シーガーない野球ブログ

テキサス・レンジャーズという世界一1回の名門チームを応援しています

【TEX】本格化してきたウィンターミーティング。イオバルディ再契約と突然のバーガー輸入

どうも、エニグマです。

今週月曜日、フリーエージェントとなっていたフアン・ソトの大争奪戦に遂に終止符が打たれました。契約規模は空前絶後、超絶怒涛の15年765ミリオン(日本円で1147億!!)という現実離れした数字で真のニューヨーカーが好むと評されているニューヨーク・メッツとの契約に合意しました。近年MLBのトレンド?になっている「後払い」は一銭たりともなく、スティーブ・コーエン(現メッツ球団社長)ここにあり!という力強い宣誓のようなディールでした。球界史上最高額を手にしたソトとその家族、代理人のスコット・ボラス氏、そして稀代のバッティングマシーンを手に入れたニューヨーク・メッツ関係者とファンの皆様。おめでとうございます。

世間話はここまでにして本題に移ります。私が親愛してやまないベースボールチームであるテキサス・レンジャーズは本日2つの大きなムーブを遂行しました。1つは過去2シーズン投手陣の柱として投げてきたネイサン・イオバルディとの再契約、2つ目はマーリンズからトレードにてジェイク・バーガーの獲得に成功したことです。

 

①祝!イオバルディ再契約

22年冬にレンジャーズと2年3400万ドルで契約。23年には球団初のワールドシリーズ制覇の功労者としてプレーオフでフル回転、今季は170 2/3イニングを投げ故障に苦しんだチームのローテーションを支える働きを見せました。34歳のイオバルディは今冬のFA市場にてコンテンダーor来季勝負を仕掛けたいチームから多くの関心を集めていた人気物件でした。ブレーブス、メッツ、オリオールズ、カブス、レッドソックス、そしてレンジャーズと6球団が獲得に興味を持っていると書かれた記事を確認しましたし、よりフワッとした注視まで含めると10チームほどがイオバルディとの契約合意を目指していたのではないかと思います。いくつもあった契約オファー、選択肢の中から選ばれたのは元鞘のレンジャーズ。シーズン終了後GMから編成本部長に昇進したクリス・ヤングはウィンターミーティングの会見にて「イオバルディとの再契約のためにあらゆる手段を模索する」と熱弁していましたが、その大望を見事成し遂げました。

正直に言いますと、まさか彼と再契約出来るとは思っていませんでした笑 今季テキサス以上に好成績を収めたコンテンダーチームが獲得レースに参戦しマネーゲームが繰り広げられた場合、放映権問題により財政縮小に追い込まれ将来のチーム構想が不透明なレンジャーズは明らかに不利な立場であったからです。再契約の決め手となった理由、要因は本人の口から未だ語られていませんが2年間過ごしたチームへの思い入れ、組織やファンへの愛着、そして3年7500万ドルという最大限の誠意とリスペクトが再びテキサスのユニフォームを袖に通す決意となったのであればこれ以上嬉しい事はないです。

 

②突如マイアミから輸入されてきたバーガー

先述のイオバルディ再契約の発表から数時間後、現地アメリカでは深夜になるであろう時間帯に1つのトレード情報が音もなく現れました。マーリンズのジェイク・バーガーがレンジャーズへ移籍という一報は噂が全くない所からの情報ということもあり日本そして現地のTEXファンを驚かせるものでありました。少なくとも私は頭を殴られたような衝撃を受けました…

■選手特徴

バーガーのストロングポイントといえばやはり長打力、パワーバットにあると思います。ブレイクを果たした2023シーズンと今年2024からの2年間で63本もの本塁打を放っており、同期間の比較においてはレンジャーズの最強打者コーリー・シーガーと並ぶ数字となります(チーム最多はアドリス・ガルシアの64本)ホワイトソックス時からパワーは評価されていた一方、コンタクト率の低さやアプローチの悪さは無視出来るものではなくBB/K(四球数÷三振数)では過去2シーズン1000打席以上立った打者としてはリーグワースト3位の0.21(69四球に対して229三振)でした。しかし、デビュー以降四球率に変化は見られないものの三振率は35.7%→30.6%→27.6%→25.9%と徐々に改善を示しています。

