Royue

80キロ離れた独居の母の介護を中心に起こったこと、その後の施設入所後のこと、2024年6月12日の旅立ち以降のことを書いています。

介護を終え35:固定資産税「1/6特例」と1月1日の重要性!

固定資産税の計算をしてみた!

2024年12月9日、大阪の空き家のある市役所から郵便が届きました。固定資産税の第3期と第4期の振込用紙が入っていました。確かに、今までの2期分は、母の銀行口座からの引き落としでしたが、相続でその口座も解約になり、第3期分以降の引き落としができなかったので、私の所に届いたのでしょう。督促料50円って書いてあります?

母が亡くなってから抜け落ちのないように頑張って色々やったつもりでも、脇が甘かったようです。確かに口座がなくなればそうなるのですが、あまりにも守備範囲が広くて・・言い訳ですが。

そこで、2024年12月10日にすぐに市役所に電話をしました。その場で今回の2期分は、期限が1月6日までとなっているので、すぐにコンビニで支払うことを言い、今後の口座振替について用紙を送ってほしいことを伝えたのですが、その後、少し素人の私にとっては、びっくりすることがありました。

まず、私は11月に空き家を解体して建物の滅失登記まで自力でやりました。市の会計年度は、4月から3月だとすれば、固定資産税も月割りになるのかと聞くと、「1月1日現在で、1年分が決まります!」というのですね。まあ、事務も大変だからとは思うのですが、私の場合は建物の固定資産税の年間29036円が、今年は約2/3で済むかと思っていたのです。残念でしたが、来年2025年の1月1日は更地につき、2025年からこの建物の29035円がなくなり、その分は安くなるので、その時の私の頭の中では、土地の固定資産税のみで、すでに1/6免除もないハズだから16451円で済むかなと思っていたのです。

その後、今後の納税のことで引き落としのことで尋ねると、その部署に転送されたのですが、すぐに対応できず、再度電話するとのことでした。

暫くして、電話があり、口座振替の用紙を私の住所に送るとのことで私の住所を伝えると、固定資産税のことで、再度、別の部署からお話があるとのことで、転送されました。

そこで、担当の方が言われたことに驚愕しました。

担当者:「解体で更地になったことで、お伝えしなければならないことがあります。土地だけの固定資産税ですが、今までの16451円ではなくて、約6万円になりますね。一応お伝えすべきかと思いまして・・」

私:「それって、確かあの6分の1になるという制度ですよね。でも築50年近い古い建物ですので、現在は既に終わっていて適用になっていないのではないですかね?」

担当者:「いや、築年数によらず、住宅が建っている土地には適用されていて、今までもずっと適用されていますね

私:「更地になれば、一挙に6倍になるのですね。私は、築50年で住まなくなった家ですし、塀が倒れたりすると、ご近所に迷惑になるので解体を急ぎました。それで、6倍ですか。最近よく言われる"特定空き家”に指定されることも心配したのですがね。何か真面目にやっているのに厳しいですね。放置せずに、真面目にやったのに、厳しいって何だか変ですね・・・」

電話を切り、調べたら私の勘違いでした。1/6特例のことは言葉だけは知っていたのですが、私には関係がないという認識で、私の今のマンションでの新築住宅の特例措置の5年とか、バリアフリーとか耐震工事とかの有期の減免措置と勘違いしていたのですね。浅薄な知識でした。

この制度は、正確には「住宅用地に対する課税標準の特例」と言って、毎年の「土地の評価額」に普通は1.4%の固定資産税と0.3%の都市計画税が発生するのですが、元となる「土地の評価額」そのものに固定資産税は1/6、都市計画税は1/3をまず掛けるのですね。上物の建物があればなのです。それがなくなれば単に土地なので、1/6なり、1/3がなくなるのです。

ということで、今回の収支をまとめると、

H6年の土地評価額の4935666円をAとすると、

まず、固定資産税(1.4%)と 都市計画税(0.3%)の計算は、 

       <2024年>      →   <2025年>

◎土地 

固定資産税 A☓1/6☓1.4%=11516円 → A☓1.4%=69099円(6倍!

