良い人ばかりだったのに、こうなる前に自分にできることは無かったのか、どうしてこうなってしまったのか」「こんなに人が減ってしまってこれからの開発、そして自分はどうなってしまうのか」と多くの不安に襲われました。

有給を取ったり出かけたりしてリフレッシュを試みるものの、回復せず

土日休みに友達と遊びに出かけたり、有給を取って疲れを取るなどして気持ちを切り替えられるように努力しましたが、不調は回復せず、仕事に全く集中できない状況が続きました。初めての不調に対して努力しても効果が出ず、苦しかったですが、そのことを友人に話したら、「休んだのに立ち直れなかった、じゃない。つまり休むべきだった。休まなかったらもっとひどくなっていたということだよ。」と言ってもらい、かなり心が楽になりました。

色んな人に相談しまくる

退職・異動の知らせを聞いた当初はショックで、色んな思考や考えが頭の中をずっとぐるぐる回っている感じでしたが、そこから1-2週間経った頃には、夢の中にいるようなぼーっとした感覚になり、思考力が無くなっていて、具体的に何が辛いのかもう分かっておらず、「とにかく悲しい・辛い」という感情になっていました。
こうなるのは初めてだったので、思考力が落ちていながらもこれは危ないと感じ、「一人で抱え込んだら良くない結果になる」と思い、友人に話を聞いてもらったり、ショックでパフォーマンスが落ちていることを上司に報告・相談したり、同じチームメンバーにも自分の状態が悪くて仕事に集中できていないことを共有したり、同僚と飲み会やランチの機会があれば参加するようにしていました。
今振り返ると、ここで一人で抱え込んで誰にも相談していなかったらもっと症状が悪化していたと思うので、自分の状況を一緒に働いている方に知ってもらったり、助けを求めて相談したりといったアクションをとれて本当によかったです。

しかし、さらに悪化する

相談するようにはしていましたが、その後も自分にとってショックな出来事がさらに重なり、不調になった原因の根本解決が困難なのもあって、下旬には更にメンタルが落ちていきました。
人が減っていく中で自分が休職に入ったら、残った人にさらに皺寄せがいってしまうと思い、「休職して私のこなす仕事量が0になるよりはマシだ」と、集中できていないながらも机にかじりついて勤務していました。同じチームのエンジニアが気遣ってくださり、難易度の低いタスクを振っていただいていましたが、やったことがあるタスクでいつもならできるレベルのものなのに、できなかったので、この時は本当に悪い状態だったなと思います。
この頃には「休職は避けたいけど、この状態だとあり得るかも...」と思い始めていましたが、休職するのは初めてなので、「職歴に傷がつかないか」「転職する場合に不利にならないか」「エンジニアとしてまだ1年ちょっとしか働いていないのに休職になったら、これから先大丈夫なのか」といったことがとても不安でした。当時相談にのってもらっていたエンジニアの友人に聞いたところ、「心が元気でいられなくなるのは"環境要因"であり"個人の資質"の話ではない」「休職経験者を不当に低く評価するような採用プロセスを運用している会社には関わらない方がいいと思う」と言ってもらい、休職することへのハードルが下がりました。この時この言葉をもらっていなかったら、「働き続けることも困難だけど休職することも避けたい」という、八方塞がりな状態になって、もっときつくなっていたと思います。本当に感謝しかないです。

休職を決断する

「4月をなんとか乗りきればゴールデンウィークに入れるから、そこでリフレッシュして回復できるぞ」と思っていたものの、GW前半(4/27土-29月)が終わっても全く回復せず、30日(月)に勤務した時には「もうあと2日の勤務もしんどくて無理...」という状態になっていました。この日の朝、同じチームのエンジニア2人とミーティングした時に、「このまま全然集中できなくてもがんばって仕事するのと、休むのってどっちが迷惑かからないですかね..」とこぼしたら、「迷惑を考えるのではなく、自分がどうしたいかで選んでいいんだよ」と言ってもらい、上司に相談することを勧められたので、相談することにしました。
上司に、自分の状況・前話した時より悪化していることを説明したところ、「それは有給の消化ではなく、長い休みを取る = 休職した方がいい。今すぐにでも早退して病院に行って診断書をもらった方がいい。」と言ってもらいました。自分もこの時には休んだ方がいいと思い、休職することを決めました。

余談: ここでも言語化する力が役に立った

私は「話がわかりやすい」とか「言語化能力がある」と言ってもらえることがあるのですが、この力がこの時にも役立ちました。友人に相談にのってもらう時に、自分の置かれている状況や今の気持ちをNotionにまとめて事前に共有することで、思考力が落ちていながらも、自分がどんな状況にあって何を辛いと感じているのかを分かりやすく伝えられたと思います。
上司に自分の状況を口頭で伝えたり、友人にLINEで状況説明した時にも、「分かりやすい」と言ってもらえました。プログラミング学習の過程で日報やブログを書いて、自分の状況や気持ちを言語化する能力が育ったと思っているのですが、こんな場面でも役に立つとは思わなかったです。この力は仕事だけでなく人生の色んな場面で私を助けてくれていると感じています。

5月

"うつ状態"と診断されショックを受ける

休職を決めた時に、診断書を一刻も早く発行してもらうために、"明日空いてる東京のメンタルクリニック"を探して予約しました。休職や診断書、メンタルクリニック等について何も知らず、ネットで調べたら「診断書をその場で発行してもらえない所もある」とあり、とにかく早く予約できて診断書を即日発行してくれるクリニックを予約しました。今振り返ると、「通いやすい家の近所のクリニックにすべき」とか、「一度通院したらしばらくはそこに通うことになるので良さそうなお医者さんかじっくり検討すべき」とか、「明日予約できる所を無理くり探さなくても、有給を消化してお休みさせてもらえばよかった」と色々反省点があるのですが、それだけ思考力が落ちていて切羽詰まっていたのだと思います。

自分では、"自分が異常事態であること"を自覚できているので、お医者さんの質問にまともに答えたら診断書をもらえないかも、くらいに思っていました。もちろん嘘をついてはいけないので、問診には全て真実を答えました。
問診の結果、お医者さんから、「うつ状態ですね」「3ヶ月くらい休んでください」と言われ、衝撃を受けました。
今ちゃんと調べると、うつ状態とは、うつ病のような"病気"ではなく"症状"を指すのですが、名前に"うつ"と入っているのもあり、「自分ではまだ元気な方と思っていたけど、自分は病気なのか」ととてもショックを受けました。帰りの電車は泣きながら帰りました。わりとよく使う駅なのに乗る電車のホームも間違えました。
また、「1ヶ月くらいで復帰できるだろう」と考えていたので、3ヶ月と言われたのも自分にとっては長い期間でショックでした。お医者さん曰く、「休んでみると分かるけれど、休み始めて1ヶ月でようやく会社のことを忘れて休むことができる。その次の1ヶ月(2ヶ月目)でようやく心を休めることができ、今後どうするか現実的な考え方ができるようになる」と言われました。
ちなみにこの時、どうしたら回復できるかを質問し、お医者さんの話をメモしながら聞いていたら、「回復しなきゃと考えてはいけない」「メモを取ったり"こうしなきゃ"とか、そういう真面目な性格がこの状態の原因にもなっている」と言われ、"本当にその通りだな..."と思いました。

仕事から物理的に離れたことで、自分のダメージの大きさに気づく

週5勤務で正社員として働いており、基本的に平日は8時間以上働き、土日は家でゆっくりするというルーティンで過ごしてきました。 そのルーティンから外れたことで、自分のダメージが思ったより大きいことに気づきました。
具体的には、以下のような症状から気付きました。

  • 12時にメンタルクリニックを予約したので、朝ゆっくり起きて、掃除を済ませたりシャワーを浴びてから行こうと思っていたのに、ずっと頭の中でぐるぐる仕事のことを考えてしまっていて、それにはっと気がついて作業を再開してはすぐまた戻って思考の波に飲まれてぐるぐると考え、またはっと気がついては作業を再開することの繰り返しでした。この日は朝7時くらいに起きたのに、気がついたら何もできないまま11時くらいになっていて、急いで支度して向かったのを覚えています。
  • 休職することになったのを実家の両親に伝えた所、両親がGW後半の予定をキャンセルして、温泉旅行に連れていってくれることになりました。2泊3日旅行のパッキングは、普段なら大した作業ではないですが、何を持ってくか考えて動くのにすごくエネルギーが必要で、うまく頭が働かず、また気がついたらぼーっと仕事のことを考えてしまうので、ものすごく時間がかかりました。結局忘れ物もしました。
  • 宿泊先の宿に行く道中、90分ほど市営バスに乗ったのですが、普段だったら退屈して長い時間に感じるのに、この時は音楽を聴いて外の景色を見ながら、仕事のことを考えたりぼーっとしていたら、一瞬で着きました。
  • 普段だったらそんなに苦痛でないのに、長時間電車やバスに乗ることがかなり苦痛に感じました。体力もなくなっていたのだと思います。
  • YouTubeを見たりゲームをする時、普段なら何も負担なく楽しく見る/やるのですが、この時期は動画の内容を理解したりゲームを進めることにも、脳に負担がかかる感覚があり、なんとなく楽しくなく、「もういいや」と面倒くさくなり途中でやめることがありました。
  • 人事の方が、休職に際しオンラインの面談を設けてくださり、PCの返却などやってほしいことや傷病手当の申請方法などを教えてくださいました。普段だったら普通に理解できる内容なのに、頭が回っておらず、「色々やらないといけないことがある」と混乱し、今日中に最低限やらないといけないことを人事の方に整理してもらいました。

休職開始直後の1週間くらいはこんな感じだったので、あの時休職を決断できて本当によかったと思います。
今振り返ると、相談した上司や同僚に、「こちらのことは気にせずゆっくり休んで」と言っていただいたのは本当にありがたかったです。

それでも「私のエンジニア人生、ここで終わってたまるか」という気持ちが奥底にあった

うつ状態と診断された時、「エンジニアになりたくてずっと頑張ってきたのに、ずっと入りたかった憧れの会社に入ることができたのに、結果的に休職することになって、なんでこんなことになってしまったんだろう」と、ものすごく悲しいやりきれない気持ちになりました。
でも、ここで終わってしまったら、これまで頑張ってきた自分が報われないし、悔しい!と思って、「今は休むことに専念するけど、元気になったら絶対、幸せに、エンジニアの仕事をするぞ」という気持ちが奥底にありました。

陽の光に癒されたり、歌詞のない音楽を聴いたり

休職に入って、外出する元気もあまり無いので、部屋から太陽をぼーっと眺めて、陽の光や暖かさに癒されていました。普段生活していて太陽にありがたみを感じることってあんまり無いと思うのですが、陽の光を浴びる・眺めることでエネルギーが自分の中で充電されていく感覚がありました。
私は音楽を聴くのが好きなのですが、この頃は歌詞が入ってる音楽を聴くのもちょっと頭に負荷がかかる感覚があったので、ジブリ映画のサウンドトラックを聴いて、ピアノの音に癒されていました。

youtu.be

6-7月

運動不足で6月中旬~7月上旬にかけてメンタルがさらに落ちてしまう

休職に入ってから2週間くらいで、上述の悪い症状は緩和していきました。友人と会う約束がたまたま5月下旬〜6月上旬に固まっていたので、この頃は定期的に外出して、歩いて、人と話す、という人間らしい生活が、自分でそんなに意識していなくても自然にできていました。
お医者さんからは、「ゆっくり休んで」と言われていたので、とにかく寝たり安静にしていれば自然と良くなると解釈していました。元々出不精な所があり、働かなくなってルーティンワークも失い、趣味もインドアなものばかりで、仲の良い友達とはつい最近会ったばかりなのもあり、一気に外に出なくなりました。これが非常に悪手で、休職開始時よりもメンタルが悪化してしまいました。その様子をまずいと思った母が、当時通っていたのとは違う近所のメンタルクリニックに連れて行ってくれました。この時には、自分で悪化しているのを分かっていながらも、改善したり助けを求めるといったアクションを取るほどの元気がなくなっていました。しかも、自室にあったストレスに関する本をたまたま読んで、メンタル疾患は再発率が高いことを知って、"まだ20代で、この先の人生長いのにどうしよう"とさらに落ち込みました。そんな状態だったので、気づいて病院に連れて行ってくれた母には本当に感謝しかないです。もし一人暮らしだったら、誰にも気づかれず悪化していただろうと思います。

お医者さんにセカンドオピニオンをお願いした結果、以下のことを言われました。

  • かかりつけの医師の診断は誤っていないと思われる。
  • うつ状態と診断された場合、仕事をお休みして処方された抗うつ剤をちゃんと飲んでいれば、良くなるはず。
  • それでも良くならない場合、運動不足による抑うつ状態が考えられる。1日に少しでもいいから外に出て散歩することをおすすめする。
  • もし自力で仕事に復帰するのが難しそうであれば、リワークをおすすめする。
  • いつ仕事復帰するかはお医者側が決めることではなく、患者側が目標設定するもの。その前提で「診断書を発行してほしい」とか、「いつまでに復帰したい」など、医者を利用してもらっていい。