 

■お得な契約と長い保有期間

バーガーはおよそ2.1シーズンのMLBサービスタイムで来年2025オフシーズンに初めての年俸調停を迎えます。そのためサラリーはまだ安く2025年の年俸はわずか76万ドルでプレーする見込みであり非常にお得な選手となっています。またFA取得は2028年オフですので4シーズン契約を保有する権利があり、チームの中期的構想にマッチする選手となるかもしれません。現在28歳、来年4月に29歳というキャリアの浅さの割に高齢である点は考慮しなくてはいけませんが・・・

 

■バーガー獲得があの選手のトレードトークを促進させる?

「レンジャーズはレギュラー1塁手であるナサニエル・ロウのトレードを模索している」とケン・ローゼンタール氏は1週間前の番組出演にて語っていました。ロウの放出を検討している理由は様々あります。

・決して高くはないが安いとも言えない来季10.7ミリオンのサラリー

・球界で打てる1塁手への需要が徐々に高まっている→見返りで投手が欲しい

・近い未来訪れるシーガーのコンバート先の確保

最大の理由はやはりコスト面にあります。不良債権では決してないのですが、贅沢税ラインを超えることなく補強を目指しているレンジャーズにとってロウの10ミリオン以上の給料はチームに小さな制約を与えるものでありました。その状況下で同じ一塁手であり安価で起用できるバーガーが加入したというのは、ロウがトレードされる可能性を高めるファクターとなりうると推測されます。

勿論、バーガー獲得=ロウを放出という単純な数式で語る事は出来ません。守備の上手いロウをそのまま1塁で起用しバーガーをDHで思う存分打撃に専念させる両者共存という選択肢も考えられます。ロウのトレードは今この瞬間に行わなくてはいけないほど早急な案件ではありません。焦る事なく市場のニーズを見極め、然るべきバリューが得られるかどうかを正しく判断しトレードトークに耳を傾けて欲しいです。

 

・レンジャーズから“お出かけ”となった若手3選手

ジェイク・バーガー獲得は非常に喜ばしい事なのですがその見返りとしてマイナー所属の3選手とお別れすることとなりました。

エチェドリー・バルガス(球団傘下17位/SSor2B)、マックス・アコスタ(20年&21年シーズンは球団傘下6位/SSor2B)、ブライアン・メンドーサ(現在ハイAの左投手)の3人がバーガーの獲得対価としてマーリンズに向かうこととなりました。この3人の中で傘下30位以内は17位のバルガス1人のみ。アコスタは3年程前までは期待を受けていたプロスペクトだったのですがそこから伸び悩み現在はトップ30位からも陥落していました。バルガスとアコスタは共に二遊間がメインポジションの選手でメンドーサはハイAでの数字は良く22歳という若さから今後飛躍する可能性もありますが、バーガーを貰えているのですから致し方なしという意見となります。いずれにしてもファームシステムを損ねることなく課題の1B/DHポジションをアップグレードさせたフロントの交渉手腕と目利きには脱帽です。

また、SNSでは本日のドラフトロッタリーでまさかの7位転落の失望、バーガートレードのWパンチで闇落ちしたマーリンズファンが散見されているようです。テキサスファンへの衣替えは大歓迎ですのでいつでもどうぞ。

 

本日のブログではイオバルディのエクステンション、トレードによるバーガー獲得について書きましたが如何だったでしょうか?この他にも先週パドレスからカイル・ヒガシオカ捕手の獲得を発表し、今後はリリーフ投手との契約&佐々木朗希との契約交渉スタートとまだまだロスタームーブが行われ目が離せない日々が続きそうです。

 

総括

まとめるとー。

“バーガー”を獲得した今、23年夏にモンゴメリー獲得に際してジョン・“キング”の放出が悔やまれます。BURGER KING結成というネタを逃してしまいました。

いきなり“キング”は取れねェだろうか?

以上です。ワンピースカードゲームは遊んだ事はないです。