れいちぇるのおつまみなブログ

おつまみ感覚で読めるブログ書いてます。お酒やコーヒーのお供にどうぞ。日々の戯言。Amazonアソシエイトに参加しています。

忙しい時のご機嫌メンテナンス。

今晩はご機嫌研究員れいちぇるです。11月が思ってた以上に忙しい.....。ここ数週間、記憶がない。でも忙しさの中にも楽しさが確りあって、仕事を頑張りたい時期であります。今週乗り越えれば少しゆっくり出来るかな。

「忙しい時でもご機嫌に過ごしたい」。今週の目標です。仕事は楽しいけれど、忙しいゆえ夫とぶつかってしまったり、子どもとゆっくり話す時間取れなかったり。日々反省も多いです......。ご機嫌研究をしているのに、ご機嫌とは対極の遠い荒れ狂った海のような感情の日も。

まあ穏やかな海では良い船乗りは育たないって言うし、大丈夫かな。(?)

そんな大してご機嫌に過ごせてないわたしの忙しい時のリラックス方法なのですが、「大好きな言葉を集めたノートを見る」です。映画やドラマ、小説、家族や友人の言葉、今まで出会った言葉が詰まったノート。それを寝る前に読んだり、朝出社する前にコーヒーを飲みながら眺めたりするだけで、気持ちが落ち着きます。ノートを開けば、自分の好きな空間が広がる安心感。

一部ですが、お気に入りの言葉を載せます。あーまた明日から頑張りましょう。ご機嫌に過ごしましょう。今週は移動時間が長いので本たくさん読みたいなー。

映画・ドラマ台詞

â‘  "You will have bad times, but it'll always wake you up to the good stuff you weren't paying attention to." (Good will hunting)

â‘¡"In Zootopia, anyone can be anything" (Zootopia)

③"間違った電車が、目的地に運んでくれることもある" (愛の不時着)

④"笑えない毎日でも、笑顔で過ごす。それで運も開ける"(未成年裁判)

⑤"自分が自分のボスにならなきゃ" (黒革の手帳)

偉人名言

①”Life is a tragedy when seen in close-up,m but comedy in long-shot.”-Charlie Chaplin

â‘¡"A smooth sea never made a skilled sailor."-Franklin D. Roosevelt

â‘¢"Whenever you find yourself on the side of majority, it is time to pause and reflect."-Mark Twain

後どこかの雑誌のインタビューで紗栄子が『悩んでる暇があったら1回でも多く腹筋する』って答えていてカッコええー!ってなった。

小説・実用書

①『自分の中にある熱を信じるしかないじゃないか』池袋ウエストゲートパーク/石田衣良

②『決断に良いも悪いもない。決断した方向をひたすら進むだけだ』県警猟奇犯罪アドバイザー・久井重吾パイルドライバー/長崎尚志

③『いや、お前は思ってる。自分は特別な存在だと思っている』狭小邸宅/新庄耕

④『他者が存在するということで、自分という輪郭ができる』ナイルパーチの女子会/柚木麻子

⑤『どうにもならないことがあるなら、まずはどうにかなりそうなことから充実させる』幹事のアッコちゃん/柚木麻子

⑥『幸せは、天秤よりも物差しではかるべきなんだ。秤になんか乗せるから優劣の話になっちゃうということ』救国ゲーム/結城真一郎

⑦『自分で決めて、自分の人生を生きる』ストレスフリー超大全/樺沢紫苑

⑧『自分で選ぶという最強の武器を手に入れる』エッセンシャル思考/Greg Mckeown

⑨『反応する前に、まず理解する。悩みをなくそうとしない、理解する』反応しない練習/草薙龍瞬

⑩『刺激はやがて麻痺していく。幸福や成功の再定義が必要』堕ちられない「私」/香山リカ

漫画で出会った好きなセリフもたくさんあるけど書ききれない...!あ~カイジで出てきた「至福の雑用」って言葉好きだな。

 

*ご機嫌研究をしています。

rei-omori.hatenablog.com

すっぴんにTシャツにデニムにスニーカーで。着飾らなくてもいい。親友のような小説「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」

 

「みんながいいって言う映画を観るんじゃなくて、おまえが好きな映画を観ろよ」

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』P79より

 

