それは2020年11月4日のこと。イトーヨーカドーのお菓子エリアをうろついていると、知育菓子のコーナーから異常な圧力を感じた。なんだこの気配は。

振り返ると棚には「ねるねるねるね」はじめ知育菓子が置いてある。だが、気のせいだろうか? ねるねるねるねだけやけに近い。売れ線だから前陳をしっかりやっているんだろうか……いや、違う

近いんちゃう! デカイんや!! よく見たら「DXねるねる」って書いてあるゥゥゥウウウ!

・子供の頃の憧れ

子供の頃ねるねるねるねが大好きだった私(中澤)。最後に食べたのは小学校の時なので詳細な味はよく覚えていないが、食べる度に「もっと食べたい」と思っていたことは覚えている。DXねるねるを発見して、あの頃の気持ちが蘇った私は、25年ぶりくらいに食べてみることにした

・クソデカ

購入すると価格は税込483円。ちなみに、通常のねるねるねるねは税込み127円だった。2つを並べてみると、袋の横幅が2倍くらい違う。

さらに、高さにおいても3倍くらいDXねるねるがデカイ。内容量を見ると、ねるねるねるねが1食23.5gなのに対し、DXねるねるは1食67gある。まさに大人用ねるねるねるねという感じだ。

・夢のようだ

私が子供の頃にこれがあったなら、親にメチャクチャねだっていたに違いない。なにしろ、ひと口でも多く食べたかった。カラフルな甘味料をつける時間さえもどかしく、そのままムシャぶりついていた記憶がある。

そう、言わば、あの頃の夢が現実となって現れたのがこのDXねるねるなのだ。そんなDXねるねるは、作る過程もまさに夢のようだった。「1ばんのこな」を水に溶かした段階では青かったねるねるねるねが……


「2ばんのこな」を混ぜると薄ピンクになり爆発的に膨らんでいく

容器ももちろん大きく、コンビニざるそばのつゆカップくらいのサイズはあるのだが、そこからすら溢れそうになる。しかも、甘味料も4種類とふんだんだ。ああ、この光景をどれほど夢見たことか

・食べて知った現実

度し難い。だがしかし! 欲望を食らうのが人の性(さが)であるならば、夢を生むのもまた人よ!! 食ろうてやろうではないか。この世の欲望の全てを。25年ぶりにねるねるねるねを食べてみたところ……ウマイ

舌に甘ったるくトロけるフルーツガムのごとき味はまさしく極上!! ウマイ! ウマイぞハッハッハ!! 少しくらい食べても全く減らないねるねるねるねの海。子供の頃の憧れが今まさに目の前に! これぞ大人の愉悦なり。しかし、ここで私にとって予想外の出来事が起こった

飽きた……。


そう、味が強烈にカラフルであるため異常な速度で飽きてしまったのである。しかも、普通の飽き方ではなく、マジで食べられないレベルだ。線グラフで表すなら直角で落ちていく。正直、1人では全く食べきれないため編集部のメンバーに分け与えた。

子供の頃ならもう少し食べられたかもしれないが、私も大人になってしまったということなのかもしれない。もろくも崩れ去った子供の頃の憧れ。人の夢とは真に度し難いものである

よく見たらスプーンも4本ついてるし、パッケージにも「4~5人で楽しめる!」と書かれていた。シェア前提の商品だが、子供の頃の記憶で「いける」と思っても予想以上に食べられなくなっている可能性があるため注意しよう。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.