と言われました。この診察を受けるために外に出たことで、すでにコンディションが良くなっていたので、「メンタルが落ちているのは運動不足が原因」というのはとても納得でした。そして、家の近所のクリニックの方が通いやすいし、前のお医者さんよりも相談しやすそうと思ったので、転院することにしました。
「もうあの状況には戻りたくない」「もしまたなったら抜け出すのが大変だ」と思い、毎日30分以上は散歩したり買い出ししたりと外に出るようにしたところ、メンタルが劇的に良くなりました。とくに朝の散歩の効果は絶大で、朝日を浴びたり運動することでセロトニンが分泌され、夜の睡眠も徐々に改善され、メンタルにもとても効きました。

1つめのお医者さんは、決して誤診をしていたわけではないです。今振り返ると、私がメンタル疾患になるのが初めてで分からないことだらけだったので、どんな話を伝えたり質問をすれば、回復のために必要な情報がもらえるのかよく分からなかったのだと思います。ちなみにこの時、同じ病気について、同時に複数の医療機関で診療を受けてはいけないことを初めて知りました。2つめのクリニックの初診ではセカンドオピニオンという形で自費100%で診療費を払いました。傷病手当で生活してる身には結構な出費でした...。

リワーク施設の見学に行き始める

お医者さんのすすめで1週間ほど散歩をして元気になってきたので、リワーク*1を検討し始めました。
自分の真面目な性格(自分で言うのもなんですが)は、おそらくメンタル疾患になりやすいだろうと思ったので、自己流で回復して社会復帰するのでなく、再発防止のためにも、専門家のサポートを得た方が良いと思い、リワークに通ってみようと思いました。
ネットでなるべく家から近いリワーク施設を探し、3つの施設に説明を聞きに行き、体験に行きました。「通うからには早くどこに通うか決めたい」と思い、およそ2週間で、1つの施設につき説明会・見学に2-3回行きました。今カレンダーを見返すと、ちょっと前までのメンタルの状態では考えられないくらいアクティブだなと驚いています。それだけ自分のメンタルが回復して良くなっていったことが嬉しかったのだと思います。

最初はどの施設に行くか非常に迷いましたが、見学していくうちに「ここが一番良い」と決まりました。
理由は以下です。

  • 施設の空間が広く窓が大きいので、開放感があった
  • 在宅勤務を想定した、オンラインプログラムや在宅での自習プログラムがあった(復職するにせよ転職するにせよ、ハイブリッド勤務かフルリモート勤務を想定していたので、在宅勤務の訓練にも対応しているのはありがたかった)
  • 利用者さんが精神疾患で休職中の労働者が主で、自分と同じ境遇の方が多かった
  • スタッフさんや利用者さんの雰囲気がよかった。話しやすかった。
  • 一方的な座学中心の講義ではなく、利用者同士でブレストしたり一緒に作業するなど、コミュニケーションが活発そうだった

事業所によってプログラムの内容や進め方(座学中心かグループワーク中心か)、スタッフさん・利用者さんの雰囲気が全く違うので、複数の事業所を実際に見学・体験して決めたのはよかったです。最初はリワークというものが何なのかもよく分かってない状態で体験に行き始めたのですが、行くうちに「自分が具体的にどういうサポートを求めているのか」「逆にどういうサポートは不要なのか」が明確になっていきました。
この記事を書いている2025年1月現在も、この時決めたリワーク施設に通っていますが、今の所に決めて本当に良かったと思っています。

かなり回復したものの、まだ本調子ではない

このように、かなり回復を実感していたものの、試しに机に座ってPC作業して1時間くらい経つと、通常時に比べてどっと疲れてしまったり、働くにはまだ十分に回復してないなと感じることもありました。

8月

自立支援医療の申請をしたり、障害福祉サービス受給者証の申請をしたり

リワークに正式に通うには、障害福祉サービス受給者証を発行してもらう必要があったり、その受給者証を発行してもらうためには条件があったりと、法律に則った決まりがあり、結構大変でした。障害福祉サービス受給者証の申請の流れは住んでる地域によって違うので、リワーク施設側にもあまりノウハウが無く、申請の手続きがスムーズにいかず、リワークを正式利用できるのが9月になりそうと分かり、歯がゆい思いもしました。ただ、「変えようのない事実に苛立っても仕方がない。リワークを受けられる条件を満たすことはできたし、まあいっか」と思うようにしました。あまりモヤモヤを引き摺らないように、良い面に目を向けることができてよかったです。

週2回、リワークのプログラムに参加

正式利用になるまでも、利用させてもらうことができるので、週2回程度通っていました。
リワークに通い始めて、メンタル疾患で休職中の方々とコミュニケーションを取る中で、自分と似た境遇の方々が他にもいらっしゃることに救われたり、プログラムを通して自分の中には無かった考え方やアイディアを得られたり、とても励みになりました。
フィヨルドブートキャンプで、同じ目標を持った仲間がいることで得られる力のすごさは実感していましたが、ここでもまた痛感することになりました。

リワークの在宅自習の時間を使って、休職して以来初めてプログラミングに触れる

エンジニアを続けたいという思いはずっとあったので、エンジニアとして仕事をするためにも、「プログラミングを再開しなければ」という思いはずっとありました。ただ、触れることにはかなり勇気が必要でした。リワークで在宅自習のプログラム(最初に何をするか報告し、2時間経ったら結果報告をする)があり、自分一人でプログラミングに触れるのは少し怖かったので、このプログラムを利用して久々にプログラミングに触れるため、読んだことがある技術書を読むことにしました。
やってみたところ、仕事のことを思い出して、息苦しくなったり頭がぐるぐるして思考力が落ちたりして(休職開始時の症状の軽いバージョン)、本の内容を理解するのがとても大変でした。がんばって読んで一応理解はできるけれど、嫌な思考が邪魔をしてきてかなり時間がかかる、という感じでした。なんとなく避けていたのは、薄々嫌な予感がしていたからだったのだろうな、と思いました。8月は2回くらいこれをやり、どちらもそのような症状が出ていました。

エンジニアを続けたいと思うのは「これまでの努力や時間が無駄になるのが惜しいからでは?」という不安がよぎる

上述のような状態だったので、「もしかしてエンジニアを続けたいのは、これまでフィヨルドブートキャンプで学習した努力やエンジニアとして働いた時間が無駄になってしまうことが惜しいからでは?」という不安がよぎりました。が、リワークにも参加し始めたばかりで、まだ学習を再開して2回くらいしかプログラミングに触れていなかったので、「まだ回復途中なんだ」「もっと元気になったら、エンジニアを続けたいかどうかじっくり考えよう」と思いました。
こうして振り返ると、ショックはショックでもわりと冷静に自分のことを客観視できていて、自分が思ったことをそのまま真実と捉えず「本当にそうか?」と疑問を持てるようになっていて、回復傾向にはあるし成長もしているな、と思いました。