親友のような小説に出会った。人生に迷ったときは、この本と財布とスマホをカバンに入れてふらっと1泊2日の温泉旅行に行くのもよし。家の近くのカフェで酸味少な目の深煎りのコーヒーを飲みながら、ページをめくり、お気に入りの表現ベスト3を考えるのも楽しそうだ。

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」著ファン・ボルム。

あまりに特別で楽しい読書体験だったので、「好き」な小説とサラっと手軽な言葉を当てはめるのは寂しい気がしたので、先週からどう書こうか考えていた。「親友」という言葉がぴったりだと思った。親友とは、互いに心許し合っている友のこと。自分を良くみせようとせず、正直でいられる相手だ。

この小説はページをめくるごとに、自分に正直になれる。心の鎧を脱ぐとでも言いましょうか。ヒールも脱いで、すっぴん、ジュエリーもつけず、シンプルなTシャツとジーンズとスニーカーというシンプルなファッションで読みたくなるような。

物語の中盤、作品の世界観に魅了されすぎてしまい、まるで自分もヒュナム洞書店で店長のヨンジェと読みたい本について話しながら、たまに人生相談もして、泣いて笑って一緒の空間を共有しているような没頭感。品川のストリングスホテルのカフェで(個人的穴場)読み終わり、大きく深呼吸をした。不安や焦りがすっと消えるような感覚。気のせいか心だけじゃなく体もポカポカしてくる。

読後から一週間経った今も「もう大丈夫。あなたの心の中にはヒュナム洞書店があるから。」と、ヒュナム洞の親友たちがエールを送ってくれているような気がする。

彼女は、正解を抱いて生きながら、時にぶつかり、実験するのが人生だと知っている。やがて、それまで胸に抱いてきた正解が実は間違いだったことに気付く瞬間がやってくる。そうしたらまた別の正解を抱いて生きていく。それが、平凡なわたしたちの人生。ゆえに人生の中で正解は変わり続けるものなのだ。

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』P30より

「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」は、仕事から離れ、離婚もして人生に疲れ切っていたヨンジェが何とか立ち直るために幼い頃からの夢だった書店をソウル市街のヒュナム洞で開くところから物語が始まる。

大きな事件が起きるわけでもない。ヒーローも悪い敵も居ない。普通に暮らす人々が、それぞれに悩みを抱え、ヒュナム洞書店で読みたい本を探したり、好きなことを店員さんと話したり、美味しいコーヒーの淹れ方を学ぶ日常を描く。それぞれが「これでいい」と思える今日を探すのだ。

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ヨンジェ:ヒュナム洞書店の店長

「本を読んでみたら、わかることがある。著者たちもみんな井戸に落ちたことのある人なんだって」

ミンジュン:ヒュナム洞書店のバリスタ

「夢を諦めたほうが楽しく生きられる確率が高いんじゃないかなと。僕は楽しく生きたいんです」

ジミ:コーヒー豆の焙煎業を営む女性

「みんな迷惑をかけながら生きるの。たまにはいいこともして。」

ミンチョル:男子高校生

「僕、得意なこともないけど、好きなこともないんですよ」

スンウ:兼業作家の男性

「文章を書いていると、知らず知らずのうちに嘘をついてしまうこともあるんです」

各登場人物をよく表している一文を載せてみた。どこかしら共感しないだろうか。

わたしは心の中にある許容共感量?をこえてしまうぐらい、共感が多く、特に兼業作家のスンウと店長ヨンジェの文章に関してのやり取りが忘れられない。話題になっている作家をヒュナム洞書店に呼んでトークショーを開いたとき。「あなたの文章はあなた自身とどれくらい似ていますか?」とヨンジェがスンウに質問する。

この質問、きっとブログやXでも何でも何かしら発信している人は、少し考えさせられるはず。わたしはここでページをめくる手が止まってしまった。

「わたしの文章はわたしに似ているだろうか」

うーん......今のお話を聞いてみると、こういうお返事ならできそうです。わたしは嘘をつきたくないので多くは語らない、と。できるだけ自分の真実に近い文章を書こうと努力をしています

『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』P148より

少し前から、自分を良く見せようとしない正直な文章を意識している。綺麗な構成にあたはめるための内容にしない。多少いびつでも自分の本当に書きたいことを書いてみる。

スンウのように豊富な語彙力と表現力はないけれど、これからも自分と似ている文章は意識したい。

親友みたいな小説、「ようこそ、ヒュナム洞書店へ」。もしかすると私はこうやって、遠く離れた自分と気が合う人たちと小説を通して繋がりたいのかもしれない。だから小説を読むのだろう。それが人生を豊かにすると信じているから。

