clapping music

クラシックのもうひとつの問題は、必要とされる演奏技術が高度になりすぎて、それほど訓練を受けていない「素人」が楽しめて、かつ芸術的にも価値の高いものが、とくにロマン派以降には少ない、ということかもしれない。ましてや現代音楽で素人がアプローチできるものなど皆無だろう。

ということでライヒのclapping music。二人の手拍子だけによる、これ以上単純なものはないという究極のミニマル音楽である。楽器も必要ないし、二人そろえばすぐ試してみることができる。スコアが http://www.lichtensteiger.de/clapping_music.html に置いてある。一人目は延々同じリズムを繰り返すだけ。そして二人目はそのリズムを8分音符一つずつずらして演奏する。単純でありながら奥が深いし、リズムのモアレ効果を体感できる。

実際の演奏はこんな感じ: