なにもせんほうがええ

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

マイアミバイス

金床がポイント

金属工作で金床が欲しくなった。いろいろと物色していくうちに金床(アンビル)付の万力(バイス)に目が留まる。せっかくなら少し大振りの万力を買ってもいいかと思いアマゾンのブラックフライデーに合わせて精進した。これまで小さな金物の工作ではクランプ式の万力を使っていた。今回購入したものは卓上型ながら重量5キロ、口幅100mmでしっかりしたものを選んだ。届けられた万力は錆防止であちこち油まみれでラップが施されていた。先ずはパーツクリーナーで油を全て洗浄。綺麗になったところで可動部にグリスを処置していく。

とりあえず分解洗浄

メーカーはRikopin(リコピン)というらしい。中国製とは思うけれど造りはそこそこ。ちょとした工作程度なら十分活用できそう。日本製に比べ半値以下というのに釣られたので文句も言えないところ。早速工作に使っている。工作ネタ報告はこの次にでも。

可動部をグリスアップして整備完了

 

 

 

youtu.be

穏やかな休日

朝露の一滴にも天と地が映っている 開高健

植木にたっぷりと水遣り

 

 

 

海外出張では毎回、行の成田へは成田エクスプレス、帰りは本数の多いリムジンバスと決めていた。YCATまでの帰途では空港を出て直ぐに先ずはこの曲を聴いていた。今では海外へは羽田になってしまったけれど。

 

youtu.be

「明日のない希望よりも むしろ絶望の明日を」安部公房

うむ・・・

先日、作家 嵐山光三郎氏の訃報を知る。昭和軽薄体の作家のひとりでR。「昭和軽薄体」では今年の6月にロードバイクで国分寺を訪れ椎名誠「さらば国分寺書店のオババ」の店舗跡や森田童子を訪ねていた。「さらば国分寺~」はラジオドラマでしか聞いたことがなかったので文庫本を仕入れ読んでみた。ラジオドラマは結構茶化した内容だったので小説はもっとマシかと思っていたがはたして逆だった。あまり冴えない小説の意図を汲み取りしっかり脚色演出したものがラジオドラマだったのだ。この作品は椎名のデビュー作ということもあったので1冊だけで批判するのも悪いと思い同作家の「哀愁の町に霧が降るのだ」上下巻も一気に読んでみた。相変わらず薄い内容で週刊コミック誌よろしく読んだ端から内容を忘れる読み飛ばし本だった。1980年代からバブルを経て90年代まで、日本の社会はエネルギッシュで世界を席巻しジャブジャブのカネ余りと浮かれた熱気に包まれていた。サブカルチャーでも先の「昭和軽薄体」やヘタウマ漫画、渡辺和博の「○金・○ビ」、糸井重里、日比野克彦に赤瀬川源平などちょっと胡散臭いゲージュツ家を連日のようにTVで見かけたものだ。しかしそれは社会に余裕がありそれだけ懐が深かったともいえる。ボディコンのお姉さんがお立ち台で扇子を振り回し、万札をなびかせタクシーを停めるような時代は二度とやってこないだろう。この閉塞感と夢のない今の社会と浮かれポンチの当時では間違いなく昔のほうが輝いていた。

 

youtu.be

youtu.be

石切劔箭神社

参道商店街

Nikon COOLPIX P7700 ペロリンガフィルター

参道は誘惑がいっぱい。よもぎが自慢の定食屋、煎餅、饅頭、五平餅、駄菓子にクレープ、蕎麦、うどん。ブリキにタヌキに蓄音機ときたもんだ。

 

 

昭和残照

新石切駅 Nikon COOLPIX P7700

石切りさんの参道を辿る

金物も昭和のまま

占い系のお店が軒を連ねる

時空の歪

漢方薬

レトロなおもちゃ屋に引き寄せられ入店 店頭はお菓子屋さん

微妙なおもちゃが山積み 初代ファミコンが10万円の値札にゲンナリ

良く見ると「おもちゃの見学お断り」との張り紙にションボリ

仕方なく欲しくもない「ココアシガレット」(45円)を買い求めるも小銭なく1000円でお釣りをもらい顰蹙。このあと石切りさんをお参りして、けいはんな線の新石切駅まで歩く。

 

 

東鋏

増太郎 東鋏

2012年に「男はつらいよ」のロケ地検証で訪れた葛飾柴又。取材で足を延ばして金町までを散策。そこで訪れた増太郎裁鋏製作所。当時既に鋏の製造はしておられない雰囲気で在庫の販売が主な商いのようだった。帰宅後に東鋏のことなどを調べるうちに手元に1挺置いておきたくなった。裁縫はしないので裁ちばさみではなくクラフトバサミを探した。念願かない2017年に1972年製の増太郎クラフトバサミを入手した。手入れして普段使いにしていたが鋭い切れ味で満足していた。ただ本命は総磨きのクラフトバサミでこれは今でも人気があり製造も終了していたことからおいそれと入手できない幻の鋏となっていた。京都帰省の際に三条商店街、刃物屋の店頭に増太郎のテープカット用鋏を見つけクラフトバサミを訪ねるも在庫はないとの返答。もう入手を殆ど諦めてはいたが思い出しては探索はつづけていた。ネットの通販で見かけることはあれど詐欺サイトばかり。そしてようやく1挺見つけ出し今回の購入に至る。入手した鋏はデッドストックに近いものの表面は曇り状態はあまり良くなかった。そこで分解整備し磨き込む。研ぎなおして注油。ようやく本来の美しい姿を取り戻す。

結構な汚れと曇り

分解して磨き込む

そして研ぎなおし

刻印

整備完了

増太郎コレクションは都合5挺に

 

 

春までなんぼ

しっかりとカタチづくられた

ひと月前に花芽がついたミツマタ。まだ落葉もせず花芽もしっかりとした形になった。来年の春が楽しみ!

 

www.youtube.com