それでは明日からもご機嫌で。

*Amazonアソシエイトプログラムに参加しています。

今年1番好きだった本のことを書くはずだったのに。タイ料理と過去の恋愛のこと。

今晩は。ご機嫌研究員れいちぇるです。今回のブログは、「今年1番好きだった本」について書こうと先週金曜日から決めていました。作中のお気に入りの言葉を読み返しながら、自分なりの言葉で1番好きと思った理由を表現しようと試みました。

筆が進まない。書いては消して、書いては消して。これだ!と考えていた好きな理由が何だかすぐ揺らいでしまう。揺らぐ理由は何だろう。自分が自分に納得がいってないのかもしれない。

「もっと時間をかけた方がいいかもしれないよ」、頭の中の冷静なわたしが呼びかけます。先週の記事で「正直でありたい。自分を良く見せようとしない」と書きました。

正直な自分。正直な文章で書きたい。

「今年1番好きだった本」についてもう少し時間をかけて考えよう。共感したとか、ほっこりしたとか、そんなありきたりな言葉で終わらせてはダメだと思いました。来週までに書けるかな。正直な文章について引き続き考えます。

ブログのことを考えていると、脳が活性化するのか色々な考えが浮かびます。

昨日の夕方、家の近くのタイ料理でパッタイとガパオライスと生春巻きをテイクアウトした時にふと思い出した言葉があります。

「本気で好きならどんなに忙しくてもちゃんと時間作るよ、会いに来るよ」。これ耳タコですよね。恋愛において、男女が見せる本命への行動です。(Xでよく謎な恋愛アカウントがポストしているイメージ)

好きならどんな障害があってもそれを乗り越えていく。「好き」ってそういうこと。

だから思ったんです。このタイ料理屋のことが本気で「好き」なんだって。お財布は手のひらサイズで、ごりごりのキャッシュレス派。一番許せないお店は「現金払いのみ」。このタイ料理は......そう「現金のみ」、忌避すべき存在。それなのに足繫く通っています。

味の良さが現金払いの不便さをこえてくる。味が好きだから。好きだから現金でもいいよ。小銭も持ち歩くよ。好きは全ての障害をこえてくる。本当に好きだと相手のために自分を変えようと思うんだ。

夫の前に付き合っていた人とはいわゆる大恋愛だった(自分で言うな)。でも結婚まで至るには様々な障害があった。育った環境の違い、わたしの夢を諦めること、自営業と会社員。結局立ちはだかる壁を乗り越えるほどの「好き」はなかった。当時は「好きでも一緒になれないことがある」と、綺麗にまとめて別れたけれど、あれは彼の本心ではなかったのだろう。そこまでわたしを好きじゃなかった。それに尽きる。

タイ料理屋への愛を通して、改めて「好き」について考えました。この関係ない事柄を頭の中で結びつける、自分なりに類似点を考えること、ブログを書き始めてから頻度がぐっと上がりました。これ本当に楽しいんです。日常が輝き出します。皆さんもぜひ(誰)。

あー明日からまた頑張りましょう。ご機嫌に過ごしましょう。今年1番好きだった本のことはまた次回。では。

*お気に入りの本紹介しています

rei-omori.hatenablog.com

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幸せなフリをしない。不幸なフリをしない。正直に向き合う

事件です。最近何を書こうか迷うことが増えたのです。

後100年は書くネタに困らないであろうと自信満々に始めたブログ。どうしたものか。

ネタの枯渇か.....いや正確に言うと、書きたいネタはある。「カッコ良く書こう」としているから迷うのだ。ブログを継続する中で徐々に「意味のあることを書かないと」、「キレイに纏めないと」と力が入ってしまっていたなと思う。自分の気持ちを自由に綴るために始めたけれど、公開しているし、読者数も嬉しいことに増えてきて「自分を良く見せよう」という気持ちがむくむくと生まれてしまったのかもしれない。

