半年前に発覚して大騒ぎになった自民党の裏金問題。不透明な政治資金の流れを絶とうとする政治資金改正法改正に絡み、自民党を取り巻く狢(ムジナ)*どもが何匹も現れて既得権を死守したい自民党を応援するという珍現象に国民は冷笑することになった。
政治資金規制法改正案の各党の初期案
当事者の自民党の改正案は野党から出された後で最後に出された。他党の様子を伺いながら後出しした改正案は予想どおり各党で最も緩い案であった。自民党案が他党と大きく食い違う部分はパーティ券と政策活動費だが、他の項目も含め本気でカネにまつわる不正問題を解決しようという気がなさそうだ。半年も前の重大問題に対してこの程度の案しか出ないようではため息も出る。
パー券の上限金額引き下げは公明党のおかげなのか?
宗教政党たる公明党のヤマグチ代表は「我々のおかげで自民を曲げさせた」と胸を張るがそうなのか?立民以外の野党も同様の案を出しているのだが。
パー券は外国人献金の隠れ蓑
そもそもパー券収入は実質的な政治資金でありながら、外国人がパー券を購入することが規制されていないという重要な問題がある。外国人が裏でパー券を購入する政治献金が行われている実態があるのだ。この外国人のパー券購入の問題を指摘していたのは国民党だけであるが、立民党は政治パーティを開催禁止としていた。パー券が外国人の政治献金の隠れ蓑になっている点を見直さない政党は売国党と呼んでも差し支えなかろう。
パー券の公表金額を5万円に引き下げても、“購入者”の名義の数を増やして分散させれば裏金作りに影響はない。しょせん何の実効力もない「ザル法」であり、タダの「やりました感」の演出だけである。騙されてはいけない。まあ、小判鮫の公明らしいと言えばそれまでだが。
*:「同じ穴の狢(おなじあなのむじな)」。関係がなさそうに見えても実態は「同類、仲間」であることのたとえ。特に悪事を働く者について使われる。
二匹目のムジナ、おおさか維新
コイツは笑えるバカなムジナである。最近の政治報道でこんなに笑ったことはない。当初の改正案では、政策活動費について自民党のやる気のない案(50万円以下非公開)に対して、維新は他の野党と同じ廃止論を掲げていた。
廃止論から10年後領収書公開に後退させた同じ穴のムジナ
ところが何をとち狂ったのか二匹目のムジナは、当初の廃止論から10年後の領収書公開にまで後退させた。おおさか維新の改革って後ろ向きに進むことなのかと呆れるしかない。
自民党にとっては渡りに泥船(笑)やる気のなさ満点の自民党案より都合がいい維新案に飛びついた。なんとしても裏金作りを死守したい自民党は、これが最善の落としどころとして維新の10年後公開案を丸呑みしたフリをした(笑)
維新バカババ代表がドヤ顔( •̀∀•́ )で……
維新ババ代表は「自民が我々の主張を100%丸呑みにしたのは大きな前進」と報道陣の前でドヤ顔で胸を張った。後でキシダに煮え湯を飲まされるとも知らずに……(笑)
おおさか維新のフジータ幹事長も「我々が言う抜け穴というのはすべて塞げた」と得意げに語った。ほんまいかな?政治発言に限らず「すべて」とか「完全」とかいう極端な表現を使わない方が無難だが、こういう大言壮語を繰り出すと大阪特有のハッタリみたいな印象を持ってしまう。誰が見ても穴だらけのザル法なのに。
バックギヤしかない政党によって法案成立
後ろにしか進まない公明ムジナに加えて維新ムジナも参加し、自民党は衆院で思惑どおりの超ザル法を成立させた。実質的に何も進歩が無い法案によって悪徳政治屋がこれからも裏金作りに勤しめることだろう。
法案成立後にウソツキ内閣に気付いた維新ババ代表
超ザル法が衆院で成立した後で、自民党が法改正する時期の合意を守るつもりがない事に維新ババ代表が気付いた。自民党は国会の期日に余裕が無いことを理由に法改正する時期を後送りする(うやむやに終わらせる)つもりだと分かったのだ。
自民党が維新との合意を守るつもりなら会期延長するはずだが、キシダ政権は会期延長する気はないのだ。だが、もう後の祭りアフターエスティバルである。結果として自民とその補完勢力と言われる公明と維新がグルになって国民の敵となったのだ。
維新以外の野党は「維新は自民党に助け船を出したんじゃない?」と冷ややか。自民は公明ムジナと維新ムジナのおかげで抜け穴だらけの法案が成立して安泰であろう。
維新はコップの中の地域政党
恨み辛みの維新バカババ代表は、事前に自民から「期日を外してくれ」と水面下の話にホイホイ乗って期日の話を外したと裏話を暴露した。
一般社会ではダマした方が悪いという正常な倫理があるが、政治の世界は「口約束で騙された方が悪い」という極悪非道な倫理がまかり通る。まあ、狸や狐などのムジナや珍獣がうろつく政治動物園ならではの理論である。子ども同士の約束とも言える。今さらながら、政治屋を信じたらとんでもない目に遭うという教訓である。素人の政治屋では理解できなかったのかもしれないが。
後から根回しがあったことを暴露してもアホと思われるだけ。批判や罵詈雑言に耐え忍び野党と協調路線に切り替えるべきではないか。あるいは今までどおり大阪ファーストを掲げる地域政党として自民と対峙すればいい。とても全国区に出てくるようなタマじゃないのだ。
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