背脂と極太麺のド迫力!燕系背脂ラーメンの元祖「杭州飯店」はラーメン好きなら一度は食べるべき

新潟5大ラーメンのひとつに「燕系背脂ラーメン」があります。その元祖ともいうべき店が今回紹介する「杭州飯店」です。俗に背脂チャッチャ系とも言われるほど、大量の背脂を乗せたラーメンですが、見た目ほどくどくなく、スープはむしろあっさりとすら感じられるのが特徴です。今回は戦前からの伝統を守る「杭州飯店」の魅力に迫りました。 (三条市・燕三条・加茂のグルメ・ランチ)

背脂と極太麺のド迫力!燕系背脂ラーメンの元祖「杭州飯店」はラーメン好きなら一度は食べるべき

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歴史ある燕系背脂ラーメンの元祖

燕市では、背脂がたっぷりと浮いた醤油味の背脂ラーメンが数多くあります。今回ご紹介するお店は、その背脂醤油ラーメンの元祖といわれているお店です。

 

杭州飯店

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背脂ラーメンの歴史は古く、初代店主が昭和9年に開いた前身の「福来亭」が発祥と言われています。

 

燕市は、古くから洋食器の製造が盛んな土地で、背脂ラーメンは工場で働く人達への出前として生まれました。

暑い工場の中でたっぷりの汗をかいて働く人達のために塩分を多く入れ、その塩分の緩和とスープが冷めないようにたっぷりの背脂を浮かせたのです。そして出前ということもあり、食べるまでに麺が伸びてしまわないようにと極太麺にしたそうです。

 

その異端なスタイルは話題を呼び、燕市全域、隣の三条市へも広がり、メディアなどでは、新潟5大ラーメンの一つ「燕三条系背脂ラーメン」という名称が定着しました。

 

インパクト抜群! たっぷりの背脂が浮いた中華そば大脂

 

そんな「杭州飯店」の作る一杯はコチラ

 

中華そば(大脂)

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背脂の量は「抜き」「少なめ」「普通」「大脂」と調節が可能です。

 

今回は、背脂たっぷりのインパクトを読者の皆様に見てもらいたいと思い「大脂」を選択しました(あとで店主に伺ったところ、お店のお勧めとしてはバランスの良い「普通」とのこと)。

 

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醤油ダレを多めに使ったスープは、結構しょっぱめなのですが、たっぷりと浮いたコクと甘みのある背脂が塩分を優しく覆ってくれます。

ただ、たっぷりの背脂により甘みが前に出るので、「大脂」の場合は上にタレが少しかかります。そのため序盤から程よく塩分を感じさせてくれます。

 

スープは背脂と醤油のインパクトの中にもしっかりとした煮干し出汁が主張し、また、豚骨などもしっかりと出ており、厚みある飲み応えとなっています。

 

ちなみに、たっぷりの背脂の割には、そこまで重くありません。理由としては、背脂の下にあるスープが濁らせないように炊かれたあっさりスープだからです。

見た目のイメージとは裏腹に、濃厚豚骨などと比べでも、食べやすい仕上がりになっているのではないかなと思います。

 

 

そして、こちらのお店の代名詞ともいえる極太麺 

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見てください! このインパクト!!

 

見た目どおり、噛み応えはハンパではありません!この太麺にたっぷりの背脂とスープが絡んできます。太さもあり、食後の腹持ちも良いんですよね。

 

しょっぱく、背脂の多いスープを飲んでいると、喉が渇いてきますよね。

 

お冷はセルフサービスとなっています。

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某有名菓子メーカーのプリンの容器をコップ代わりに用いている点に、歴史と哀愁を感じさせてくれます。

 

 

そして、胡椒の容器

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こちらは、新潟市の老舗名産店の容器です。

 

なんか気に入ってしまい、このお店にくる度に、ついついこの2つの写真を撮っています。

お店の人からは

「そんな写真まで撮るんですか!?」

と言われたことも・・

 

 

ここで、杭州飯店のラーメン作りについてご紹介したいと思います。

 

ゲンコツ、煮干し、背脂を炊き込んだスープ

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自家製極太麺

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提供時、まずは麺を茹でます。

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丼に注がれた醤油ダレ

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手網で濾しながら、背脂入りのスープを注ぎいれます。

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タレとスープが合わさった状態

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麺は平ざるで湯切りをします。

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丼にイン!

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トッピングをのせて出来上がり!

 

中華そば ※背脂は普通

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「中華そば」だけじゃない!? 充実した各種メニュー

 

杭州飯店は、背脂醤油の中華そばが有名ですが、実はその他のメニューが美味しいんですよね。

 

五目そば

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タンメン

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麻婆麺

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ベースとなるスープやタレが美味しい事もあり、こうした変化形もとても美味しいです。

 

個人的に一番のお気に入りはコチラ

 

カレーラーメン

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背脂醤油とカレーの相性は抜群です!

 

この一杯で十分お腹一杯になるのですが、ライスと共に食べたい一杯です。

 

ジャンボ餃子も人気です。 

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この様に美味しいメニューをたくさん提供している「杭州飯店」ですが、現在は3代目店主が切り盛りしています。

 

3代目店主 å¾ 直幸氏と奥様

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日本全国のラーメンフリークにその名を轟かせる「杭州飯店」の魅力を味わいに、新潟県燕市を訪れてみてはいかがでしょうか?

 

燕市には背脂ラーメンの誕生を促した洋食器や金物を販売しているお店などもあるので、食後にそれらを巡る事で、燕ラーメンの歴史を肌で感じてみるのも良いでしょう。

 

紹介したお店

杭州飯店

住所:新潟県燕市燕49-4

TEL:0256-64-3770

r.gnavi.co.jp

 

 

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