都市計画税 A☓1/3☓0.3%= 4935円 → A☓0.3%=14806円(3倍!

            =16451円 →      83905円

◎建物 

評価額☓1.4%で     29036円 → 解体更地で、  ゼロ       

 

差引          45487円  →      83905円

                          (67454円の増加!

 

要は、解体して更地にすると、年間で67454円の増加なのです。まあ、毎月の水道光熱費の基本料だけでも約3000円で、火災保険で15000円かかっていたのですが、さらにまだ2万円ほど余計に必要なのですね・・・

冷静になってよくよく考えると、解体を急がず1月2日以降にして、2025年の固定資産税を低くしたうえで、解体して、2025年1月2日以降にに売却できれば、この余計な額が不要になるのです。解体のタイミングまで考えることができませんでした。後の祭りです。調べると、新築の場合は、1月2日以降にすれば、課税が1年後なのですね。皆さんそこまで考えて購入しているのですね。うーーーん。

それにしても、もう早く売るのみです。1月1日までに売れないかなあ・・・

介護を終え34:トラック3台分の家財のリユースが、5911円って?

全部で5911円で売れたという!

2024年12月8日、私のスマホに、「〇△ランド」という会社からグーグルメッセンジャーが届きました。〇△ランドというのは、母の家財一式をトラック3台で処分してもらった会社です。(以前に書きました。)

 

royue.hatenablog.com

 

どうも、家財の中でリユースに出したものの内、売れたもの、換金できたものの報告のようです。この業者は、不動産屋の従弟のSくんからの紹介だったので、私はあまり仕組みを理解していなかったのですが、引き取り後の3カ月までにリユースでやってみて売れたものをその金額とともに報告し、その業者は10%の手数料を受けとるシステムなのですね。丸投げ総費用が、296,660円でした。

ブログを読み返すと、2024年9月6日にトラック3台で引き取って行きましたので、ちょうど3カ月が経ったのでした。これですべて完結したということなのでしょう。見積りの日に女房がもう1社を呼んでいたのですが、375,000円だったので、この「〇△ランド」さんに決めたのでした。

メッセージには、リユースできそうなものすべてに連番をふり、上から値段のついたものが順次記載されています。2段目に「エアコンの室外機」で561円とあって、わずかに数行売れたものがあり、その総額が「5911円」という意味のようです。そのうしろの行には、「販売不成立」のものが順次連番で記載されていて、最後に大量の連番が現れます。その数、どうでしょうね、数百行はあるでしょうね。

それがこれ!

売れなかったものの一覧!

この管理って結構大変でしょうね。まあプロですから目星をつけてやっているのでしょうが、すべてのリユースできそうな家財に番号をつけるだけでも大変です。普通の会社ならまじめにやればコスト倒れは間違いないでしょう。まあ売れるもの数点のみ番号はつけるけど、残りは「その他多数」で一括りならわかるのですが・・

送られてきた文面をひと通り見たのですが、その後にすぐに「寄付の受付を完了しました。ご利用ありがとうございました。」という趣旨のメッセージが届いたのです。それがこれ!

寄付になっていた?ので、キャッシュバックを言うも・・

あれっです! どうもどこか別の場所をクリックしてしまって、誤って寄付になったようです。私は当然にキャッシュバック派なのですが・・・母の家財と家の処分、登記や交通費で大変なのです。

どうもあの「グーグルメッセンジャー」の使い勝手が悪いのですね。すぐに返信したのですが、メッセンジャーでは送信できずでした。そこで、普通のロングメールで誤りであることを書いて送り、更に見ていくと電話番号があったのですぐに電話をすると、日曜日にも拘わらず、すぐに対応してくれました。お蔭でやっと寄付からキャッシュバックに運よく変更することができました。だめなら諦めざるを得なかったのですが・・