本を4冊読んだ

8月は本(非技術書)を4冊読み終えました。休職開始時は活字を読んで理解する思考力もなかったので、だいぶ回復を感じられました。また、エンジニアとして働くことを通して文章を読んで理解する早さが格段に上がったことを実感しました。働いていた時は非技術書の本を読んでおらず、基本的に仕事や学習で技術に関する文章を読むことが多かったので、気づきませんでしたが、仕事では毎日少なくない量の文章・メッセージを読んで理解して食らいついていかなければならない毎日だったので、それで鍛えられたのだなと嬉しくなりました。

9月

リワークのスタッフさんと、卒業時のゴールと計画を立てる

9月頭にリワークのスタッフさんと面談して、「卒業時にどういう状態になっていたいか(ゴール) / その達成時期」「そのためにどうしても必要な要素は何か」を決めて、必要な要素を満たすのにどんな取り組みをするか、短期目標(直近3ヶ月)を設定しました。
体験時はここまで手厚く時間をとってくれて、計画を立てるとは思っていなかったので、ありがたかったです。面談を通してスタッフさんが壁打ち相手となってくれて、色んな問いをくださることで自分がどうしていきたいのか、どうなりたいのか考えるきっかけになりました。具体的に目標・計画を立てたか書くと長くなってしまうので、それはまた別記事で書きたいと思います。
ちなみに8月に週2通所して、もっと負荷かけてもいけそうと思ったので、9月は週3-4回に増やしました。

外部の勉強会に行き始める

エンジニアとしてまだ1つの会社でしか働いたことがなく、働き始めてからは地域.rbなど外部の勉強会に行けず、職場以外のエンジニアと話す機会があまりなかったので、自分は1つの環境しかしらず視野が狭い状態だと考えました。復職するにしても、他社と比較して自分の環境を俯瞰して見れるようにしておきたいと思いました。そこで、9月は週1くらいのペースで地域.rbや地域RubyKaigi、企業主催のテックカンファレンスに参加しました。久々に勉強会に参加して大勢の人と話したので、緊張はしましたが良い刺激になりました。

フィヨルド卒業生の友人に、働く環境について聞く

参加した勉強会のうちの1つに、フィヨルド在籍時から仲良くさせてもらってる卒業生の友人が参加しており、働いている環境, 仕事の流れについて詳しく聞かせてもらう機会がありました。
この頃は、休職することになった原因がどこに在るか考え悩んでいました。何かうまくいかない時、原因は外部要因と内部要因の2つに分かれるかと思います。"他責で考えたら成長できない"と思い、エンジニアとして働いていた時期は自責思考で考えるようにしていました。しかし今回、「なんでも自責思考で考えすぎると、自己否定感やストレスが強まり、精神を病んでしまう」と気付かされました。
なので、自分が働けなくなった原因は、どこまでが環境要因でどこまでが個人要因なのだろうと悩んでいましたが、友人の仕事の話を聞いて、別の職場の環境を聞くことで、視野が広がり、「他の環境でなら、エンジニアを続けることができそう」という勇気をもらいました。
自責思考と他責思考については、今後生きていく上でどっちの観点も大事だと思っており、具体的な考え方としては、こちらの記事を参考にさせてもらっています。私の場合は自責に寄った考え方になりがちなので、「他責で考えてみるとどうか?」で考えてみるようにしています。

konifar-zatsu.hatenadiary.jp

scrapbox.io

プログラミングを楽しむ気持ちを思い出せた

勉強会に参加したりリワークの色んなプログラムに参加したりしていたのもあり、8月に技術書を読んでから1ヶ月くらい経っていました。だいぶ時間が経ってしまったので、「まだ色々不安はあるけど、またプログラマーとして働きたい。プログラミングの学習ができなければプログラマーとしてやっていくことはできないので、ちょっと怖いけどやってみよう。」という気持ちで久々にプログラミングに触れることにしました。 技術書を読むのでなく、手を動かしたい気持ちになり、フィヨルドブートキャンプでやった、Rubyでカレンダーをターミナルで出力するプログラムや、ボウリングのスコア計算プログラムを作ってみることにしました。
そしたらなんと...全く不調にならず、それどころかコードを書いてプログラムができていくのがとてつもなく楽しく、自分が純粋にプログラミングを楽しんでいた頃の気持ちを思い出せました。この時は回復をダイレクトに実感し、プログラミングを楽しいと感じる純粋な気持ちが自分の中に残っていることが分かって、本当に嬉しかったです。そして「やっぱりエンジニアを続けたい」と、サンクコストが惜しいとか一切関係なく、心から思えました。
楽しくできるようになった理由は色々あると思いますが、リワークのスタッフさんと面談したり、利用者さんたちと励ましあったり、勉強会で良い刺激を受けたり、友人の話を聞いてエンジニアを続けられそうと自信が持てたり、といったポジティブな経験が後押ししてくれたのだと思います。

メンタルクリニックやリワークで、メンタル疾患で苦しんでいる人,復帰のために頑張っている人の多さに驚く

都内のメンタルクリニック2つに行き、リワーク施設も3つ体験に行ってみて、メンタル疾患で苦しんでる人や復帰のために頑張っている人の多さに驚きました。「多い」というのは私の体感であってなにか数字の基準があるわけではないですが、「このクリニック、お医者さん1人しかいないのに、私が来る時いつも他に4-5組は患者さんいるな。1人でこの少ない時間でこんなにたくさん診ているのか」と思ったり、リワークの見学に行った時、私が見学に行ったプログラムの1コマだけで約20~30人が受講しているのを見て、多いと感じました。私が観測してる範囲だけでこんなにいて、他にもメンタルクリニックやリワーク施設はたくさんあるので、もっともっとたくさんいるのかと思うと衝撃でした。
リワークで他の利用者さんと意見交換したり、似た悩みを共有しあったり、復帰にあたって大事なことを学んだり、日々が充実しているのを感じていました。しかし、「不調になった原因は皆それぞれ事情があれど、その人の内面(内的要因)だけでなく環境要因(外部要因)もあるのではないか? それが改善されていかなければ不調になる人は永遠に増え続ける。」とも感じました。障害福祉サービス受給者証を区に申請するにあたって相談支援事業所の方とやり取りして手続きしていただいたのですが、その際に「国は、就労移行支援*2の利用者負担にかけるお金を減らしていきたいという意向なので、障害者職業センターや所属してる会社のリワークプログラムにできれば参加してほしいと考えている。」という話を聞きました。*3 その話を聞いて、(色々な事情はあるのでしょうが、)これから働こうとがんばってる人たちへの予算を減らそうとしていることに疑問を感じました。(実際にその話が真実かまで調べて書くとどんどんこの記事の本筋から離れてしまうので、気になった方はご自身で調べていただけるとありがたいです)
メンタルクリニックやリワーク施設など、復帰するに当たってサポートする体制があることは本当にありがたいことだと思っています(私もそれにお世話になっていますし)。ただ、上述の経験から、「状態が悪くなってからのサポートも必要だけど、根本から解決していくことをやっていきたい」「個人がもっと幸せに生活していける社会になってほしい」「自分が仕事復帰してこれからもこの社会で生きていく上で、"この仕事をしていることで世の中が良くなっていっている, 一人一人が幸せになれる社会に近づけている"実感がもてるサービスの開発に携わりたい」と思うようになりました。

