2023年 7月1日 宮城県登米市の興福寺(前編)

2023年07月21日
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宮城県 登米圏
曇り空優勢の蒸し暑い日でした。
ホントはアジサイ見物なんで小雨か霧雨が降るような天気が理想なんだけどねぇ?
ということで、登米市にある興福寺に参りました。


興福寺は山号が大嶽山と言います。
伝承によると創建が大同2年で坂上田村麻呂によると伝えられています。
この日はアジサイを見に行ったのですが、何やら隣接した広場でイベントがある様子でした。
交通整理がされていて、アジサイが見事な北側の参道は通行止めでした。
婦警さんに誘導されて公民館に車を駐めました。
ということで西側の参道より冠木門をくぐって参りました。
石段とアジサイが似合いますね~😊(でもこの参道、左側半分は車道なんだけどね)
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テクテク歩くと興福寺の山門に到着しました。
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山門をくぐると正面にやや左に書院があり、朱色の屋根の庫裏が繋がっています。
書院の屋根を見ると唐破風が付いた造りになっていたので、もともとの玄関はこっちだったのかな?
ここの建造物群は度々の火災などで明治の中頃に再建された物が多いようです。
書院の中には当時珍しい色ガラスが使われていることで、登録文化財になっています。
昨年来たときには補修工事で色ガラスを見ることができたのですが、今日はピッチリ施錠されていて見られませんでした。
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境内の花の盛りは終わったようですが、ひっそりと花を付けているのもありましたよ。
googlelensではシロバナモウズイカと出ました。
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ギンパイソウも咲いてましたね。
グランドカバーで使っているようです。
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ハンゲショウです。
花は付いてませんでしたが、葉が半分白くなってますよね。
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ホタルブクロもきれいでしたよ😊
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本堂のさらに左には六角堂と呼ばれる珍しい仏堂があります。
明治中期に建てられた土蔵造りの建物ですが、水色の手すりが付いたバルコニーがある洋風建築になっています。
一心不乱にお経を唱えている方がいました。
私たちお邪魔だったかな?😅
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六角堂の近くには洞窟があるんです。
今日も蜘蛛の巣だらけでとても入る勇気はありませんでした💦
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伝承では蝦夷の頭目だった大武丸はここで処刑され、その遺体は七つに分断されて埋葬されたそうです。
この洞窟にはその一つがあると伝えられています。
一関市の鬼死骸村、大崎市の鬼首村なんかもこれらの伝承があるようですね。
大武丸伝説は全国各地にあるので、よく分かりませんがここは蝦夷と何らかの関係はあったのかもしれませんね。
坂上田村麻呂は大武丸を埋葬した後、この山の上に観音堂を建立しました。
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ということで狭い石段を登って山頂へ参りました。
オニユリがきれいに咲いていましたよ。
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大武丸は大嶽丸と書かせることもあるので、大嶽山というここの山号も大武丸に因んでいるようでしょう。
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山頂には立派な観音堂があります。
こちらも明治の再建です。
もともと興福寺はこの観音堂の別当だったのですが、昭和に統合されてこちらが現在は本堂になっています。
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中には十一面観世音菩薩が祀られています。
静かに手を合わせ、ご挨拶をさせていただきました。
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蟇股の彫刻がすごいですねぇ!
まるでキングギドラのようです。
この両側にも竜の彫刻があるのでまさにキングギドラだね😅
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壁面には二十四孝の絵が描かれています。
ちょっとレリーフ様になっていて凝ってますよ。
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観音堂の南側にはちゃんとした参道があって、山門も立派なものが建っています。
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仁王様はちょっとアニメ風ですね。
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古くは蝦夷と朝廷の戦い、中世では葛西大崎一揆で伊達政宗との戦いもあり、一度途切れてしまいます。
近世になって涌谷町にある篦峯寺の末寺となって中興し、伊達氏の祈祷所としてながらえてきました。
兵どもが夢の跡・・・そんな言葉も浮かんできたのでした😅
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さぁてアジサイを見に行きましょう。
続きます~。
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Snufkin
Posted by Snufkin
ご訪問ありがとうございます。
気に入ったところは何度でも行っちゃうんです。
どうぞよろしくお願いします。

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