浅窓の平常

To the happy (or unhappy) few

猫が鳴いてもキャラバンは進む

◆関東圏で出張があり、酒を飲むという仕事をやり、終電を逃した。タクシー代は6000円。電車代は200円ちょっとなので、遅れても大したことはないだろうと高を括っていた。そんなことはなかった。その後東京に住む高校の同期(+西の果てに住む俺)でプチ同窓会みたいなものをやった。結局どいつもこいつも東京に行くのである。会は楽しかった。10年以上は会っていないメンバーも居たのに、どうしてこうもしっくりくるのだろう。弊社に勤めて3年はゆうに過ぎているが、社員と話すときは未だぎこちなさが残るというのに。あまりに宿が不足しているので、ご厚意で友人の家に泊まらせていただいた。おしゃれ。二人暮らしで家賃15万とのこと。ひえー。それにしても、図々しさが許されるのも今回までだろう。子どもが産まれたらそうはいかない。こういう場所にお邪魔すると、下の名前で呼ばれる経験が人生において圧倒的に不足しているな、と気付かされる。家族を除くと、行きつけのほっともっとのおばちゃんくらいしか下の名前で俺を呼ばない。ってかなんでほっともっとのおばちゃんは下の名前で呼ぶんだ。勘弁してほしい。最近気づいたことだが、どうもおばちゃんには割と受けが良い。女性にはことごとく縁のない人生だったので、まあ悪い気はしない。でも下の名前で呼ぶのはやめてほしい。

◆先述の友人と、家チカの温泉に行く。体重を測ったが、きちんと過去最高であった。飲み食いの日々だったから仕方がない。休憩室で、ルリドラゴンを読む。めちゃ良かった。話的にはサラッと読めるが、絵が好きで行ったり戻ったりを繰り返して、時間かかってしまった。特にくしゃみで火を吐く一連のコマはすごくよかった。くしゃみフェチというわけでもないけど、目覚めそうだった。

◆実家に立ち寄る。猫を飼うらしい。びっくりする。そんな動物お好きな感じだったっけ。感じだったかもしれない。猫を飼うので性能の良い空気清浄機を買ってくれと頼まれる。請け負う。本来の予定よりだいぶ長めに自分を飼ってくれたので、なかなか無碍にはできない。猫を飼うのは大変だろうが、人間に比べると大したことはないだろう。

◆あまりに日記すぎる。日記なので仕方がないのだけれど。

シロップが切れるまで

◆わたてん、劇場版まで観た。これでほんとうに終わってしまった。でも、劇場版まであるのは嬉しいというか、ありがたかった。好きなアニメはことごとく一期ぽっきりで終わってしまうから。ひなたの男前度合いに磨きがかかっていて、とてもよかった。あと、急に埼玉を推してきた感がある。行ってみたいな、埼玉。春日部つむぎもいるじゃん。でも、遠いな、埼玉。西の果てに住んでいる人間としては、大体の場所が遠い。世界ってちょっと広すぎないか。勘弁してほしい。もっと小さく生きたかった。遠い世界のことなんて知らずに、羊を飼って一生を終えたかった。そんな文をインターネットの海に投げる。なんとなくあべこべだ。遠いはずの埼玉の情報も知れて、しかも何時間かで着いてしまう。ファスト・トラベル。世界は近くて早すぎる。とにかくもっとゆっくり生きたい。とか言ってみるが、最近珍しく仕事が落ち着いてきて、そうなるとそれはそれで落ち着かず、自分はなにをすればいいのか、という気分になる。定時に帰ればいい。といっても帰ってやりたいことがよくわからない。わたてん観終わったのもあり、自分を駆り立てていたなにかが一時的に切れてしまった。風邪はすっかり治っていて、それでも咳止めシロップが残っているので、飲む。甘くて、苦くて、美味しい。苦いだけの他の薬は捨てた。

どうで死ぬ身の一踊り

◆日記を書く書く。金曜日。居酒屋に行き、バーに行き、スナックに行き、もう前後不覚、どうしようもない。ただ、なにか楽しかったような感覚だけが残る。明日になれば宿酔のどうしようもなさ以外に何も残っていないだろう。酒をたらふく飲めば幸福であるこの脳は、そんなに高級なものではないだろうとは思う。思うが、毎日酒を飲むだけでは満たされないなにかがきっとあるのかな。だからこそなにかよくわからないことに突き動かされ、生活をやっていくのだろう。それは自分の場合、アニメだったりゲームだったり、はたまた音楽だったりする。スナックでは下手くそな歌を歌った。スナックにいる人間はみんなへべれけなので、別に下手くそだろうが上手かろうが気にしない。少なくとも自分からはそう見えた。だからこそ気持ちいい。歌を歌うのは好きだが、素面だと厳しい。自分が下手くそなことを自覚してしまうので。気持ちよく歌っている自分がいる一方で、下手くそな歌を歌うのをやめてほしい自分がいる。下手くそな歌を歌うのをやめなさい。ギーグでもあるまいし。アニメでいくと、先日わたてんを観終わり、満足感とそれと等価の喪失感を得た。はなちゃんは天使である。それには異論がない。が、一番の天使はひなただと思いました。すごく良いアニメですが、良いと表立って言うには憚られる諸々があります。あとEDの動きに対するかわいさのパフォーマンスが高すぎる。デュワデュワ。音楽でいくと、ポエトリーリーディング的なやつが好きですね。下記のプレイリストには大変お世話になりました。