10月

リワークで学んだこと

ストレスの対処法

ストレス対処方法を検討・整理するプログラムに参加しました。 学んだことをざっくりまとめると、

  • 心身の状態は大きく4つの状態に分けられる。
    • 普通
    • 注意サイン: 調子を崩す予兆となるサインが出ている状態
    • 悪い: 会社は行けないかも、くらい悪い状態
    • 最悪: ストレスに対処するほどのエネルギーがもう一切無い状態。ここまで下がると薬を飲んで寝るしかない。
  • ストレスを受けて適切な対処ができないと、ストレスはどんどん溜まっていく。
  • ストレスへの対処法として、薬や休養といったコンディション調整や回避行動だけでは限界がある。 => 自分自身で意識してコーピング*4することが大事。
  • 悪い・最悪な状態になった時にはできることが限られている。注意サインが出ているレベルの状態ならまだ元気なので色んな対処法をとれる。よって早期発見が大事。
  • 自分の状況を把握することが大事。(体の健康で例えると、「気づいたら高血圧になってた」は困るよね)
  • コーピングには4つの観点がある。
    1. ストレスのきっかけへの対処
    2. 捉え方の変換
    3. 注意サインの発散
    4. 自分の健康を見直す
  • どういうコーピングを実践するかの計画を立てる→行動実験→効果があったか振り返りをして、また計画して...というサイクルを回していき、復帰前に、「自分はどんなストレスを受けた時にどんなコーピングが効果的か」を把握して実践できるようになっておく

といったことを教わりました。
プログラムを通して、心身の状態別に、どんなコーピングをするのが自分にとって効果的だったか(あるいは効果がありそうか)のリストを作りました。 自分用にぱっとリストを見返したり簡単にブラッシュアップできるといいなと思い、Notionに素敵なテンプレートがあったので、それを元にコーピングのリストを作りました。

  • 使ったテンプレート

akitoto.gumroad.com

  • 自分が作ったコーピングリストの一部

自分が作ったコーピングリストの一部

こちらを受講してから、自分の心身の状況を観察して過ごすようになり、下がったと感じたらすぐ「散歩する」とか「好きな香りのハンドクリームの香りを嗅ぐ」のような意識的なコーピングができるようになりました。 また、ストレスに対して早期発見が大事なことや、意識的に対処行動を取る大切さを知らなかったので、ここで知れて本当によかったです。

アサーション

アサーションとは「自己主張」という意味で、自分も相手も大切にした自己表現・コミュニケーションのことです。

自己表現には、

  1. アグレッシブ(攻撃的): 相手の言い分を無視したり、自分だけが正しいと考える。威圧的。
  2. ノンアサーティブ(非主張的): 自分の意見が言えない。相手や周囲を優先させる。Noと言えない。周りに気を遣って自分の欲求や意見を抑える。
  3. パッシブアグレッシブ(作為的): 回りくどい表現や嫌味な態度で自分の思いを察してもらおうとする。相手に罪悪感を持たせて相手をコントロールする。例「私は別にいいけど、課長はどう言うかね〜」
  4. アサーティブ(自他尊重): 上記3つになることなく、自分も相手も尊重しながら、自分の気持ちや考えを発信し対話を行う。

の4つのタイプがあります。
プログラムでは、アサーティブな自己表現をするための手法(DESC法,Iメッセージ)を学んだり、実践としてロールプレイングをやりしました。

ここで学んで印象的だったことは、以下の2つでした。

1. 言ったこと・言わなかったことの結果を引き受ける。自己責任。

私はこれまでノンアサーティブなコミュニケーションを取る面がありました。しかし、「言ったことも言わなかったこともどちらにせよ自己責任ならば、伝えたいこと・伝えるべきと思ったことは伝えていこう」と思えるようになりました。

2. 課題解決するためのアイデアや代替案を出す

"定時30分前に上司から明日〆切の仕事を頼まれた"というシチュエーションでロールプレイングをしました。自分がどうしたいか本音を書き出したり、他の方の受け答えを観察する中で、自分の中に「仕事を断って帰る」か「仕事を受けて残業する」の2択しかなく、 「0か100か」思考になっていることに気づきました。DESC法という会話技法で、S = Suggest = 課題解決するためのアイデアや代替案を出す、というのがあるのですが、今回の場合、

  • 明日の何時までに終えていればいいか確認して、明日着手で間に合うなら今日は定時で帰らせてもらう
  • 「定時までの30分なら手伝えます」と提案する

など、"自分の主張と相手の主張を両立させられる案を考えて提案する"という選択肢があることに気づけました。これは自分にとって大きな学びでした。

Kaigi on Railsに参加して同僚たちと再会する

10月下旬にKaigi on Railsに参加しました。
ワクワク楽しみな気持ちでいっぱいでしたが、おそらく現職の同僚たちと再会することになるので、少し不安を感じていました。「休職中なのに技術カンファレンスに来てるの?」「イベントに来れるなら働けるんじゃないの?」と思われないか不安がふっとよぎりましたが、「いや、私の同僚たちはそんなこと言わないし、思わない」「私が逆の立場だったら、イベントに来れるほど回復したことを素直に喜ぶ」と頭を切り替えました。
参加したら、向こうから気づいて話しかけてくださり、この不安は杞憂だったとすぐに気づきました。
今も会社で働いている人、退職して別の場所で働いている人、そして休職中の自分。かつて一緒に仕事していた人たちが自然と集まり、立場に関係なく楽しくみんなで談笑していて、「やっぱりめちゃくちゃ素敵な場所だったな」としみじみと思いました。同僚たちは、登壇していたり、スポンサーLTをしていたり、企業ブースを担当していたり、オーガナイザーをやっていたり、大活躍でした。みんなの元気そうな姿を見れて嬉しかったです。登壇した同じチームの先輩が、発表の最後のSpecial Thanksに私の名前を入れてくれていたのもすごく嬉しかったです。ちょっぴり泣きそうになりました。
エンジニアの良いところは、「会社を辞めたら縁が切れる。はいさようなら。」ではなく、コミュニティで再会できるのが良い所だなと思いました。5月に休職し始め、自分の中で"大事な同僚を失った","大事な同僚を残してきてしまった"という思い出のまま更新されていなかったので、みんな(少なくともKORに参加できるくらいには)元気そうだし、みんな普通に接してくれるし、集合写真も撮れたし、「働く場所は変わっても縁は続いていくんだな」ということを感じられてよかったです。もはや同窓会でした。

