鯛だしの旨味が大爆発…!福岡「春香」の鯛塩ラーメン&お茶漬けがあまりに美味しくて感動した

鯛塩ラーメンがあまりに美味しい「春香(シュンシャン)」(福岡県福津市西福間1-10-15)を紹介します。鯛だしの塩ラーメンが絶品で、これを目当てにやってくるお客さんが後を絶ちません。オススメは茶漬けセット。鯛塩ラーメンにお茶漬け用のおにぎり、鯛だしスープ、薬味、漬物がセットになったものです。鯛だしのスープは、鯛の香りと旨味があふれかえっていて、あまりの美味しさに思わず驚愕。チャーシューがわりの炙りほぐし鯛は、芳醇な香りを堪能でき、満足感も得られます。麺を食べ終わったら、茶漬けセットのおにぎりをスープへ投入し、ほぐしながらいただきます。おにぎりは鯛だしで炊かれているうえ、炙った鯛が混ぜ込んであり、鯛の美味しさをこれでもかというほど味わえます。春香は餃子やチャーハン、麻婆豆腐なども出している中華料理屋さんなのですが、あまりの美味しさに、すっかり鯛塩ラーメンが名物となってしまいました。春香がある福津市は、福岡市と北九州市の真ん中くらいにある都市。福岡の中心地からは少々離れますが、それでも訪れてほしいくらい、鯛だしの塩ラーメンは本当に絶品ですよ。

鯛だしの旨味が大爆発…!福岡「春香」の鯛塩ラーメン&お茶漬けがあまりに美味しくて感動した

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こんにちは、福岡在住ライターの篠原修司(@digimaga)です。

福岡に、ばりうまか塩ラーメンがあることを知ってますか?

 

みなさんが我が県に「おいしい豚骨ラーメン」を期待されているのはわかってます。

ただ、今回紹介する塩ラーメンは本当にばりうまなのでぜひ知ってほしいんです。

 

その塩ラーメンを出すお店は、福岡・福津市にある中華料理屋「春香(シュンシャン)」です。

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「福津? どこ?」という人のために説明すると、福岡市と北九州市の真ん中くらいにある人口6万人ほどの地方都市です。

「宮地嶽神社の総本社があるところ」と言えばわかる人にはわかりますし、わからない人にはやっぱりわかりません。そんなローカルな場所です。でもいいとこだよ、福津。

 

そんな福津市でボクが「春香」を見つけたのはまったくの偶然。福岡市へと帰る途中でたまたま立ち寄ったこのお店の塩ラーメンに惚れ、それから大ファンになりました。

 

ファンになったメニューは「鯛塩らーめん」の茶漬けセットです。

中華料理屋によくある醤油ラーメンではなく、鯛だしの塩ラーメン。それに茶漬け。

 

「ラーメンとお茶漬けを一緒に食べるの?」と混乱する前に見てもらいましょう。

 

鯛だしのあまりの美味しさに驚愕

こちらがその鯛塩らーめんの茶漬けセット(900円)です。

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鯛塩らーめんに、お茶漬け用としておにぎり、鯛だしのスープ、薬味、漬物(ザーサイ)がセットとして追加されたもの。

 

麺のある状態からいきなり茶漬けにはできませんから、先に鯛塩らーめんから味わいます。

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具材は炙ってほぐした鯛、ネギ、ゆで卵、ホウレンソウ、レモンの5種類。

 

「春香」は中華料理屋さんなので、緑色を入れるとしても「チンゲン菜や小松菜じゃないの?」と思って聞いてみたところ、いろんな具材を試してみてホウレンソウが一番合ったんだそうです。

 

まずはスープから飲んでください。このスープ、飲むと驚きますよ。

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なぜなら、このスープだけでひとつの料理と言えるほど完成しているからです。

鯛だしの香りと旨味が効いたすごいスープで、初めて食べた人は誰もが驚くはず。ボクも驚きました。

「このスープ、飲み干したい!」と、どれだけ思ったことか……。

 

次に麺をすすると…… 

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さきほどのスープがこの縮れ麺によく絡んできて、これもまたうまいんです。

鯛の香りと味がする麺、食べたことあります?