インスタグラムのように日常の綺麗な部分だけを切り取った文章はイヤだ。いいねをたくさんもらいたいわけではない(でも読んでもらえると嬉しい。難しい乙女心)。着飾っていない言葉で自分の気持ちを正直に表現したい。大好きな韓国ドラマ『私の解放日誌』の「幸せなフリをしない。不幸なフリをしない。正直に向き合う」って台詞が似合うような、そんなブログでありたい。

せっかく習慣と呼ぶにふさわしい期間継続できているので、これからも書くことを楽しみたい。こうやって自分の書く文章が変化したり、カッコいい構成を目指しちゃったり、書くことで新しい自分に出会えるのはブログの副産物だ。

自由に自由に。読んだ小説の紹介は引き続きしたいな。何で小説読むのか、これについても書きたい。理由を言語化したいとずっと思っている。小説との出会いとかも。

過去の恋愛のことも書きたいけど、身バレが怖い(noteにするか?)。勉強を頑張ろうと思ったきっかけも書きたい。これまた身バレが怖い。ちゃらんぽらんな女子高生が急に頑張ったの。身バレが怖いというのがどうやら心の根底にあるようだ。

仕事のことももう少し書きたい。いわゆるJTCでフルタイム総合職ワーママをやっているわけだけど、まー色々あるよ。書きたいよ。身バレが怖い......

どうしようかな。どう書こうかな。終始悩んで終わる、自由過ぎる記事になってしまった。こういうのもたまにはいいかな。頭の中ひたすら垂れ流し。お付き合いありがとうございました。

また明日からもご機嫌で。

人気記事♡

rei-omori.hatenablog.com

 

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「選んだ道を正解にする」って簡単に言うけれど。

秋晴れの日曜日。高校時代の友人とバターミルクパンケーキをつつきながら近況報告会。女友達とパンケーキ。わたしの人生を支える最強の組合せと言っても過言ではない。ちなみに、サービスエリアで夫とソフトクリーム、こちらも定期的な摂取がマストである。ひとり映画館とキャラメルポップコーン、この組み合わせも素晴らしい。

話が脱線してしまいそうなので、お気に入りの組合せの話はまた次のブログに。

「やっと秋っぽくなったね。久しぶりに会えて嬉しい。最近忙しい?」から始まり、仕事のこと、子育てのこと、妊活のこと、夫婦のこと、趣味のこと。話は尽きない。打てば響くような会話ができる女友達がいることは幸せだ。

10代で出会った私たちももう30代。「20代の頃よりも強くて自由で楽しい!」と言い切りたいけれど、悩み多き年頃である。

「30代って全部のことがラストチャンスみたいな感じじゃない?」

「色んな可能性もあるし、他人のことを気にする体力もあるし」

「義姉も『30代は記憶ないよ...』って言ってたな」

30代は難しい。コントロールできないことも増えてくる。仕事、結婚、出産。答えが簡単に出ない難問をいくつも解かなければならない。

僕たちはいつもクイズを出題され続けている。競技クイズをしている必要はない。クイズは世界のどこにでも存在している。

 『君のクイズ』小川哲

最近いたるところで目にする「選んだ道を正解にする」という言葉。人生は一度きり。選べる道も一つだけ。選ばなかった道について考え、後悔する時間は無駄である。選んだ道を正解に出来るように努力しようといった意味合いを持つ(個人的な解釈)

悩んでいる人に対して、とりあえずで、解決策っぽく聞こえるこの言葉をかけることに私は違和感を持つ。「選んだ道を正解にするって簡単に言うけれど、大変だよね」。話に夢中で、すっかり冷めてしまったコーヒーを飲みながら女友達と共感し合う。

葛藤の連続で、何とか自分の中で答えを出して、それでも時に揺らぐ。もっと早く子供を産んでいたら、あの時勇気を出して転職していたら、海外の大学院に20代で行っておけばと選ばなかった道に思いを馳せる。30代の日々は「選んだ道を正解にする」なんて、そんな綺麗な言葉で纏められない。

なんでも優しく綺麗でカッコいい言葉で語る必要はないと私は思う。ぐちゃぐちゃ悩むこと、間違った選択をすること。無駄と思えることがあって初めて正解にたどり着くのではないのだろうか。

言葉は言葉にならない感情や感覚を表現する手段。誰かの言葉のコピーではなく、自分で考えて自分なりの言葉で表現したいよね。そんなことを女友達と誓った、まるで白熱教室のような今回の近況報告会。

