今日は、
日本語と英語ができるだけではアメリカでは通用しませんよ。
というお話をしたいと思います。
先日、オンライン学習プラットフォームのUdemyに訪問させていただいて、ハジさんとハナさんという方のお話を聞いたインタビュー動画をアップしました。
見ていない方はぜひ見ていただければと思いますが、こちらに登場されているハジさんもハナさんも、早い段階でアメリカに来られたので英語はやはりペラペラなんですよね。
そういう方ってシリコンバレーでも結構いるんですね。
親御さんの仕事の関係でアメリカに早い時期に来られたとか、ご結婚で来られる方、あとは永住権の抽選プログラムに当たった方とかいろんな場合がありますね。
そういう方はビザの問題に関してはクリアできて、もちろん日本語も英語もできると思います。
でも、日本語と英語ができるということだけを武器にしても、やっぱりシリコンバレーで(収入という面では)上の方にはいけないと思います。
理由①日系企業自体が弱い
なぜかと言うと、「私は日本語も英語もできます」と言っても、日本語を使っている企業で利益を上げるということ自体が結構難しくなってるんです。
日本の企業自体が全体的に結構落ち目で、例えばDeNAさん、GREEさんなどの日系企業もこちらに進出してきましたがうまくいかずに撤退されたりとか、メルカリさんなんかもこちらに来ているんですけどまだ伸びてはいないですよね。
もっとさかのぼるとソニーさんも、こちらで名前は売れてるんですけど、やっぱり経営はちょっと苦しい。
NTTさんや富士通さんなどの企業もシリコンバレーに来られていますし、同様の日系企業はたくさんあるんですが、それらの企業が実際にアメリカでサービスを展開して利益を上げていることはあまりないんですね。
というような日系企業全体がちょっと落ち目の状況で、アメリカの企業と日系の企業(シリコンバレーにある日系企業)の給料を比べると、やっぱりアメリカの企業の方がはるかに給料は多いというのが現状になってますね。
つまり、(日本語+英語ができることを武器にして)日系企業に入り込んでも、給料が低くなってしまうという現状があるということです。
理由②大事なのは英語より選ぶ業界
また、小さい頃からアメリカで育った方や、留学で早い段階でアメリカに来られた方では、当然英語がかなりできるわけですが、その「英語ができる」ということを武器にしたいあまり、好調でない業界に入ってしまう方もいらっしゃいますね。
例えば、日系企業でいうと航空会社さんとか、食品業界(日本食レストランや日本食マーケット)、旅行代理店など。
そういう業界で働かれてる方が悪いと言ってるわけではなくて、その業界自体の利益があまり高くないので結局給料も低くて、這い上がれないという方も結構いるんですよね。
つまりは、(日本語、英語のスキル以前に)業界を見る力が大事ということですね。
どういった業界が今世界で来てるのかなっていうところを見ずに、英語を武器にすることにこだわって好調でない業界に入ってしまうと結構苦しい思いをしたりもしますので、その辺は気をつけていただくといいんじゃないのかなと思います。
冒頭でご紹介した動画に登場されるハジさんもハナさんも、UdemyというITを活用した教育プラットフォームという業界に入っているわけですが、今オンライン教育プラットフォーム自体がめちゃくちゃ来てますよね。
日本でもUdemyはベネッセと組んでどんどん伸びてますし、同様のProgateというサービスも好調です。
ハジさんもハナさんも、日本語+英語+ITの知識を持ち、さらにUdemyで働かれているということで、そういった業界の目のつけどころというか、先見の明があったんじゃないのかなと私は思います。
日本からアメリカに留学されていると、日系企業さんから「こちらで働きませんか」というオファーは結構あると思うんですが、そこで安易にオファーのあった企業に行ってしまわず、きちんと業界を見定めるということはしていただければいいのかなと思います。
結論:
語学に限らず武器にこだわりすぎない!
結局は、日本語ができる、英語ができる、というところにこだわりすぎないことが大事だと思うんですが、それは語学に限らず他の点についても同様ですね。
例えば、私はサッカーが得意で、武器はサッカーだったわけですが、例えばJリーガーの方など、サッカー選手としての限界などで引退した後に何をするかというと、やっぱりサッカー業界にこだわってしまうんですよね。
同様に学生さんでも、例えば歴史を学んでいましたっていう方が、「IT業界が好調だからエンジニアになりたいな」と考えたとしても、やっぱり4年間大学で学んできたことにとらわれてキャリア変更できないっていうケースは結構あるんですね。
でも、思い切ってIT業界にキャリア変更したいなら全然できると思います。
情報系で4年間やってきた学生さんがどれだけ学生時代にプログラムを書いてきたかっていうと大して書いてないですよ。
学生であればコンパに行ったりサークル活動したり、(実際のプログラムでは使わないような)高度な数学まで学んだり、あとは他の分野の単位も取らないといけなかったりしますよね。
なので実際に仕事でも通用するようなプログラムを書いてる期間って、(私の感覚では)半年から1年くらいっていうところじゃないですかね。
でも仕事となれば1日8時間プログラムを書きます。
例えば歴史を学んできた方は、自分はちょっと出遅れてると思うかもしれませんが、本気で1日8時間を1年やれば、情報系出身の方に追いつくことは簡単だと思います。
未知なことにはなかなか挑戦できない、踏み切れないという方が非常に多いですが、今は時代の変化もかなり激しいので、思い切ってキャリア変更していくということが必要な時代じゃないかなと思います。
裏を返せば、専門という武器にとらわれすぎると出遅れるということですね。
とは言え、IT業界がこのまま順調かっていうのはもちろん誰にもわからないところです。
でも、そうなったとき(ITではない次の技術が発展していくとき)にも、その次なる業界を見定めて結局はキャリア変更をしていかないとダメなんですよ。
(語学も)サッカーも歴史も、そういった武器にとらわれすぎる方は、変化の激しい情報社会では出遅れることがありますので、その辺もよく考えていただくのがいいんじゃないのかなと思います。
現状の武器にとらわれず業界を見定め、そこに入り込む勇気を持って努力するということが大事だと思っています。
動画はコチラ↓
酒井潤
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