たまこまーけっと　第12話　「今年もまた暮れてった」

結局あの子はレズなのかそうでないのか。

まぁ概ね良い最終回ではあった…のだが、正直たまこは今回ガチで周囲にキレるべきだったかと。
てっきり商店街住人の野次馬根性で一騒動起きるのかと思ったのに何事も無く終わったのは肩透かしだったなー。
もち蔵にだけ半ギレれたのはそれだけ距離が近いことの表れ…と言えなくもないが、他の人に対しては終始困るだけで何もリアクション取ってなかったし。
正直あれを「心優しい商店街住人の気配り」とはとても思えなかったのだが、特に問題にしなかった辺り本当に善意の描写としてあれを演出したのだろうか。
押し付けがましい善意は意図的な悪意よりよほどタチが悪いと言う教訓めいた話でもしてくれると期待したのだが。
と言うか1クールずっと商店街の中の出来事を描いたにしてはたまこが長々と思い出を語る場面での思い入れがまるっきりないのはなぜだろう。
結局この作品で表現すべきこと、してきたことが自分の中で響かなかったと言うことだろうか…。

総括。
描きたいことは十分理解しているが、だからって共感できるかどうかは別だよねというお話。よくできている作品が面白いとは限らない。
前述通り商店街住人に対する思い入れがさっぱりなのは自分が善人だらけの世界を嫌っているせいか、あるいは住人に魅力がないせいか。
せめて幼馴染や友人達との絆を前面に押し出してくれればまだ納得もできたのだがその辺びっくりするくらいスルーされてたしなぁ。
描くべきは友情ではなく商店街での家族愛、と言うことなのだろうがだったらもうちょっと商店街の話をすれば良いのに。
そういう話をやろうとするならデラやチョイからの視点でいくらでも掘り下げられたと思うのだが友達の話だったり妹の話だったりとやたら散漫としてたのが痛い。
ぶっちゃけあんこの想い人の話なんて2話もいらなかったろうがと。エピソードそのものは悪くないけど全体を通してみたら特に必要なかった感は否めない。

そう言えば中二病の宣伝があったけどあれは単に再放送予告ってだけなのだろうか。
2期してくれるなら絶対見るのだが。