それにしても、母が数十年に亘って、「これが私の財産や!」と言って何ら捨てず、トラック3台分の大事なものが、貴金属を除き、わずか6000円足らずというのをどう評価すべきでしょうかね。膨大な服の量でした。55歳から72歳まで高級品を扱うアパレルの会社にいましたので、結構な値段のものもありました。それと、大量の着物も処分しましたが、唯一、大島のひとつのみは私の家にあります。また、あの松本民芸(じつは北海道民芸だった)の高価な家具もです。母が施設(グループホーム)に行く前の在宅介護で、夏と冬が心配なので、寝室と台所の2台のエアコンも2年前くらいに、交換していたのです。あれも含めてです。

(その後のこと)

女房に一連のことを言うと、こんな答えが返ってきました。

「最初に来てもらった買取の業者さん(375000円と出した業者)は、確かエアコン1台で5000円と言ってたで・・」

・・・私、無言。業者について、それまでは性善説だったのですが・・・

介護を終え33:喪中はがきと年賀状仕舞いのこと

シンプルな喪中はがき!

2024年11月末になり、母が亡くなったので喪中はがきをどうしようかと思っていたのです。まあ、世の中も変わったし、出すことにあまりこだわる必要もないかと思案しながら、いつの間にか12月が目前になったのでした。

毎年、年賀状を出しているのですが、リタイヤした後は自然消滅やら、先方からの年賀状仕舞いもあり、40枚くらいと少なくなりました。切手も値上げですし、「年賀状仕舞い」を考えながら、母が6月に亡くなったので、年賀状仕舞いと喪中はがきを一緒にやるのもいかがなものかと逡巡していたのです。

すでに毎年、年賀状を交換していても、LINEとかメールで繋がっている人は、それで連絡すればいいのですが、LINEの場合に1対1でないケースもあり、悩ましいのですね。

正月明けの「寒中見舞い」という手もあるのですが、結局、まあ大した数ではないし、私は今は20回の放射線治療中で時間もありますので、出すことにしたのです。久しぶりにWORDの「差し込み印字」を使いました。今や、WORDを使うのは1年に1回のこの年賀状だけになりました。まだ、あまり考えないでも手が先に動くので問題ないのですが、結局2時間半ほどかかってしまいました。ほとんどが、インクカートリッジの交換とか、色の調整とかのプリンターのせいなのですが・・

(補足:どうでもいいことですが、私は年賀状はいつも横書きでシンプル派です。年賀状は干支の無料イラストですし、今回も写真のは郵便局の無料イラストです。年賀状の場合は手書きを追加したりですが、喪中はがきはそういう訳にもいかずです)

ぎりぎり、11月29日に投函できました。

それから暫くして、届いたのでしょうね。まったく母の亡くなったことを知らせていない人から電話があったり、母が亡くなったことを既に伝えてある人でも、久しぶりにLINEで連絡をくれたりということがありました。まあ、ご無沙汰の人は、連絡のひとつの「きっかけ」になっているのでしょうね。有難し。

私の放射線治療は、あと1日で終わります。少しですが副作用がでてきました。でも、何とか普通の生活に支障はありません。アルコールも放射線治療の間は、完全にノンアル生活ですし、趣味のロードバイクはドクターストップです。制約の中でも一番のフラストレーションは、腹部にマークペンで4か所に印を書かれていて、それが消える(マークの上のフィルムが剥がれて)のを避けるために、ゆっくりと風呂に入れないことで、無論、日帰り温泉、温泉にも行けないことですね。ストイックな生活です。まあ、毎月、高額医療費の57600円プラス・アルファの治療費もあるので、仕方がないこともあるのですが・・

母のいた大阪の家が更地になり、売却のために、どうしても行かなければならないことがあります。この件は、また書きますが、売却も遅々として進んでいませんね。

まあ、気長に考えるしかないのです。

介護を終え32:認知症のグレーゾーンのこと

紅葉(私の人生も・・)

2024年11月24日、たまたま私と同年代(60代後半)の友人とじっくり話をする機会がありました。彼は、私より若い時(50代?)に両親の介護を経験しています。いろいろ話をしていく中で、最近、家族からちょっとしたことで、「それ認知症やな?」と言われたことがあった由でした。まあ、そのことで立腹したという彼の経験なのですが、実は私とまったく同じなのです。意気投合しましたね。聞くと些細なこと、ちょっとした言い間違いやミスがきっかけの何気ない一言なのですね。これも一緒です。お互い、「あれは、本当に腹が立つ!」という点でも一緒でした。

最近、世の中では、色々な場面での「ハラスメント」の新語がでています。我々のような「古希」手前のケースで、「これって、ハラスメントのような?」と感じられる経験をされた方も結構あるのではと思いますね。まあ、家族間のことだからとハラスメントではないのでしょうが、情報が少ないというか、私の知る限りこの友人との話以外には、表にでない情報で「ないに等しい」と思います。

私は、2019年から母の介護をしていましたが、介護者の立場で、母がちょっとした失敗をしたときに、よくケンカもしましたし、きつくも言いました。特に、母が「しもの失敗」を最初に認めようとしなかったときは、「〇ほ、△け、◇ス」とかもよく言いました。介護というのはそういうものだと思います。最初の頃は、私も介護の経験がなかったので、激高することもしばしばでした。しばらくしてある程度、「仕方がない」と諦めると、ぐっと堪えるようになりました。母の場合は結構しっかりしていてくれたと思います。私は、母の少々の言葉の言い間違いや、ちょっとしたミス、例えばデイサービスに行く朝に、鍵がないとか、財布がないとかはしょっちゅうでしたが、もうその時には何も言わなかったですね。

思うに、私は母が認知症の手前、いわば「グレーゾーン」の時に、よく「〇ほ、△け、◇ス」がでましたね。もちろん私はそれまで介護の経験がなかったのですが。その時の暴言を吐かれた側の母の気持ちが、今頃になってようやくわかったように思います。

このグレーゾーンでは、きっと介護の経験があるかないかで、言い方がひょっとして違うかもしれませんね。私に介護の経験があったなら、母にあんなきつい言葉は言わなかったかもしれません。たぶん・・

今度は、私が介護される立場でいろいろ考えることが多くなりました。今年2024年4月に前立腺がんの告知を受けてからは、なおさらです。

家族、それも距離感がより近いほど躊躇せずに「それ、認知症やん?」と言うと思うのですが、その段階というのは、きっとまだ認知症でないし、せいぜいグレーゾーンの白に近い時と思うのですね。

私から見ても、さっきの意気投合した友人は、けして認知症ではないですし、しっかり気配りができ、まだ現役でバリバリ働いています。私自身のことはその友人に聞くしかないのですが、まあ、私は現役でない(完全リタイヤです)ことが違うだけで、それ以外は同じようなものだ(認知症ではない)と思っています。

私の場合、以前に家族から「それ、認知症やん?」って言われた中で、最初の頃に言われた一番記憶に残っていることは、家でテレビを見ていて、ある女性アナウンサーの名前を間違えた時のことです。それを聞いていた家族が、「それは、MさんではなくてKさんもう顔認識もでけへん、それ認知症やん」って言われた時のことですね。結構、こたえました。その言葉のあとに、まあいろいろとそれ以外の今までのミスやらも言われるのですが・・

ほぼこの時から、私に限っていうと、自信が揺らいだのですね。自分に限って認知症などあり得ないと思う一方で、少しミスが出て来たなとか、一瞬、言葉に出す前に、考えるとかがあるようになったと思います。被害妄想なのでしょうね。それゆえ、家族よりも外の友人の方が逆に「構えずに」本音を言えたりするのですね。

先ほどの、私が名前を間違えたアナウンサーですが、誰だと思いますか? まあ、そのアナウンサーの実名を書くのもどうかと思いますので、もし、気を悪くされる方があれば、お許しください。Mさんは、宮司アナ(フジ)で、Kさんは、久慈アナ(元フジ)です。年齢もさほど変わらないし、・・だし。

私の顔認識の力がなくなったのでしょうね・・・!!!??? 