あー楽しかった。次は年末。何話そうかな。どこのパンケーキ食べようかな。

では明日からまたご機嫌で過ごしましょう。

小説『君のクイズ』の記事。

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ときめきをお金で買うこと。それは「心の健康メンテナンス」。

 

未怜にとって本当に楽しいこととは、すべて消費活動を指した。それは、これから先もずっとそうだろう。

 『あいにくあんたのためじゃない』柚木麻子

 

消費活動は楽しい。先日思い切って購入したジュエリーを眺めながら思う。

買った瞬間からモヤモヤと霧がかかっていた心が魔法みたいにパッと晴れる。心と体がぐんぐん元気になる。ときめきをお金で買うことの効果は絶大だ。

クレ・ド・ポーのハイライト、シャネルのバッグ、銀座エディションのディナー、資生堂パーラーのいちごパフェ、ヘッドスパにアロママッサージ。過去に買ったときめきを思い出す。そのどれもが確かに私を癒してくれた。シャネルのバッグを買ったときの高揚感は今でも覚えている。

「シャネルのバッグを自分で買える女。自立した女性の象徴。わたしってカッコいい。」と、ただバッグを買っただけなのに、ジャンヌダルクばりの偉業を成し遂げた気になった。(おめでたい性格.....)

何かを生み出したところで次の瞬間に結果が出るというわけにはいかない。それよりも、買ったり食べたりすると、心や体の栄養に一瞬で変換されるのがわかって、未来への道のりが明るく開けていく。

 『あいにくあんたのためじゃない』P.89より

「本当に気分アガりますよね。またシャネルのバッグを買えるようにって、お仕事頑張るお客様も多いです。」と担当の方が教えてくれた。一つ買ったら、また一つ。すっーと心と体が元気になり、明日から何となく良いことが起こりそうな気がする。ときめきが消えないように、また次を麻薬のように買い求めてしまう人も少なくないだろう。

お金で買うときめきには欠点がある。そのときめきは永遠ではないのだ。このジュエリーを手に入れたら幸せになれる。このバッグがあれば私の不安が解消される。そんな私の悩みと成長に寄り添いともに解決してくれる最強メンターのような役割は果たしてはくれない。

シャネルがあっても、私は悲しくなるし、イライラする。ダイヤがキラキラしたエタニティリングをつけていても、夫と家事分担のことで喧嘩もするし、会社で泣きたくなるときもある。

一時的なものと分かっている。それでも私にはときめき買いが必要だ。

先日ジュエリーを買ったときを思い返す。ショーケースに並ぶ、自信たっぷりに輝くダイヤの指輪にエレガントの代名詞、パールのピアス。可愛い、欲しい!とシンプルに心動かされた。試着して、「素敵だな。どっちが似合うだろう。長く使うものだし真剣に選ぼう。」と自分の欲求から目を逸らさない健全な心。ジュエリーとともに、また頑張りたいと思う前向きな心。買い物を通して得た自分の感情にわたしは安心した。

ときめきを買うこと、それは私の「心の健康メンテナンス」なのかもしれない。

買い物したい心、買い物ができる良好な体調、買い物ができる時間の捻出。当たり前のことを当たり前に楽しむことは意外とハードルが高い。それゆえにときめき買いをちゃんと実行できることは健やかな証。

物欲があることは、何となくネガティブな印象を持たれやすい。お金遣いが荒い、贅沢好きと消費するという側面だけに焦点が当てられてしまうからだろう。

買いすぎると不健康になってしまうけれど、適度な物欲は健康的。可愛い、欲しい!とときめく心は明日への活力。そんなことをブログで言葉にしながら思いました。では明日からまたご機嫌で。

買い物ブログ、化粧品編も書きました。

rei-omori.hatenablog.com

 

*今週の本

『あいにくあんたのためじゃない』柚木麻子

今年の直木賞ノミネート作品。将来は焼き菓子が売りのカフェを開きたい夢はあるのに、夢語りだけして行動に移せないフリーターの未怜。お金が無いから、カフェ用のオーブンが買えないと嘆き言い訳ばかり。そんな未怜に相談をもちかけられた、留学エージェントで働く秀美。なんとか助けになりたいと思い、親切心からオーブンをプレゼントするも、それがかえって未怜を苦しめることになる....。