その中でも特に大好きなのが以下の曲です。

いわゆるパタエモってやつだとは思うんですが、最高。大好きです。特に4:20くらいからの、少しずつ声のテンションが上がっていく展開が最高。一応言っておきますが、あの、スナックではちゃんと有名で古めの歌を歌いました。その程度の社会性は持ち合わせている。

ポンタポンタポンタポンタ

◆年に一度のノスタルジー発動の日なので、昔の日記を引っ張り出して読んだり、昔のスマホを充電して写真フォルダを覗いたりしている。懐かしさに浸れたか、というとよくわからない。あんまり昔すぎるスマホは充電してもまともに動かなかったりする。とてもかっこよく見えてたあいつも、今見返すとベゼル幅が広い。ひゃくひゃくひゃくえん、ひゃくひゃくひゃくえん、スーパーみたいでひゃくえん。ごめんね税込み108円、ローソンストア100。ローソンストア100のテーマが脳内に流れる。ローソンストア100、高校の近くにもあったし、大学の寮の近くにもあったので、ほんとにお世話になった。今となってはなんであんなに安かったんだろうね、なにもかもが。天狗製菓のピリカレーが108円で売っていて、大学の頃よく食べていた。現実のうまくいかなさを、スパイスの辛さが誤魔化してくれた。だいぶ昔のことだ。あとは銭湯。大学時代を振り返ると良いことなんてほとんどなかったけど、いろんな銭湯に通うことができたのはとても良かった。なかなか精神的にまずいときがあり、銭湯でシャワー浴びていると急に強烈な不安感が込み上げてきて、早くここから出ないとまずいことになる!!! と身体が謎のアラートを出し続けるんだけど、そのアラートに抗って湯船に浸かったんですよね。そうすると不安感が徐々に収まってきて、湯船の効果ってすげーなと思った記憶。今となっては風呂付きの家に住んでいるのに、シャワーばかりで湯船に浸かっていない。もったいない気もする。気もする。肝吸い。穴子の肝吸い美味しかった。食べたの何年前だっけ。

カゼヒキβ

◆休日は熱が出て寝込んでいた。土曜は家から出ない生活。ウーバーイーツに感謝。日曜日には37℃台に下がって動ける感じだったので、少し動いた。最寄りのスーパーに向かう。徒歩20分ほど。健康体だったらなんの問題もない距離だが、そうじゃない身にとっては絶妙にめんどくさい距離。水炊きを作る。ついでに選挙にも行く、ジャージで。まあ会場は体育館だったしある意味TPOに沿った格好と言えるだろう(?)。今朝起きて熱を測ると、37℃超えるか超えないか、仕事やろうと思えばできるが、やったらだるくなるだろうし、煮えきらない感じ。急ぎの仕事もないので、とりあえず今日は休むことにした。コロナでもインフルでもねえよ、と会社に証明するために病院へ行く。体温を測る。36.8℃。病院に行ったのに大して熱がないと、なんとなく気まずさを覚える。おめー健康体なのに来てんじゃねーよ、とか思われるんじゃなかろうか、とか。鼻にあの痛いあれを突っ込まれる。先生が若く男前で勝手に敗北感を覚える。なにと勝負しているのだろうね、自分は。医者の友人とお盆に会ってきたが、中学の頃よりだいぶ垢抜けていた。子供もいるらしい。スマブラだと割と互角だったのにね。いや、よく考えると自分のほうが負けてた気がする。フォックスの空中上に散々やられた。自分は誰を使っていたかというと、記憶にない。あの頃から使い手を固定しないスタイルだったのだろうか。自分は格ゲーで使うキャラを固定できなくて、これは飽きっぽいというのもあるが、固定して負けてしまったら言い訳が効かないというのもあるかと思う。ゲームのキャラくらいならともかく、志望大学・学部・学科すら固定できなかったのを今思い出した。自分はそんな人間だ。信念も根気もなく、ぼんやりとつまみ食いばかりして、何も為さずにそのまま朽ちていく人間。甘い咳止めシロップをもらった。美味しい。結局心も身体もくたびれている。休息が必要なのだ。

Be a rebel, not a devil

◆海外出張。英語がわからないので、三語文でやり過ごす。ほんとにやり過ごせているかどうかはわからない。異国のスーパーマーケットで、耳馴染みの曲がかかる。グローバリズムによって俺の精神は守られる。10000m上空を時速1000kmで何時間も飛び続ける。俺の心臓が、両手が、その等速運動は狂っていると判断する。その狂気から目をそらすために、フォレスト・ガンプを視聴し、ゼルダをやり、事故発生率を想像する。堅牢なシステムに保護された狂気。なにかひとつ間違ったら死ぬ箱を、なにひとつ間違わないことによって安全たらしめている。システムに帰依せよ。確率を諳んじよ。さすれば不安は自ずから去るだろう。

サイバーパンクな現実のアイテム3選

空調服

見た目もそうだし、屋外作業者はこれを着ないと肉体がやられるくらいに温暖化が進行しているという状況がもうSFじみてる。

無果汁のフルーツオレ

Dydoの自販機で売ってるやつ。香料やら甘味料やらでフルーツオレっぽいなにかを作り出している。すごくサイバーパンクな味がする。

QRコード

これ冷静にみると、見た目がけっこうかっこいい。中国だと物乞いもQRコード使うとかいう噂を聞くと、サイバーパンクやなと思う。中国という国自体がサイバーパンク。

あとひとつは?