今回はBD限定版についてくる同梱特典のこと。
封入されている「ARTBOOK」、「アバター花札セット」、「OZ公式ステッカー」をじっくり紹介していきたいと思います。
↑が完成品の特典たち。
(以下、写真沢山です)
この3つ、作るの大変だったんですよ。
まずARTBOOKから紹介しますね。

↑は1月の定例DVD制作会議。ちょうどARTBOOKのチェックしてるとこ。
こちらはARTBOOKの色校ですね。

ARTBOOKは全80P、70点くらい本編の背景美術が収録されてます。
紙もけっこう良いのつかってます。
(時かけHANDBOOKのカラーページと一緒)
これ、表紙のテスト印刷ですね。

↑の家紋や「ARTBOOK」の文字は印刷ではなくて、凹凸が型押しされてます。
こちらが完成品のARTBOOK。

一番重要なのは、これまでの出版物に「美術ボード」の掲載は多いのですが、このARTBOOKは本編の「背景美術」を中心に構成されていること。
美術を解説する文章を書いて頂いたのは、「時かけHANDBOOK」と同じく野崎透さん。
アニメムックの偉い人です。

解説文もとても素晴らしいので、是非読んで頂きたいです。
収録されている背景画の一つ。陣内家の井戸。

このARTBOOK、本編とは違った印象の「一枚の絵」として背景美術を見ることができます。
実はチェック用の色校をみたプロデューサーたちが「こんな絵あったんだっけ?」なんて言っていたページが沢山あるんです。キャラが画面内に存在してる状態は見慣れているけど、一枚の絵として見ることは無かったからね。
例えばこんな物も入っている。
衛星写真の原発や陣内家。

本編ではデジタル処理されてますが、こちらはそのまま収録しています。
ARTBOOKの末尾には読み物がついてます。こちらは1色ページ。

最初は氷川竜介さんの文章、「映画『サマーウォーズ』の挑んだ戦い」(6P)

昨年夏のサマーウォーズとその周辺の状況をまとめた論考。
たぶん、何年か後にこのARTBOOKを読むと、この夏の事をこの文章で想い出せるんじゃないかな。
次は、原口正宏さんと渡邊Pの「アニメのはらわた」出張版。こちらも6P。

こちらは二人の対談形式。
サマーウォーズの演出論としてとても面白い文章になってると思いますよ。
つづいて、噂の花札セット!

↑箱を空けると、花札が二つに分けて入った箱と花札のルール解説の説明書が入ってます。
こちらは以前も紹介した制作中の校正紙なんですが、

↑を裁断して、さらに痛みにくいように角も丸めてます。
アップで見るとこんな感じ。

こちらは同梱の説明書。

こんな風に、花札のルールや「役」の一覧など書いてあります。
まず一つ目の束を机に展開。
これはナツキの札。一番点数が高い「光札」ですね。

こちらは一転してシンプルな「カス」の札です。

全ての札をもっと豪華なイラストにしても良かったんですが、実はここらへんも制作時に悩んだ所なんですよね。
デザインして頂いた岡崎能士さんからの「やはりカスはシンプルな絵じゃないと、役が分からなくて遊べない。ちゃんと遊べる花札を作りましょう!」との一言があって、こんな風にしてます。
ただ単にコレクターズアイテムというのではなく、ちゃんと遊べる花札というコンセプトの特典なのです。
つづいてもう一つの束を展開。

三枚ならんでるのはやはり光札。

仮ケンジが月の代わりになっているよ。
これは花札セットの中で一番シンプルなデザインの札。

ドイツの男の子、カワイイですね。
最後はOZ公式ステッカーに行きましょう。
これはDVD・BDともに2枚ついてます。

実はこれは中の人が制作担当。
透明素材になっていて、剥がしてもまた綺麗につくステッカーを探したんですよ。
ノートPCや携帯に貼るために、いくつかのサイズを入れてます。
すごい重箱の隅ですが、このステッカーにはひとつ新しいところがある。

↑のKOマークの上下にある文章。
これは「OZマーシャルアーツ憲章」という英文なのですが、これが全文読めるのはこのステッカーだけなのだ。(本編にもガイドブックにも全文は出てないはず)
ま、要するに自分が欲しいのを作ってしまったというステッカーですw
こんな感じで、あとは発売を待つだけ…
血圧上がります!