介護を終え31:建物の滅失登記完了で次のステップへ!

(建物の滅失)登記完了証!

2024年11月20日に不動産屋の従弟のSくんからの連絡で、大阪の建物の解体後の滅失登記が終わったとの連絡がありました。大阪の法務局からもらったのが、上の「登記完了証」です。申請時にSくんに委任したのですが、これも私が行かなくて、Sくんが受理できたので助かりました。ほっとしました。

私が、法務局に相続登記の相談に1回いっただけで、この滅失登記まで自力でできました。

司法書士なり土地家屋調査士に頼むと、うん万円ですので、それはそれで助かったのですが、解体で余計なものが地中からでてきて解体費見積200万円にさらに20万円とか、解体の市の補助金を後で見つけて20万円の逸失利益(でも、これは通るかはどうかは?)とか、想定外のこともあり、まあ素人がやるのですからこんなものでしょうね。

あとは、できるだけ高く売ってもらうしかないのです。

11月25日、今日、従弟のSくんから電話があり、いくつか確認をしました。まず、不動産を売る場合の媒介(仲介)契約です。ネットで調べると、①専任媒介契約、②専属専任媒介契約、③一般媒介契約の3種類がある由で、①は複数の業者、②は1社、③はまったくオープンという意味のようです。私の場合は、そもそも遠隔地で動けるわけではなく、③のような自然体で待つこともできませんので、②の「1社に丸投げ」、すなわち信頼できるSくんに丸投げの「専属専任媒介契約」でお願いをしました。Sくんへのコミッションも高く売ってもらえば、その分はSくんにも行くのですから。

Sくんとの話の中で、「売り出しの際に、ポイント復元(2筆の間のポイント)が必要」とのことがありました。どうも大阪のこの土地が2筆になっていて、建物がある土地と隣接の道路の土地があるのですが、その道路部の土地の境界の杭、マークをする必要がある由です。解体時になくなったものではないとのことで、私もネットで調べましたが、少し専門的で、これは土地家屋調査士に任せるしかありません。それで、費用を聞くと、10万円?!くらいとのことでした。

あとは売却相場についてです。まず「買取業者」への売却という選択肢がある由ですが、決まるのは早いが安くなることです。次に売り情報を「レインズ」という不動産業者での公開ネットに登録するのですが、最初の提示額を決めなければならないとのことでした。Kくんが調べたら、700万円くらいがMAXのような言い方でした。また、近辺で更地で公開している物件は今はないこのことで、私も調べましたが、古い家がそのままの解体引き渡しが多くてでていました。解体費用が発生するので、その分を考慮した価格になっていて紛らわしいのですね。

最高でも700万円って、ある程度は予想していましたが、すでに撤去、解体で250万円以上かかっていますので、何とか高く売ってほしいものです。でも、まあ駅から1キロ以上だし、高齢化もあるし、角地とはいえ、まあ活用は限られるでしょうね。

Sくんは、叔父叔母である私の両親も良く知っていましたので、私は、最後に「おやじとお袋が一生懸命働いて、やっと建てた家なのでできるだけ高く売ってやってくださいね」と言っておきました。私の知る限り、ほぼ50年前で3000万円は軽く超えていたと思いますね。息子二人が、両親の希望叶わず、私立大学になってしまったので、結構、ローンを払うのに苦労していました。Sくんも我が家の財政事情はある程度わかるでしょうね。私も娘の私立の学費を払ってみてわかりました。おやじとお袋のあの時期の大変さは切実だったと思いますね。

介護を終え30:母は「すべてお見通し」だったかも!