魚介系の塩ラーメンはこれまでに何度も食べてきましたが、ここまで「オレサマは鯛だぞー!」と主張してくるラーメンを食べたことはありません。

 

しかし、ここまではまだ序の口。

じつはチャーシュー替わりに入っている炙りほぐし鯛が、最高にいい仕事をしています。

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スープと麺だけで鯛を感じられたのに、このほぐし鯛を口に入れると「鯛のラーメン」から「鯛料理」に進化します。

刺し身やスープとして食べるのとは違う、鯛本来の芳醇な香りと味が口いっぱいに広がります。

このほぐし鯛を食べたときこそが、「こ、これが鯛塩らーめんというものか!」と感動する瞬間です。ぜひスープと麺のあとに食べてほしいものです。

 

お茶漬けならぬスープ漬けのうまさよ!

そして麺を食べ終わったら……

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茶漬けセットについてくるおにぎりの出番です。

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麺を食べたら薬味と一緒におにぎりをラーメンに投入しましょう。

 

これにより、ここでしか食べられない鯛塩らーめん茶漬けが完成します!!

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まあ正確には「茶漬け」じゃなくて「スープ漬け」なのですが、細かいことは美味しいものの前ではどうでもよいことです。

うまさはすべてを肯定します。

 

ちなみにこのおにぎり、鯛だしで炊かれているためそのまま食べても美味しく、さらになかには炙った鯛が入っている混ぜご飯でもあります。

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同じ種類の味の、うまいご飯をうまいスープに入れるんだからダブルでそりゃうまい。

鯛ごはんが鯛スープを吸うことで、鯛たっぷりの茶漬けになるんです。

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味が濃いと感じる人は、急須から鯛だしのスープを追加して味の調整ができます。

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このスープは味付けされていない鯛だしのため、入れれば入れるほどだしたっぷりの茶漬けにできます。

正直、このスープに塩を入れるだけで最高にうまい鯛スープができあがるほどのレベル。

鯛ラーメンを食べる前に、まずこのスープを味わってみると、より感動できると思います。

 

茶漬けフェアから生まれた鯛塩らーめん

それにしてもなぜ、大衆的な中華料理屋さんからこんなにも美味しい鯛塩らーめんが生まれたのでしょうか?

ラーメン専門店が出してもおかしくない味というか、けっして「中華料理店のいちメニュー」ではない完成度です。

そんな鯛塩らーめんの誕生秘話を、店長の松山雄一さんに伺いました。

 

「春香」は30年くらい前に松山さんのお父さんがはじめた中華料理屋で、最初は本当に“平凡な”中華調理店だったそうです。

3年前にいまの店長が引き継ぎましたが、そのときはまだ鯛塩らーめんはありませんでした。

 

転機となったのは福津市が毎年5月ごろに開催している茶漬けフェアへの参加です。

「春香」は2016年からこの茶漬けフェアに参加を決め、地元の素材を使って挑戦することとなりました。

しかし、茶漬けは「和食」であり、そのまま出すとほかの参加店舗と同じような料理を出すことになってしまいます。

 

そこで松山さんが中華料理店という「春香」のスタイルから研究を進め、完成したものが鯛塩らーめんです。

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▲だしをとっているスープ鍋。

ちなみにこの鯛塩らーめん、当初は具材として鯛の刺し身を載せていたそうです。

だんだんと身に火が入っていくという趣向でしたが、保存がきかず、生ものが苦手な人もいて現在は炙ったほぐし鯛を入れるかたちに。

そして今では毎月の人気ランキングで1位を取り続けるというすごいメニューになったんです。

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ちょっとでも興味の湧いた人はぜひ食べに行ってみてください。

絶対に損はさせません! というか、感動しますから!!!!

 

店内

店内はテーブル席と座敷席が用意されています。

禁煙のため、お子様連れなどのファミリー層でも大丈夫です。

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茶漬けフェア期間になると地元テレビ局の方が取材にくるようです。

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メニュー

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「春香」では、秋や冬になると新メニューを追加しているとのこと。

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紹介したお店

  • 店名:春香(シュンシャン)
  • 電話番号:0940-42-5143
  • 住所:福岡県福津市西福間1-10-15
  • 営業時間:11:00~14:00 17:00~21:00(L.O. 20:30)
  • 定休日:火曜日

r.gnavi.co.jp

アクセス

車で向かうか、福間駅から大通りを歩いて向かうルートをおすすめします。

 

著者プロフィール

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篠原修司
1983年生まれ。福岡県在住。フリーライターとして九州各地を取材しながらその土地の美味しいものを食べるのが趣味。『Yahooニュース!個人』や『ASCII.jp』などで連載中。
Twitter:@digimaga
ブログ:デジタルマガジン

 
                           
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