さえわたる 音楽・エンタメ日記

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県庁所在地が「絶対的エース」ではない県8選~福島・茨城・群馬・静岡・長野・三重・鳥取・山口

県庁所在地といえば、たいていはその県の中心地。

人口規模も圧倒的に大きい、いわば「県内の絶対的エース」です。

 

たとえば…

ランダムに県名を選んで、「10秒以内に、県庁所在地以外の市を3つ挙げよ」などと尋ねられてすぐ答えられる人は、おそらく地元出身者か、よほどの「地理マニア」かと思います。

それだけ、県庁所在地の存在感は大きいのが普通です。

 

ところが全国には、県庁が置かれていても「圧倒的センター」とは言えない都市もいくつかあります。

人口規模を根拠に、実際に足を運んだ感触も含めて挙げてみます。

 

福島県

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面積が広く、やや東西に長い形をしている福島県は、タテに3つの地域

「浜通り・中通り・会津」

に分かれます。

新幹線や高速道路が通る「中通り」に位置しているのが、県庁所在地の福島市と、中核市の郡山市。

 

福島市の人口28万人よりも、郡山市の人口の方が多く、約33万人。

しかし、さらに人口の多い市が存在します。

それが、「浜通り」・県南東部に位置するいわき市。

周辺町村が合併して出来た経緯はありますが、人口は34万人と県内一です。

県庁所在地である福島市は、人口規模では第3位ということになります。

 

茨城県

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県庁所在地・水戸市の人口は27万人。

一応、県内随一の規模を誇っていますが、それに近いところまで迫っているのが、近年研究都市や都内へのベッドタウンとして急成長しているつくば市。

人口は24万人と、目下水戸市を追撃中です。

 

また、かつて水戸市を上回る人口規模だったのが、県北部に位置する日立市。

その名の通りの典型的な「企業城下町」でしたが、企業の停滞とともに、現在人口は18万人まで減少してしまっています。

 

群馬県

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関東地方でもうひとつ、こちらは県庁所在地が「負けている」のが、群馬県です。

前橋市の人口は34万人。

それに対し、県内トップなのは、高崎市です。

その人口37万人。

 

2005年の国勢調査までは前橋市がトップでしたが、その後高崎市が逆転。

鉄道網も、新幹線や主要路線は高崎が拠点になっています。

前橋に行くには、高崎駅でローカル線の両毛線に乗り換えなければなりません。

駅前周辺の活気も、高崎の方が上回っているイメージがあります。

 

静岡県

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東西に長い地理的状況から、

「東部」(伊豆地域を含む)旧・伊豆国

「中部」(静岡市中心)旧・駿河国

「西部」(浜松市中心)旧・遠江国

に分かれます。

 

静岡市はもちろん県庁所在地として、また地理的にも県内中央部の年として、その存在を確立しています。

政令指定都市にもなっていますが、その人口は69万人。

 

一方、同じく政令指定都市に指定されている浜松市の人口は、周辺との合併により静岡市を上回る79万人に及んでいます。

駅を中心とする市街地の風景も、高層ビルが建ち並んで静岡市より広く立派な印象を受けます。

 

伊豆地域を含む東部は東部で、それぞれは中規模ながらも沼津市・三島市・富士市・御殿場市・熱海市など、工業地域や商業施設・観光地として知名度の高い市が集中しており、存在感を示しています。

 

県内における静岡市の「シェア」は、思ったほど大きくはないのが現状です。

 

長野県

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県庁所在地・長野市の人口は、37万人で県内トップです。

 

しかし、歴史上「長野県」と旧「筑摩県」が統合して出来た背景もあり、松本市(旧:筑摩県の県庁所在地、人口24万人)の誇りも高いです。

地理的にも、長野市が県北部、新潟県に近いところにあるのに対して、松本市は県の中央部に位置しています。

 

長野市民に言わせると「長野には『善光寺』という絶対的存在がある。新幹線が通っている」。

一方松本市民の主張は「立地的に県の中心は松本。松本には『松本城』がある。お城は政治的中心地の象徴だ」ということになります。

 

三重県

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南北に長い地理から「北勢」「中勢」「南勢」に分かれます。

さらに内陸部は「伊賀」、和歌山県境の南西部は和歌山県の旧名をとって「東紀州」と呼ばれています。

 

県庁所在地・津市の人口は28万人。

JRの駅が市内の中心部から外れて通っていることもあって、人口規模の割に街並みは寂しい印象です。

 

津市を上回る規模なのが、北勢地区の中心都市、人口31万人の四日市市。

小さい頃、国内の代表的な工業地帯としてその名を知った記憶があります。

津市は県内第2の都市となっています。

 

鳥取県

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鳥取県も東西に長く、「東部」「中部」「西部」に分かれます。

東部は、旧因幡国。

その中心地だった鳥取市が県庁所在地になっています。

現在の人口は19万人。

 

西部は「伯耆大山」で有名な旧伯耆国。

その中心地は、人口15万人の米子市。

鳥取市には砂丘がありますが、米子市にはお城(城跡)があります。

古い時代、この地域の政治的な中心は、むしろ県西部にありました。

「平成の大合併」で鳥取市の人口が増加するまでは、両市の規模は拮抗していました。

 

山口県

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県庁所在地として全国で最も影が薄い印象があるのが、県の内陸部に位置する山口市です。

人口は20万人ほどですが、県内第2位です。

 

トップは、27万人が住む下関市。

知名度も、交通の要所としての重要度も県庁所在地よりはるかに大きいです。

ほかにも、宇部市・周南市(旧・徳山市など)・下松市・光市・岩国市と 、新幹線の通る海側に主要な都市が集まっています。

 

山口市も、「平成の大合併」によって海との接点を持って人口も増加し、新山口駅という新幹線駅を得ましたが、市役所は盆地の中にあって、「県の中心地感」はあまり大きくありません。