何だか上手くいかない。自分の機嫌を自分で取ることが難しい。そんな自分を取り戻すために試行錯誤中の人を励まし勇気づけてくれる小説。ブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢見るフリーター、ワンオペママと落ち目のアイドル。みんな必死に生きている。全6篇。

『BAKESHOP MIREY'S』が推しです。作中の「恵まれていることに無頓着」って一文がグサッときています。

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ご機嫌レシピ。さかなクンの絵本は「心のビタミン剤」。

幸せは、天秤よりも物差しではかるべきなんだ。秤になんか乗せるから、「都会の方が」「田舎の方が」という優劣の話になっちゃうということ

救国ゲーム/結城真一郎

未婚と既婚。専業主婦とワーママ。都会と田舎。「他人と比較して優劣をつける」。古今東西老若男女。意味がないと分かっているのに止められない。恐ろしい病。わたしもこの病に20代の頃、恐ろしいほどに振り回されました。

学生時代サークルで好きな人とデートを重ね良い感じだったのに、同時並行で後輩の女の子ともデートしていて、その子と彼が付き合ったこと。彼女に有って、わたしに無いもの。顔?スタイル?性格?。失恋が辛くて夜な夜な枕を涙で濡らし、カラオケでHYを歌ってました....(なにやってんだろね)

社会人1年目、自分より仕事もできて、話も面白い同期の女の子。彼女の存在がまぶしくて辛くて勝手に傷ついていた。更に傷をえぐるかのごとく、容姿、スタイル、学歴、英語力、プレゼン力、何でもかんでも比較して優劣をつける(愚の骨頂)。まだまだ書きたいことはたくさんあるけれど、身バレは避けたいので昔話はこの辺で。

20代は他者と比較しては足りないものを埋めるのに本当に必死でした。でも30代に入り、少しずつ、不足しているものではなく自分が既に持っているものに目がいくようになりました。気づいたんです。いくら他人の真似をしても理想の自分にはなれないと。

この大切な気付きを、週末に出会ったさかなクンの絵本が思い出させてくれました。そして我が子には、わたしのように他人との比較で悲しい思いをしてほしくない。日常の会話からだけでなく絵本を通して自分を大切にする考えを伝えていきたいと思いました。ちなみにこの絵本、作と絵ともにさかなクン。すギョい!

だれかを うらやましがって、きもちが すっきりするのか? だれかと じぶんをくらべて、その だれかに なれるのか?そんなことを しても なーんの いみもない。

ハコフグのねがい/さかなクン

 

主人公のハコフグちゃんは、海に住む仲間たちそれぞれの良いところを見つけます。「イワシはいいなあ。みんなと一緒に群れになって泳げるもん。ぼくはいつもひとりで泳ぐだけ」。「マグロはかっこいいな。すごいスピードで泳げるもん。ぼくはからだも小さいし、ひれも短いからそんな風に泳げない。」

でも、羨んでいた仲間たちから実は色々な苦労あることを教えてもらいます。イワシが群れで泳ぐのは、敵から身を守るため。たまにはハコフグみたいにひとりでぷかぷか泳ぎたいこと。マグロが速く泳ぐのは呼吸をするため。死ぬまで泳ぎ続けなければならない。本当はハコフグみたいにゆっくり泳ぎたいこと。人には人の地獄ならぬ魚には魚の地獄。

徐々に自分が他人を羨むと同じように、他人も自分を羨んでいたりする。「ぼくなんて...」と優劣をつけて自分を卑下することが間違っていることに気付きます。仲間たちに教えてもらった自分の「良いところ」で、自信をつけ、自分を知っていくハコフグ。成長する様子があまりに一生懸命でウルッと来てしまいます。

それより ハコフグだって、みを まもる 『とくべつなもの』をもっているんじゃよ。それは、『どく』。

ハコフグのねがい/さかなクン

子ど向け絵本ではあるものの、本当にメッセージ性が強い作品。読後元気になるので、心のビタミン剤として友人にプレゼントしたくなりました。

明日からも、自分を卑下せず、自分を大切に。You are special!(萌子さん風) 

さいごに、絵本のあとがきを読んでわんわん泣いてしまったので。シェアさせてください。さかなクンの頭にハコフグがのってる理由が明らかに。

魚さんへの愛情溢れるイラストと心動かす文章。ますますさかなクンのファンです。

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