11月

会社を退職することを決断する

人事から、「来年の1月で休職期間が終了しますが、それまでに復帰できそうでしょうか? 医師と相談してもらって、もし難しいようでしたら、残念ですが退職の話を進めたいです」と連絡が来ました。たくさん考えた結果、退職を決意しました。
ちなみに退職手続きの過程で、休職期間に入ったら有給休暇を消化できないことを初めて知りました。休職は労働を免除された状態で、有給は労働日に使えるものなので、休職期間に入ったら消化できないですし、そのまま退職する場合も、労働義務が免除されたまま退職ということになるので消化できません。メンタルクリニックのお医者さんに聞いた所、未消化分を買い上げしてくれる会社さんもあるそうですが、私の会社にはそういった制度はありませんでした。私の場合は数日程度しか残ってなかったので、使えなくてもそこまで残念ではなかったのですが、ネットで調べても「会社による」とのことで分からず、知りたいけど誰にでも聞けることではないので、誰かの参考になればと思い、書きました。
退職願を出した後、会社のslackから出されたので、TwitterのDMでお世話になった方々に退職のあいさつ・お礼の連絡をしました。この時は直接会ってお礼を言えないことが無念で、「もうあの人たちとあの場所で働くことはないんだ」という喪失感もありました(自分で退職を決めたくせに)。
今は、連絡先がわかっているのだからまた会いたいと思えば自分から連絡を取れば会えますし、エンジニアとはコミュニティで会えますし、他の職種の方とも、狭い業界なのでふらっと再会することもあるだろうと思っています。

カジュアル面談を受ける

気になる会社のカジュアル面談を5社受けました。勉強会や技術カンファレンスはとても楽しかったですが、やはりどんな進め方で仕事をしているかや、働く環境について、突然イベントで会った初対面の方に聞くのはハードルが高く(あくまで勉強会やカンファレンスは技術を共有し学ぶ場ですし、聞き方,質問内容によっては失礼に当たりますしね)、カジュアル面談を受けるのが一番だと思い、受け始めました。
前回の転職活動では、入りたい会社が就活する頃には決まっていて、そこに内定をいただけて働いていたので、複数社カジュアル面談を受けるのは初めてでした。他の方の転職ブログを読むと、働きながらカジュアル面談20社と書いてあることもありましたが、私にはとても無理で、週1ペースがぎりぎりでした。1時間という短い時間で質問したいことを聞かなければならないので、会社のHPや会社説明資料を読んでサービス内容やカルチャーを理解するのに一日、会社さんによってはテックブログを活発的に書いていらっしゃるのでそれを読むのに半日、質問したいことを洗い出して、全部を聞くには時間が足りないので整理して優先順位を決めるのに半日かかるので、私は1つの会社のカジュアル面談の準備に2-3日くらいかかりました。HPやテックブログから分かることを聞くのは勿体無いので、この準備には手を抜かず全力を尽くしました。
こんな感じでかなりエネルギーを注ぐので、週1ペースで受けるのが私は限界でした。週2で入れたら、3-4日に1回のペースで受けることになって、準備にまる2日は必要なので、毎日ほぼカジュアル面談の準備しかできなくなってしまい、リワークの宿題をやったりプログラミング学習をしたり12月の引っ越しに向けて準備もしないといけなかったりと、他にやるべきことができなくなってしまうので、1ヶ月で5社が限界でした。
カジュアル面談の予定を入れたことで、"一週間ごとに〆切があるタスクがある状態"を作れて、仕事復帰するのに負荷をかけられて良い訓練になりました。この頃からNotionのタスクボード機能を使ってタスク管理をしていました。
カジュアル面談に関しては、転職活動が無事に終わったら、どんなことを聞いていたかアウトプットできたらいいなと思っています。

Teacher Teacher村というコミュニティで開発をすることに

エンジニアの友人に開発に誘われる

これからのキャリアや人生について悩むことが色々あり、休職直前の時期に話を聞いてもらっていたエンジニアの友人に、また相談させてもらいました。
その際、「いきなり週5で働けるか少し不安」という話をこぼしたところ、「よかったら僕がやっているRailsアプリの開発を一緒にやらないか」と、"Teacher Teacher村"というオンラインコミュニティで使われているWebアプリケーションの開発に誘ってくださいました。
再び働くことに備えて、技術書を読んで手を動かすなどプログラミング学習はしていたものの、本番環境でユーザーに使われているWebアプリケーションの"生きたコード"を触るという、開発現場に近い開発を自分一人で実現するのは難しく、「もっと現場に近い形で開発して訓練しておきたいけど、どうしたものか...」と限界を感じていました。なので、このお誘いは本当に本当にありがたかったです。
上述した通り、「個人がもっと幸せに生活していける社会になってほしい」「"この仕事をしていることで世の中が良くなっていっている, 一人一人が幸せになれる社会に近づけている"実感がもてるサービスの開発に携わりたい」という思いがあり、その中で教育分野に興味を持っていたので、その面でも本当にありがたいお話でした。

Teacher Teacher とは

www.teacherteacher.jp

Teacher Teacherとは、約5年間小学校教諭として働き、世界中の教育施設を訪問し海外教育を学ばれたはるかさんと、ラジオ番組プロデューサーのひとしさんが運営する、子育てや教育にまつわる情報発信をしているポッドキャスト番組です。2024年3月に第5回 JAPAN PODCAST AWARDSで大賞と教養部門最優秀賞をW受賞されています。

listen.style

また、Teacher Teacherは「コンコン」という、不登校の子どもたちを支援するオンラインの無料のフリースクールも運営しています。

Teacher Teacher村とは

Teacher Teacherのオンラインコミュニティです。
以下を見たり聴いていただけると、コミュニティの雰囲気が伝わると思います。

listen.style

adventar.org

Teacher Teacher の考えに感銘を受ける

開発にお誘いされたのをきっかけにポッドキャストを聴き始めました。
ちょうど私が聴いた時は最新のエピソードがこちらでした。

発達が気になる子との関わり・前編「人ではなく環境にアプローチ」#67 - 子育てのラジオ「Teacher Teacher」 - LISTEN

発達障害のお子さんにどのようにアプローチするかというテーマで、

  • 人にアプローチするのではなく、その人の環境にアプローチする。人にアプローチすると、何でこれできないの?と否定になってしまうけど、環境にアプローチすると、どうしたらうまくいくかな?という考え方にできる。
  • 自立とは、できることとできないことを理解し、できることを増やして、できないことは周りを頼ること。

という話にとても感銘を受けました。テーマは"発達障害のお子さんの教育"なのですが、これは大人か子供かに関係なく人間にとって大事な考え方だと思いました。私もTeacher Teacherの取り組みを応援したいと思い、開発に参加させてもらうことにしました。

Teacher Teacher村やその参加者の方々を理解するために、ポッドキャストを聴いたり書籍を読んだり

友人から、

Teacher Teacher村で使われているプロダクトは、小規模でコードは簡単。使うのはITの知識があまり無い人たちなので、その人たちがうまく使えるように、現場を理解することが重要で、要件定義が一番難しい。

と言われました。
この話を聞いたのもあり、オンラインコミュニティ(Discord)に参加した当日に色んなチャンネルを読んで回ったり、村音(仮)を聴いたりしました。そして、10月にポッドキャスト番組が書籍化されているのを知り、早速買って読み始めました。

www.php.co.jp

書籍は、"子育て"がテーマなのですが、人間みんなにとって大事な学びがたくさん詰まっていました。(書籍の感想ブログも書いていて途中なので書き上げたい...!)