がんセンターへ毎日通院!

私は今年2024年4月30日に、前立腺がんの告知を受けました。

色々考えた結果、それから徐々にそのことを親戚や友人に言うことにしたのです。そんな折、親戚のひとりに私にがんが見つかったことを伝えると、LINEで、「(母が)時期を選んだのかもしれないですね・・」と送ってきました。しばし私の頭が回りませんでしたが・・

まあ、私が母の介護とがん治療では大変になるだろうから、「母の方から先に行(逝)ってるよ!」っていうことだと思います。

結果論ですが、私が今、治療に専念できているのは、母の介護がないというのも事実です。介護が終わって、またひとつ難題のがん治療ではあるのですが、介護プラス治療ではないのですね。

思えば、私が本格的に母の介護を始めた2019年の春ですが、私が「アキレス腱」断裂で、3カ月間も運転ができなかった期間がありました。その時は、母の認知症はまだ進んでいなかったので、1度も大阪への往復(160キロ)をしなくて済みました。その後は、ほぼ月に2回から5回は行きましたし、2023年4月からは私の家の近くの施設介護(グループーム)になったのですが、結構呼び出しがありましたね。今年2024年5月4日の母の緊急入院時は、すでに私のがんの告知後だったのですが、それから母が亡くなった6月12日までの私のがん治療は、たまたまホルモン治療で薬だけでしたので、運転もでき、毎日病院に通っても大丈夫だったのです。

ところが、今の私の状況は、放射線治療で11月8日からの4週間は毎日、がんセンターへの通院がある状況ですし、そろそろ副作用も出始めています。

もしもですよ、母が今も健在だったとしたら、それこそ大変だったと思いますね。もっと先のことを想像すると、私の方が先に逝くケースもあったのですね。母は45才の時に、当時33才だった私の2つ違いの兄を亡くしていますので、最後の息子である私が母より先に逝くのは母にとっても辛いと思いますね。ある意味、私が母を看取れたのは、確かにこれはこれで良しとすべきかと思います。

そんなことを考えたら、親戚のひとりの言うように、いわば、母は「時期をえらんだ」、すなわち「すべてお見通し」だったかもしれません。

これからの私のことは、まだわかりません。少なくとも母の「介護者」であった私が、そんなに遠くない日に「介護される側」になる可能性も高まりました。

いままで「介護者の立場」で物事を見ていましたが、最近は「介護される側の立場」から見なければならないことがいくつかでてきました。そのきっかけは、私が11月8日から放射線治療を受ける前にしなければならない手術で、2泊3日で入院(ハイドロゲル挿入の手術で)した時のことです。毎日、看護師さんが「脇に入れるタイプの体温計」で測りに来たのですが、私は毎回、あの「ぴっぴっ」と言う音が鳴らないので、看護師さんに「鳴らないですね?」と聞くと、毎回「いや、さっき鳴りましたよ」と言うのです。その後、調べると私の耳は、2000ヘルツ以上の高い音が聞こえていないのですね。加齢によるものです。これって結構なショックでした。今まで、年齢に抗うように生きてきたつもりが、こんなにも客観的に、老いを否定できない事実を突きつけられると、今までの自信が吹き飛びますね。(詳細はこのブログ

世の中は、老老介護がいっぱいですし、私も老老介護でしたが、たまたま5年ほどで済みましたし、私の「老老かつ癌癌」介護(母は腎盂がん、私は前立腺がん)も1か月半ほどで終わりました。これから、まだ母のことでしなければならないことが残っていますが、きっとそれが全部終われば、介護される側になるかもしれませんね・・

(追記)

最近考えさせられたことですが、「あの」皇室の方が101才でお亡くなりになりましたが、3人の息子さんは、すべて先に逝っておられますね。自分の子供、それもすべての息子さんに先立たれる母の思いっていうのは、とても想像できないですね・・・

 

介護を終え29:空き家の滅失登記申請できた!・・買取業者から手紙が届く!

空き家のある大阪の3業者から届いた!

2024年11月11日に、従弟のSくんに頼んだ空き家の滅失登記申請書の提出が受理されたとLINEが来ました。素人の私が作った書類で心配したのですが、申請はできたのでしょう。1か月以内の法定期限を守るだけなのです。この申請をもし土地建物調査士(この申請は司法書士ではないのですね)に頼んだら、すぐに数万円の手数料です。私のように自力で初めてやる場合では、結構調べるのに時間がかかりましたので、もし現役中でやるならちょっと逡巡するでしょうね。でも、相続登記よりは簡単でした。

従弟のSくんからは、登記が無事に済んだら法務局から電話が私にある由です。その場合に、「登記完了証」か「登記識別情報通知」を私が取りに行かねばなりません。今、私は毎日の通院(放射線治療で20回)もあり、12月中旬以降しか大阪へは行けませんので、まあゆっくりしてもらえばいいのですが・・

そんな滅失申請だったのですが、建物滅失の登記申請書に加え、添付資料が結構ありました。まず、登記簿謄本(登記事項証明書)、公図、地積測量図、建物図面ですが、これらは、私としては初めて市役所に行って取りました、それに、解体業者の建物滅失証明書、解体業者の代表者事項証明書・解体業者の印鑑証明書、印鑑証明書です。また、私の場合は従弟のKくんに委任したので委任状が必要でした。

なお、手続きを調べた数あるURLの中から、一番重宝したURLはこれです。( https://chester-tax.com/encyclopedia/15294.html

今回、私は空き家の相続登記申請からこの滅失登記申請までを自力でしましたが、こんな経験は今後はまずないでしょうね。私にとっては、なんの役にも立ちませんが・・

2024年11月11日に、空き家のある大阪の不動産業者から80キロ離れた隣県の私の家に郵便物が届きました。実はこれで3社になります。それが上の写真。空き家が更地になり近辺の業者さんが見つけて、わざわざ印紙代を払って登記簿を閲覧して、私の住所を調べて手紙を寄こすんですね。これはこれで「買い手がありそう」な情報としては良いのですが、私の住所、個人情報が業者さんに筒抜けというのが、素人としては、少し「えっ!」となりますね。まあ、お金を払っての自由閲覧なのでしょうから仕方がないのでしょうが、会社や法人と違い、「生身」の個人の情報ですので違和感がありますし、嫌ですね。

空き家のある場所は、最寄り駅から1キロ以上もあるし、高齢化も進んでいるので、売るのは結構大変と思いますね。ネットで調べましたが、空き家の売り物件があっても動いていないようです。相場もみましたが大した価格もついていません。まあ、今回も早い段階で相場も一応見たのですが、空き家にしておくことのリスク、すなわち台風、風雨による塀も含めた倒壊、動物の侵入(母のいたときにもあり)等の懸念の対応を優先したのでした。「住まない家は朽ちるのみ」です。

実は、市の空き家の解体補助金もあったのですが、これは事前には私はノーマークでした。最近じっくり見たら、「費用の2分の 1(上限200,000円)」の記載を見つけました。「誰でもできるわが家の耐震診断」による耐震診断で7点以下というのがあって、やってみたら使えそうだったのですが、事前申請が前提で既に工事は着工していましたので後の祭りでした。 まあ時間もかかり、書類も多くて大変なので諦めてもやむなしと思います。

この時点ですべきことで忘れていたことがありました。水道は解体で必要なので継続していましたが、これも止める必要がありました。火災保険も建屋がなくなったので、契約を終了しました。いろいろあるのです。

ついでに、今ままでにかかった各種証明を取得するための印紙代の総額は、現時点で11,350円でした。

私の前立腺がんの治療費も毎月8万円以上になってきました。なるべく高く売ってほしいのですが・・