秋刀魚(さんま)の季節。私(中澤)も秋刀魚を食べまくっている。安い上にただ焼くだけで美味しいのが良い。私が秋刀魚を食べすぎているせいか、TikTokでも秋刀魚を食べるバズ動画が流れてきた。ただ、その動画はこう謳っていたのである。
「秋刀魚は焼くんじゃなく茹でろ」と。茹でるだと!? 煮付けとかならともかく、ただ茹でるというのは盲点だった。これ本当にウマイのか。そこで焼きと茹でで食べ比べてみることにした。
・超簡単レシピ
私がTikTokで見た茹で方は、流れる動画の中でも覚えられるくらい超簡単。まず、茹でる前のさんまに塩をふりかけて10分置いた後……
茹でるだけ。秋刀魚が浸るくらいのお湯で沸騰させずに4~5分茹でたら終わり。塩を振って置いておく時間の方が長い。
・茹でと焼きを並べてみると
一瞬で茹で秋刀魚が完成したので、焼き秋刀魚の方もパパッと作る。こちらは説明するまでもないと思うけど、私の場合、フライパン用ホイルを用いてフライパンで焼くスタイル。そんなわけでものの20分ほどで焼きと茹での両方が揃った。秋刀魚のお手軽さが凄い。
まず、見た目の違いが顕著だ。焼きは焦げ目がついたり皮が破れたりちょいボロッとしているのに対し、茹での方は皮がキラキラしたままで綺麗。お腹が破れたりもしていない。味の方はどうだろうか?
・食べ比べてみた
予想では茹で秋刀魚って身がパサッとしてそうだ。やっぱり焼きのジューシーな旨みには敵わないんじゃないかなあ。
と思いきや、食べてみたところ、茹で秋刀魚は身がふっくらしていてパサッと感はない。どちらかと言うとホロホロした柔らかさがある。お? これは意外と戦えるか?
焼き秋刀魚と食べ比べてみたところ、ふっくら度では茹で秋刀魚の身の方が上である。意外なのは茹でも焼きも身の味の強さはそんなに変わらないこと。サッパリしていても秋刀魚の身の味はしっかり感じられるのが目からウロコである。
・特に違いの出た部位
とは言え、身の味はワタの味に比べると、そんなに変わらないと言える。そう、ワタの味が全然違うのだ。焼きの方は苦いんだけど、茹での方はトロトロしていてコクが強い味がする。
その身のふっくらサッパリした味や、ワタのコクには確かに茹での方がウマイという人はいるかもしれない。
・結果
私個人の意見を言うなら、焼き秋刀魚の油っこい皮やジューシーさ、ワタの苦みは、秋刀魚を食ってる感じがして好きな部分である。なので、私は茹でが最強とはならなかったけど、味変としてはアリだと思う。
要するに水煮であるこのレシピ。とは言え、出来立てだけに身のふっくら度が缶詰とか真空パックとは違って独特の美味しさがある。秋はまだ始まったばかり。今年は秋刀魚が豊漁だと言うし、これからの秋刀魚祭りに備え、アレンジの1つとして覚えておいて損はないだろう。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼ちょっとした失敗談:お湯を沸騰させすぎると気泡で身が崩れるので注意