12月

机に向かって作業した時間を計測し始める

11月はリワークに週4回通うことができ、疲労が大きく出たり体調不良にもならず、12月はもっと負荷をかけようと思いました。他の利用者さんから「働くのと似た負荷をかけるために、出社するのと同じくらいの時間、外に居るようにしている」と聞き、12月からは1日あたりの机に向かって作業する時間を8時間に近づけよう!と思い、作業時間の記録を始めました。
せっかくなら日記も書こうと思い、Notionでページを作ってカスタマイズしました。 こだわりポイントは、

  • 1週間ごとに作業時間の合計が分かるようにしたこと(週の合計が8 × 5 = 40時間に近づけられればいいと思ったため)
  • 関数を使って曜日がぱっと分かるようにしたこと
  • その日の体調や気分を入力できるようにしたこと(どんな過ごし方でどんな状態だと、元気に長時間集中して作業できるか分析するため)

です。Notionはいろんなことができるので、自分好みにカスタマイズできるのが楽しいです。

Notionで書いた日記たち

11月にカジュアル面談を受けてみたものの、自分が"エンジニアとしてどうなりたいか"を分かってないことに気づく

11月にカジュアル面談を受けたことで、視野を広げることができましたが、面談を通して「素敵な会社だな」と思っても、「自分が次に働く会社として良いか」は分かりませんでした。これは自分に原因があり、「自分がどんなエンジニアになりたいのか」「どんな人生を歩んでいきたいのか」の軸が定まっていないから分からないのだ、ということに気づきました。ずっとエンジニアになることを夢見てフィヨルドブートキャンプで学習してきて、現職に入社してからは目の前の仕事をこなすので精一杯で、これらをあまり考えてきていませんでした。エンジニアとして働いていた時は、やってみないと好きかどうか・得意かどうかも分からないし、目の前のタスクを頑張ったり、チャレンジの機会があったら手を挙げたりしてできることを広げていけば定まってくるかな、と思っていましたが、転職するにあたって一度じっくり考えてみることにしました。

TT村でイベント機能をリリースした

TT村の方向けにイベント機能をリリースしました。
イベント機能が必要になった背景や具体的な機能の説明は省きますが、こちらのissueを見ていただくと分かりやすいと思います。

久々に要件定義〜リリースまでを一通りやってみて、

  • 使う人の課題を理解し、その解決のためにどんな機能が必要か考える。
  • どの機能をファーストリリースに含めて、どの機能は重要性が低いので工数カットのため省く、など優先順位を考える。
  • 友人が当てたデザインを使い勝手を考えながらレビューする。

といった、ユーザーが抱えてる課題をきちんと理解したり、どんな機能だと解決できるか考えたりするのが楽しかったです。
この経験から、自分がプロダクト志向*5であることに気づき、これを仕事としてやっていくには、プロダクトエンジニア*6という職種を目指すのがよさそう、と考え始めました。

自作サービスのリリースブログを読み返したら、

  • デザインは見やすさにこだわりました。
  • 「この機能があったら嬉しいかな」「こういう仕様の方が使いやすそう」とあれこれ考えながら、プロトタイプを作ったり、機能を作っていくのはとっても楽しかったです。
  • エンジニアとして働けることになったら、ただ指示された通りにコードを書くのではなく、使う方が本当に求めているものは何か、どういう仕様だと使いやすいか、をとことん追求して考えて作れるエンジニアになりたいです。

と書いていました。無自覚なだけで、スクール時代から大事にしていること・やりたいことは自分の中で明確だったのだなあと思いました。

リワークで「キャリアワーク」というプログラムに参加する

キャリアワークとはどんなプログラムかというと、これまでとこれからの自分の「働き方」「生き方」を整理し、探求していくプログラムです。
具体的には、

  1. 自分が人生で大切にしたいものを探る
  2. 過去の経験から自分のやる気(モチベーション)の源泉を探る
  3. 数年後の望ましい未来像を具体的に描く

といったことをしました。このプログラムが、ちょうど「自分がどんなエンジニアになりたいのか」「どんな人生を歩んでいきたいのか」を考えるに当たってどんぴしゃでした。
プログラムで例え話として、「自分自身が船で、自分のありたい像が北極星*7。皆さん(船)はありたい像(北極星)に向かって航海の途中。」という話をされました。私は人と比べて落ち込みがちなのですが、このプログラムを一通り受け終わって、改めてこの例え話を考えた時、自分が目指したい目標(北極星)に対して自分の現在地がどこなのか、ずれていないか、目標に向かって進めているかを気にしていればいいということに気づけました。まあこれからも比べて落ち込むことはあると思いますが、このことを忘れず、自分の描いた未来像をいつでも見返せるようにして、目標と自分の位置関係に意識を向けるようにしていこうと思いました。

「実力があれば、どんな会社・チームに行こうと、自分が関わりたい関わり方ができる」と教えてもらう

年末に、TT村の開発に誘ってくれた友人と話した時に、上述の「プロダクト志向なエンジニアになりたい」「スタートアップやベンチャーなど、小規模な所の方が、ユーザーと近いところでビジネスサイドと協力しながら、裁量をもって仕事ができそうと考えている」と話をしたら、

  • シニアレベルになれば、組織で領域を超えた関わり方ができる。
    • シニアは「この会議にも出ますね」「この会社ではこれがデフォルトで、良い面もあるけれど、こうした方が良いと思うので、関わり方を変えますね〜」ということができる。
  • どういう道を選ぼうとも、スキルアップすれば自分が関わりたい関わり方ができる。実力があれば裁量が大きくなる。
  • 逆に裁量があっても、能力がないとできない。手を上げるチャンスがあったとしても、実際にそのチャンスに手を挙げて実行するところまでは、実力がないと最初からはうまくいかない。
  • 自分がどんなことにやりがいを持てるか自己理解している方が幸せだとは思うけれどね。

という話をしてくださいました。自分の中に無い観点だったので、目から鱗でした。
現職のエンジニアの友人にも、「技術力が高いと、課題解決の選択肢の幅が広がるので、技術力は大事だよね」と言われたり、技術志向、プロダクト志向という考え方がなくなって欲しいの記事を読んだり、今回のお話を聴いて、自分が何にやりがい・楽しさを覚えるかとは別に、「エンジニアは技術志向,プロダクト志向どちらも大事なのだな」と学びました。

