レクサス・マークのこの変なクルマは何だ? なんと2054年型の高性能2シーター・パーソナル・スポーツカーである。6月に全米で公開予定の20世紀フォックス/スピルバーグ作品映画『マイノリティ・レポート』に出てくるモデルだ。
スティーブン・スピルバーグがレクサスSUV(車種は公表されていない)のユーザーで、自作に登場する未来のクルマを開発するのにレクサスがふさわしいと彼自身が考えたそうだ。「その成果として、クルマの運転という行為が、環境的な体験になった」とスピルバーグは語る。
デザイン指揮はコンセプチュアル・アーティストのハラルド・ベルカー。映画の代表作は『バットマン&ロビン』や『アルマゲドン』など。実際のデザイン開発はトヨタのカリフォルニア・デザインセンターであるキャルティ社。そして車両の制作はサンタアナのCTEK社が担当した。
『マイノリティ・レポート』にはトム・クルーズ、サマンサ・モートンらが出演、殺人犯は殺人を犯す前に逮捕され裁かれるという未来の裁判システムを描く。原作はフィリップ・ディックの短編小説だ。