長くて難解な名作文学5選
0.重厚長大
世の中には、名作文学作品とよばれながらも、あまり出版されていなかったり、もしくは、タイトルは聴いた事があるけれど、読んだ事がない人が多いような作品が結構ある。そんなものの中から、今回は、特にあまりにも長くて、難解で、それこそまともに完読した人がどれほどいるのだろうかという作品を集めてみる。
1.ジェイムズ・ジョイス:ユリシーズ
近代文学に革命を起こした人物といっても過言ではないアイルランド出身の作家、ジェイムズ・ジョイス。その代表作が、ユリシーズ。ある事件に特化して描くのではなく、街ごとそのまま描いてしまうという作品で、そうであるが故の、大作。現在集英社から出ている文庫は、かなりの分厚さを誇るものでありながら、全四巻という長大さ。この作家の作品の場合は、その街・その時代・登場人物について、詳細な注釈が膨大につくという事も、出版物の長さに貢献しているとはいえ、なかなかの大作。しかも、時間と空間を完全に描く作品だけあって、いろいろなところで章と章のつながりがあるなど、かなり詳細に読み込まないと全体像を正確に掴む事が出来ないという困難さがつきまとう作品。故に、研究者も多い作品でもある。
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.ジェイムズ・ジョイス
2.マルセル・プルースト:失われた時を求めて
こちらも、近代文学の金字塔的作品。フランス人作家、マルセル・プルーストによる大作。この作品は、全7編からなる作品であるが、当初は自費出版から始まり、ゴンクール賞も受賞した。全編の刊行を待たずに作者が亡くなったため、途中からは遺稿を集めて完成されている。こちらも、集英社から文庫版が現在順番に刊行中。文庫本で13巻に至る大作。
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.マルセル・プルースト
発売元 : 集英社
発売日 : 2006-03 (文庫)
売上ランク : 1415 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 930 通常24時間以内に発送
評価平均 : /1人
コンブレって?コンブレーかと思いました。
3.アレクサンドル・ソルジェニーツィン:収容所群島
ロシア文学最重要作品の一つ。アレクサンドル・ソルジェニーツィンによる作品。スターリン時代のロシアでの政治的状況、人々が時にいわれもない罪で、時に理不尽な状況下にて検挙され収容所へ送り込まれた時代。その時代の収容所での状況を描いた作品。こちらも、現在復刊刊行中でハードカバー全6巻。非人間的な状況でありながら、政治政策の問題点とその政策下に置かれた人間の非人間的行動が描かれている。ちなみに、ロシアの政治に対して、この著者の影響力が強く、チェチェンの独立運動にも影響を与えたといわれている。
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.アレクサンドル・ソルジェニーツィン
4.ロベルト・ムージル:特性のない男
オーストリアの作家ロベルト・ムージルの作品。こちらは未完の作品。もともと、高齢になってから処女作を発表した作家の作品で、執筆途中に亡くなったため未完の作品となった。ハードカバーで全5巻にわたる大作。
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.ロベルト・ムージル
5.フョードル・ドストエフスキー:カラマーゾフの兄弟
こちらは、読んだ人は多いかもしれない、ロシアを代表する作家、ドストエフスキの作品カラマーゾフの兄弟。元々、どの作品もこの作家の作品は長いのだけれど、その中でも長い作品がこれ。こちらも、作家の死亡に伴い、未完の作品で、現存しているものは、計画されていた2部構成のうちの第一部のみ。ただし、未完とは思えない完成度を誇るあまりにもすばらしすぎる構成。複雑でありながら、見事に結実していく展開は圧巻。分厚い文庫本で全3巻の大作。
dLINKbRING.Labo.dicmulsearch.フョードル・ドストエフスキー
発売元 : 光文社
発売日 : 2006-09-07 (文庫)
売上ランク : 1601 位 (AMAZON.co.jp)
¥ 760 通常24時間以内に発送
評価平均 : /4人
読みやすい
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何か問題でも・・・・?
読みやすい!!!
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