子供が大人になって社会を作っていくので、子供が自信をつけて生きていける環境を作ることができれば、一人一人が生きやすい良い社会になっていく、一人一人が幸せになっていける社会に近づけていける

書籍 「先生、どうする!? 子どものお悩み110番」を読む中で、自然と自分の子供の頃のことを思い出していました。

書籍で、

  • 不登校の真の原因は自信がないこと。
  • 「いじめられた」「先生に嫌なことを言われた」などいくつもの要因は、きっかけに過ぎない。
  • 真の原因は、そういったストレスを乗り越える自信がないこと。

という話がありました。
私は小学校高学年の時、クラスの友達とうまくいかなくなり居場所がなくなってしまい、学校にものすごく行きたくない時期がありました。不登校にはなりませんでしたが、書籍の内容を自分の人生に照らし合わせると、そこが一番初めの大きな自信の喪失だったのではないかと思います。

書籍では、

  • 愛情と承認のコンプリメント(褒め言葉)を与え続けよう。
  • 人には機能価値と存在価値の2つがあって、機能価値が低かったとしても存在価値は変わらずある。
  • ヨイ出し:相手の行動の建設的な側面(良い所)を積極的に探し出し、それについて肯定的な言葉をかけるコミュニケーション手法。これを継続することで、子供の自尊心を達成感を育む。
  • 間違いは宝。どんどん失敗していこう。
  • アサーショントレーニングで、自分のことも相手のことも尊重できる、建設的で適切なコミュニケーションを取れるようにトレーニングしていこう。
  • 認知行動療法を使って、考え方の癖や捉え方を変えてみよう。

など、子育てのさまざまなお悩みに対して実践的なアプローチ方法が紹介されていました。

私もリワークで今まさに、認知行動療法を学んで自分の認知の歪みを矯正したり、アサーションを学んで自己主張できるように練習したり、自分の短所だけでなく長所や強みに目を向けていけるように訓練しているところです。
リワークの利用者さんとコミュニケーションを取る中で、「この方のこういう所は自分と似ている」「こういう考え方・性質を持っているとおそらくメンタルが落ち込みやすいのだろうな」という気づきがありました。例えば、自責で考えすぎる,人を頼るのが苦手, 自己主張が苦手, 謝り癖がある, などです。
コンコンでもアサーションなど、私が今学んでいることを教えていて、子供のうちに、なんなら大人になってメンタル疾患になってから学ぶ前に、こういったことを学べるのはすごく素敵なことだし応援したいと思いました。
子供の時の大きい失敗経験や自信喪失につながった経験は、その後の人格形成や自信に大きな影響を与えると思っています。 大人になると自分なりの価値観が形成され、自分の努力次第で自分が居たい場所を選べるようになりますが、子供の世界は、大部分が学校のクラスなので、与えられたもので狭い世界だと思います。学校の担任の先生という1人の大人と、クラスメイトと合わないととても辛いと思います。
なので、不登校のお子さんや学校を辛いと感じているお子さんが、信頼できる大人に頼れるコンコンという場所があることはとても尊いことだと思っています。自分も小学生の時、クラスに居場所がなくて学校に行くのが辛いと感じていた時、親は心配して親身に私のことを考えてくれて、とてもありがたかったし感謝しているのですが、「もっと違う良い方法があったかもな」と思っていて、Teacher Teacher村やコンコンのような、親御さんたちが子育てについて悩みを共有・相談しあえる場所が私の時にもあったらよかったな..とも思います。
子供のうちからアサーションなどを学んで適切にコミュニケーションをとれるようになったり、歪んだ考え方の癖を矯正して考え方の幅を広げられるようになると、その後の学校生活や社会人生活でも、健やかに生きていけるのではないかと思います。
子供がそうして自信をつけていける環境を作っていくことができれば、"子供がみんな大人になって社会を作っていくので、人が生きやすい良い社会になっていく"、"一人一人が幸せになっていける社会に近づけていける"と思います。そういう社会の実現を私は目指したいです。

おわりに

休職のことをオープンな所に書くか非常に迷いましたが、他の方のアドベントカレンダーや2024年振り返りの記事を読んで、「私も久々に何か書きたいな」「私も学んだことがたくさんある」と思って書くことにしました。個人的にはしっかり振り返ることができて大満足です。久々に、魂を込めて書きました。

元旦に引いたおみくじに「暗闇の山中はもう抜けたのです」とあり、すごく身に染みました。

元旦に引いたおみくじ

休職やメンタル疾患は避けられるなら避けた方がいいですし、一度心にヒビが入ると回復にある程度の時間がかかることを知りました。でも、この経験を通して多くのことを学び、自分と向き合い、たくさんの人の優しさに触れ、自分の色んな面をアップデートできたと思っています。休職に入る前の自分より今の自分の方が好きだと、自信を持って言えます。
年始休みが明けたら本格的に転職活動を始めて応募していく予定なので、よーしやっていくぞ!!という気持ちです。あと、自分のことをいっぱいいっぱい褒めてあげようと思います。
みなさん、今年もよろしくお願いします。

*1:retorn to work の略。気分障害などの精神疾患を原因として休職している労働者に対し、職場復帰に向けたリハビリテーションを実施する機関で行われているプログラムのこと。

*2:障害者総合支援法に基づいて提供される福祉サービスで、リワークプログラムはその一種。

*3:補足: リワークプログラムは、メンタルクリニック,東京障害者職業センター(国が運営している障害者の雇用促進を支援するために設置された機関), 会社(自社の社員向けのプログラム), 民間企業など様々な機関が運営しています。日本では、リワークプログラムなどの障害者総合支援法に基づく福祉サービスは、国や自治体が利用者のサービス料金の大部分を負担してくれる仕組みになっており、利用者は所得に応じて自己負担額を支払っています。提供元によって、国や自治体が費用を負担するかどうかが異なります。私の場合は民間企業のサービスを受けており、国・自治体に費用を負担してもらっています。この辺りは私も聞き齧った程度でしっかり調べられているわけではないので、気になった方はご自身で調べてみてほしいです。

*4:ストレスを対処するために意図的に行う行動のこと。coping: 対処する・切り抜ける。

*5:プロダクトやサービスの全体的な品質、ユーザー体験に重点を置く考え方で、どうすれば自社のプロダクトがユーザーへの価値を最大化できるのかを第一に考えること。

*6:ユーザーの課題を解決するために、プロダクトの価値追求を開発の中心に据えて、技術領域を問わずにプロダクトを開発するエンジニア

*7:常に同じ位置に見えるので、昔の船乗りは、北極星を見て位置や方向を確認して航海していた。