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高齢者の記憶障害は認知症なのか?認知症テストの結果が意外!

「どうしてお前は息子を虐待していたんだい?」
主人の母親が奇妙なことを言い始めました。
主人が息子を毎日殴っていたと言うのです。
「自分の息子をあんなに殴るなんて、酷い親だよ」



は?


私も主人も目が点になりました。
私の記憶が確かならば、主人は息子を殴ったことなんか1度も無いわ。


しかし、私が見ていないところで殴っていたのかもしれない。
私は主人を問い詰めてみました。


「ふざけんなっ!
殴ったことなんか無いっ!」


主人は猛烈に怒りました。
自分の母親が急に訳の分からないことを言い出したことにも怒りました。


「私は見ていたから、はっきりと覚えている。
お前は今から5年前に丸男(息子の仮名)を毎日殴っていた!」


えぇーーーっ!


「殴っていないっ!」

「いや、私は見ていた!」


この言い合いが続き、ついに主人は怒鳴り始めました。


「何を言っているんだっ!」


無実を必死で訴える主人。
そこに当の丸男が登場。

主人の母が勝ち誇ったような顔になって言いました。


「本人に聞いてみたらいい。
毎日殴られていたんだから覚えているでしょう」


私は丸男に聞いてみました。


「丸男、パパに殴られたことある?」


「ないよ」


一件落着かと思いきや、主人の母は譲りません。


「忘れちゃったんだね。
私は今でもあの時の光景がはっきりと目に浮かんでくるのに」


主人は私に認知症の病院を探して連れて行くように言いました。
これは、アルツハイマー?認知症?痴呆症?


昨日受診をしてきたのですが、記憶の改ざんはアルツハイマーでも認知症でも痴呆症でもありませんでした。
事の次第を書いていきます。
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記憶障害は認知症テストでは分からない

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高齢者による記憶障害

主人の母親は80歳に近く、少しの物忘れやウッカリミスがあるけれど深刻な認知症という感じではありません。


何故か急に、孫が虐待をされていたと言い始めたのです。
それも今から5年前のことだと言います。


よくよく話を聞いてみたのですが、主人は1年近く毎日息子を殴っていたそうです。
物凄い殴り方で、あれは虐待だったと言います。


ここで疑問が生じてきますよね。
私は主人の虐待を見ていたのか?
記憶は一切ありません。


「貴方は見ていたけど、あんまり酷い殴り方をしていたから止めるに止められなかった」


そうですか。


そんな事実は無かったと何度言っても譲りません。


「はっきりと覚えている!」



記憶障害による被害


主人の母は親戚や近所の人にまでその話をするようになってしまいました。


「息子が孫を虐待していた!」


これには参りました。
下手したら警察案件ですから。


主人はますます怒って母親を叱ります。
怒る気持ちも分かりますが、毎日毎日のことになってしまいました。


私はネットで認知症について調べ、怒ってはいけないという記事を発見。
でもね、虐待を言いふらされるのも困ります。


どうしたらいいんだー。


認知症の病院へ


ネットで調べてすぐに電話をしたんです。
けれど、予約がいっぱい。
人気がある病院のようで、2週間以降の受診になりました。


待ちに待って、いざ病院へ!
その2週間の間は修羅場でした。


病院ではすぐに認知症テスト。
後で見せてもらいましたが、こんな感じ。


test.ninchishouyobou-k.com


これに似ています⬆
結果は80点以上だったから認知症ではないと言われました。
また、アルツハイマーでも無いそうです。


では何?


私は主人の母に席を外してもらい、先生にことの次第を話しました。
先生は一言。


面白いっ!


えっ?


「私も長年医者をやっていますが、この症例は今までに2人の患者さんがいただけです」


認知症テストでは高得点、普段の生活も普通に送っている高齢者の過去の記憶改ざん。
それも、はっきりと光景が目に浮かぶというのは珍しい。


「以前の患者さんには、薬を色々と試しましたが効果はありませんでした」


「ご主人が怒ったことにより、ますます強く思い込んで信じてしまったのでしょう。
怒ってはダメです、はいはいと聞いてあげて下さい」


「ほっておくしかありませんね」


えぇーーーっ!


で、でも、近所の人達に言いふらされると困るんですよ。
私は先生に必死に相談しました。


「大丈夫ですよ。
誰も信じないから」


えぇーーーっ!


ほっとくしか無いの?
先生はニッコリ。
とても感じのいい60歳前後の男の先生です。


「MRIや脳の検査をしてもいいですが…………原因不明かと思われます。
多分、夢でも見て老化によって思い込んでしまい、ご主人に毎日怒られたことが引き金になり、強い記憶になってしまったのでしょう」


「記憶は治らないのですか?」


「治るといいですね。
珍しい症例なので、私の方も色々と調べてみます」


先生はニッコリ。
薬も出したくないと言います。


これがガメツイ医者なら高額な薬を処方するところ。
いいお医者様だと思います。


私は狐につままれたような気分で、先生にお礼を言って診察室を出ました。


「また不安があれば、いつでもお母さんを連れていらっしゃい」


はい。


初の心療内科の料金は、初診料を含めて900円。
安っ!


まとめ


老人がおかしな事を言っても怒ってはいけない。
怒るとますます思い込みが強くなるから。


我が家では先生を信じてほっとくことにしました。
MRIは、何かの検査でやったばかりだったから。


それにしても、認知症のテストや診察って思っていたよりも安かったです。
検査って高いイメージがありました。


何かあったら悩んでいないで病院に行くべきですね。


先生の話を主人と息子に話したら複雑な顔をされました。


主人「治らないってことだろ?」


息子「僕は殴られたことを忘れる程バカじゃないっ!」


認知症やアルツハイマーじゃなくて良かったと思いましたが、我が家はまだしばらくモヤモヤ。


老化による記憶改ざん、恐ろしい。
年をとりたくないーーー。



おほほほほ


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